「うぉぉぉぉ!」
照りつける太陽の中声を上げて道を行く少年が一人。そしてその後を複数のチンピラが鬼の形相で猛烈な追いかけており、絶賛追いかけっこをしていた。
「逃げんじゃねぇ!」
「流石に大人数で一人をリンチするのは間違っていると思いまぁす!」
「知るか!俺達の邪魔をしやがってただですむと思うなぁ!」
「あんなもん止めるのが普通でしょうが!せっかく助けたのに何でこうなるのぉ!?」
複数のチンピラに追いかけられながら少年は泣き叫びながら全力で走って行く。
始まりは数分前彼がまだ追いかける前まで戻る。
「お兄ちゃんありがとう!」
「おうどういたしまして今度は迷うなよ?」
街中で小さい子供が迷子になっていた為、その子に声を掛けては親御さんを探してあげて地元から少し離れた地域まで一緒に歩いていき目的地に付けばその時に親御さんも見つけて、帰すこともできてよかったと安心したのもつかの間、その近くで何やらガヤガヤと数人の男女が話をしているのを見つけたのだが。
「いやですから私達は結構です!」
「だから俺達がジックリ朝まで教えてあげるからおいでって」
ナンパだった。
「これがナンパっていうやつかリアルでは初めて見たわってかこの時代にこんな古典的な事する奴おるんか」
物陰から眺めていると男二人が少女に言い寄っていてまさかこんなご時世にそんなナンパが存在しているとはと感心していたが普通に考えていれば少女は非常に困った顔をしていやそんな事してる場合じゃないとハッと気づいてすぐに助けに行こうと考え。
「ほらほらおいでってちゃんと優しくしてあげるからさ」
「いやっやめてくださ…」
「はーいちょっと通りますよぉっと」
「は?」
「え?」
ナンパ男共の伸ばした手を遮るように間に入っていきナンパ男達と少女の視線は間に入ってきた少年に向かれる。
「いやぁごめんなさいうちの彼女がご迷惑おかけしましたぁ」
「うぇ!?かの!?…」
「…あっ言葉の選択間違えた…今のなしちょっと待って…」
「は?」
「え?」
突如あられて少年に声を掛けられた少女は驚愕するもちょっと一拍置いてから少年が直ぐに訂正して待ったを掛けさらに少女もナンパ男も間の抜けた声を出してしまう。
「…ダメじゃんか兄ちゃんから離れたら。ほら帰るよ」
「え…あっ…」
「すみませんね!お兄さん達!妹がお世話になりましたぁ」
そう言って少女の手を引こうと手をつないでいこうとするが女の子が声を掛ける。
「あの…たぶんそれ助けてくれようとしてくれてるんと思うんですけどその…嘘だってバレてる…よ?」
「…え?」
そう言って少女の言葉に少年は立ち止まって少女の方を見てその後更に後ろの方のを見る…
「よぉ兄ちゃん、俺達の邪魔したってことはそうゆうことで良いんだよなぁ?」
そう言って更に隠れていたのかぞろぞろとナンパの仲間と思われる者が何人も現れ、少年はその光景を見て息を吸う。
「…スゥ。…ナンパ男からチンピラ男にジョブチェンジするの早くない?今時ナンパははやらないよ?」
その言葉で一斉にチンピラ共が走り出し少年も少女の手を引いて全力で走り出す。
「てんめぇこの野郎!」
「うぉぉぉぉぉぉ!!」
「なんでぇぇぇぇぇ!?」
少年と少女…立花響の叫び声が響き渡り、街中を掛けていく。