死んだら海の悪霊になってFate世界にいた件   作:朱色の羊

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また1年近くもお待たせして済みませんでしたァ!!

難産な中で書いたのでいつも以上な駄文の予感がしますが、今話も楽しんでいただけると嬉しいです。


第七節『怪盗紳士』

酒場から出て行ったボードリュをマシュの発案で追い掛けてきたカルデア一行

しかし見失ってしまい黄金の鹿(ゴールデンハインド)号に戻ってきた一行を待っていたのは船上に積まれた樽に腰掛けるボードリュの姿だった。

 

「やっほー皆、こっちだよ」

 

酒場にいた時のおどおどとした態度から一変し、ハキハキと明るい調子でそう言って手を振るボードリュに呆気に取られながらも船上に上がった一行

 

「いやぁ…久々にこんな変装したよ、ラ・サンテ刑務所から脱獄した以来かな?

いや、あれをjailbreak(脱獄)と呼ぶのかは分からないけど」

 

そんな一行に言いながら体を動かし顔を拭うボードリュ

するとみるみるうちにボードリュの容姿が変わっていき、かの怪盗紳士を名乗る少女の顔が現れた

 

「さすがはかのアルセーヌ・ルパン…とてつもない変装技術です

デジレ・ボードリュという名前とルピナス(LUPINS)の花が無かったら貴方だと分からなかったかもしれません」

 

「はは、dame(レディ)マシュは僕のファンだったりする?」

 

そう言いながら着ていたヨレヨレの服から元々着ていた夜会服に着替えるルパン

 

「本当なら減食でもしてやつれたり、薬品を点眼しなきゃだけど…

サーヴァントになった今ならスキルでどうとでもなるからね!

後は背筋を曲げて、口元を歪め、どもるような話し方をすればあら不思議、まったくの別人に早変わりだ」

 

着替え終えて何処からか取り出したシルクハットと片眼鏡(モノクル)を身に付ける

 

「ガニマール警部も見抜けなかったとっておきの変装さ」 

 

「変装技術がスゴいのは分かったけど…なんで変装していたの?」

 

そう得意げに話す彼の姿はつい数分前までとは全くの別人だった。

そんなルパンに立香が尋ねるとルパンは再度樽に座りながら語り始めた

 

「あそこはいかにも()()()()()って感じの安酒場だ

こんな身綺麗な奴…それも少女が来ても訝しんで誰も話しかけないし、誰も話さないだろう?」

 

その言葉に周りにいた船員達は揃って同意するように首を縦に振っていた

 

「かと言ってコッチが船乗りなら良いかと言えば…それは違う

時にcapitaine?もし酒場で他所の船団に会ったとして…簡単に情報を話したりする?」

 

「うーん…相手が知り合ってかなり経つ奴か、それか信用出来る奴ってんならまだしも…

その日その場で知り合ったばかりの奴には話さないかね

早い者勝ちってのがアタシら海賊の暗黙の了解だ、そう易々と情報は手渡さないさ」

 

そんな船員達の様子を見て続けて話し続けるルパンに問われたドレイクは腕を組み考えこみながらも答えた

 

「まさしくcapitaineの言うとおり、ボクの経験談だけど…船乗りは秘密主義が多いって言うのかな?

商売敵には中々情報を漏らさないものさ、酔っててもそれは変わらない

でもその一方で自分の武勇伝を語りたがる奴も多くってね…

一杯の薄いエールを飲むのがやっとのような…

どう見ても()()()()()()()()()()()()()でも見れば別さ」

 

その言葉に心当たりでもあるのか顔を個々に背ける船員達

顔を背けず静かに話を聞くドレイクでさえ、その首筋には一筋の冷や汗が伝っていた

 

「皆我先にと武勇伝を…それも()()()()()()()()()()()()()みたいな情報も溢しちゃう

そして上機嫌になればお酒が進んで…口がもっと軽くなる」

 

そう言ってニマリと笑うルパン

そのパリの夜の闇に溶け込むような笑みに妖しさを感じた立香とマシュ

 

「それに大小に場所限らず酒場ってのは色々な情報が飛び交うもんだからね

ここだけの話…ボクも現役の頃には酒場で情報を集めてたものさ

ま、偉大なる真っ白モリス(モーリス・ルブラン)は描いてなかったかもしれないけどね」

 

その笑みから一転、その見た目に見合う可愛らしい笑みを浮かべながら言うリュパン

そんな笑みを向けられながらマシュと立香はあの妖しい笑みに目の前の少女の中に潜む怪盗紳士たる片鱗を感じていたのだった

この後の展開は?

  • コンパスを貰いに出航
  • 此処らでジョーンズside
  • ジョーンズsideと会敵
  • その他(活動報告へどうぞ)
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