死んだら海の悪霊になってFate世界にいた件   作:朱色の羊

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第五節『召喚』

北を指さないコンパスを求め近くの島へと上陸したカルデアと黄金の鹿号(ゴールデン・ハインド)一行

島を探索しているとカルデアから通信が入ってきた

 

『度々すまない、その特異点の分析結果がやっと出たから共有しておこうと思ってさ

どうやらその特異点は第三特異点の延長線上にあるものでは無いようだ

どうやって介入したのかは不明だが…先程までの特異点をベースに再構築されたもののようだね』

 

だから聖杯を回収しても特異点が消えず、それどころか新たな聖杯の反応が現れたのかと納得するカルデアの2人

 

『あぁそれともう一つ、特異点が再構築された影響だろうね

各地の霊脈の流れが変わっているようだ

ちょうどその島が霊脈の真上にある、サーヴァント1騎くらいなら召喚出来るだろう』

 

その言葉を聞き戦力は多い方が良いとその場に盾を設置し召喚を開示する立香

立香が召喚のために呪文を唱えると召喚サークルが回り光を放った

その光が収まるとそこには獣の耳と尻尾が生えた白銀のロングの髪を揺らす、黒と紫の肩出しローブと黒い指だし手袋、そして薬指に指輪を身に付けた狼達を従えた女性が立っていた

 

「初めまして、クラス・アヴェンジャー

真名は…そうね…今はワルプギスのアヴェンジャーとでも呼んでくれたらいいわ。

貴方とは仲良くする気はないけれども…よろしくお願いするわね?」

 

「うん、こちらこそよろしくね」

 

召喚された彼女(アヴェンジャー)へ手を差し出す立香、しかし彼女はその手を一瞥すると足元にいた狼達を伴い離れていってしまった

そんな彼女と入れ替わるように遠くから様子を見ていた黄金の鹿号の船員が近付きながら声をかけてきた

 

「いやはや…ずいぶん気難しいdame(お嬢さん)を呼んだものだねmaître?

ボクの見立てだと彼女、結構なcheval rétif(じゃじゃ馬)だよ?」

 

そう言いながら自分の顔をベリベリ…と剥がす船員…

もとい船員に変装していたリュパン

 

「maîtreの身に万が一があっちゃ駄目だと思って、いつでも助けられるように目立たないように変装して紛れてたけれど…

うん、何事も無かったみたいで安心だ」

 

スキルによるものなのか元の姿に戻りながら言うリュパン

そして服を整え終えるとニコリと笑いドレイクを呼び寄せながら口を開いた

 

「そんなことよりもmaîtreにcapitaine(船長)、近くに集落を見つけたんだけど…ちょっと酒場まで行かないかい?」

 

「良いね!コンパスを探す前の景気付けと行こうじゃないか!」

 

その言葉を聞きその集落へと向かっていくドレイクと黄金の鹿号の船員達と一応仲間意識はあるのか1人離れた位置で共に移動するアヴェンジャー

 

「リュパン、皆と親睦を深めるのは良いことだけど…今はコンパスを探すのが先じゃ?」

 

「マスターの言う通りです、酒場で飲んでいてもコンパスが見つかるとは…」

 

「やだなぁmaître、さすがのボクもこんな時に吞んで騒ぐためだけにこんな提案しないさ」 

 

皆の後を追いながら掛けられた2人の言葉に笑いながら答えるリュパン

その答えにどういう事かと聞くように首を傾げる2人、それを見ながらリュパンは不敵な笑みを浮かべると口を開いた

 

「ふふっ世の中…思いもしない人から思わぬ収穫があるものさ

ま、任せておくと良い…このアルセーヌ・リュパンにね?」

 

そう言いながら自信満々に歩くリュパンを見ながら2人は少しの不安を胸に酒場へと向かうのだった

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