霊夢ちゃん!今はいてるパンツ貸して!   作:みけさんわーきゃっと

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みけさんのモブキャラ話

元妖怪
豆腐小僧
鶴女房
禰々子河童
トゥルダク
シルキー


モブ妖怪になんかようかい?

豆腐小僧

 

 

「おにいさん、買う?」

 

「おーう、三丁くれやー」

 

「ん、木綿?」

 

「おう」

 

豆腐小僧がやってきたのでせっかくだから豆腐を購入する。

この子に関しては魔理沙が全くためらいもなく豆腐を食って以来、博麗神社に頻繁に売りにくる。

なかなか美味しい豆腐で今では食卓に欠かせない。……魔理沙もたまには役に立つな!

 

ちなみに俺は冷ややっこ以外は基本的に木綿豆腐を使う。

これは完全に俺の趣味だが、まあ俺が料理する分には文句などいわせん、いやなら食うなである。わかったか?魔理沙、萃香さん。

 

豆腐小僧と言っているが、幻想郷の例にもれず幼い少女の姿である。

商家の丁稚みたいな姿をしていて前かけをつけている。リグルほどではないがよく見ないと少年に見間違えそうな感じの顔つきだ。

 

言葉は少ないが笑顔を絶やさず愛想はいい。フランやルーミアの友達になってほしいがどうも格がかなり違うらしく(そのせいで名前もないと言っていた)、及び腰である。

別にビビらんでも二人ともよい子だぞ?

 

「ほうい、じゃあ180円とお菓子もあげよう」

 

「あ、ありがとうおにいさん」

 

「なに、ここまで来るのも大変だろ、その分だよ」

 

うん、笑顔が可愛いな!

 

 

 

 

 

 

 

おつう

 

 

 

 

 

「うーす、おっちゃーん。おつうさんいるー?」

 

「いないから帰れ」

 

「おつうさんからむと相変わらずの塩対応だな!?そういうこと言ってるとおつうさんにないことないこと吹き込むぞ?」

 

さとりちゃんに頼まれた生地(鶴の千羽織ではない、普通の生地だ)……たんものを受け取りに来たんだが、この酒屋のおっちゃんはなぜか俺をおつうさんと会わせたがらない。

 

「だから会わせたくないんだよっ!おめえのせえで何度かかあに殺されかけたか……!」

 

「だけど俺今日仕事で来てるんだよ。さとりちゃんが注文した反物受け取りに来たんだけど」

 

「ちっ、おいつう!エロ坊主が反物取りに来てるぞ、あ、顔は出さねえでいいぞ、反物だけくれ」

 

ほほう、どうしても俺をおつうさんに会わせたくないようだな?

人妻にちょっかいかける気はさらさらないが、そこまでされると俺にも考えがあるぞ?

 

「ほれ坊主、こいつでいいだろ?受け取ったんならさっさと帰れ」

 

「ありがとうな、おっちゃん。また河童の遊郭行こうぜ!あ、あとネムノさんも今晩来てって言ってたぞ?」

 

「ちょっ……!?何を突然言ってんだクソ坊――」

 

 

ズン!!

 

と周囲の圧が増した。

おっちゃんは一般人だからおつうさんが怒っている程度にしか感じないだろうけど。

木っ端妖怪なら近くに来ただけで吹き飛びかねない妖力を放出している。

 

「お前様?」

 

「い、いやっ、違う!違うぞ!坊主の嘘だ!出鱈目だ!」

 

「いや映姫ちゃんに誓っていいけど、俺は嘘をついてないぞ?あ、ミスティアちゃんもきてほしいって言ってたぞ

ー」

 

そう、()()()()()()()()

何故なら今言ったところはすべて酒を扱っている場所である。

速い話が注文と配達を頼まれるのだろうけど、そこは語らなくてもいいよね?

 

「へえ……?浮気かい?まったく、困ったものだねえ……すこうし……絞っておくべきかねえ」

 

「ひっ!まっ、まてっ!まだ日も高いし仕事が――」

 

「あ、勇儀ちゃんも今度来るそうだぞー」

 

「坊主おめえいい加減に、あ、あ、うわあああああああっ!」

 

ガチムチのおっちゃんをいともたやすく奥の間(機織り工房)に片手で引っ張り込むおつうさんってマジで大妖クラスだよな……

 

俺はその辺のいたっきれに「臨時休業」と書いて入り口に立てかけておいた。

うん、これで問題ないな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

禰々子(ねねこ)

 

 

 

 

 

「おーい、にとりー!」

 

……へんじがない、ただのしかばねのようだ

 

水面でうつ伏せになってぷかぷかと河童の川流れ状態になっているにとりに声をかけるが返事はない。

……なんかにとりってしょっちゅう流れてる気がする……

 

人間だったら水飲んで溺れ死ぬだろうけど、腐っても河童。

放置しておいても問題ないだろうな。

 

「で、今回は何やらかしたんだ、にとりは?」

 

と岩場からにとりを上手投げで川に叩き落とした河童に聞く。

基本的に河童は結構にとりの指揮で動くんだが(相変わらず上下関係は不明)にとりがなんかやらかすたびに反乱やら下克上やらが起きる。

……にとりも懲りねえよな。

 

「ん?ああこいつ売り上げピンハネしてたんだよ、まあ禰々子だって隙ありゃそれぐらいはすっけどよ、でも、ばれたら謝るわな?でもこいつ開き直って「プロデュース料だ!だからこれが正しい配分!」とかぬかしたから、すこうしばかしわからせてやったのさ」

 

「そりゃまた……正直にとりって小物なのに態度はすっげーでかいよな」

 

と、俺は返事を返す。

この河童――禰々子ちゃんはワイルドな雰囲気の河童で、にとりのお目付け役というか鎮圧装置みたいな役割をしている子だ。

二つ名が「にとりのキングストン弁」であることから、察してほしい。

……キングストン弁別に自沈装置じゃないんだけどな?

 

武闘派の河童で酒ときゅうりと相撲と悪戯が好きでそして少しエロい。

あるいみ河童のテンプレみたいな子だ。

 

「まあ知恵があるのと器用なのは認めるけどな、どうにもこすいんだよな、こいつ」

 

と禰々子ちゃん。

まあそれがにとりだからとしか言いようがないな。にとり自体結構ビビリだし。

 

「そういや兄ちゃん、きゅうりはまだかい?」

 

「さすがに苗作り始めたばっかりだからなー」

 

まだ四月だ。現代ならハウスとかに暖房かけてで多少は融通を利かせられるが、幻想郷では……あれ?お空でも呼んでくればいけそう?

まあたぶんすぐ忘れてどっか行くと思うが。

 

あとはおなじみ幽香ちゃんだけど、河童の嗜好品のためにわざわざ頼んだりはしない。

 

「そうかーじゃあ兄ちゃんのきゅうりを下の口で食ってやろうか?一万ぽっきりでいいぞ」

 

「…………いや、いい」

 

少し葛藤があったが(いや、それぐらいは勘弁してくれなさい霊夢ちゃん。ちゃんと断ったよ)遠慮しておく。

いや禰々子ちゃん可愛いし普通にヤレると思うけど、なんかこう、ねえ?

 

「じゃあにとりにつっこむか?これならただでいいぞ?」

 

といまだぷかぷか浮いているにとりを指さす。

 

「にとりはよけいいらんわ!」

 

「お、おお?禰々子のほうがにとりよりタイプ?タイプ?」

 

「あー、まあどっちかといえば……というか河童の中では一番かもな?」

 

禰々子ちゃんはロングのワイルドヘアーでおっぱいもそれなりに大きい。

チューブトップブラみたいな感じで布一枚巻いてあるだけなので絞られて大変強調されているのも素晴らしい。

パンツはオーソドックスなタイプだが水着のようなテカリが合ってエロく感じる。

ちなみに相撲の時四股踏むので丸見えである。

 

「ふ……ふーん……じゃ、じゃあさ、サービスしてやろうか?」

 

「サービス?」

 

どうせ禰々子ちゃんのことだからエロ方面だと思うが……

 

「尻子玉を抜く要領でこうアレの裏にある泣き所をぐりっとすると男でも吹くんだぜー?」

 

「そんなマニアックなプレイいらんわ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キヌ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おや坊ちゃん奇遇ですね」

 

「お、おキヌさん?珍し……くはないけどどうした?こんなとこに来て?」

 

現在地は旧地獄の酒場。勇儀ちゃんの根城の鬼ヶ島ではない別の(鬼が多いだけあって旧地獄はそこらじゅうに酒場がある)店だが、わりと意欲的な店らしくカクテルやら人里の酒やらも出すお店だ。

地獄では珍しく落ち着いた雰囲気で、バーみたいな感じだ。

 

「鬼が酒場に来たなら一つでしょうに、飲む(やる)んですよ、ここは騒がしくなくていい店でね」

 

と、くいっと杯を干す動作をするおキヌさん。

おばあちゃん姿でやられると結構違和感あるな。

 

「んで、坊ちゃんはなぜここに?あんまり好きじゃないでしょうに。まあ私から言わせてもらえば人生の120%損してる感じですけど」

 

「鬼の間で来世の分前借りするのはやってんの!?」

 

萃香ちゃんにも同じこと言われたぞ?

 

「はやってはいませんけど、鬼ならだれでもそう思うでしょうね、で坊ちゃんはなぜここに?もしやだれぞと逢引きならすこしお話しないといけませんねえ……」

 

目!目ぇ!?ハイライト消えて……じゃねえ空洞化してくろいなみだみたいなのださないでっ!?すっげえ怖いから!

 

「い、いや。酒の配達と無縁塚で拾ったカクテルの本売りに来たんだよ」

 

なんとカクテル本、ここの店主の鬼いさんが金の小粒一握り(地底では結構流通している)で買い取ってくれたんだぜ。

ちなみに定価3700円フルカラーだ。

 

「なるほど、坊ちゃんはなんだかんだいって商売は上手ですからねえ。手間暇苦労を惜しまない働き者ですよ。偉い偉い」

 

「お、おう。ありがとな」

 

見ためが見た目だからなんか褒められるとすげえ嬉しいな!

おばあちゃんってこんな感じなのか……

 

「気に入った!うちに来てお嬢様をふぁっくしていいですよ」

 

「台無しぃ!?」

 

俺のほっこりした気分を返せ!!あとなんで先任軍曹!?

 

「ま、それはそれとして、どうです坊ちゃん?すこし付き合っていただけませんかね?」

 

「ん?そうだな……ま、今日は特に急ぐ用事もないしいいぜ」

 

ちなみに急がない用事ならある。

布都に符の作成を頼まれているんだが、かれこれ半月は放置している。そもそも符ぐらい自分の分は自分で作れといいたい。

 

「ではここのお代は婆が持ちますよ」

 

「いや、いいよ、悪いし」

 

「代わりと言っちゃなんですが、お嬢様を納屋でズブリと……」

 

「しねえよ!!あ、すいません」

 

鬼いさんに静かにのジェスチャーされた……この鬼いさん、すっごい物腰穏やかで雰囲気イケメンすぎる。

 

「ふう、まったく。阿求ちゃんは際どいこと言うけど、乙女だぞ?もっとシチュエーションに焦がれてると思うぜ」

 

「そこまで分かっていて、なんで坊ちゃんは手を出そうとしないんですかねえ……?」

 

「う……む……まあ、その……」

 

「これだから童貞は」

 

「どっどっどっどっ童貞ちゃうわ!!あ、すいません!」

 

俺はそのあと鬼いさんに平謝りするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精メイド

 

 

 

 

「こんにちはお兄さん」

 

「お?いつもの子かな?」

 

「はい、わたくしのことを覚えていてくれて嬉しいですわ」

 

縁側で涼んでいると上空から声をかけられたので顔をあげたら妖精メイドがいた。

この子は紅魔館の妖精メイドでもよく出会う子だ、俺が二番目にお菓子をあげた子でもある。

 

「籠なんか持ってどうしたんだ?」 

 

この子は割と大きめでチルノたちよりほんの少し小さい感じだ。

もし大きさが妖精の格ならそろそろ大妖精みたいな感じになるんじゃないかな?

 

あと、なかなかにエキセントリックな妖精たちの中ではかなりまともな性格で、この子のおかげでフランと出会うことができたと言っても過言じゃない気がする(出会うことは他の機会であったかもしれないけど多分出会ってもあそこ迄仲良くならなかったかも)喋り方と言い、物腰と言いヘタなお嬢様よりお嬢様って感じがする。

 

ただし咲夜ちゃんの言うことは他の妖精メイドたちと同じくあまり聞かない……咲夜ちゃんに今度甘いものでも持っていこう。

 

「ぱんつくったんですの」

 

「え!?パンツ食った!?」

 

「……お兄さん、本当にパンツが好きなのですね……?食べますか?」

 

と、少し呆れながらパンツを脱ごうとする妖精メイド。

 

「いやいやいや!流石に食わねえよ!?どんな性癖だよ!俺はせいぜい見て愛でる位だわ!」

 

まあ、正直言えば嗅いじゃったりもするけど。

霊夢ちゃんに見つかったときは血の気が引いたわ……いや実際血の気引くんだぞ?勃起一瞬で収まったからな、マジで。

 

「どちらにせよパンツが好きなのは変わりませんわね……本日はすこしおめかししてみましたの?いかが?」

 

「お、おお……」

 

妖精に多いややローレグ気味のパンツだが……透けてる!が、スッケスケみたいなもろ出しではなく透かし彫りとでもいうべきか模様の線のところが透けている感じだ。無毛なのでそこだけ地肌がみえててなんともいえないエロさがある。

うん、たしかにこれはおめかしだ。

 

「見えてないのに見えるよりエロいな!うん控えめに言って最高だ!」

 

と面々の笑みで「いいね!」をする。

 

「ありがとうございます。で、お話を戻しますけども。わたくし、パン作ってみましたの。お兄さんに食べてもらおうと思いまして」

 

「え?俺に?」

 

「ええ、いつもいろいろ頂いていますし」

 

「マジか!すっげえ嬉しい!」

 

思えば俺に何か作ってくれる女の子って霊夢ちゃんと咲夜ちゃんぐらいしかいねえからな!

お茶ならほぼ全員飲んだことあるけど(魔理沙の茶は当たりはずれが激しい、茶葉適当に入れるから……)な。

 

「どうぞ、お兄さん」

 

「おう、いただくぞ」

 

ふむ……柔らかいな、紅魔館のパンはどっちかと言うとハードなタイプだったはずだが。

まあレミリアさんはパン食わねえし日持ちのするタイプ焼いてんだろうな。

 

ちぎると、ふわっとバターの香り……なるほど。

口にほおりこむと甘味すら感じる生地、すこしもちもちした食感だ。

 

「うまいな」

 

固唾をのんで見守っている妖精メイドにそう告げるとパアアアアッっと花が咲くような笑顔を見せてくれた。

 

「頑張って作りましたんですのよ!」

 

油脂分が多いな……生クリーム……蜂蜜かシロップも入ってるか……?

お菓子に近いタイプのパンだな。甘いもの好きの妖精らしい作りだ。

 

「ごちそうさま、うまかったぞ」

 

妖精の持つ籠なのでそんなに量は入っていない。

美味しいのも相まってあっという間に平らげてしまった。

 

手をぱんぱんと払って妖精メイドを撫で、感謝を伝える。

 

「え、えへへへー……はっ!?こほん。そう褒められると照れてしまいますわ」

 

いま、少し素が出てたな?

どうもお嬢様風なのかな?まあ可愛いんで突っ込むような野暮はしないけど。

 

「そうだなお礼やるよ、ちょっと待ってな」

 

と、立ち上がり、お菓子を取ってこようと――

 

「あ、あのっ!そのままでっ!」

 

「ん?どした?」

 

「えっと、お礼でしたら……その……」

 

「何か別のものがいいのか?」

 

「え、その、はい。あの、わたくしも、チルノみたいに御膝にのせていただけましたら……その……」

 

「おいで」

 

膝をぱんぱんと叩いて妖精メイドを呼び込む。

甘えたい年頃なのかな?(俺より年上の可能性の方が高いが気にしない)

 

「は、はい!で、では失礼しますね」

 

とそっと膝の上に乗ってくる……妖精メイドは縮尺が小さいだけで体つきはけっこういいのでチルノをのせてるよりこう、来るものがあるな!(変態)

 

「ふふふふふ」

 

「ん?ご機嫌だな?」

 

「ええ、わたくしずっとこうしてみたかったんですもの」

 

「こんなんでよかったら、いつでもどうぞ」

 

「あら、それじゃあ……またお願いしますわね」

 

そういって胸板にしなだれかかるように身を預けてくる……おっぱい結構あるな!?

 

それから特に話すでもなく、妖精メイドが暇を告げるまで、ゆったりとした時間を過ごしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 




hddふっとぶとかありえん。

ねくすと(次は呪いとか祟りとかなんとかしてみた話)

  • 魔理沙とデートした話
  • 決戦!星海恐怖異変
  • 因幡の白兎した話
  • 屋台で駄弁るだけの話
  • 人里で遊んだ話
  • 新聞記者に振り回された話
  • 白蓮ちゃんと愉快な仲間たち
  • 神奈子ちゃんにシゴかれた話
  • かわいいクソガキに子分にされた話
  • 白玉楼で料理した話
  • 本編

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