祝福の歌声~コナン世界でライスは頑張って生きてみるよお姉さま!~   作:クレナイハルハ

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以前にコナン×ガンダム00でもいっていた作品です。

キャラ崩壊の可能性がございますのでお読みになるさいは注意して下さい。


※第一話の内容を少し変更しました。






祝福の始まり

 

 

誰もいない静かな夜道

 

異質な少女は、走っていた。

 

目元は酷い隈、暗く濁り光のない瞳

 

痩せ細った体の少女はフラフラと右へ左へよりつつも走っている

 

「やっぱり■■■は………誰も幸せに出来ないんだ」

 

少女は限界だった

 

耳元で聞こえる罵詈雑言の幻聴

 

騒ぎ散らかすマスコミ

 

少女の心は磨り減り、好きであったはずの走ることをやめ、部屋に閉じ籠った

 

だがネットですら見える自身への罵詈雑言の書き込みの数々に少女の心の芯は折れた

 

「■■■■さん、ごめんね……■■■はもう、無理だよ」

 

わざわざ自身元へと来てくれた■■■■さんにそう言って■■■はこうして夜道へと逃げ出した

 

震える体を抱き、少女は大地を蹴り歩きだす

 

必死に、見えない何かから逃れるように

 

そのときだった

 

少女はふと自身の右側が白くなっていることに気付いた。真っ白で何も見えない

 

少女が頭にはてなを浮かべたとき、ゆっくりと動くときのなかで少女は自身のいる場所を見た

 

居た場所は、専門の道路ではなく車が走る一般路。少女はようやく理解した

 

あぁ、■■■は車に轢かれるんだ。

 

ようやく、解放される

 

そう少女が思い、笑みを浮かべた。

 

その日、一人の小さき命がこの世界から消え去った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   それは一人の不幸な少女の終わり

 

         そして

 

 やがて祝福の歌姫と呼ばれる少女の始まり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さんは『ウマ娘 プリティーダービー』と言うアプリゲームをこ存じだろうか?

 

簡単に言うなら現実での競馬史に実在する競走馬を擬人化したキャラクター達がレースを走るというモノである

 

またウマ娘の世界では馬と言う生物は存在しておらず、漢字もない。そのため、馬鹿もウマ娘世界では『バ鹿』である。

 

話がそれたが、ウマ娘には沢山の可愛いキャラクターが存在する。

 

有名なキャラクターとしてはトウカイテイオーやシンボリルドルフ、ハルウララやスペシャルウィーク等が挙げられるであろう。また、ネットではうまぴょいや遊戯王との融合MADや量産型ライスシャワー、ゴルシが上げられる。

 

そんな数々のウマ娘の中に、ライスシャワーと言うウマ娘がいる。

 

背中まで伸びる綺麗な黒髪で幸薄そうな少女、勝負服では小さな短剣のついた黒いドレスを身に付け、青薔薇の装飾品の付いた帽子を斜めに被った姿で、周りで起きる不幸は全て自分のせいと思い込んでいる臆病で弱気なウマ娘。

 

実際は単に間が悪いだけだが、完全にジンクス化していてそれをどうにか拭おうとしており、漆黒のステイヤーとも呼ばれている

 

そんな彼女は物語で純粋に走り、レースに勝利することを望んでいたが、とあるウマ娘の勝利を阻止した事から、そのウマ娘のファン達からヒールとして扱われて嫌がらせを受け、罵声を浴びせられ、自分が走っても誰も喜ばない、笑顔にならないと知り走ることを拒否するようになる。

 

だが、一人のウマ娘に言われた一言でレースにもう一度出走した。全てを敵に回しても、一人のウマ娘の為に走り抜く。そう、ヒールではなくヒーローてして。彼女の姿に沢山の人が彼女を守らねばとトレーナーになったと噂で聞いた。

 

そしてゲームでは育て上げた彼女はトレーナーのことを、お兄さま、お姉さまと呼ぶため沢山のファンを獲得している

 

まぁ、こんな事を話している自分はウマ娘にわかでたまたま覗いたサイトの内容を思い出しているだけで、たまに夢小説を読む程度だが、もしアプリを始めるならライスシャワーを育ててあげたいかな。と思っていた

 

さて、何故()がこんな事を思い出していたのか。

 

まぁ、簡単にはいえば現実逃避である

 

目の前に広がっているのは誰一人としていない廃墟と思われる部屋

 

男である、いやあった自身の声とは思えない程に高い、そして暗く弱々しい声に以前よりも低い視線。

 

ふと足元にある割れた鏡の破片を見る

 

自身の身に付けている黒いゴシックドレスに装飾品の短剣、頭に斜めに被っている帽子についた青薔薇の装飾品

 

何故か自身に生えた尻尾はシュンと下がり、頭に生えているウマ耳もまたペタリと垂れている。目には大きな隈が出来ており、体も少し痩せているように見える

 

「はぁ、どうしよう……」

 

簡単にいうとしたら、何故か私はライスシャワーに成って知りもしない、誰もいない変な場所に立っていた。でもライスシャワーってこんなに痩せてないし目に隈なんてないよね?

 

「どういうこと?助けてお姉さま………」

 

取り敢えず、ドッキリでは無いことは確かだ

 

だってこの姿になってから既に体感三時間は過ぎてるし、お腹空いたし

 

ライスシャワーに憑依?転生?してしまったっぽいけど、まずここは何処なのだろうか?

 

ライスシャワーに転生したのだから、恐らくはウマ娘の世界なのだろうけど、こんな場所は聞いたことが無い

 

取り敢えず、自身が死んだ記憶はない

 

ふむ、本当にどうしようか………

 

まぁ、考えてても駄目だ。

 

取り敢えず、この部屋?らしき場所にある物を確認する。

 

立て掛けられているギターケース、外套らしき黒い布

 

うん、一つ目はまだ良いよ?まだ不自然じゃない、でも外套って……怪しいものですって言ってるようなものじゃん

 

まぁ、この耳とかを隠すなら良いかもしれないけどさ

 

取り敢えずギターケースを肩に掛けてみる、ウマ娘特有の異常な身体能力のおかげか、簡単に持ち上げ肩に掛けても走れそうである

 

一度、外套を羽織りウマ耳と尻尾を隠してからギターケースを持つ。うん、破片に映るのは明らかに不審者である

 

まぁ、ウマ娘の世界に転生したとしてこの見た目なら騒がれるだろうし、この方が良いのかな?

 

一回外に出てみよう、一歩を踏み出してみないとわからないし、そう思い私は部屋の扉を開けて出口への道と思われる場所へと一歩を踏み出した。

 

そして、目の前に広がるのは沢山のパトカーに囲まれるマンションの中だった。どういう状況?早くもこの姿で外に出ると言う行いが無理そうです、助けてお姉さま…………

 

取り敢えずこの場から離れた方が良いよね?あの警察は私を捕まえに来たとかじゃないよね?

 

そう言えば、私がさっきまで居たところって

 

そう思い振り替えるとそこには入居者待ちと書かれている紙の貼られた部屋があった。あれ?私、何処に住めば?

 

考えてみれば私の手持ちってこのギターとケース、外套しかない。ギターを質に入れようかな………いや、それとも賭けで公園とかでストリートライブみたいなのやって稼げないかな。一応、吹奏楽部の助っ人したことがあるから、ある程度はギター弾けるし。

 

まさか、あの時の経験が今になって役立つとは思わなかったよ

 

「な!?まだ住居者が残ってたのか!?」

 

背後から聞こえてきた声に思わず振り返るとそこにはタバコを加えた男の人が立っていた。

 

男性の加えているタバコの匂いが私の鼻を刺激し、思わず顔を顰める。もしかして、ウマ娘って嗅覚も良くなってるのか?

 

そんな事を考えていると男の人が近付いてきて私の腕を引いて階段へと向けて走り出す。

 

「な、何を」

 

「このマンションには爆弾が仕掛けられているんだぞ!?避難勧告が聞こえなかったのか!?」

 

「ば、爆弾!?」

 

驚きのあまり、無意識に頭のウマ耳がピンと広がる

 

「へぁ!?」

 

「あ……」

 

即座に片手で両耳を頭にペタリと押し付ける、男の人は私の耳に驚いて口元からタバコを落とす。えっと、タバコの火を消さなくて大丈夫?

 

「え、えへへ?」

 

「お前………取り敢えず、急いで降りるぞ」

 

そう言って私の手を引く男の人の後を付いて階段を下がる。誰一人としていないマンションの中に二人の足音が響き渡る

 

一階の非常用の出口から出る、すると男の人は近くの警察の人の元まで走り出す

 

そしてそのまま話しているのを見るに仲の良いひとなのだろうか?取り敢えず今のうちのこの場所から離れなきゃ

 

そう思いながら男の人とは逆の方向へと向かおうとしたそのとき、私の耳を爆音が襲った。

 

ウマ娘は馬と同じで聴覚が鋭い、普通の人間が耳を塞ぐ程の爆音を直で聞いたらどうなるか

 

そう、ただじゃすまない

 

あまりの爆音に、意識が遠退き肩に乗せていたギターケースがずり落ちる

 

どうにか意識を失わないように気をしっかり持つが体が倒れるのを止められない

 

地面へと転がると思ったそのときだった、すんでの所で誰かに抱き止められる。見ればさっきの男の人だった。

 

さっきの男の人が私の体を支え、倒れないようにしてくれたらしい

 

だが男の人は私を助けられた安堵ではなく、驚きに近い表情をしていた。なんでだろ?

 

男の人が口を開いて何か言っていると思うけど、爆音のショックか何も聞こえないのでとりあえず愛想笑いを浮かべなから首をかしげ、気づいた

 

「っ!?」

 

頭を覆っていたフードが外れ、ウマ耳と顔が見えるようになっている事に気付き慌てて外套を被り直す

 

そして近くに落ちたままのギターケースを広い男の人から離れて駆け出す

 

自分の中で何かが訴えてくる

 

『姿を見られた』『また色々と言われる』『騒がれる』『逃げなきゃ』と。

 

本能に近い何かに従い走り、そして次の瞬間に浮遊感のような物を感じ、気が付くと私は観覧車に乗っていた

 

訳が分からないよ………助けて、お姉さま。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

萩原side

 

 

目の前で倒れる自分の恩人と言っても可笑しくはない少女を支える。外套を羽織り姿を隠すようにした少しだけ変な少女

 

階段を降りて避難させている時に何故か外套のフードの中で何かあったが、そのときは気にしていなかった。

 

そして今、倒れそうになった少女は支えた際にその顔が露わになる。綺麗な黒髪だが、目元には大きな隈ができており、何よりも目に止まったのは、頭部についていた二つの動物の耳のような物

 

明らかにオモチャやアクセサリーの類の物ではないそれは、本物の耳で間違いなかった。

 

「おい、お前その頭のそれ!?」

 

そう言うが、少女は此方を見て不思議そうに首をかしげながら笑った。まるでその場から消えてしまいそうな程、脆く儚い笑顔。

 

「っ!?」

 

だが、少女は外套のフードが外れている事に気付いたのか目を見開き即座にフードを深く被り直した。まるで何かに怯えるかのような感じが見てとれる。

 

持っていたギターケースを拾うと少女はその場から人間ではあり得ない程の速度で走り出した

 

「あ、ちょっと!」

 

そう言いながら手を伸ばすが、間に合わずその場から少女は遠退いていった。

 

後から分かったことだが、あの娘に似た少女はあのマンションの付近では確認できず誰に聞いても知らないと答えた。

 

いくら調べても恩人の彼女を見つけることは叶わなかった。確かに目の前に居た、そう言えるが俺以外は誰も彼女を見てすらいなかった。

 

あの時の少女にもう一度だけ会いたい、会ってお礼を伝えたい

 

そう思いながら俺は彼女の事を忘れず、今日もしっかりと防護服を着用し仕事へと向かった。

 

 

 

 




ウマ娘を実際にプレイしたことがなく知識がにわかですが書きたいと思っていたので書いてしまいました。
コナン×ウマ娘の話はあまり見かけないので、皆様に楽しんで頂けたら嬉しいです。

ご愛読ありがとうございます

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