芦毛の超新星   作:ぽこぷぇん

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とねっこ

拝啓、名前も顔も思い出せないお父さんお母さんへ

私どうやら馬になってしまったようです。

 

馬になったとしても、ヒトとしての感性は絶対に失いません!

 


 

(あ…ああ…お乳めちゃくちゃおいしい…)

 

マッマに坊やと呼ばれショックを受けたり、この牧場の中で立ち位置が上そうなヒトから熱のこもったアツい視線を受けたりしてから多分14か15日、現在あかちゃんの私は放牧に出されているぞ!

ヒトとしての感性は失わないと宣言したものの、マッマのお乳のおいしさには耐えられなかったよ…ん?

アレ?ちょっと!?なんかお乳の出が悪いんやが!?

 

「おかあさんお乳出ないよ?」

 

「坊やがいっぱい飲んだから出にくくなってきちゃったのよ」

 

「ええっ!そ…そんな…うそでしょ…」

 

どうしよう、私まだおなか減ってるのに…

…放牧に出されたら少しずつ牧草を食べ始めると聞いた覚えがある、もうヒトじゃないし、食べねば死ぬし、ヨシ!食おう!

 

ブチィ!ムシャア!!おいしい!!!

 

草食うのはなっておもったけどおいしいですわ!パクパクですわ!…飯 IS GOD。

馬になって娯楽が大幅に減ったせいかごはんとお散歩が趣味になりつつあるの、おじいちゃんか何か?

いや馬だわ(自覚)

 

…自覚したら終わりだろぉ!?終わっちゃったよ!

なんで馬になってるのかとかはもう人智の及ばぬオカルチックな部分としてこの際割り切るとして、まったり生きてちゃ最悪の場合用途変更廃用コンボで死ぬ!

うーんこの経済動物の宿命。

 

まあほんとにこれは最悪の場合だし、マッマのことをキャンペンガールってお世話してくれるおっちゃんが言ってたのでスペシャルウィークの兄貴なのは確定…!成り代わりとか憑依モノだったら申し訳なさ過ぎて死んでたぜ…

 

記憶にあるヒトだった頃の私、もといハマったジャンルにのめりこんで無駄に刀とか船とか宝石とか詳しくなるタイプの奴がハマったジャンルで一番HOTだったのが

「ウマ娘プリティーダービー」競走馬を牡牝関係なく美少女に擬人化した作品である。

そこから競馬のことを調べに調べ、某競走馬マンガを読み、シミュレーションゲームから血統を学び、ウマ娘と馬のスペシャルウィークを推し、親兄弟のことを調べ父親を暗記して覚えた。

 

そういえばキャンペンガールの1992年度の産駒ってデビューはできなかったみたいだけど居たような…?

たしかパドスールかオグリキャップのどっちかだったはず、マッマに聞けばわかるか!

 

「おかあさん、おとうさんってどんな馬だったの?」

 

「どうしたの急に」

 

「おっきくなって、もしかしたらおとうさんに似るかもしれないから気になったの!」

 

「うーん、そうねぇ…」

 

「………。」

もしかして覚えてないんじゃ…

 

「たしか灰色ののんびりとした雰囲気の馬だったわ」

 

「ㇸ…へーそっかぁ」

 

ウワーッオグリ産駒!

まあオグリの新種牡馬リーディングは内国産馬だと一番高い六位だったし、産駒も重賞掲示板内に入ってたからそれくらいの能力があれば乗馬いける可能性もあるか。なおサンデーサイレンス

 

いけるよな…?

 

なんか不安になってきた…スタミナとかつけるために今のうちから放牧地を無理のない範囲で走りまくっておこうかな…

 

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