死んだら海の悪霊になってFate世界にいた件   作:朱色の羊

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アンケートへの協力ありがとうございました!
アンケート結果などを考慮し考えた結果ジョーンズの宝具は
『フライングダッチマンとクラーケンの複合型』
と言ったような形を取る事にしました、登場をお楽しみに!

※今回の話は難産な所をなんとか書いたためにいつも以上の低クオリティのためにご注意を…


第二節『幽霊船長』

Don't fight the demons of the sea.

〔海の悪霊と戦ってはならない〕

 

No matter how many shots he tries to shoot, he can't knock it down.

〔彼は幾ら斬ろうと撃とうと倒せない〕

 

There's only one way to kill him.

〔彼を○すならば取るべき手段はただ一つ〕

 

I have no choice but to look for that chest.

〔あの宝箱を探す以外には無い〕

 

Well… I have to look for Deadman's Chest…

〔死者の宝箱を…探すしか…〕

 

【~とある航海士の手記より~】

 

----------

 

「さて…ここまで来りゃ大丈夫かね」

 

フランシス・ドレイクの一団とマシュ・キリエライトが突如として現れた巨大なイカらしき敵を退け、海面に浮上してきた帆船から逃げ延びて数時間

その間休む間もなく船を動かし続けていた黄金の鹿号(ゴールデン・ハインド)の船員達がドレイクの言葉を皮切りに倒れ込むように休む中、立花とマシュの元へ彼等の拠点であるカルデアからの連絡が入ってきた

 

『さて、落ち着いてる所悪いんだけど…ちょっと良いかな?』

 

「ドクター…どうかしたの?」

 

画面の向こうのドクターの遠慮気味な声に一息つきつつ応じる立花

それに続きドクターは普段あまり見せないような真面目な顔で話を切り出した

 

『うん、さっき逃げる間際に浮上してきた船を調べてみたんだ

帆船が海中から浮上するなんて何かしらの宝具じゃないとありえないし…

運が良ければ敵の正体も分かるかと思ってね』

 

「それは本当ですか!?

それで…結果はどうだったのでしょう?」

 

あの一瞬でよく調べられたと感心を抱きながらマシュが応じ、そして結果はどうか緊張した様子で問いかけた

すると問いかけられたドクターは申し訳なさそうに表情を曇らせると重々しい雰囲気で答え始めた

 

『ハッキリ言って…大したことは分からなかった

魔力反応の大きさを見る限り、あの船が宝具…もしくは宝具の一部であること

そして…あの船に聖杯があるのは確かなんだが…』

 

その報告を聞いて敵の正体が分からない事に黙り込む立花とマシュ

そんな2人の横で数時間号令を出し続けていたドレイクが荒れた息を整えながら口を開いた

 

「いや…調べなくたって分かるさ…

あの船の事も、その船長の事も…

この海に生きてる奴なら、船乗りなら…

誰だって、嫌でも分かっちまうさ…」

 

その言葉を聞いて本当かと期待するように目を向ける2人と画面の向こうのドクター

そんな視線にドレイクは問われるでも無くポツポツと呟くように話し始めた

 

「オルガンを鳴らし、海中を潜航する…そんな帆船なんて1つしかあり得ない

まず間違いなく…アレはフライング・ダッチマン号

…分かりやすく言えば、呪われた幽霊船さ」

 

「「幽霊船っ…!?」」

 

お化け嫌いなのか忌忌しそうな顔をしながら語るドレイク

そしてマシュと立花がその幽霊船という言葉を驚き半分怯え半分といった様子で繰り返すとドレイクは更に続けた

 

「あぁそうさ、その中でも特に恐れられてるのが…奴等の船長さ

その獰猛で残忍、執拗な程の残酷さを以てあらゆる船乗りを震え上がらせる男…!

人呼んで…海の悪霊、デイヴィ・ジョーンズ!」

 

ドレイクの言葉を、そして悪霊の名を聞いて黄金の鹿号の面々が皆大小あれど震え怯える

そのただならぬ様子に悪霊を知らないマシュと立花は気圧される

しかし自分達は特異点修復のためにここにいる、自分達が諦めれば人理は終わると言う気概を以て気持ちを立て直すとなんとか出来ないかと口を開いた

 

「でも船長(キャプテン)、相手が幽霊船の船長とは言え…

倒すことは出来るんじゃないの?」

 

「そ、そうです…船長(キャプテン)は無敵と謳われたスペイン艦隊を破ったんです!

相手が悪霊と呼ばれるとはいえ、海賊の一人二人くらいなら…!」

 

目の前で船の縁に寄り掛かり腕を組む海賊、太陽を落とした女フランシス・ドレイクならあるいはと期待を込めて2人が放った言葉

しかしその言葉は次の瞬間、ドレイク本人の言葉に打ち砕かれる事となった

 

「確かに…ただの海賊や海軍が相手なら負けはしないし、海の藻屑にしてやるさ…

でもね…あの悪霊相手にはそうはいかない

アレと戦えば…いくら優秀な船乗りでも負けるしか無いのさ」

 

「え…それは一体どういう?」

 

相手に負けないどころか海の藻屑にしてやる

そうとまで言い切るドレイクをもってしても負けるしか無い、と言い切るその言葉に疑問を感じ何故なのか問うマシュ

それを聞いたドレイクは顔を上げると諦め半分といったような声で話始めた

 

「あの悪霊はね…死なないんだよ

奴の心臓を刺さない限りって条件はあるらしいけど、いくら斬られてもいくら撃たれても…

アイツは死ぬことは無いのさ」

 

「え、それなら…心臓を攻撃すれば良いんじゃ?」

 

「あぁ、それが出来れば…苦労はしないさ

でもね…アイツは心臓を持っていないんだ」

 

「心臓を…持っていない?」

 

心臓を持っていない、そんな奴がいるのかと首を傾げ続きを促すように視線を向けるカルデア組

その視線にドレイクは空を仰ぎ見ながらさらに続けた

 

「船乗りの間では有名な昔話さ…

奴はその身が呪われた後に、自らの心臓を抉り出し…とある箱にしまい込んで隠したのさ

…奴が持っている鍵でしか開かず、また破壊することも出来ないという宝箱

死者の宝箱(デッドマンズ・チェスト)にね

そして…宝箱(チェスト)を何処に隠したのかは…いまだ分かっていない」

 

死者の(デッドマンズ)…」「宝箱(チェスト)…」

 

その話が本当ならば手の打ちようが無いのでは無いか、そんな考えに至ってしまったマシュと立花は言葉を失い黙ってしまった

そして静かな船の甲板の時間は過ぎていくのだった…




※↓もし時間がある方は此方をお読みください
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=274819&uid=286853
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