霊夢ちゃん!今はいてるパンツ貸して!   作:みけさんわーきゃっと

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しばらくパンチラの更新が続くのでとりあえず移植(お茶濁しともいう)
れいぱんはもう少しお待ちください。この時期ははイベントが多いのです…‥


ゴミ漁り 俺の考えた最強の技 チルノのお手伝い

ゴミ漁り

 

 

「どうだい?これは?」

 

「ビデオデッキ……、いやなんかベータマックスとか書いてあんな?どっちにせよ、テープもないし電源もねえからゴミだゴミ」

 

無縁塚で男二人ゴミ漁り。

 

字面にするとすげえ悲しいな!?

 

もう何十回目になるかわからないが、たまに無縁塚に霖之助とゴミ漁り(いや新品のものも流れ着くけど)にくる。

 

無縁塚は忘れられたものが流れ着く場所だと言われているけど、この現代。よっぽどのモノじゃない限り、記録にのこってるし、世界中から忘れられるなどそれこそ身寄りのない故人でもない限りはそうそうない。

 

なので俺はここに流れ着くものは「所有者から忘れられたもの」とにらんでいる。

もちろん全部が流れてくるんじゃなくて(そうだったら世界中のゴミが来ることになる)その一部だと思うんだがな。

 

「つなーこれは―?」

 

「俺が何でも知ってると思ったら大間違――バーチャルボーイだとぉ!?」

 

俺もネットでしか見たことはないがかなりレアなマシンが落ちていた……あれ?これ確か電池でも動くからソフトがあれば遊べるんじゃね?

とはおもったがまずソフトがあるという確証もないのでゴミだ。

 

「なんかごつくて面白そうなんだけど?」

 

「まあ、遊具ではあるけど、河童案件になるだろうし、にとりに説明するのめっちゃしんどいからパスな」

 

「……個人的に持って帰っていいかな?」

 

「すきにしろ、ただしまた塵塚怪王沸いても知らんぞ?」

 

ゴミの付喪神塵塚怪王。

 

あの異変はひどかった……付喪神系の妖怪がゴミと認識されてことごとく取り込まれたからな。合体のせいでけっこうでかいし。

無事だったのはこころちゃんだけという酷い状況だった。

何せ器物でできてるからうかつに攻撃すると、取り込まれた物品が破損しかねないからな。文が大量の写真撮って分析してくれたおかげで分解ポイントがわかって、何とか全員を救出できたんだよな。

(なお、塵塚怪王はそのあと怒れる付喪神たちにより、木っ端みじんにされた)

 

そのあとしばらく――例えば小傘ちゃんなんかは「私はゴミの唐傘なんです……」とめっちゃへこんでた。

 

「これは壊れてないからセーフだとおもう。とりあえずキープ品に入れておくよ」

 

まあ、そこまで言ってもどうやら霖之助の琴線に触れたらしく持ち帰りたいようで、キープのカテゴリにおいておくようだ。

 

俺のキープ品は基本的に本だ。

……いやエロ本でも薄い本でも(薄い本はエロ本カテゴリの事も多いけど)ないぞ?

 

主に料理や農業、工業、機械工作系の本などだな。

機械工作は何するって?

それは河童たちは技術力は異常だけど、それって「現物をもとに無限回数リトライして同じようなものづくりをする」方法で知識とか技術などの体系的な学問じゃないんだよな。

だから河童に何か頼もうとすると、最低限構造を説明できないとだめなんだよ。

 

ちなみにこの無限リトライで心底戦慄したのはスマホを全く概念すらわからない状態で「見たことない部品だらけのものを見たことある部品にして再現した」ことである。

俺のスマホは数か月の間貸してたんだが、その間ほぼほぼデスマーチ状態でやってたらしい。

……河童怖い。

おかげで充電できるようになったので、そこはありがたいけども……正直使い道なんぞ霊夢ちゃん撮るぐらいしかないからな……(パンツ等撮ったら粉砕するわよとすごまれている)

 

電波塔などがないので電話をかけることはできないが、カメラ、メモ、音声記録などの機能は再現できたみたいだ(ただし解像度などは落ちる)なのではたてちゃんがスマホ持ちになった。

ちなみに値段はと言うと一台200万円~というお値段。高けぇ!?とおもったが100年前のコンピュータってそれぐらいの値段はしただろうし、部品全部手作りみたいだからこれでも良心的なのかもしれない。

……はたてちゃんってもしかしていいとこのお嬢さん?

 

「つなーコーラワンケースあったぞー!」

 

「おお、いいな!飲むか!……よし、初期バージョンじゃないな」

 

初期バージョンのコーラはコカインが入ってるため俺は飲まないことにしている。

 

霖之助は平気みたいなので処分方法は霖之助に飲ませることにしている(外道)

 

「よっと」

 

瓶の飲み口の下、王冠より少し下のところを握って親指に拾った手ごろな石をあててテコをかける。

 

しゅぽんという音を立ててみごとに栓は開く。

 

「ととととと」

 

冷えていないので勢いよく炭酸が噴き出すがそれをずずっとすすって、それから口をつけてラッパ飲みする。ぬるいので清涼感はないが、こののど越しがたまらない。

 

「ふー、うまい」

 

「あ゛ー、いつも思うんだけど、コーラって薬臭いんだけど、なんか癖になる味だねー」

 

霖之助に至っては歯で王冠をむしり取るようにして開けてしまう。

こういうとこ妖怪だよなあ(ハーフだが)

 

ちなみにたまに見つかるチェリオは妖精たちのお気に入りだ、ただコーラより発掘?量が少ないのでいつも取り合いになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろ帰るか?」

 

一休みしてごみあさりを続け、それなりの収穫になったところで帰還を切り出す。

ほおっておくと、持ち運べない量掘りだすからな、霖之助は。

 

「えー、もっとつなと一緒にいたいな」

 

「言い方ぁ!?どっちにせよ、香霖堂で整頓しないとだめだし。まだ神社には帰らねえよ」

 

霖之助の言い方がいつも物議をかもすせいで文や早苗ちゃん(腐ってる?)や小鈴ちゃん(これは確定)に生暖かい目で見られることが多いんだよ……

 

「ああ、そうだな!夕食はどうするんだ?」

 

「ん、俺が作るぞ、どうせのすけは保存食でもしがんでるような生活してんだろ?霊夢ちゃんの分は作ってあるからな」

 

「やったー!つな大好きだよ!」

 

「だから言い方ぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の考えた最強の技

 

 

 

 

「せっ!ふうううっ!せいやっ!」

 

「はい!それまで!かなり功夫をつみましたね、足腰がしっかりしてきました」

 

「うーす……」

 

気を循環させながら動き続けるという、一般人な俺にとってはきつすぎる修行を今日も無事に終えた。

 

「おつかれー、水分補給するかー?」

 

と酒瓶をかかげる萃香さん。今飲んだら一気に回って死ぬわっ!

 

「おつかれさん、なあなあ、そろそろわたしと戦らないか?」

 

こちらは相変わらず好戦的な勇儀ちゃん。

二人して俺の修行をつまみにしながら先ほどから飲んでいた。

 

……ちかごろ三人組でつるんでること多いな!

まあ昔馴染みだからおかしくはないんだけども。

 

「それにしても地味な修行だなー。もっと、こうどばーん!とかずがーんってなやつやらないの?」

 

「だいぶ怪しくなってきてるけど、俺、一応人間だからな?素手で岩砕いたり、地面に穴穿ったりはできないからな?」

 

萃香さんの無茶ぶりに対して俺はぼやきを返す。

いちおう多少ながら気を打ち出したり魔術を使ったり仙気を纏ったり霊力を放出したり妖術を行使したりマントラを唱えたり自然の力を借りたり……あれ?俺もしかして人間やめてね?

 

……まあいろいろできるようにはなってるがどれも中途半端だし、なによりフィジカルでは完全に人(さすがに格闘家レベルはあると信じたい)だから、萃香さんの期待には答えられそうにない

 

まあ、それでも俺も男だから必殺技という響きには憧れる。

一応考えている技もあるんだが……

 

「まあ、ずがーんかどうかはわからねえが、いちおう切り札的なの考えてあるんだけどな」

 

「へー、見せてくれよー」

 

「えっ?私そんなの聞いてませんけど?」

 

「まあ、弾幕ごっこで使えるようなもんじゃないしな」

 

「また無敵対空系じゃないでしょうね……?あなたはなぜあれにこだわるのでしょうか……いえ、真・無敵対空はさすがに破壊力はありましたけども」

 

ちなみにさらに上に滅・無敵対空もあるけど、これはまだお披露目してない。

どうしてもセビキャンに近い動作ができないんだ。

小町ちゃんの能力ならできるか……?

 

さておき。

 

「んー、俺も試してみたいし、なんか人型の的作れる?」

 

「私に打てばいいぞ!あとついでに戦おう!」

 

「それ戦いたいだけだよね!?一応未完成だしどんなのなるか試したことねえから、今回は木偶にでも試させてくれ」

 

だから勇儀ちゃんはなぜこうも戦いたがるのか。いちおう組手の相手とかたまに華扇ちゃんの代わりにするけど、大柄な癖に妙に早いからなかなか辛い。

 

なによりも、打撃耐性でも持ってんのかという風に殴っても止まらないしひるまないし、バランスも崩さない。

たぶん、これが怪力乱神の真骨頂なんだと思う。

そして鬼の高耐久力が加わって、クソゲー一歩手前のやばいバランスに仕上がっている。

 

「なら、私が……むうううん!」

 

萃香さんが……なんだこれ、頭身の高い萃香さんの石像っぽいものを作り出した。

俺より一回り以上でかいな……

 

「全盛期の私だぞー」

 

 

 

 

 

「嘘だっ!」

 

 

 

 

 

「嘘じゃないぞっ!?なんで決めつけるんだよ!?」

 

「いや、だってばいんばいんじゃねーかよ!?こんなんだったらエロ鬼として伝説に残るわ!」

 

グラマー通り越して全身からエロスがにじみ出てるような造形だ。目は切れ長で吊り上がっており、鬼の角も禍々しく巨大化しているが腰回りや胸回りも負けず劣らず巨大化している、そして薄手の布みたいなものを巻き付けてあるだけのようだ。

ばいんばいんのスタイルに目が行きがちだが、太ももや腕などは筋肉が盛り上がっており、それとスタイルの良さが組み合わさって野獣的な美しさがある。

 

「その姿、懐かしいですね」

 

「はっはっは、萃香のその姿を見たのは千年ぶりか?もう少し経つか?」

 

「マジでこの姿だったのか!?」

 

鬼二人の証言により本当にこの姿だったというのが証明されてしまった。

 

「どうだ、なかなかの姿だろ?」

 

「ふつうにヤれるわ、これ。というか萃香さんが言ってた気が付いたらヤってるだろーっていうのを初めて実感したわ」

 

エロいというのもあるんだが、生存本能的なものを呼び覚ます恐怖すら感じるその姿は、きっと子孫を残すという本能となって発露するんだと思う。

気が付いたらヤってるってのは萃香さんの視点じゃなくて、男側の視点なのかもしれないな。

 

「んふー。どうだ?ヤってもいいんだぞー?」

 

と萃香さんはぴらりとお子様パンツを見せつけながら(今日は履いてた)しなを作る。

 

「……その姿はちょっと」

 

いつもは外見に比べてエロスは感じるんだが、「パーフェクト萃香」(あるいは萃香完全体)を見たあとだと……うんピクリとも来ない。

 

「さて、とりあえず、あれにぶち込めばいいんだな?」

 

「私にお前のものをぶち込んでもいいんだぞー?」

 

やかましいわ!?

その気じゃないんだよ!

 

「まあ、おれもはじめてだから「やっぱ童貞か」ど、ど、ど、ど、童貞ちゃうわっ!?……ええい!ちゃかさないでくれ!……どういう結果になるかわからねえから、念のため少し離れててくれよ、成功すると、砕け散るはずだから」

 

「いや、それ結構頑丈だからなー、壊せるようなら並の妖怪ならぶちのめせるぞ?腐っても私の像だぞ?」

 

「なら、ある意味試金石ってわけだな。じゃあ……やるか!」

 

といっても、気合い入れるほどの難易度でもないけどな!

理屈は簡単。相手の内部で俺の持ってる属性全部ごちゃまぜにするだけ。

属性が多岐にわたりすぎてて俺でもどうなるか想像がつかない、まあそれだと使い勝手が悪すぎるからイメージで補完する。

 

想像するのは槍。

突き刺さった相手の内部ではじけるイメージ。ゆえにこの技の名前は……!

 

 

 

 

 

 

 

「ゲイボルグ!!」

 

 

 

 

 

 

突き刺さった相手の体内で30の破片に分かれて相手の内部を破壊する魔槍の名。

その名を叫びながら手のひらを叩きつけ、触れた瞬間にありったけの属性を流し込む……

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありゃ?」

 

何も起こらない……

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

皆無言で、その無言の圧力が俺の精神を切り裂いていく。

 

 

 

 

 

めっちゃ恥ずかしいわっ!?

 

 

 

 

 

ゲイボルグ!!(キリッ!)

 

 

 

 

あかん、これははずか死ぬ。

恥死量超えたわ。

 

「そ、そういえば飯の支度しないとだわ……じゃ、じゃあな!」

 

 

そそくさと逃げるように俺はその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれが去ってどのくらい時間が経ったろうか。

その間残された三人は無言であった。

そして、意を決したように、萃香が口を開く。

 

「なあ、華扇よ。お前はいったい何を作り上げた?どうやって鍛えた?あれは本当に人か?」

 

「わ、私にもわかりませんよ!わかるだけでも10種類以上の違う種類のチカラが混じってましたよ!?」

 

「妖なら妖力、魔法使いなら魔力、巫女なら霊力で、神なら神力。もちろん複数種類行使する奴もいるけど、そういうのは大本の属性に劣る、本来の能力からあふれた力で行使するからな……だよな?」

 

彼の行使した力はどれも弱い、弱いが、弱いというレベルですべてのレベルがほぼ同じレベルに統一されている。

本来ならあり得ない。

弱い力では別の力など発動すらできないのだから。

 

「見よ」

 

と萃香が軽く石像を突くと、中身が詰まっていた石像は張りぼてのようにぱきっと表面が割れて内容物――砂礫となった石を割れた隙間から吐き出した。

 

またもやしばしの静寂が訪れる。

 

「それは、ただの石像ですか……?」

 

そうではないことを薄々感じつつも華扇が問いを投げかける。

それに萃香は自嘲しながら答える。

 

「ただの石像よ……少なくとも強度は全盛期の私と同じ強さを持った……な」

 

彼は調子に乗りやすい性質であるため、最初から壊させるつもりなどはなかった。

まあ、ひびの一つも入れて喜ばせてやろうとは萃香は思ってはいたが、それができる状態ではなくなってしまった。

 

「触れただけで……か。ゲイボルグとか叫んでいたけどよ、私は学がないからわからないんだ。華扇は何かわかるかい?」

 

勇儀が問う。

 

「たぶんですが伝承武器でしょうね、ゲームや漫画で聞いたことがあります。あやかったのかと思いますが……」

 

「言霊か、いや伝承武器か?両方かもしれないな……」

 

伝承武器。

例えば、鬼は豆を投げられるとダメージを受ける。これは「鬼は豆に弱いという伝承」がそのまま武器になったものである。同列に「ドラゴンを倒した剣はドラゴンに効く(ドラゴンスレイヤー)」や「狼男は銀の弾丸で倒せる」などがある。

「伝承の武器」なのではない。伝承「が」武器になるのだ。

 

「それにしても……」

 

勇儀がもぞもぞと体を動かす。

 

「どうしました?」

 

「濡れたわ、見ろよ」

 

と、スカートをまくり上げて腰巻の一部が変色しているさまを勇儀は華扇に見せつける。

 

「あなたは……はしたないですよ!」

 

「おいおい、お前だってさっきから太ももをよじり合わせてるじゃないか、鬼の本能だ。素直になれよ」

 

「私はっ!…‥一応、仙人ですから」

 

そういいながらも華扇は否定はしない。

 

「お前たち……まだまだだな?」

 

「萃香は平気だったのですか?」

 

そう華扇が問うと萃香はにっこりと笑って答えた。

 

「石像殴られた瞬間に達した、二回も」

 

「あなた(お前)が一番だめじゃないですか(か)!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チルノのお手伝い

 

 

「おーい!子分にーちゃーん!」

 

野良仕事をしているとアホみたいに元気な声……アホではなくバカかな?(酷)をかけられた。

 

「なんだチルノ?手伝ってくれるのか?」

 

まず、手伝ってはくれないが、一応聞く。

大妖精やリグルは手伝ってくれるんだがなあ……まあ、チルノもたまに手伝ってくれるんだが、すぐふざけ始めたり悪戯始めるのでいてもいなくてもあまり変わらないんだが。

 

「えー、あー、うーん。ほら、あたいっていろいろ忙しいから」

 

と、理由もなく理由をつけて断ろうとしたためしどろもどろになるチルノ。

分かってはいたがな!

 

「じゃあ、何の用だ?」

 

「えっと、お菓子頂戴!」

 

「くれー」とばかりに手を差し出して、満面の笑みで宣言するチルノ。

可愛いんだが、それならお手伝いするべきだろ?

 

「残念だがお手伝いするいい子にしかあげれないんだよなー」

 

「うっ……で、でもあたいがお手伝いしてもいいことないよ?さいきょーすぎるから……リグルたちと違うから……」

 

確かに大妖精やリグルと違ってチルノの能力は農作業向きではない。

三月精みたいに普段からちまちまとお手伝いしてるならともかく、たまのお手伝いじゃ勝手がわからんだろうしな。

そうなればいかに最強(笑)であろうとただの子供程度の働きしかできないわけで……

 

どちらかと言うと収穫後向けの能力なんだよな。

冷やしたトマトはうまいし、生鮮食品は長持ちする。スイカとかなんかもすぐ冷やせるし、何ならシャーベットだって簡単に作れる。

 

まあ、何よりもチルノがお手伝いが嫌なのは作業効率でリグルや大妖精、挙句には三月精にすら負けてるからじゃないのかな?

チルノなりのプライドというか、最強なのに負けたくないというか。そんな感じじゃないのかな?

 

ちなみにルーミアだってお手伝いする。ねぎを闇で覆って白くするという地味だが土寄せ作業がいらなくなるのでめっちゃ楽になる使い方だ。

 

「チルノは時間あるか?」

 

「えっと、今日はみんな用事があるって言ってたからあるよ」

 

さっきのいろいろ忙しいっていう言葉をもう忘れたかのように暇宣言。

相変わらずバカっぽい。

まあチルノはそこが可愛いと言えば可愛いんだが。

 

「じゃあ、チルノにしかできないお手伝いを教えてやろう」

 

「おー!さすがあたいの子分にーちゃん!」

 

「俺と合体だ!」

 

「合体……合体!?」

 

あれ?チルノにしては食いつきが悪いな。変形とか合体とか必殺技とかチルノのツボだろうに。

 

「えっと、その……うん。子分にーちゃんがいうなら……あたい、いいよ」

 

と頬を染めて、スカートをまくり上げ――

 

「ていっ!」

 

「あだっ!?何するの子分にーちゃん!?あたい初めてだからそういうプレイは……」

 

なんか勘違いしているチルノをチョップで撃沈して(そしてさらに勘違いが進んだようだ)たくし上げをやめさせる。

 

しかし、チルノもなんだ、そういうこと知ってるのか……

リグルもなんか興味津々な感じだし、意外に妖精はおませさんが多いな?

 

まあ実年齢は俺より上だと思うが。

正直はにかんだチルノは普通に美少女で妖しい魅力がある。

普段全く女を意識させない分、結構破壊力あるな。

 

「普通に肩車だ」

 

「えっとあたいの太ももを感じた――あだっ!?」

 

「次はぐーで殴るぞ?」

 

「ぼ、ぼーりょくはんたいっ!おーぼーだっ!」

 

「躾だ。さておき、飛べるだろ?なるべく俺に荷をかけないようにして、上から冷気を……今日は暑いから肌寒いぐらいでも直射日光当たってればちょうどいいかな?まあ適度な塩梅で冷やしてくれ、移動式冷却装置チルノよ」

 

「あたいそんな変な名前じゃないよっ!?」

 

ちなみに合体せずに、普通に上空から冷気を振りまいてもらってもいいのだが、野放しにするとやらかす恐れがあるので(過去にイチゴ畑全部だめにしやがった。シャーベット食いたかったらしいがやりすぎなんだよ。もちろんお仕置きした)手綱は握っておかねえとな。

 

「よしチルノ!合体だ!パイルダーオンだ!」

 

「ぱ、ぱいるだーおん?」

 

「気にするな、気分の問題だ」

 

「よくわかんないけど、わかった!」

 

肩車状態になるチルノ。

ふとももとお尻の感触がひんやわこい。さすが氷精。

 

冷気出してもらうまでもなく、これでも十分気持ちいい(首周りを冷やすと結構体温下がるのだ)

 

「ほらチルノ、手を伸ばせ」

 

「お?おーっ!」

 

塩分補給のために持っていた塩飴(ミカン味)と同じくカロリー補給のための蜂蜜シリアルバーをチルノに渡す。

 

「シリアルは食う時気を付けろよ?俺の頭にこぼすなよ?」

 

「えっあたいのお尻で頭が気持ちいい?」

 

「耳腐ってんのか」

 

「ぎゃーっ!?」

 

ふくらはぎのあたりを軽くつねってお仕置きする。

チルノの体って全妖精のなかで一番プニってる気がする、いやふとってるどころかスレンダーなんだけどな?

頬っぺたも引っ張るとギャグみたいに数センチ伸びるし。

体質的なものだろうか……ギャグ体質?

 

 

 

 

 

 

その後案の定頭に食いかすをぼろぼろこぼしやがったので一通り折檻した後、一緒に風呂に入って、というか乱入してきてなし崩しだが(愚息は反応しなかった、セーフ)風呂上りによく冷えたゼリーや果物で軽く労ってお菓子を渡して解散した。……お湯で溶けないんだな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 




もっと感想やここ好き入れてくれてもいいのよ!

ねくすと(次は呪いとか祟りとかなんとかしてみた話)

  • 魔理沙とデートした話
  • 決戦!星海恐怖異変
  • 因幡の白兎した話
  • 屋台で駄弁るだけの話
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