霊夢ちゃん!今はいてるパンツ貸して! 作:みけさんわーきゃっと
誤字脱字報告者のすかたず様。ありがとうございます。
久しぶりの本編。本編は主人公の成長要素があるのでどうしても重くなりがちなのがネックです。
「ごちそうさまー」
「おうよ、どうだった?」
「ん、美味しかったわよ、ちょっと朝から具だくさんの気はしたけど」
「ん、まあ入りそうなもん全部ぶち込んだからな。あ、そういえばさー」
「なによ?」
今朝は二人だけでの食事。面倒だったので残り物を全部ナベにぶち込んで、緩く溶いた小麦粉を加えてひと煮たちさせたすいとんである。
すいとんは貧乏飯なイメージがあるが、結局のところ具次第なので、朝から食べるにはやや豪勢かな?というレベルになっているぜ。
「近頃異変起きないけど、霊夢ちゃん何してんの?ニート?」
「ニートが何かはわからないけど、いい言葉ではないのはわかるわよ。……普通にちょっと修行してちょっと弾幕ごっこして、ちょっとのんびりしてる感じよ」
まあ、ほぼほぼぐうたらモードの時の霊夢ちゃんの行動パターンだわな。
日向ぼっことかしてたりもしてちょっとババ臭いんだがなぜか似合うんだよな。
お日様に当たってぬくぬくになった霊夢ちゃんに抱き着くの超気持ちいいし(十分に温まって、霊夢ちゃんが穏やかなモードに入ってないと怒られるので注意と観察が必要である)
まあ、それよりも――
「……異変解決ってさ」
「ん?」
「霊夢ちゃんがしなきゃならないの?この前は華扇ちゃんと美鈴ちゃんで解決したし。その前は偶然とはいえチルノが解決したし、その前は霊夢ちゃんと魔理沙か。でもさらに前は慧音ちゃんと俺だったよな?」
そう、俺も参戦するようになって結構経つが霊夢ちゃん自体が100%ケリをつけた異変はそこまで多くない。
全体の解決で言えば流石に6割は超えているだろうが、そのうち霊夢ちゃんじゃなければ解決できなかったという異変は0なのではないだろうか?
「なによ、ちょっと近頃推理が外れてただけじゃないの」
そう、幻想郷の異変はある意味一種のお祭りで、参加者が各自で参加するため意外に誰かが解決してしまったり、霊夢ちゃんが解決できなかったり(先を越されるという奴だ)するのだ。
「だからといって間違った推理を基に容疑者全部しばいていくスタイルはどうかと思うが……」
女性の下着が次々消えた異変ではほぼすべての幻想郷女性から襲撃されるという(チルノはのりで、紫さんとかは分かったうえで襲撃してきてるし、勇儀ちゃんはとりあえず戦えるというだけで襲撃に参加していたが)難易度ルナティックボスラッシュ状態になったこともあった。
ちなみに犯人は一反木綿であった。
その後襲撃者全員並べてスカートをたくし上げもしくはズボン類を下ろさせる(俺がめくるのではなく自分でさせるところがミソだ)というパンツラッシュで許した(俺の一言感想付きという羞恥プレイ含む)
魔理沙は最後まで抵抗していたのでじゃあ全部脱ぐ代わりに水着で勘弁してやると言ったら乗ってきたのでスリングショットを着せてやった。
水着を見た瞬間絶叫して抗議してきたが、厳格な映姫ちゃんなどもいたので(でも襲撃には加わってきてたけど。ちなみにパンツは黒のサイドがレースで透けてる奴。ただ中央は生地が厚く透けてない)さすがに二回目の拒否は許されなくて、抵抗むなしく着る羽目になったぜ(武士の情けで毛の処理の時間は与えた)素直にドロワ見せておけばよかったものを自ら被害を広げた感じだな。あと意外におっぱいなかった。
なお、襲撃者に霊夢ちゃんはいなかった。「アンタが洗ったパンツ単体に興味あるわけないじゃない」とよく理解されてた。
確かに見たら「おっ」とはおもうけど、やっぱり人物とセットだよな。
うっかり部屋干ししていたパンツを見られたパルスィちゃんとか超かわいかったぜ。
「昔からそうやってきたのだもの、今更よ」
ぷい、とすねたように横を向いて霊夢ちゃんが言う。
うん、可愛い。
じゃなくて――
「ぶっちゃけ博麗の巫女って……いらなくない?」
「アンタ……言っていいことと悪いことがあるわよ?」
流石に目を細めて圧をかけてくる。が、それもすぐに雲散霧消する。
「……アンタが何を思ってそれを言ったのかはわかるから、怒るに怒れないじゃない……そも、アンタ忘れてるかもしれないけど博麗の巫女は異変解決係じゃないからね?博麗大結界の守人なのよ」
「そういえばそんなものあったな!でも正直管理は紫さんがやってるだろ?」
「ま、あ……そう……ね」
霊夢ちゃんの目が泳ぎまくる。
俺も紫さんから詳しい概要を聞いた時は「これは現代人ならともかく幻想郷の人間には理解できないんじゃないか」と思ったが案の定霊夢ちゃんも理解できてないようだ。
俺はハードディスクのパーテーション分けのような感じで理解している。
で、分けられたドライブで幻想郷というOSをエミュレートしているわけだな。
そして管理者権限がないとファイルの行き来(人物など)ができないわけだ。
ただし、同じハードディスクなわけだから何らかの事態で二つのファイルが混じることがある。普通のOSなら壊れたファイルになるんだろうが、幻想郷というOSはそれを読み込めてしまう。
その結果が漂流物であり、外来人だろう。
あとは蓮子のような、共通ファイルもあるのかな?互換性という奴だな。
まあこれは俺の解釈だから違うのかもしれないが紫さんも「大体あってる」って言ってたしな。
で話をもどすが博麗大結界がファイアーウォールではなくパーテーションに過ぎないものならば今紫さんがやってるように「誰が管理してもいいんじゃね?」と思うんだよな。
「まあ実際のところ霊夢ちゃんはほぼ管理してない……と」
「い、いちおう外来人帰すときに穴開けたりはしてるわよ!」
「でもそれって紫さんの能力でもできるよね?」
ちなみに俺がいる間に来た外来人は二人。二人とも帰還を選択したが、俺だったら恐ろしくて帰れない。
俺に記憶がないというのものもあるが「皆に忘れ去られて幻想郷に来た」人間が戻っても居場所……あるのか?と思ってしまう(一応気絶してると通り抜けることがあるらしいから普通の人間が来てしまったというワンチャンはある)
「まあ、そうだけど」
「そもそも、博麗の巫女って何なの?ただの可愛い存在?」
「なんでそんなマスコット的な扱いなのよっ!?……言われてみれば私もよくはわかってないわね……概念?的なものかしら。あとは妖怪に対する警鐘……重しみたいなものかしらね」
「うーん……」
流石にこれは調べるしかないな。ただ霖之助も言っていたように紫さんでは望み薄だろうし、阿求ちゃんのところと鈴奈庵も何か本あるかもしれんから行ってみようかな。
「……アンタも、結構もてるんだから、面倒なこと考えずに好きに生きればいいじゃない」
「だから好きにやってんだよ」
その結果が今なわけで。
「……馬鹿ね」
「おまけにスケベでしつこいんだぜ?どーよ、こんな男は?」
「……私は嫌いじゃないわよ、そういう男は。退屈しなさそうだし」
「……そうか……ま、博麗の巫女の謎を解くのも楽しそうだしな……ところで霊夢ちゃん」
「何よ?」
シリアスな空気を吹き飛ばすように俺は言う。
「純潔が巫女の条件なら、お尻――」
「夢想封印!」
「ぬわーーーっ!!」
皆まで言う前に俺は吹き飛ばされた。解せぬ。
しかしこれで尻ASS(掛詞)が吹き飛ばされたので、狙い通りだぜ。
「行ってきまーす」
この能力の制御もかなり慣れて疑似ムーンウォークなどもできるし(なお動きが気持ち悪いと不評である)なんならとんだまま昼寝もできるぐらい使い込んだ。そう考えると霊夢ちゃんとの付き合いの長さが思い返されるよな。
「うーわーはーはーはーはーはーっ!」
テンションが上がって錐揉み飛行しながら無駄にスペルカード「浮気心の紙風船」を切る。
俺にも制御不能な完全にランダムな動きの大き目の立方体弾を8か16か32か64か128か256(ランダム)ばらまく完全に運任せのカードだ。動きと個数次第では一瞬で勝負が決まってしまうギリギリのカードである。
移動方向で色が変わるためこうやって空中散布するとかなり綺麗なので、余興などにも使う、というか余興に使う方がはるかに多い。二番目に使うのが盗みを働いた魔理沙の行く手を阻むためのまさに弾幕だ。
一通り放出して落ち着いた(賢者モード?)俺は人里の付近で降りて人里に……お?あの姿は……?
「慧音ちゃーん!」
降りつつ声をかけると、きょろきょろとあたりを見回した後、俺を見つけたのか返事を返してくれた。
「なんだ、君か。何か用かい?」
「特に用はないけど、見かけたから……あ、じゃあパンツ見せて」
「ふん!」
ごすっ!
「ぐおっ!?」
用事がなかったので、とりあえずの用事としてパンツを見せてと言ったら流れるような動きで飛びつき頭突きされた。
相変わらずむっちゃ痛い。
「で、目は覚めたかね?」
「別に寝ぼけてたとかじゃなくて、普通に用事として思いついたんだけどな」
「なるほど、もう二三発叩き込めば頭が少しは良くなると思わないかね?」
「いや、勘弁してください」
「ならあまりそういうことを言うものではないぞ?私は君の事を分かっているが、そうでない人もいるやもしれんからな」
「でももう大抵の女の子は知っていると思う」
何せ幻想郷で一番のスケベと皆の共通認識だからな!主に文のせいで一般にも広まった気もするし!(なお文は妖魔本から現れた魔物、学名「エロゲニールスライム」に漬け込む刑に処した)
「……なんというか君は……いや、まあそれが君なんだろうが」
かぶりを振って呆れたような目で俺を見る慧音ちゃん。
いやあ、そんな褒めなくても(節穴)
「で、慧音ちゃんはなにしてたの?」
「んむ?いや、なに、妹紅のところに行っていただけだが……そうだ、たけのこいるか?」
と、風呂敷包みをかかげる。結構な量はいってそうだな。基本的に食べ物はありがたくいただくスタイルではあるんだが……
「すまん、うちにも山ほどある」
「ああ、まあ、君が先に貰ってないわけはなかったな……」
定期的に妹紅さんが山ほどくれるため自分でシナチク作れるようになったぐらいだからな。
ラー油かけたりしてのんべどもが酒のつまみで勝手に消費してくれるため減らすのにはちょうどいい。
あとは鍋に入れたり、定番のたけのこご飯にしたりな。
そういえば命蓮寺におすそ分けに行ったときに聖ちゃんが、台所まで運びながら「たけのこごはん♪たーけのこごはん♪」とうっきうきで歌ってて可愛かった。好物なんだろうか?
さておき、あそこはタケノコが年中無尽蔵に採取できるため飽和状態なんだよな。
なので正直たまに輝夜ちゃんとやりあって竹林燃やしたほうがいい気もする(非道)
……幽香ちゃんの力で花咲かせたら枯れねえかな?確か竹の花咲いたら枯れるって聞いた覚えがあるぞ。ただし地下茎でつながってるの全部一斉に枯れるらしいが。
永遠亭まで何もなくなったらそれはそれで厄介な気もするな。
「普通に料理すればいいじゃん」
「……できないわけではないが私はあまり料理が上手では無くてな。たけのこなぞ、たけのこご飯にするぐらいしか思いつかない。そしてこれだけのタケノコなら二升五合ぐらい炊けるぞ、うら若き乙女というわけではないが、そこまで大食いではないぞ……一人身だしな」
「あー……」
海がないから、簡単な土佐煮も若竹煮もないし、シイタケも高級品だから(俺が原木栽培広めたレベル)なあ。
あ、そうだ。
「筍と人参のきんぴらなら……」
「すまないがきんぴらはあまり好きではないのだ、なんというか……硬い」
まさかの好き嫌い!?
いや、まあ誰かに作るんじゃなくて自分で食うなら一番重要な項目ではあるが。
「硬いとかそんなババ臭いこと……慧音ちゃん若くてかわいいのに」
「何度も言うが私はれっきとした婆なんだが……?」
「婆はあんなエロいパンツ履かない!」
「エロくない!普通だ!」
いつだったか一緒に異変解決したときに股間の部分しか布のないパンツ履いてた覚えがある。∀みたいな感じの。
思わず「ターンエー!?」って叫んだ覚えがあるぞ……ん?あれ?なんか黒い紐パンもどっかで見た覚えがあるんだが……うーむ、謎だ。
「たしかに霊夢ちゃんのパンツに近いけど、霊夢ちゃんより布面積少ないし、なにより霊夢ちゃん自体はガチで若いんだから、似たパンツ履いているなら若い!」
「何故君は私の年齢でそんなにムキになるのだ……?」
「婆にエロスを感じたという字面が嫌だから!」
あれだ「そんなエロい婆がいるかーっ!」ってやつだな。
「エ、エロスって……なんだね?君はこの私にエロスを感じるとでもいうのかね?」
「……えっ?」
慧音ちゃんはいったい何を言っているんだろうか。
「えっ?だと?」
「いや、普通に感じてるし、たまに勃ってるけど……」
普通に今までさんざんセクハラしてきたと思うんだが。
「そ……そうか……って勃ってるって!?だ、だめだぞ!私にそう言うことを期待しても!君は若いせいで持て余しているだけだ、気をしっかり持って惑わされないようにしたまえ!」
そう言いながら、ちらちら俺の股間を確認する慧音ちゃん。やめて!見られてると思うとなんかじわじわ充血しちゃう!
「とにかく慧音ちゃんはエロい「エロくないと言っているだろう!?」んだからもっと反省して自覚を持つようにね」
「なんで私が責められるのか全く分からんのだが!?」
そうはいっても普通に若くてエロいんだからしょうがねーじゃんよ。おっぱい大きいし。
「妖怪な時点で実年齢とか全く無意味だと思うしな。マミゾウぐらいまで老成すれば婆として認めるのもやぶさかではないけど」
「なんで君が偉そうなのかはわからないが……私は老成してないのか?喋り方などもだいぶ普通の娘たちとは違うと思うんだが」
慧音ちゃんはわかってないな。
「ちんまいのにその中性的なしゃべり方が逆に可愛い」
「なっ!」
「そしてちんまいのに結構あるおっぱいと派手な下着がエロイ」
「エロ……」
慧音ちゃんがなんか打ちひしがれているけど、事実だからしょうがない。
そも服装が可愛い。マミゾウは色からしてババ臭いからそういうところでも差が出てると思うんだ。
「だ、だが私を抱けるとかそういうわけではないだろう?妹紅に誘われたときとか断ってたじゃないか!」
「え、普通にヤれますけど……?」
その言葉を聞いて、身体を抱きすくめるようにして俺から距離を取る慧音ちゃん。
「なっ!?なんと!?」
「いや、無理やりとかしないから」
「あ、いやすまない。驚いただけで他意はないんだ。だが、それならなぜ断った?正直私もいい加減捨てた――いや、なんだ。君が本気でしたいならやぶさかではないぐらいには気に入ってはいるぞ。……うむ、少し気恥ずかしいな」
「あー、そうですね。俺もつい先日理解したんですがそういうことする覚悟が足りなかったんだと思うんだよな」
「覚悟?君はずいぶん古い価値観の持ち主なのか?性交即結婚という考えかね?」
「あー、いやそうじゃない。いや、そうなのか?ヤったら責任取らなきゃなと、それぐらいには倫理観は持ってるぞ」
慧音ちゃんの口から性交とか聞くと……うん落ち着こう。
まあ、責任もそうだけどやっぱり覚悟だよな。
「ああ、いやほら、その、なんだ……アレだよアレ」
妖怪しどろもどろ降臨。
「君にしては歯切れが悪いな、さすがにそれではさとりぐらいしかわかるまいて」
「霊夢ちゃんをあきらめる覚悟……かな?」
「ほう……君にしては珍しくはっきりと意思を表示したな?で、結論は出たのかな?」
「わからん!だから色々できることをやろうと思ってる。今日もその一環で阿求ちゃんのところで博麗の巫女について調べようと思ってるんだ」
「ふむ、では君は霊夢と添い遂げるつもりかね?」
「それもわからん!霊夢ちゃんが俺を伴侶として好きなのか不明だ!家族としてならたぶん好きだと思う。」
「君は何というか……馬鹿なのだな?」
「おう。きっと幻想郷でも一、二を争う馬鹿だぞ!」
「言わんとしていることは違うのだが……まあいい。私も気持ちいい馬鹿は嫌いではない、私も歴史書を漁ってみるとしよう」
「マジ!?いいのか!ありがとう慧音ちゃん!」
「ただし!」
と、真剣な顔になって慧音ちゃんは俺に言う。
「妹紅の事はちゃんと考えてやってくれたまえ、もし状況が許すなら、妾として囲うのでもいい。あれは強そうで弱い」
「わかった。囲うときは慧音ちゃんもセットで囲うよ」
この二人が疎遠になるのはなんかすごく嫌だからな。
「だから君は……!ふう、まあいい。甲斐性を見せるというなら揃って囲われてやってもかまわん。ただし、仕事は続けさせてもらうぞ?」
「ああ、寺子屋に慧音ちゃんがいないと何かしっくりこないもんな」
ただし、授業は不評である。というか低学年から説明多すぎるんだよ。もっと直感的にわかる授業すればいいのにな。
「そういってもらえると嬉しいな。授業は私の生きがいだからな……と、町に行くのだろう?足止めして済まなかったな」
「ん?慧音ちゃんは帰らないのか?」
というか、タケノコ持ったままうろつくと面倒だと思うが。
「いや、普通に帰るが」
「なら一緒に行こうぜ、可愛い子とは、一緒に歩くだけで気分が上向くんだぜ」
「だから婆を口説い――話が繰り返しになるのでやめるとするか……君は助平というよりも浮気性なのだろうな。スペルカードが物語っている」
「えー?なんで?」
「君のスペルカードの大部分はあっちへふらふらこっちへふらふら飛ぶ変則系の弾幕ではないか。本質的に浮気性なのだよ、スペルカードというのは気性が出ると。そういうものだ」
「マジか!?」
……考えたら玉虫色の恋心とか浮気心の紙風船とかプリズミックミサイルとかあまねく女性に光あれとかいたずらな神風とかよくもまあふらふらしたり色が変わったりするような名前ばっか付けたな俺!
「マジだったわ……慧音ちゃん、慰めて。具体的には腕組んで見た目によらずおっきいおっぱいくっつけて」
「それがいかんのだろうっ!?」
「はっはー。もうこれは直んねえな」
うん、もはや息をするように出るレベルだわ。
昔の俺の性格はわからねえけど、幻想郷に来た時はもっとおとなしかった覚えはある。
いつからこうなったんだろうな……?
アホな話をしながらも二人で歩を進めていく。人里まですぐの距離だったのであっという間についた。
「まったく、君と話をすると無駄に喉が渇く……どうだ?一服つけていくか?」
「いや、せっかくの誘いだけど、阿求ちゃんのところでどれだけ時間食うかわからんから、また今度な」
「ならば仕方あるまい。息災でな」
「おう、またな」
稗田家に向かう前に赤蛮奇ちゃんのところへちょっと寄り道。
蔵の併設された、一軒家である。
「いらっしゃい、あら、久しぶりね」
「おう、羊羹二本出してくれ」
「わかったわ」
そういうと赤蛮奇ちゃんは蔵へ行き、羊羹を持って出てきた。
「羊羹二本です、装備していきますか?」
「しねーよ!?毎回なんでその言葉いうんだよ!?」
「武具は装備しないと効果がないぞ」
「羊羹は食べ物だからな!?」
ちなみに赤蛮奇ちゃんのお仕事は「あずかりしょ」である。俺が依頼で何か仕事したいというのを受けて考えた。
小さいつづら一個に入る量で月1000円で預かってくれる。
赤蛮奇ちゃんは人の顔を覚えるのが得意なうえ増やした頭が巡回していてセキュリティも万全であるため、わりと人里の利用者も多い。
赤蛮奇ちゃんの言動が多少変なのは俺が預かり所のシステムを説明するときにとあるゲームの説明も交えた結果である……
あっ、俺のせいか!?
ちなみに赤蛮奇ちゃんは赤パン着ちゃんでもある。
えっぐいの履いてることが多い妖怪には珍しく普通の履いてる。普通ゆえ逆にエロスを感じたりするんだよなあ。
「近頃どうだ?ちゃんと生活できてるか?」
「大丈夫。普通に生活できてる。近頃よく
「文?」
「預けてきてしばらくしたら取りに来る、なぜかいつも「読みましたか?」ときかれるが、仕事だから「読んでない、預かっただけ」というとがっくりして帰っていくの。謎」
「それきっとラブレター!持ってくるの若い男じゃないか?」
赤蛮奇ちゃんダウナー系だけど愛想がないわけじゃないし、可愛いから人里で仕事してたらそりゃあ男は群がるわな。
「そう、いや、ちがう。たまに中年男性も来るよ」
「よし、そいつは出入り禁止にしとけ」
おっさんはアウトだ!
「まあ、次から預かる時に読んでほしいか聞いてから預かるといいと思うよ」
「わかったわ」
時間が押しているので羊羹をもって稗田家に向かう。
さて、どうやって阿求ちゃんに話すべきか……
後日、赤蛮奇ちゃんのうわさを聞いた。
「読みましたか?」ときいたら書いた文章を暗唱されるらしい。
なんの羞恥プレイだ!?
お気に入り、ご意見、ご感想、評価などお待ちしています。
とくに感想を返したり、感想に合わせて、ちょろっとづつ作品の事を語るのは好きです。
お気に入りや評価は増えてるの見てるとエモいです。エロいじゃなくてエモいです。
モチベーションアップにご協力ください。
感想、評価、お気に入り増加等で少し早くなります。
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