霊夢ちゃん!今はいてるパンツ貸して!   作:みけさんわーきゃっと

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今回のお話はたまにある毛色が違うタイプのお話です。
霊夢ちゃんとぬくぬくやさとり人魚のときもそうでしたが一対一のお話の時は普段と違う感じになります。
お気に召されれば幸いです。



婚活戦士(ゼクシィコマンドー)外伝 ちょろいよ!!阿求ちゃん

「じゃあ、これで全部ですね、いつもありがとう、阿求ちゃん」

 

「いえ、あなたの作る料理はどれも人里では評判で人気なのですよ。なのでついつい頼んでしまうのです」

 

今日のお仕事は料理の配達。

といってもメインは茶菓子だがな。

ラインナップとして水ようかん、大福、シベリア(あんこをカステラで挟んだもの)色とりどりの金平糖(じつはこれも茶菓子カテゴリ)、それとおまけで杏仁豆腐だ。

 

特に杏仁豆腐は幻想郷ではかなりの贅沢品となる。

現代のスーパーなどで売っている杏仁豆腐の簡易版というか、杏仁プリンという名のゼリー(もう、わけわかんねえな)はゼラチン等で固めてあるため、常温でも固形なのだがガチで作った杏仁豆腐は気温にもよるが常温だと液体に戻っちまう。

 

なので幻想郷で杏仁豆腐を食べようとするなら冬場か冬バカ(チルノパワー)のどちらかでしか食べることはできない。

俺はもちろんバカの方(酷)を使っているので保冷用の氷と一緒に入れてある。

まあそれでも今日中が食べ時だろうか。

 

ちなみに華扇ちゃんはどんぶりで作ってそのまま平らげてた。

自分で作ってたから文句は言わないけども(でも材料は俺持ち)ちょっと食いすぎじゃないですかねぇ?

 

さておき、仕事も終わったし、おいとまするか……と言っても多分――

 

「そいつは嬉しいな、さてとじゃあこれで……」

 

「まあ、そういわずに、お茶ぐらい付き合っていってくださいまし」

 

「おう、じゃあごちそうになろうか、というわけでさいちゅうだ!」

 

「最中ですよね……なんでいつもさいちゅうっていうんですか!?」

 

仕事モード終了!

毎回必ず誘われるので、別に茶菓子を持ってくるぐらいには恒例のやり取りだな。

 

「なんとなくだ!」

 

なんかさいちゅうってエロス感じるしな!

 

「そうですか……ではこちらへどうぞ、最中ですしお茶のほうがいいですね」

 

ちなみに阿求ちゃんは普通に紅茶も飲む。というか紅茶の方が好みのようだ。

なので洋菓子の時は普通に紅茶が出てくる、まあ、洋菓子はバター作るのが地獄見るのであまり持ってこないんだけどな。

 

勝手知ったる他人の家とはいうが、結構ここも通ったなあ。

応接間から奥の間、まあ私室ほどではないが阿求ちゃんのプライベートな空間だ。

ほんのりいい匂いがする気もする(変態)

 

「粗茶ですが」

 

「これが粗茶だったら博麗神社の茶は色ついた水だぞ……」

 

座って待っていると、阿求ちゃんがてづから茶を入れてくれた。

玉露?かどうかまでは俺にはわからないが、ぬるめの湯でじっくり入れていたので高級茶葉なのだろうとは思う。

ほんの少しの苦みとうまみ、そしてほのかな甘みがある。

 

……博麗神社の茶は基本的には安い茶を高温で入れるので渋い。

まあ、その渋みが茶菓子を引き立てるので、あれはあれでありだし、なによりも、霊夢ちゃんが飲んでいる姿が異様に似合うんだ。

大き目のごっつい湯飲みで飲むせいもあってか外見美少女なのにおばあちゃん的な空間ができるんだよな。

 

阿求ちゃんの出すお茶はなんというか、慎ましい湯飲みに入っている、2,3口で飲むようなやつだ。

これはこれで悪くない。阿求ちゃんの雰囲気にぴったりだしな。あと、湯飲みも高級そうだし。

 

俺もさいちゅう(しつこい)を阿求ちゃんと俺の中間に置く。

結構いっぱい入っているけど、俺と阿求ちゃんで一個づつぐらいしか食べない。

のこりは使用人さんに分けるそうだ。

 

……取り合いが勃発するうちの面子にも見習ってもらいたい。

 

ちなみにこしあんである。

作るのにひと手間かかるけど稗田家にはこっちを持ってくる。自分らで食うときは気分(大体粒あんが多い、楽なので)で作る。

 

阿求ちゃんは食い方も楊枝で割って小さくして食べるという風に上品だからな。丸ごと粒あん最中食って歯にくっついたー!とかいいながらお茶で口をゆすぐようなうちとは違うんだよな……

 

改めて考えると博麗神社組ちょっと酷いな!?

まあ、妖精と魔理沙が主に酷くしてる気がするな!(華扇ちゃんは甘いものは量食うけど、食べ方は綺麗です)

 

軽い雑談をしながら茶菓子を食いまったりとする。

阿求ちゃんはこういうプライベートな場でもビシッとしていて、でもそれでいて笑顔がいつもより柔らかい感じがしてとても可愛い。まさに和風美人(美少女?)だ。

 

「こうして差し向かいで茶を飲んでると……」

 

阿求ちゃんの清楚さが際立つなあと続けようとして――

 

「夫婦みたいですか?いいですよ、家を守る必要があるので嫁ぐことはできませんけども、婿入りなら歓迎いたしますよ」

 

「阿求ちゃん近頃その話題ばっかりだな!?」

 

旧家だから結婚が早いのかもしれんがこんな得体のしれない男誘わんでも……。

 

「稗田家ではあなたの事を高く評価していますので……まあ、妖と近すぎるのは少し難ですが、使用人たちの評判も良いですし、問題はありませんよ?」

 

と、にっこりとほほ笑む阿求ちゃん。

可愛いな!

じゃない。なぜか稗田家の好感度が無茶苦茶高い。

近所(遠いけど)づきあい程度の事しかしてねえんだけどな?

俺がしてることって言ったら……茶菓子か?茶菓子なのか!?

……まあ、茶菓子程度でこんな名家の人たちが――

 

「あなたの作るお茶菓子に、皆、魅了されてますので」

 

「まさかのそれだった!?」

 

ガビーン!とかいう擬音を出しそうな感じで俺は全力で虚空に突っ込んだ。

それをみて阿求ちゃんが袖で口元を抑えながらコロコロと笑う。

本当に清楚で可愛いな!

 

「それに子を産み次代につなぐのがお役目とはいえ、知らぬ男より、知った人の方がいいと思いませんか?」

 

「それには同意するけどな、俺を選ぶとか見る目ないぞ?」

 

「子をなした後ならお妾さんも許しますよ?」

 

悪戯っぽく笑って言う。

 

「マジか!……罠だ!思わず結婚に同意するとこだったぜ……」

 

「ふふふふ」

 

またもやコロコロとかわいらしく笑う阿求ちゃん。

どこまで本気でどこまで戯れなんだ……!

 

「阿求ちゃんお嬢様なのに、ちょっと男手玉にとるのうまくないですかねえ!?」

 

「お聞きになっていると思いますけど、私は一部の記憶を引き継ぎますので、こう見えても経験豊富なのですよ?」

 

と、にっこり。

経験豊富なお嬢様とかなんか響きがエロイな!

 

「なんか想像つかねえな。どんな風な感じなんだろうな、記憶を引きつぐって」

 

引き継ぐどころかまっさらだったからな、俺!

 

「そうですね、といっても本当に一部の事しか引き継がないので、裏技的にですね、申し送りみたいなものは、自分自身に文をあてて没する前に隠しておくのですよ。それを読むとおぼろげに……思い出すのか、思い浮かべるのかはわかりませんけども、なんとなく日常の事もですかね」

 

「なるほどなあ、阿求ちゃんもある意味長寿みたいなもんかな?」

 

「……そう、ですね。それなりに人生経験は積ませてもらったのではないでしょうか、ですので殿方を見る目はあるつもりですよ?あなたは合格です」

 

「そいつは……ちょっと買い被りの気もするけど、嬉しいね」

 

阿求ちゃんほどの美少女に褒められて悪い気はしないな。

ただ、前の男(?)がきになるな。

 

「差し支えなければ、話を聞かせてもらっても?」

 

「構いませんよ、ただまあ、昔の話なので焼きもちを焼かれても困りますよ?」

 

「ぐっ、い、いやそういうんじゃねえけど……」

 

そして、また袖で口元を隠してコロコロと笑う、やっぱそのポーズ可愛いな!

 

「では……いつのころの記憶かまでは定かではありませんけど……」

 

「おう」

 

俺は居住まいを正してしっかりと聞く体勢になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は、今もお嬢様の体ですが、昔はもっともっと箱入りで大事にされていたんですよ」

 

「へー。今でも十分箱入り娘だと思うけどな」

 

「昔だと、それこそ一人で出歩くとかはありませんでしたよ?……まあ、それで私も……あ、過去の私の事ですけども時々さすがに息が詰まりすぎて、こっそりと屋敷から抜け出す……と言ってもせいぜいが人里に行く程度ですけども。ことがあったのですよ」

 

「なるほど」

 

これはよくあるお忍びで出かけた先で……というパターンですかね?

 

「それで、何度目かはわかりませんが、目をつけられていたのでしょうか……勾引(かどわか)されました」

 

「阿求ちゃんチョロそうだもんな……」

 

これが本当のチョロQってやかましいわ!

まあでも、定期的に抜け出してたのなら目をつけられてもしょうがないな。

 

しかし、これで読めたぞ、助けに来た男とかと結婚したんだな?

 

「当時はまだ阿求ではなかったですけどね。それで……その、乱暴されまして」

 

「……阿求ちゃん、あの、そのごめ――」

 

「そのあと夫婦になりました」

 

 

 

 

 

「な ん で だ ー っ !?(ガビーン!)」

 

 

 

 

 

虚空への全力ツッコミ。

展開が唐突すぎるわ!?

誰か助けにきたりしないのかよ!

 

 

 

 

「何故と言われましても……そうですね、うちの私兵が救出に来たのですが――」

 

「おう」

 

ちゃんと、助けに来てるじゃねえかよ!?そこにちょうどいい若いとこでもいなかったの!?

 

「そうしたら「お前が綺麗すぎてどうしても我慢できなかった、責任は取るから命だけは」と情熱的な告白をされまして」

 

 

 

「それ命乞い!」

 

 

 

「そこまで言われて袖にしては女が廃るというもの……告白を受け入れて、祝言をあげた次第です」

 

「あー、うん、当人が幸せならいいんじゃないかな」

 

めっちゃコメントしづらいんだが……

いやまあこれはマジで当人しかわからないと思うしな、当時の阿求ちゃんはそれで結婚する気になったんだろうし……重ねて言うが当人にしかわからない何かがあったんだろうな。

 

「どうも、納得なされてないようですね……それでしたら別のお話を」

 

「お、おう」

 

「あれはいつでしたか、同じように街に出ていたのですが……」

 

「ああ」

 

正直、また誘拐されないかすごく不安である。

 

「また勾引(かどわか)されまして」

 

 

 

「ちょっと注意力足りなくないですかねぇ!?」

 

 

 

「あ、今回は大丈夫でした!助けてくれた人がいるんですよ!」

 

「お、それは良かった!もしかして、その助けてくれた人と」

 

「はい、お付き合いさせていただくことになりました」

 

よかった、今回はまともな話っぽい。

 

しかしベタと言えばベタだな!

 

「そのかたもなかなか情熱的でして、その……逢瀬のたびに」

 

「阿求ちゃんのそういうのあまり聞きたくないな!?」

 

生々しいわ!少し興奮するけどな!(変態)

 

「ええ、私も嫁入り前なので拒んだのですが「見るだけだから」といわれて、そのあと「触るだけだけ」と言われて、肌を許したのですが。」

 

「あー、アカン奴や」

 

男が見るだけ、触るだけとか言って止まるわけないだろう!

俺だって止まらんわ!

 

「それで「当てるだけ」「先っぽだけ」「中に出さないから」「責任取るから」と……」

 

 

 

 

「チョロすぎやしませんかねえ、阿求ちゃん!?」

 

 

ヤりたい男のフルコンボ食らってんじゃねえかよ!?

まあ、夫婦になったんなら責任は取ったんだろうけど。

 

「もちろんそういうことを続けていれば、やや子を授かりまして。」

 

「まあ、そりゃあ、そうだろうな」

 

正直阿求ちゃんを好きにできるなら一日二回づつは(最低ライン)俺も出来そうだし、すぐ子供出来ると思う。

 

「それを彼に告げたところ「自分の親に知らせて、君と一緒に暮らそう」と言ってくださいまして」

 

「おお、よかったな」

 

「はい。「親を迎えに行きたいので少し用立ててほしい」と言われたので100円ほど渡して彼と彼の親を待つことにしたのです」

 

ん?……嫌な気配が。

あといつの時代かわからないが100円が大金の時代なんだろうな。

 

「ですが、彼は戻ってきませんでした、しばらくして、彼とそっくりな双子の弟を名乗る人物が現れて、彼は急な病で死んだと。最後まで私のことを心配していたと、そう、伝えられました」

 

逃げた!?絶対逃げただろその男!双子でも細部は結構違ってたりするけど、阿求ちゃんがそっくりというならそれ本人じゃね?

本人も図太いな!?そして気づかない阿求ちゃんも相当だな!?

 

俺が心の中で全力で突っ込んでいると阿求ちゃんが話を〆はじめた。

 

「私は彼の思いを胸に子を産み、そして次代につないだのです」

 

「お、おう」

 

素で出たわ。

だって「お、おう」しか言えねえじゃんよ!?

下手に突っ込んで思い出壊すのもなんだし、本人が幸せな記憶として持ってるならそれでいいんじゃないかな?(逃避)

 

「まだ、納得なされていないようですね……?」

 

「あ、いや、なんだ」

 

しどろもどろになる俺。

納得どころかツッコミを我慢するのに精いっぱいだわ!

 

「では、次を……!」

 

あと胸の前で「ぐっ」っと握りこぶしを握る阿求ちゃん超かわいい(現実逃避)

 

しかし……阿求ちゃんにいい男と言われて嬉しかったのがちょっと「あれ?もしかして俺も同列なんじゃ……?」と思えてきて、少し心配になってきたぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、そうですね……今度は少し毛色の変わったお話を……」

 

「そ、そうか、どんなんだ?」

 

今までも十分変わってましたけどねえ!?

 

「ええ、たしかあれは妖怪に勾引(かどわか)されたときだったでしょうか……」

 

「もう、阿求ちゃんは一人で外出しないほうがいい(真顔)」

 

「昔は今ほど治安が良くなかったので、いまは、ほら、この間も出歩いたけども大丈夫でしたでしょう?」

 

それにしても勾引(かどわか)されすぎだろうが!?

なんか変なもの呼び寄せるフェロモン出してるんじゃねえか?

 

いや、普通に可愛いから、男なら声かける位はするとは思うがな、なぜか極端な結果になってるみたいなんだよな?

阿求ちゃんの特異性と関係あるのかね、先祖代々恋愛運が悪いとか?

 

「それで、拝み屋という方が、私を助けてくださったのですが」

 

「ふむふむ」

 

完全に先が読めた。恋に落ちたとかそういうのだろう?

いやまて、騙されるな俺!絶対何かあるはずだ……

 

「法外な金額を請求されまして」

 

「……よし、続けて」

 

ほらきた!大丈夫だ、まだ突っ込む時間じゃない。

 

「手持ちがなかったので身体で……」

 

 

 

 

 

「違うだろ!? ち ー が ー うー だ ー ろ ー っ !?(絶叫) 」

 

 

 

 

ダメだ!ツッコミを入れざるを得ない……!

 

「なにか?」

 

と、小首をかしげて「心底不可思議」という顔でこちらを見てくる。

 

「なんでそこで「私変なこと言いましたか?」って顔してるの!?なんで唐突に身体なの!?阿求ちゃん由緒正しい家柄だよね?なんで簡単に身体許すの!?」

 

「いえ……お前のような美しい娘なら、身体で支払ってもいいぞと口説かれましたので」

 

「口説くというか純度100%のエロ心だよね!?そんなんでいいの阿求ちゃん!?」

 

「優しくするともいわれましたので」

 

「いや、だからそれ男の基本的なセリフだから!」

 

ダメだ!ツッコミが追い付かない!!

 

「で、それで、そのあとに屋敷まで連れていって持てなしたのですが……」

 

「どうなった?」

 

まさか……

 

「お屋敷を見てかなり驚かれておりましたが、しばらく逗留していただき、お互いを知ることにしようと、話が進みました」

 

「おお、順調だな」

 

「そしてやがて子ができたときに祝言をあげることにはなりましたが、そのお方が突然真顔になり「私とお前では釣り合わない。お前に釣り合うような男になるために大妖の一つでも退治してこよう」と、妖怪の山へ……」

 

「もしかして……」

 

「はい、いいえ、消息が立たれたと思ったのですが、しばらく後に人里で見つかりました」

 

「おお、それは良かったな」

 

「はい、ですが……。すべての記憶を失い見知らぬ女性と暮らしておりました。なんでも倒れていたところをその女性に介抱されて、そして一緒になったと。私の事は覚えていないので、すまないが自分の事は忘れてくれと……」

 

「阿求ちゃん……」

 

「悲しかったですが、そのお方が五体満足で健康そうでいてくださっただけで、私は良かったと思い、子供を一人で育て、次代につないだのです」

 

ん?

 

五体満足で健康そう?

 

俺今までいろんな妖怪と華扇ちゃんの実戦修行で戦ったけど(弾幕ルールに不参加のガチ妖怪のみ)、雑魚の小鬼ですら肉抉るような攻撃ぐらい余裕でしてくるんだが。

 

ましてや名を上げようとするぐらいの大妖ってなら藍ちゃん……はちょっと強すぎ(九尾はさすがに無理ゲー)だとしても、幽香ちゃんとかクラスだろ?原型残れば儲けもんだねってレベルなんだが。

 

ちなみにルーミアがロリコン野郎を処するのを見たことあるけど、暗闇に閉じ込めて、しばらくして出てきた時には発狂してた。ルーミア曰く「音も光も感覚も全部闇で覆った」となかなかえぐい攻撃だった。

 

まあ、とりあえず……

男の人に逃げられてませんかねえ?

 

「ですので私は妖怪は嫌いです」

 

「……いい妖怪もいるよ」

 

妖怪がとばっちりの可能性の件について。

 

「ほかにも……」

 

「いや、いいよ、うん阿求ちゃんが人生経験豊富なのはよくわかった」

 

「そうですか。それならば私と祝言あげましょう」

 

「今も昔も、阿求ちゃん祝言まで速すぎませんかねえ!?」

 

そもそも阿求ちゃんとは仲良く話してるだけなのに!?

他の男たちと違ってヤってないよ!?

 

「えっと……じゃあ、まず、口吸いしますか?」

 

軽く上を向いて「ん」という感じに唇をこちらに突き出した姿勢になる阿求ちゃん。

くっそかわいいけど、これ絶対罠だろ!

 

「これは罠だ……これは罠だ……これは罠だ……!これは罠だっ!!」

 

僕が吸います!

じゃねえ!初号機パイロットか!

 

「罠ではなくて手付ですよ?」

 

「ある意味罠だよっ!阿求ちゃんの事は好きだけど、唐突にすぎるわっ!」

 

「ですので順を追って口吸いから……」

 

「お互い日本語話してるのに日本語通じてないのなんでっ!?ちゅーしたいわけじゃないよ!?」

 

「口吸いではない……?えっと、いきなり子作りは、その床の準備もありますので……」

 

「ちゅーより先に進むの!?止まったり引き返すんじゃなくて!?」

 

「小半時もあれば床の準備ができますので、それまで薄い胸でよろしければ、触りますか?」

 

「床準備しちゃうの!?ねえ阿求ちゃんなんでどんどん先に行くの!?ブレーキ!ブレーキ踏もう!いったん止まろう!なっ!?」

 

あと、阿求ちゃんはこけし体型だけど、ちゃんとわかる程度にはふくらみはあるから薄くないよ!安心して!(混乱)

 

「そういえばあなたはパンツがお好きと聞きました……申し訳ありません。和装ですので腰巻しか……」

 

「好きだけど!好きだけど今聞いてないから!?ツッコミが追い付かないんだけど!」

 

「ツッコミ……ぽっ」

 

「なんで口で「ぽっ」とかいうの!?クッソ可愛いけどさぁ!あと何を想像したの!?」

 

「そんな……私の口から言わせようなどと……酷い人」

 

 

 

 

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!突っ込み切れねえええええっ!!」

 

 

 

 

 

 

混乱して、幼児退行までしかかった後、阿求ちゃんは居住まいを正して、言った。

 

「さて、冗談はこのぐらいにしておきましょう」

 

「うえええええええええっ!?」

 

なにそれ!?阿求ジョーク!?

 

「あ、いえもちろん、婿入りしたいというのならば喜んで受け入れますけども。まだ、決められないでしょう?」

 

「あ、ああ。まあな」

 

婿取りは本気なのか……ちょっとうれしいな。でもさっきみたいにめっちゃごり押しされると焦るわ。

 

「ですが、お気を付けください」

 

「ん?何をだ?」

 

()()()()()()のですよ」

 

「わかったよ」

 

「ところで仲良くなるために口吸いは早いそうなので、膝枕などいかがですか?今なら耳かきもついていますよ」

 

と、今度は両袖を口元にもってきて、ころころと笑う。

 

罠だとわかっていても頼みたくなってしまう俺もチョロイのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り際、阿求ちゃんが少し沈んだ顔をしていたのが気になった

 

 

 




パンチラと合わせると一層楽しめるタイプになっております。




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とくに感想を返したり、感想に合わせて、ちょろっとづつ作品の事を語るのは好きです。
あとここすき機能も見てると結構楽しいです。

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ねくすと(次は呪いとか祟りとかなんとかしてみた話)

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