霊夢ちゃん!今はいてるパンツ貸して! 作:みけさんわーきゃっと
誤字脱字報告者のすかたず様、ちりめん山椒様、亜蘭作務村様、SERIO様、imaginary3211様、るゆぬね様、燃えるタンポポ様、テレサ様、りんごおおおおおおおおおおおおん様、ヱグザム様、Верный008様、snaketail様、ゆんやーさん様。
ありがとうございます。
今回(前回投稿)パルスィをパチュリーで総ツッコミでした
評価くださった方、特に一言、10点頂いた方、本当にありがとうございます。
また10点評価一言で紅魔館メンバーへの愛溢れる長文を書いてくださいましたナニ様ありがとうございました。
そろそろ畑を作らなきゃな―と思ってたら華扇ちゃんにいいのをもらった。
「ぐえっ!」
「また気をそらしましたね、あなたの欠点は集中力が長続きしないことですね」
俺と組み手をしてくれているのは放浪仙人の華扇ちゃん(家は持ってるが、日中めったにいない)だ。
美鈴ちゃんと同じく中国拳法のような動きだが華扇ちゃんの動きのほうがえげつない。
普通に急所を狙ってくる(止めてはくれる)のでかなり怖いし、急所以外なら今みたいに容赦なく当ててくる。
「掌底での腹パンはマジでつらいんだけど……」
いい感じに熱いものがこみあげてきた(ゲロだが)が気合いで堪える。
ちなみに吐いてる最中でも容赦なく攻撃されるので油断ができない。
手加減や寸止めはしてくれるものの究極の実戦形式である。
「目いっぱい鍛えてくれと言われたからには、甘えは許しません。自分で言ったことには責任を持ちましょうね」
「エロいパンツ見れたからいいですけど」
せめて口撃で恥ずかしがらせようとする。
ちなみに華扇ちゃんのパンツは一言で言うなら紐だ。
紐パンではない、少し太めの紐だ。TバックTフロントという「それ履いてる意味あるの?」と言うような感じのパンツ(?)だ。
毛は処理してあるのか確認できない
腹パンの後の足刀を交わした時に見えた。
というか普通に組み手の最中に見えまくるんでやる気がビンビンにみなぎってくる(組手の事だぞ?)
「ええ、あなたはこうすればしっかり見ようとするので動体視力が鍛えられますからね」
「まさかのわざと!?っていうかこれも修行なの!?」
「もちろん、鍛えあげると言ったからには手段は選びません」
マジか!ちょっと気合入りすぎだろ華扇ちゃん!?
「ですから、報酬の方もちゃんとお願いしますよ」
「あー、うん頑張る」
報酬は週一回甘味食べ放題である。
なお、華扇ちゃんは博麗神社で朝食のパンケーキにジャムと蜂蜜を完全にコーティングされるまでぶっかけたのを6枚食って「朝は軽めにしておきましょう」とか言うぐらい甘味は食う。
これが普通の食事だと霊夢ちゃんと同じぐらいしか食べない。早苗ちゃんが言うには「女子にはいますよー?別腹のほうが大きい人」って言ってたから恐ろしいことに一定数いるんだろうな……
蜂蜜も砂糖も心もとないからな、紫さんに頼むか……そうだ!幽香ち――
「だから気を抜かない!」
気が緩んだ瞬間に華扇ちゃんの攻撃が飛ぶ。
「無敵対空ぅっ!」
顔を狙った掌底をダッキングでかわしつつ膝のバネを利用して飛び上がりながらのアッパーをカウンターでたたき――
だが華扇ちゃんは掌底を素早く引き戻して俺の無敵対空をスカすと……げ、やばいあの構えは双掌打だ。踏み込みとともにあれ食らうと軽く吹っ飛ぶんだよな。
ここは気合で!
「それを見るのは3回目です、そう何度も同じ技が――」
「裂破ぁ!!」
空を飛ぶ能力で下に向かって飛んで即着地し、再度無敵対空で迎撃した。俺の拳に触れる柔らかな感触!?
「えっ?きゃあ!?」
華扇ちゃんの胸の飾りを弾き飛ばしおっぱいの谷間にずっぷりと俺の腕がめり込んだ。
ぬくやわこい。
乳の圧力が鍛えているだけあってすごい。
これは素晴らしい乳ですわ……って圧が強くて抜けな――
「
「ぐぼあっ!!」
密着状態から放つ寸勁――短鞭を食らって俺が吹き飛んだところで今日の修行は終了したのであった。
「あてててててて……」
「まったく、あなたは一日一回は胸かお尻に触れますね!」
「いや、さすがに偶然だけど、もしかしたら無意識でそこに当たる攻撃が鋭くなっている可能性はある、いや本当に無意識だぞ?」
いや、なぜか吸い込まれるようにそこに当たるんだわ。
これは本当に狙ってないので自分でもよくわからない。
「あとなんですか、あの無敵対空って技は?無敵でも何でもない、外した後の隙が大きい技にしか思えないのですけど?」
「未完成だからな、それに裂破は綺麗に入ったじゃないか」
これは本当なら萃香ちゃんの能力を借りて完成する。
攻撃が命中するとこだけ密にして、それ以外の部分を疎にすることによってあら不思議、一方的に打ち勝つ無敵技が完成する。
ただし萃香ちゃんの能力を借りようとしたところ霊夢ちゃんに「アンタ、覗きに使わないって約束できる?」って聞かれたので「もちろんさベイビー!俺がそんなことするとでも?」と爽やかに言ったらなぜか萃香ちゃんに貸すのは厳禁ときつく言っていた。解せぬ。
なお同じ理由で隙間や念写や千里眼や読心も禁止されている。ちょっと酷くない?
「あれを綺麗に入ったというのはちょっと語弊があると思いますけどね」
「綺麗に……挟んだ?パイズった?」
「貼山靠で叩きつけてあげましょうか?」
「ごめんなさい」
華扇ちゃんの貼山靠食らうと地面にワンバウンドする勢いで叩きつけられるのでめっちゃ痛いんだよ……
「よろしい、では次回は歩法を教えるので半ズボンのような太もものあたりまで露出しているものを用意しておいてくださいね。上半身は……男の子ですし、もろ肌でもいいでしょう」
「華扇ちゃんも生足ですか?」
「必要なら下着だけで行います、ただし気を取られすぎて上達しなければ痛い目を見てもらいますが」
「マジか!?パンツで!?」
流石に今はいてるようなエッグいのではないだろうけど、何でそこまで!?
「あなたの甘味は他では手に入らないので報酬分の働きとしては妥当かと。何よりもあなたがまじめに強くなろうとしているなら、それぐらいは師として当然です。ですが、色に気を取られて不真面目なら……」
「不真面目なら……?」
「去勢するのもいいかもしれません。大丈夫です、宦官の友人がいましたからやり方は知っていますので」
「まじめにやります」
華扇ちゃん割と容赦ないから、やると言ったらマジでやるからな。おふざけもほどほどにしないとな。
「ではこれで終了です。お疲れさまでした」
「あ、華扇ちゃん。これ持って行って、半分ぐらいしかないけど、水あめ」
と、華扇ちゃんにツボに入った水あめを渡す。
パチュリーちゃんに大根飴作ったときの残りである。幻想郷に芋類があったのは幸いだ。でんぷんさえ取れれば水あめが簡単に作れるからな。
「あらあらーいいんですかー?どうもありがとうございますー」
華扇ちゃんにっこにこである。
普段は美人寄りの少し冷たさも感じる顔だが、甘いもの関係の時はふにゃっとして可愛い。
「ではこんどこそ、お疲れさまでした」
「はい、また」
華扇ちゃんと別れて戦闘中に思いついたことをもう一度考える。
幽香ちゃんの畑を広げてサトウキビを作ってもらうことはできないだろうかと。
あとラルバに蜂蜜……蝶蜜?集めてもらうのと、この二つをお願いしに行こう。
そうと決まればまずは手土産を準備しよう。
とはいってもあらかじめ作ってあるのを持っていくだけだが。
幽香ちゃんには麦わら帽子。お嬢様っぽいからこれは似合うと思って作ってたんだ。
もっとも悪戦苦闘していると見かねて半分ぐらいは大妖精が作ってしまった(めっちゃ器用だった)けどな。
大妖精は料理も出来たり掃除もしたりと結構スペックが高い。
それを誉めまくると最初は照れて、次に恐縮して最後に嘘でだましてるんじゃないかと挙動不審になる。可愛い(外道)
ラルバには毎回同じで悪いがお菓子の缶詰だ。まあ今回は新作があるが。
ラムネ、金平糖、飴玉、そしてミカンのゼリーだ。
ゼラチンはすねなど動物の骨からも取れるのでほんのすこし獣臭がするが、普通に現代と同じ感覚で使える。
料理の……というかお菓子のレパートリーも広がったぜ。
太陽の畑は妖精がいっぱいいるし他にもお菓子を持っていこう。
あとは発酵堆肥を大八車にのせて……しまった、リアカー作ろうと思ってたのに後回しにしてた。
今回は大八車で我慢しよう。
準備を整え太陽の畑に向かう。
向こうでは重要なことが一つある。幽香ちゃんを先に発見し先に声をかけることだ。
気づいてないと奇襲を食らう。幽香ちゃん曰く「対応できるレベルには手加減している」とのことだが普通にフルスイングで振りぬいてくるので冗談抜きで交通事故にあったような感じになる。
人間って殴られて宙を舞うんだなあ……
とかもう実感したくない。
太陽の畑についた。
まだ春になったばかりでここの名物である一面のヒマワリはまだない。
だが、もうすでに結構な数の妖精が飛んでいるな。
……特徴的な緑の髪の人物――幽香ちゃんはみあたらない。
正直どの妖精がいつどこで出会って何をしたかとか多すぎて全く覚えてないんだが、妖精は俺を知っているらしく、結構声を掛けられる。
……パンツを見せてからお菓子ねだるのって誰が広めたんですかねえ!?――妖精って結構おしゃれなパンツ多いな!布面積大き目だけどその分飾りとかにこだわってるな。
そんな援交みたいな真似しなくてもあげるよ!?ねえ聞いてる?――レモン色のパンツはさわやかだけど水着感があっていまいちだな。
ところで誰かラルバ見なかった?――エッッ!?スジ!スジのてっぺん見えてるよ!?なんだその超ローレグはっ!?
と疲れるやり取りを(一部元気になりそうだったが)くりかえし、エタニティラルバのところにたどり着いたのであった。
「やーやーおにーさん。相変わらず人気者だねー」
「言い方は悪いが飼育員さんに群がる動物状態の気がしてならんのだが……」
妖精の中でクラウンピースと並んで陽気なのが、このエタニティラルバだ、ちなみにチルノは陽気なのではなく騒がしいのである。
妖精にしてはかなり賢く、言葉遊びや迂遠な言い回しもできる。
あとパンツは少しもこもこした白ショーツだ、かぼちゃパンツほどではないが少し膨らんでる、色気がないと思いきや食い込んで中央に筋が見えてたりするので侮れない。
「うーん、そんなことないかなー?妖精は頭悪いけど、怖いところや、危険なところにはわざわざ行かないよ?おにーさんが優しいから群がってるんだよ」
「チルノは危険なところに突っ込んでいくがそれは……?」
「あれは、まあほら、アレだし」
「アレか……確かにそうだな」
チルノに対する共通認識だな!
正直アレはあれで結構俺に懐いてるからそれなりに甘やかしているのだが、すぐ調子に乗ってやらかすからな。
まあ、そこがチルノの魅力だが。
「そういえばラルバまだゼリー食ったことなかったろ?ほい」
「いつもすまないねえ……ごほっごほっ」
「それは言わない約束でしょってなんでこのネタ知ってるんだ!?」
「ひみつー」
「なろう……!」
いや本当にこいつとクラウンピースは謎が多いんだよな、あっちは完全にちょっと昔のアメリカンだし。
深夜の通販番組のネタについてきやがったからな。
「おお、ミカンだ!もう春なのに!そして美味しい!甘い!」
「冷凍ミカンで作ったんだ、冷凍して解凍すると細胞膜壊れて……まあ、わかりやすく言えば汁が漏れ出るからゼリーで閉じ込めたんだ」
さっそくゼリーを食い始めるラルバ。食レポしろとまで言わないけど、語彙がすくねえな!?
普通の妖精みたいな反応されると逆に違和感あるぞ?
「美味しい、美味しい。ところでこれってまだあるの?」
「あとは幽香ちゃんの分しかないな、博麗神社に戻ればまだあるけど……」
「だってさ、幽香」
「え?」
振り向くと幽香ちゃんが拳を――眼前で止まった!
「そう……吹き飛ばしたら台無しになるかもしれないわね。良かったわね、私の分も持ってきてあって」
やべえええええええっ!!
完全に油断してた。危うく強制的に空を飛ぶところだったわ……
幽香ちゃんに向き直る。
いつものカントリーなお嬢様スタイル――絶対白いワンピースとか似合うと思う。に今日はタイツかストッキングをはいているようだ。
見た感じでは三白眼を除けば綺麗なお姉さんなんだが、なかなかに戦意あふれていて普通に殴る蹴るしてくる。
殴られては吹っ飛び、蹴られては吹っ飛びと見かけによらずかなりのパワーファイターだ。
なお、パンツもお嬢様っぽく白のレースだった。蹴る時に惜しげもなく見せてくる、というか気にしてないんだろうな。
最初のうちはそれこそ「弱者死すべし」みたいな扱いを受けていたのだが今では「壊れにくい楽しいおもちゃ」程度には扱ってくれている。
ちなみに本当の弱者(妖精とか)には結構優しい。一度冷やかしたら傘でフルスイングされて池に叩き込まれたので俺が強くなるまではいわないことにしている。強くなったら見てろよ。
「そういえばその積んであるものは肥料かしら?」
「おう、いつものやつだ。鶏も増えたから結構強いのできたぞ、でついでに少し頼みがあるんだけど」
「言ってみなさい、聞くだけは聞いてあげる」
ちなみに幽香ちゃんがこのセリフを言った後拒否したことは今まで一度もない。
なんだかんだ言って結構優しかったり可愛いところが見え隠れするんだよな。
……今度パンツ見せてとか言ってみたらどうなるんだろうか。99%吹っ飛ばされると思うけどもしかしていつものようにしょうがないわねとか言ってokされるかもしれない。
試す気にはならんけどな!
「実はさ、幽香ちゃんの能力でサトウキビ作れないかなって、いちおう花が咲いてから収穫する奴だから」
「……しょうがないわね、できないことも無いわ」
「さとう!?さとうってあの砂糖!?作れるの?」
「おう、結構面倒だけどな」
ラルバが横から食いついてきた、おう、そういえばラルバにも頼まないとな。
「蜂蜜を集めてきたらあまーいお菓子とこうか――「集めるよ!」お、おう」
食い気味に返事された。
妖精には本当に甘いお菓子刺さるな。
再び幽香ちゃんと話を進める。
「だから、畑を拡張しようと思ってるんだけど、どこに作ればいいかな?」
現在は太陽の畑に蜂蜜用にレンゲとアカシアとラベンダーの花畑を作ってある。
養蜂技術なんかないから蜜蜂から妖精が分捕ってくるという結構ひどい集め方だが、人間と違って妖精は蜂が全滅するような乱獲はしないので蜂蜜を増やしたければ花畑を増やして蜂の総数を増やす必要があるという、なかなか長期計画である。
それと幽香ちゃんの家の付近に野菜畑だ。緊急で野菜が欲しい場合は幽香ちゃんの能力で一気に育ててもらえる。ただし、花が咲いたあと収穫するものしか作ってもらえない。
また肥料も一気に使うので土がすごく痩せるという欠点もあるけど真冬でもない限りはすぐ手に入るのでありがたい。
「そうね。これも能力を使う可能性があるなら私の家の近くがいいわね」
そういうと幽香ちゃんは踵を返して歩き始める、えっとついていけばいいのかな?
「なにをしているの?ついてきなさい」
「おう、じゃあなラルバ、花が咲いたら蜂蜜頼むぞ」
「まかせて!」
幽香ちゃんの家についた。
やはり大八車だとつらいわ……
とりあえず上がって休めと言われたので、椅子に座ってぜひぜひ言っていると、幽香ちゃんが水を渡してくれた。
「とりあえず、少し休みなさい、それからどうするか決めましょう」
「ああ、ありがとう幽香ちゃん……うめえ!生き返るわー」
「もう一杯飲むかしら?」
「おう、頼むわ」
幽香ちゃんが素焼きの壷から水を汲んでくれた。
ん?なんか入れてるな。
「はい、どうぞ」
「ん……いい香りだな、ジャスミンか」
「そうよ、なかなかわかるじゃない」
と目を細めてにっこりする幽香ちゃん。
幽香ちゃんの三白眼が怖いわけではないが、やはり威圧感があるのは否めない。でも優しげな雰囲気で目を細めている幽香ちゃんは――
「可愛いな……」
「何を言うのよ……」
思わずつぶやきが漏れる位に可愛い。幽香ちゃんは綺麗系ではあるんだけども、糸目状態の時は本当に優しいお姉さんに見える。
あと何度か家に来て分かったのだが幽香ちゃんは人目がないとあたりが柔らかくなる気がする。
まあ、これは俺の気のせいかもしれないけど。
家の中も綺麗に整頓されており、家具にも布がかけられてたりして、幻想郷で数少ない女子力の持ち主のようだ。
お、女子力と言えば……
俺は荷物を漁って麦わら帽子をとりだすと幽香ちゃんに手渡した。
「どうしたの、これ?」
「幽香ちゃんに似合うと思って作ってみた。まあ半分ぐらい手伝ってもらったけど……」
「ふうん……?」
手に取ってしげしげと眺める幽香ちゃん。
「そうね、たしかに少し雑なところと、綺麗なところがあるわね。でも、うれしいわよ。ありがとう」
そういってまた目を細める幽香ちゃん。
「……何をしているのかしら?」
「うおっ!?無意識にっ!?」
目を細める幽香ちゃんが、なんかでっかい猫に見えて思わず頭を撫でてしまっていた。
ウェーブかかった髪の毛なのにサラサラだな!
「で、なんで止めないのかしら?」
「いや、なんとなく……」
しばし無言で撫で続ける。
幽香ちゃんもおとなしくなでられたままになっているので、やめどきを見失ってしまった感はある。
「はふぅ」
なんか幽香ちゃんがとろんとしてる。
俺の撫でテクは橙を尻上げ状態にする程度の(程度能力ではないが)腕前だが、人(?)にもそれなりに効くようだ。
やがて、幽香ちゃんが一歩進んで間合いを詰める。
あ、これ吹っ飛ばされるやつだ。
そう思って身構えたが、何もしてこない。
やがて幽香ちゃんが小さい声で言った。
「こ、後頭部も撫でなさい」
「幽香ちゃん超かわいい」
なにこの可愛い生き物!?デレたとかじゃなくて中身が入れ替わってない!?
思わず超かわいいとか言ってしまったじゃねえか!超かわいいけども!(混乱)
意を決して後頭部に手をまわして撫でる。
「ん……」
幽香ちゃんの花のような甘い吐息が俺の鼻腔をくすぐる。
後頭部を撫でているので少しづつ押されるような感じで幽香ちゃんが近づいてきて……幽香ちゃん結構大きいな!
ふにょんとした感触がすごい。
完全に体が密着しそうな状態に――
ガタッ!
聞こえてきた音に二人ではっとなって音のしたほうを見ると――
窓からエタニティラルバがのぞいているのと目が合った。
「あ、どうぞ、気にしないで続けてー」
などとのんきに続きを促すが、先ほどの熱病に浮かされたような空気はすでに雲散霧消しており――
「き……きゃあああああああああああああっ!!!」
「ぐえっ!」
正気に返って取り乱した幽香ちゃんが俺を突き飛ばし、獲物を狙う目で窓に向かって駆けだす。
「やっば!」
逃げ出すエタニティラルバ。映画のように窓を突き破って追う幽香ちゃん。叩きつけられてダメージを負った俺。
何だこのカオス。
とりあえず、起き上がり傷む身体に鞭打って壊れた窓の木くずなどを集めることにした。
しかし、やばかったな。幻想郷は美少女美女が多いから慣れたと思ったけど、雰囲気が加わるとちょっと間違いを起こしかねないから怖いわ。チルノですらどうにかすると愛でてしまう(いや普通に可愛いけども)からな。
まあ、今現在俺はフリーなわけでだれとナニを致そうが問題はないはずなんだが……
例えば魔理沙と付き合うとか……うん、無いわ。嫌いじゃないんだけど、無いわ。
小鈴ちゃんも可愛いよな、あと華扇ちゃんもまじめに言ったら付き合えそうだし、アリスちゃんも相性がよさそうだ。もれなく上海ちゃんもついてきてお得!
……霊夢ちゃんはどうなんだろうなあ……?
なんか一番想像できねえんだよなあ。今と全く変わらん気がする。
遅いな幽香ちゃん!?
空が茜色に染まってきたぞ、いい加減手持ち無沙汰だしタンスでも漁ろうかな(ゲス)
それともベッドに全裸でダイブして堪能しようか(変態)
くだらないことで悩んでいると幽香ちゃんが帰ってきた。ちっ、おそかったか!
「おかえりー。ラルバはどうなった?」
「ただいま。星になったわ」
一回休みかー。さすがにこのあたりでは最強格の幽香ちゃんからは逃げきれなかったみたいだな。
「暗くなりそうだから畑の話はまた今度だな」
「そうね、さすがに泊まっていくわけにもいかないでしょうし」
「え?」
「あっ!い、いやらしい、そんな意味で言ったわけではないのよ」
「いや、俺は何も言ってないけど!?」
「私は強いものが好きなの。今のあなたではおよびじゃないわ」
強くなったらオッケーってことですかねえっ!?
聞いたら怖いから聞かないけど。
「残念だな。まあ、今日はかえって明日また来るよ、荷物は置いていくな、さすがに大八車引っ張ってったら日が沈むわ」
「わかったわ。いつ頃?」
「お昼前ぐらいかな?華扇ちゃんと組手してから来るから」
「華扇?ああ、あの仙人もどきね」
「もどきって……」
「まあいいわ、強くなるなら私にとっても楽しみだし。じゃあ、忘れずに来るのよ」
「おう。わかった。またな、幽香ちゃん」
「ええ、またね」
翌日、いろいろ立て込んでたので幽香ちゃんと畑の位置を決めたら、諏訪子ちゃんに借りた能力で一気に畑を作って、すぐ帰ったら、その翌日から一週間連続で幽香ちゃんに襲撃された。仲良くなったと思ったのになぜだ。
連続襲撃から数日後サトウキビ畑で収穫を開始する。
百本ぐらいだからそこまで手間はかからないが高さが3m近くあるので面倒は面倒だ。
幽香ちゃんはこの前渡した麦わら帽子を装着して、いつもの日傘をさして収穫作業を見ている。
うん、やっぱ白いワンピースが欲しいな。今度プレゼントしようかな。
「それから砂糖が採れるってのも不思議ね、見た感じただの雑木や竹みたいだけど」
「幽香ちゃん花以外に興味なさすぎない?まあ、たしかに変な植物だけど」
実際、最初にこれかじろうと思った奴って誰なんだろうな?
そう思いながら鉈で斜めにそいで、幽香ちゃんに手渡す。
「……どうしろと?」
「舐めたりかじったりしてみればいいよ」
「……こんな粗末なものをこの私に舐めろというの?」
幽香ちゃんのセリフがなんかエロイんですけど!?
俺のは粗末じゃないよ!(馬鹿)
「まあ、お前が言うなら……ちゅっ……確かに甘いわね。でも砂糖ほどではないわ」
「実際は汁集めて煮詰めて結晶化させるからな」
軽く吸いついて感想を言う幽香ちゃん、ちろりと出す舌は思ったより真っ赤で、妖怪じみた感じで少しの恐ろしさとかなりのエロスを感じる。
「……お前もかじりなさい」
「ん、じゃあ俺も」
と、鉈でサトウキビを切ろうとすると幽香ちゃんに制止された。
「これをかじればいいでしょう?」
と、小さい歯型の残ったサトウキビを俺に渡してくる。
「いや、幽香ちゃんがかじったし……」
「ほう、お前、私がかじったところが汚いとでも?」
と目を全力で見開いて圧をかけてくる幽香ちゃん。
三白眼なので目を見開くと圧が通常の二割ぐらい増しになるんだよな。
慣れると、これはこれで可愛いと思うんだが。
「いや、幽香ちゃんが気にしないならいいけど」
と、幽香ちゃんからサトウキビを受け取ってかじる。
ちょっと雑味が残る薄い砂糖水って感じだ。うん、甘いは甘いけど物足りねえな。
「うん、普通のサトウキビだな」
「そう……それをよこしなさい」
「え、これ?どうすんの?」
間接ちゅーがしたいとか!?って幽香ちゃんに限ってそんなことはないよな。
「こうするのよ」
と、幽香ちゃんがサトウキビを地面にぶっ刺して両手で押し抱くようにして目を閉じると――
「うっそだろ!?」
切ったはずのサトウキビに花が咲いた。そして見る見るうちに茶色くなり、種ができた。
「次に植えるサトウキビはこの種を使いましょう、きっと元気な子が育つはずよ」
「株で増やそうと思ってたんだけど……」
「どうせ私が育てるのでしょう?この子は私が立派に育てるのだからあなたはこの子のために立派な
「まあ、確かに幽香ちゃんの能力じゃなければ枯れちゃうけど」
「なら、問題ないわね、私に任せなさい」
「おう、悪いな」
「いいのよ、好きでやってることだから」
そのあと妙に機嫌のいい幽香ちゃんと話をしながらサトウキビの収穫を終え、再度畑を作った。一度育ててわかったことの意見を聞いて幽香ちゃんの要望通り、南向きの日当たりの良いところで付近に水源のあるところ……もういっそと思って用水引いたぜ。
諏訪子ちゃんの能力でわざと不安定な形に盛り上げて、能力を解除すると崩れて耕せる、数度そうしながら腐葉土や発酵堆肥も混ぜ込んでいく。
なんと幽香ちゃんが手伝ってくれた。なんか今日はかなり機嫌がいいんだな?
そして数日土を休ませてから再度植えることにして「まずは何とかしてサトウキビ絞らないとなあ」とおもいながら、持てるだけ収穫したサトウキビをもって(残りは明日)博麗神社に戻ったのであった。
――後日。
「ちょっとアンタ!?幽香を孕ませたんだって!!アレほど妖怪といたすなっていってたでしょおおおおおおっ!!!」
「なんのはなしだあああああっ!?」
突然の霊夢ちゃんの怒号に大混乱する俺。
「これ!」
と、霊夢ちゃんに手渡されたのは文々。新聞である。
見出しは
外来人と花妖に熱愛発覚!?すでに子供まで!?
「なんじゃこりゃあああああっ!?」
記者が事情通のLさんに確認したところ花妖が「子供は私が育てるので立派な家が欲しい」との要望があったそうです。また好きでやってることだからいいと、いじらしいですね。
外来人も快く応じたそうですが、記者に言わせればクズですね、子供は両親で育てるものだと思います。
言い方ぁ!?そしてLってラルバか!?また覗いていやがったな!?
「で、アンタ申し開き……いや、いいわ。遺言はある?」
「ちょっと厳しすぎませんかねぇ!?霊夢ちゃん!」
このあと誤解を解くまでに3回ぐらい吹っ飛ばされた。
11/17
結構な分量追記しました。
今回は3キャラとも顔見世程度の上エロくなくてごめんなさい。
それぞれ活躍する話もありますのでお待ちください。
お気に入り、ご意見、ご感想、評価などお待ちしています。
とくに感想を返したり、感想に合わせて、ちょろっとづつ作品の事を語るのは好きです。
お気に入りや評価は増えてるの見てるとエモいです。エロいじゃなくてエモいです。
モチベーションアップにご協力ください。
感想、評価、お気に入り増加等で少し早くなります。
お気に入り3000いったのでR18にもう一本書きます。リクエスト受けるので詳しくは活動報告で。
アンケート更新しました。
ねくすと
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