ダンジョンで狂信者ロール?をするのは間違っているだろうか   作:ベーコンエッグトースト

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どうも、投稿主です。
本腰を入れている方の小説で投稿主の柔らか頭を粉砕するような会議シーンが出てきたので早速執筆しました。



それでは本編をどうぞ


第一話迷宮にて狂信者は嗤う。「どうよ?オレの狂信者ロール」

迷宮7階層を敗走する冒険者の一団がいた。

 

「は、走れッ!!」「前だけ見ろ!!後ろを振り返るな!!」

「お、おい...、一人いねぇーぞ?!!!どこではぐれた?!!」

 

死に物狂いで脚を動かし、逃げ続ける彼等を地の果てまで追わんとする赤き群れ、群れ、群れ。

 

それは6階層にて出現するウォーシャドウと並ぶ『新米殺し』とも言われるモンスター───キラーアントであった。

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

俺は、冒険者の中ではまだまだ新米かもしれない。

 

しかし中堅ファミリアへと所属し、順当に経験を積み、つい先日同じファミリアの先輩から、「明日、7階層へ降りる時、お前も連れていこうと思う。なぁに、心配することは無い。お前にはもうそれだけの実力が備わっている」と言われた時には(俺もついにここまで来たか)と正直舞い上がったものだ。

 

 

7階層へ降り、目の前に現れた敵は『新米殺し』としてよく知られるキラーアント。しかし、先輩曰く「トドメさえ気をつければパーティを組んでいる以上勝てない相手でもない」とのこと。硬い甲殻に阻まれつつも甲殻の隙間を狙った一撃をいれ何とか倒したが...、初めての大仕事を終え、気を抜いてしまったのが仇となっていたのだろう。

 

「...ッ?!!!お、おい!!まだ灰になってないぞ!!急いでトドメを!!」

 

 

キェエエエエエェエエエッ!!

 

まだ微かに生きていたヤツが、最期の最期にとんでもない足掻きを見せてきたのだ。

 

「ま、マズイぞ?!!!」

普段冷静沈着な先輩は顔が青ざめ酷く卒倒しているような様子だった。

 

 

ドドドドドドドドドドドドドド...ッ!!

 

それから幾分と経たないうちに聞こえてきたのは、地を揺るがす用な地響き...。

 

通路の向こうから赤い津波が迫りつつあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脚を必死に動かし逃げる。逃げる、逃げ続ける。

通路を右往左往しながら、何とかヤツらを振り払おうとするもヤツらは狙った獲物は逃がさないと言わんかの如くピタリと追いかけて来る。

 

「そこの角を曲がるぞ!!左だ!!」

 

もう、何度目かも分からない分岐路を曲がり、走り抜けたその時...。

 

曲がり角で人影らしきものとすれ違った。

 

「ここに隠れるぞ!!」

 

物陰を見つけたらしく先輩によって襟首を捕まれ引っ張り込まれるがそれどころでは無い。

 

「せ、先輩!!人がッ!!」

 

「いいから隠れろ!!死にたいのか?!!!」

助けに行こうと...、飛び出そうとする俺を先輩は必死の形相で引き戻そうとする。

 

 

確かに危険の多いダンジョンでは常に命の危機に晒さていると言っても良い。その過程で生き延びるには非常な選択をしなければならないこともあるであろう。

 

今回のように他人を囮に使うことがあったとしても

 

 

しかしそれらの行為は基本的にタブーと言っても過言では無い行為なのだ。そんな事を容認すればダンジョンが、オラリオが、犯罪ののさばる無法地帯となってしまうのは想像に固くないだろう。

 

(元はと言えば俺の不始末が原因なんだ...!!俺の失敗のせいで誰かが死ぬなど...!!)

 

 

今も尚、飛び出し助けに行こうとする俺であったが、そこで異変に気がついたのだ。

 

先程まで声を押し殺しながも、騒いでいた先輩達がピタリと静かになっていたのだ。

 

「?先輩いったいどうし...「バヨネットアンデルセン...」

 

先輩が何かをつぶやき、通路の奥へと目を見やった。

 

 

そこで俺はさらなる異変に気がついたのだ。

 

静かすぎる。

 

そう、静か過ぎるのだ。

 

普通、冒険者が一人の時にキラーアントの大軍等押し付けられれば慌てふためき卒倒するところだろう。

 

 

だがしかし、通路の奥に佇む灰色のロングコートを着た身の丈190C(セルチ)程の長身の女は慌てふためき卒倒するどころか、強い闘志と殺気を持ったその翡翠色の瞳で相手を鋭く睨みつけていた。

 

 

ついに、この膠着状態にシビレを切らしたのか最前列のキラーアントが彼女へと飛びかかって行く。

 

(危ない!!)

 

目の前でキラーアントの鋭い顎により人が無惨にも砕かれ食い殺される惨たらしい様を想像した俺は、思わず息を飲む────しかし、

 

 

「ハルァッア゛!!」

 

先程まで素手であったはずの女の手に握られた奇妙な形をした双剣。その一閃がキラリと光った瞬間に見たものそれは...、

 

吹き上げる血しぶきと共に宙を舞う、キラーアント頸であった。

 

 

「はっ...?」

思わず間の抜けた声を上げる俺をよそに、今度は別の先輩が顔を青ざめさせながら呟いた。

 

「間違いない、ヤツだ...。首狩り判事アンデルセンだ...。第3級冒険者最強格と名高く、過去には第2級冒険者さえ、軽くのした事があると言われるヘスティアファミリアの狂犬...。ヤツには非公式の異名も幾つかあるが、神々により正式につけられた2つ名で呼ぶのであればヤツの名は───『聖堂聖騎士(✝︎パラディン✝︎)』アレクサンドラ・アンデルセンだ...」

 

先輩があの女の異名らしきものを呟くがそれすら俺の頭には入ってこない。

 

仲間を殺された怒りからであろうか...、キラーアント達が『『『『キャキャキャキャキャッ!!』』』』と声を上げ威嚇するがあの女はそれすらも不快と言わんばかりにそれを一蹴した。

 

「やかましい、モンスターが呻くな。このオレの眼前でモンスターが歩き、軍団をなし、戦列を組んで前進する...。神々の定めた唯一絶対の理法を外れ...!!外道の法理を持ってして通過を企てる者を我々ヘスティアファミリアが、このオレが許しておくものか!!」

 

女はそう吐き捨てた後、両手に持つ双剣を十字に構え...、耳まで裂かんとする笑みを貼り付け死刑宣告を下す。

 

「貴様らは震えながらでは無く、藁のように死ぬのだ!!

Amen!!」

 

────ロングコートの裾から舞い上がった無数の本のページが青白く、幻想的に輝いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからの闘いはまさに一方的と言っても過言ではないものであった。

 

あの女が双剣を振るえば、硬い甲殻で守られているはずのキラーアントが真っ二つになった。

 

背後から飛びかかって来た者はバックステップで回避を行うと同時に切り裂いて行く。

 

遠くから向かってくるものには袖から追加で出された双剣を...、優に音を超える程の速さで投げつけ『処理』して行く。

 

 

ついに、あれだけ大量にいたキラーアントも残り一体となった。

 

不利を悟り逃げ出そうとするも謎の『青い障壁』に阻まれ、外に出ることが出来ずにいる。

 

そんな先程まで『追う側』の立場にいたはずの『追われる者』をあの女は心底楽しいと言わんばかりの笑みで追い詰めて行く。

 

「どこにも行かせはせんよ?その結界はそう簡単に破れるものでは無いからね?」

 

 

もはや必死の形相で『青い障壁』を引っ掻くも先程からの何番煎じ、傷一つ入らない。

 

 

「dust to dust...!!塵は塵に還れ!!」

 

 

次の瞬間、最期の一時まで足掻きを見せていたキラーアントは無数の双剣により串刺しにされ、見るも無惨な姿となった。

 

 

女はまだ微かに息のある、しかし既に鳴き声一つ上げることの出来ないキラーアントへと近づくと...、頸を一閃。

 

ははははははははッ!!

 

大きく仰け反り笑い声を上げ、己が勝利を誇示するその様は正しく...、『狂信者』であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

(いや〜、やっぱロールは気持ちぃいいわッ!!それに、今日は収入も多かったし♪)

 

 

ん?あ、どうも、オレです。

 

TS元ロリっ子ことアレクサンドラ・アンデルセンです。

 

 

そう、元...元なのだ......、悲しきことに。

 

オレだって努力はしたのだ、ロリぼでぃーを維持するために...。

 

 

・寝る子は育つと聞いたからとりあえずギルドからの支給品である短剣を貰ってから3日間は夜通し剣を振るうなどして剣技の向上、及びロリぼでぃーの維持に努めていたのだが...、4日目の晩に、オレの日中あからさまなに不調な様子を心配したヘスティア様に見つかってしまいこっぴどく叱られてしまったので渋々やめにしたのだ。

 

 

・次にオレが考えた方法としては食事量を制限してみたのだ。具体的に何をしたのかといえば、とりあえず餓死しない程度に食事を取って後の分をヘスティア様へと献上していたのだが...、泣きながら食事を口に突っ込まれた。ナゼに...?

 

 

・もう万策尽きた(足りない頭では)オレは最終手段として夜眠る時、自分の身体にジャストフィットする箱の中で眠ることによって夜間の成長を抑えてみようとしたのだが...、悲しげな表情をしたヘスティア様にベッドへと引きずり込まれた。......幸せでした、マル。

 

 

 

 

まぁ、そんなこんなで打ち立てた策をことごとく失敗しヘスティア様の愛情をめいっぱい受けて成長した結果......

 

『こんなに大きく(190c超え)なりました』

 

チクショーメェ!!

 

 

 

なんでよりによって高身長貧乳とかいうオレの望むモノとは真逆の存在になるかねぇ...。

いやね?一応、何処ぞのロキファミリア(ウォール教)の主神のように完全なる絶壁(無乳)という訳ではなくて、なだらかな丘程度の胸はついてるんだけどね?それでもやっぱり、オレの望むロリ巨乳からは程遠いというか何というか...。オマケに胸はデカくならないくせに太腿とケツだけはやたらとムチムチと肉が付いてくるし...。

 

はぁ......(クソデカため息)

 

 

(あぁ...!!早く帰ってヘスティア様をギュッとしたい!!)

 

最早、自分からのロリニウム補給を絶たれた今となっては、ヘスティア様から補給する他無いのだから。

 

 

いや、まぁ...元より偽りのロリであるオレとヘスティア様を比較するなど、おこがましいにも程があるというものだけどさ...?例えるのであれば、ヘスティア様が100%天然物のロリだとしたら、オレは添加物、人工甘味料マシマシのロリ。的な...?

 

まぁ、それはそうとして...。

(晩飯は今朝の作り置きがあったからダイジョブなはず。明日の朝食も多分事足りるハズ。帰りに買ってくものは特に無いかな?よし、じゃあ帰るか)

 

 

さ〜てと、行き帰りでいつもヘスティア様とハグしてる(羨ましいヤツめ)けど、今日はどんな感じで行こうかな?

 

 

母のように包み込むか...、それとも子の様に甘えるか...。あの柔らかい双丘に顔を埋めるのも良き。

 

ん?何だって?イエスロリータノータッチ?

違う、違うのだ。これはそう...、主神と子のコミュニケーション、スキンシップと言うやつなのだ。断じてやましい思いがある訳では無い!!タブンキットソウデアロウ...

 

 

 

 

 

 

(よし、今日は普通に甘えるか...)

 

『真新しく綺麗に改装された教会』の扉に手をかけながらそのような事を考える。

 

「ヘスティア様ただいま戻りました...?!!!」

 

扉を開け真っ先に視界に入ってきた光景に思わず息を飲む。

 

頭が真っ白になる。

 

嘘だと言って欲しい。

 

 

帰宅直後に目に入ってきた衝撃的な光景、それは...。

 

ヘスティア様と共にベットに腰掛ける上裸の男の姿であった。




上裸の男...、一体全体何クラネルなのでしょうか...。


余談ではありますが主人公くんからロリ成分を取り上げた理由としましては、『ヘスティア様への依存性をより強固なものとするため』『投稿主がロリ巨乳から高身長貧乳まで。という某宇宙世紀企業のキャッチフレーズのような性癖を持っているから』ですかねぇ...。

それでは次回、お楽しみに!!
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