魔法少女リリカルなのは 愚王の魂を持つ者   作:ヒアデス

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第33話 命令違反

 海鳴市の街から離れた海上にフェイトとアルフは浮かんでいた。例によってフェイトはバリアジャケットを装着し、アルフは狼の姿でいる。

 

 フェイトは手にしている得物に呼びかける。

 

「いくよ、《バルディッシュ・アサルト》」

『Yes,Sir!』

 

 新たな名で呼ばれた武器はそう答えるとともに、弾倉(シリンダー)から2発の薬莢を排出する。

 その瞬間デバイスに膨大な魔力が加わり、フェイトはバルディッシュを落としそうになるほどの衝撃を覚えた。

 

(想像以上の反動、これがカートリッジシステム)

 

「フェイト、大丈夫?」

 

 後ろにいる相棒の声でフェイトは我に返る。

 泣き言を言っている暇はない。管理局やあの子たちが来る前に、ジュエルシードを手に入れないと。

 自分にそう言い聞かせて、フェイトはアルフにうなずいてみせる。それを見てアルフも動きを止めた。

 それを確かめてからフェイトは再び眼下の海を見下ろし、バルディッシュを構え、詠唱を始める。

 

「“アルカス・クルタス・エイギアス” 煌めきたる天神よ、いま導きのもと降りきたれ」

 

 フェイトのまわりに無数の光球が出現する。その中心でフェイトはバルディッシュを振り上げ……

 

「はああああっ!」

 

 フェイトがバルディッシュを振り下ろすとともに、光球は無数の稲妻となって真下に広がる海へと落下する。

 それに反応して海中から光の柱が立ち昇った。その数は……

 

「5つ――アルフ、空間結界のサポートをお願い!」

 

 フェイトは後ろを振り返り、相棒に呼びかけた。

 

「ああ! 任せときな」

 

 アルフはそう答えながら、健気な主を守ろうと決意を固める。

 その直後、海の中から昇っている光の柱は竜巻となって二人に襲い掛かった。

 

 

 

 

 

 

 ブリッジに着いてすぐに頭上のモニターを見てみると、荒れている海と強風に耐えながら竜巻に近づこうとしているフェイトの姿があった。

 艦長席の近くに立っていたリーゼアリアさんはその場に立ったままつぶやく。

 

「呆れた。話には聞いていたけど、ずいぶん無茶な真似をする子だね」

 

「ああ、間違いなく自滅するだろう。あれは個人で出せる魔力の限界を超えている」

 

 クロノもアリアさんに同調するようにつぶやく。

 その時、後ろのドアが開いて、なのはたちが駆け込んできた。

 

「こいつは――」

「――フェイトちゃん!」

 

 モニターを見た瞬間、ヴィータとなのはは目を見張りながら彼女の名を口にする。

 そして、なのははすぐに後ろを振り向いて――

 

「あの、私急いで現場に――」

 

「その必要はないよ」

 

 だがクロノがそう言った瞬間、なのはは足を止める。

 なのはを見ながらクロノは言葉を続けた。

 

「放っておけばあの子は自滅する。仮に自滅しなかったとしても、力を使い果たしたところを叩けばいい」

 

「でも――」

 

「今のうちに捕獲の準備を」

 

 なのはに構わずクロノはオペレーターたちに指示を出す。アレックスさんが「了解」と答え、他のオペレーターとともに粛々とフェイトを捕まえる準備を始めた。

 なのはは彼らの上司を見るが……

 

「私たちは常に最善の選択をしないといけないわ。残酷に見えるかもしれないけど、これが現実」

 

 リンディさんは席につきながら諭すように言う。心なしか辛そうな声で。

 それを受けて守護騎士たちは淡々と、なのはは苦しげな顔でモニターを見上げる。

 モニターの向こうで、フェイトとアルフは今もジュエルシードが生み出した竜巻を相手に悪戦苦闘していた。

 

 リンディさんとクロノが言うことはもっともだ。

 あの海上は今、強制発動したジュエルシードによって荒れ狂っている。魔導師でもあそこに向かうのは危険が大きい。そしてフェイトたちも並の局員では歯が立たないほどの実力者だ。助けたところで、その直後にこちらに襲い掛かって来る危険は十分ある。

 クロノが言った通り、彼女たちが倒れるか弱ったところで何人かの精鋭を出して、ジュエルシードと二人を確保するのが一番危険が少ない方法だ。

 しかし……

 

『私は母さんとは2年くらいずっと』

『母さんの夢が……』

 

 ……本当にそれでいいのか?

 

 そう思いながら、俺はモニターを見上げる。すると……

 

「……待ってください」

 

「……?」

「何だ、君まで」

 

 この期に及んでまだ異を唱える気かと、リンディさんとクロノは訝しげな顔や声を向けてくる。俺はモニターを見たまま言った。

 

「ちょっとよく見てくれ。フェイトが持っているデバイス。あれ、以前見た時と形が違っていないか?」

 

「なに……?」

 

「――あっ!」

 

 そう指摘すると、クロノたちは目を凝らしながらフェイトの手元を注視し、なのはは彼よりいち早く気付いて声を漏らした。

 よく見るとバルディッシュの先の部分の形が少し変わっているのがわかる。

 あれはまるで……。

 

 

 

 

 

 

 強風に耐えながらフェイトは竜巻を真正面に捉える。

 フェイトはバルディッシュを構え、つぶやいた。

 

「バルディッシュ、カートリッジロード」

『Load Cartridge』

 

 そう答えながらバルディッシュは薬莢を排出し、刃の形へと変形する。

 負荷と魔力の増大を肌で感じ取りながら、フェイトはバルディッシュを振り上げた。

 

「プラズマスマッシャー!」

 

 フェイトがバルディッシュを真横に振るうと金色の砲撃が放たれ、竜巻を弾き霧散させる。フェイトはすかさず相棒に告げた。

 

「アルフ!」

 

「おう!」

 

 竜巻の中から現れたジュエルシードをアルフは咥え取る。

 これで一つ。

 心の中でそうつぶやきながら、フェイトは次の竜巻を破壊に備えてカートリッジをロードした。

 

 

 

 

 

 

「《カートリッジシステム》! なぜ彼女のデバイスにあんなものが?」

 

 信じられないように声を上げるクロノに俺も心の中で同意する。

 あれは俺たちの時代(300年前)にはとっくに廃れていた技術だ。現にこの前までフェイトのデバイスにカートリッジシステムなんて組み込まれていなかったはず。

 それがなぜバルディッシュに? そしてなぜ今になって?

 

「しかもほとんど使いこなしているみたいだね。このままだと、あそこにあるジュエルシードを全部取られちゃうかも……さすがにそれはまずいね」

 

 アリアさんは歯ぎしりしながらそうこぼす。確かにここでフェイトが5個手に入れれば、彼女たちは11個ものジュエルシードを手中にしてしまう。それは確かにまずい。

 だが、それなら――

 

「クロノ、このままだとジュエルシードを取られてしまう! 危険だが、ここは俺たちも……」

 

「……っ」

 

 そう言うとクロノは厳しい顔で俺を見る。彼にとっても、フェイトたちがジュエルシードを集めてしまう事態は避けたいところだろう。

 クロノは渋々うなずきかけるが……

 

「……その必要はなさそうだ」

 

「……?」

 

 横からかかってきた声に、俺たちは思わずそちらの方を見る。

 モニターを見上げながら、俺たちに声をかけてきたのはシグナムだ。

 

「このままだと潰れるぞ――あの少女がな」

 

「えっ……?」

 

 思わぬ一言になのははモニターに顔を戻す。そこでは……

 

 

 

 

 

 

 カートリッジのロードを終え、フェイトは再び刃状のバルディッシュを構える。

 

「プラズマ――うあっ!」

 

 2つ目の竜巻に向けてバルディッシュを振るおうとした瞬間、バルディッシュから電撃が漏れてフェイトはたまらずひるむ。その不意を突くように竜巻からあふれた強風がフェイトを煽る。

 

「ぐぅっ、フェイト、フェイトー!」

 

 

 アルフはフェイトを助けようとするが、竜巻から漏れ出ている青い稲妻が彼女をがんじがらめにし、竜巻に引きずり込もうとする。

 片や、強風にあおられたフェイトは海中に叩きつけられかけるも、あわやというところで体勢を立て直しバルディッシュを持ちながら荒い息をついた。

 

 

 

 

 

 

「過度なロードが、デバイスとあの少女自身に負荷をかけているようだな。あのデバイスもカートリッジシステムと相性がよくないようだ。おそらくこれ以上は持たんだろう」

 

「そんな……」

 

「じゃ、じゃあプランはそのままでいいな。あの子が弱ったところを見計らって出るぞ。君たちは来なくていい。さすがに民間人には危険すぎる」

 

 シグナムの説明になのはは唖然とし、クロノはうろたえながらも俺たちに釘を刺してくる。フェイトに変な情を持っていることもあって、邪魔にしかならないと判断したんだろう。

 

 その時、なのははモニターから後ろにいるユーノに視線を移し、じっと見つめ合う。

 こんな時に何を――いや、こいつら!

 

 まさかと思ったところに突然転送ポートが光に包まれ、床に魔法陣が浮かんだ。

 

「君は――」

 

 なのはたちと転送ポートを見て察したのだろう、クロノは声を上げる。

 それに構わずなのはは転送ポートに向かって駆けだした。

 彼女の行動に俺たちは目を見張り、ユーノはなのはをかばうように両手を広げる。

 そんな中、なのははポートの上に立ち――

 

「ごめんなさい。高町なのは、指示を無視して勝手な行動をとります」

 

「あの子の結界内へ――転送!」

 

 ユーノが印を結び、なのはの姿が立ち消える。

 それを見て俺は――

 

「俺も行かせてください! なのはを助けてやらないと!」

 

 リンディさんを見ながら言うものの彼女は目を閉じて首を横に振る。俺はたまらず――

 

「なんでだよ!? なのはは俺たちにとって大切な仲間だ! あんたたちはそれを知ってて、俺たちになのはを見殺しにしろって言うんですか?」

 

 互いの立場も忘れ、リンディさんにそう怒鳴るものの彼女は何も答えず唇を噛む。

 代わりにクロノが言った。

 

「僕も艦長も竜巻が収まるかフェイトが弱るまで出るなと言った。それを無視して飛び出したのはなのはの方だ。そんな彼女を危険を冒して助けに行けと命じるわけにはいかない。それが組織というものだ。頼むからわかってくれ!」

 

 苛立った様子でクロノはまくし立てる。その苛立ちが俺に対するものなのか自分に対するものなのか、俺にはうかがいようもない。

 だが――

 

「それはこっちの台詞だ! 頼むからそこを通してくれ! 俺はなのはを助けに行きたいだけだ! お前たちが何と言おうと俺はあそこへ行く!」

 

 転送ポートをふさいでいるクロノに向かって言う。すると――

 

「クロノ君! 私からもお願い!」

 

 声につられて、俺たちは思わずそちらを見る。

 

「はやて……」

 

「クロノ君、リンディさん、お願いします! 健斗君を行かせてあげてください! なのはちゃんは私にとっても大切な友達や。それにフェイトちゃんも悪い子には見えへん。あの子たちもリニスさんもきっと何か理由があってジュエルシードを集めてるんや。だからお願い! あの子たちを助けに行く許可をくれるぐらいしてくれんやろうか!」

 

 はやてはそう言って深く頭を下げる。そして……

 

「私からも頼む! 健斗を行かせてやってくれ」

 

「私からもお願いします!」

 

「はやてはあたしらが守る。だからたの――お願いします!」

 

「……」

 

 主に続くように守護騎士四人も頭を下げる。

 リンディさんもクロノも一蹴することができず困ったように顔を見合わせた。

 そしてとうとう……

 

「行け……」

 

 クロノはつぶやくように言う。そしてリンディさんも、

 

「その代わり、帰ってきたらなのはさんともどもたっぷりお説教ですからね」

 

 二人はそう言ってゲートを示す。俺は思わず笑みを浮かべて――

 

「はいっ! ありがとうございます!」

 

 そう答えながら俺は転送ポートへ向かい、ユーノも俺の後ろについて来る。

 俺たちの後ろからはやての声が掛けられた。

 

「健斗君、ユーノ君、気を付けてな!」

 

 はやての声に俺は片腕を上げて応じる。

 転送ポートの上に立つと視界が白くなり、俺たちは空中に投げ出された。

 

 

 

 

 

 空中でバリアジャケットとティルフィングの装着を済ませ、俺とユーノは竜巻と強風で荒れている海上に出た。

 俺たちを見るや、アルフは稲妻を引き千切り、怒涛の勢いでこっちに向かってくる。

 

「フェイトの邪魔をするなぁーー!」

 

「違う! 僕たちは君たちと戦いに来たんじゃない」

 

 ユーノは片手で結界を開き、アルフを止めながら説明する。

 

「ああ。どちらかというとお前たちを手伝いに来たんだ。不本意ながらな」

 

「ユーノ君! 健斗君まで!」

 

 ユーノはアルフから逃れるとともに、バインドで竜巻を縛り上げながら口を動かし続ける。

 

「まずはジュエルシードを停止させないとまずいことになる。だから今は封印のサポートを!」

 

「フェイトちゃん、手伝って。ジュエルシードを止めよう!」

 

 そう言いながらなのははフェイトのそばに降り、レイジングハートを向ける。

 するとレイジングハートの先端から桃色の魔力があふれバルディッシュへ移る。

 回復したバルディッシュは煙を吐き出しながら、

 

『Power charge(エネルギー充填)』

 

『Supplying complete(供給完了)』

 

 バルディッシュとレイジングハートはそれぞれの主に報告する。だが、傍目から見れば「ありがとう」とそれに対して「どういたしまして」と言っているように聞こえた。

 

「フェイトちゃんが持ってる1個はそのままで、あとの4つはきっちり半分こ」

 

 なのははそう言いながら竜巻に視線を戻す。

 四つの竜巻はユーノのバインドによって縛られ、動きを封じられていた。

 しかし、竜巻の力を完全に封じることはできず、ユーノは弾き飛ばされそうになる。

 だが、アルフが繰り出したバインドによって竜巻は完全に縛られ、動きを止めた。

 

「よし、今のうちにやるぞ。フェイトはどうする?」

 

「私もやる。あなたたちだけに任せておけない」

 

「じゃあ、三人一緒にせーので行くよ!」

 

 なのはの号令を合図に、俺たちはそれぞれの持ち場につく。

 

「ティルフィング、いけるな」

 

『Natürlich Meister(もちろんです。マイスター)』

 

 ティルフィングは返事とともに薬莢を吐き出した。強い負荷と魔力だ。シグナムやヴィータはこんな武器を使っていたのか。

 そう思いながら俺は剣を振りかぶり、

 

「フィンブル!」

 

「ディバインバスター!」

 

「サンダーレイジー!」

 

 俺たちのデバイスから強烈な砲撃が放たれる。

 それを受けて竜巻は跡形もなく消し飛び、海中から4つのジュエルシードが浮かび上がった。

 ジュエルシードはちょうど、なのはとフェイトの間を浮かんでいる。

 だが、なのははジュエルシードではなく、自分の胸に手を当ててフェイトをまっすぐ見ながら言った。

 

「友達になりたいんだ」

 

「――っ!」

 

 それを聞いてフェイトは大きく目を見開く。そんな言葉をかけられるなど思いもしなかったように。

 

 

 

 

 

 

 その時、モニターがすべて警告を知らせる映像に変わり、艦内に耳障りなアラームが響く。

 エイミィは計器を操作しながら声を発した。

 

『次元干渉!? 別次元から本艦及び戦闘区域に向けて魔力攻撃来ます! ――あ、あと6秒!』

 

「なっ!? すぐに魔力シールドを――」

 

 クロノが言い終わる前にアースラに紫の雷撃が降り注ぎ、艦内が大きく揺れる。

 

「きゃあっ!」

「主!」

 

 はやてはたまらず床に倒れ、シグナムは主をかばうように覆いかぶさった。

 

 

 

(余計なことを。5個のジュエルシードに目がくらんだか……果たして間に合うか?)

 

 

 

 

 

 

 突然フェイトとなのはのそばに紫色の雷が落ちる。途端にフェイトは怯えた目で空を見上げた。

 

「か、母さん……」

 

「やばい、避けろ!」

 

 そう言いながら俺は思わずフェイトのもとへ飛び、彼女を突き飛ばす。罪悪感を覚えたもののそれも一瞬、雷撃が頭上から降り注いで――

 

「ぐああああっ!」

 

「健斗君!――うわ!」

 

 なのはのもとにも雷撃が飛び、すれすれで躱す。

 そんな中、アルフは人型に戻ってフェイトを担ぎ、ジュエルシードのもとに飛ぶ。

 だがジュエルシードの寸前まで行ったところで、どこからか現れたクロノが杖を突きつけながら彼女の行く手を阻んだ。

 だが――

 

「邪魔を――するなぁーー!!」

 

 アルフはクロノの杖を掴みながら魔力弾を飛ばす。

 その衝撃でクロノは海面に叩きつけられた。

 その隙にジュエルシードを取ろうとアルフはそちらを見る。しかし――

 

「二つしかない?」

 

 まさかと思い、アルフは下を見る。

 クロノは見せつけるようにかすめ取っていた二つのジュエルシードを掲げる。それらは青い光となってクロノの杖の中に収まった。

 

「うぅぅうあああっ!!」

 

 それを見るや、アルフは逆上し奇声を発しながら魔力弾を海へ投げ落とす。

 せり上がって来た大量の波が俺たちを襲い、再び目を開けた時にはフェイトとアルフの姿はどこにもなかった。彼女たちのそばに浮かんでいた、残り2つのジュエルシードとともに。

 

 

 

 

 

 

「逃走するわ。捕捉を!」

 

「は、はい! ――これは!?」

 

 リンディの指示を受けて、ランディはすぐにフェイトたちと雷撃を放った者を追跡しようとするが、すぐにその手を止める。

 

「どうしたの?」

 

 苛立ちを隠せないまま声を荒げるリンディに、アレックスが振り向きながら告げた。

 

「システムが攻撃を受けていて、航行を維持するだけで精一杯です。とても追いかける余裕はありません!」

 

「システムに攻撃……そんな……」

 

 馬鹿なという言葉をかろうじて飲み込みながら、リンディは椅子に座り直す。

 そんな彼女の傍らでは守護騎士たちが次々と立ち上がっていた。だが……

 

「主、大丈夫ですか?」

 

「う、うん。びっくりした――!」

 

 はやては腰に力を込めて立ち上がろうとする。だが、彼女はいつまで経っても倒れたままの姿勢でいた。

 ヴィータははやてに近づきながら――

 

「おい、どうしたはやて? もう雷はやんだみたいだぞ……おい?」

 

 ヴィータが呼びかけ続けるものの、はやては立ち上がろうとしない――いや、立ち上がれない。

 

(うそ、うそやろ……足が、まったく動かへん!)

 

 他の守護騎士たちも、リンディを始めとした一部のスタッフたちも、異常な事態を察知し騒然となって彼女のそばに駆け寄っていた。




・原作に詳しい方に向けた補足

 当作品内では、闇の書が関係する事件という事で、アースラを守るシールドが原作より強固に張られています。そのためプレシアの雷撃だけではシステムをダウンさせることができませんでした。ですが、何者かがシステムにクラッキングしたことでフェイトたちを追跡することが不可能な状態になってしまいました。
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