霊夢ちゃん!今はいてるパンツ貸して! 作:みけさんわーきゃっと
天子の口調が思ってたのと違った。
結構丁寧にしゃべる。
みけさん完全にヤンキーだったよ。
なのでいつもの書き直し中ですがさすがに間が開きすぎなので天子が出る直前までどうぞ。
「やー盛況ですねー」
軽いウォーミングアップをしていると、長机を持った文に声をかけられた。
「文まで来たのか……」
「そりゃあ、イベントあるところにこの私ありですからね。願わくば勝利者インタビューできるように頑張ってくださいね」
まあ、文が記事にできそうなイベントに来ないわけないわな。
「一応今回の戦いはかなり派手になるとおもうんだが……」
正直半径数キロが壊滅とかしてもおかしくない。地震って揺れが伝播するからどうしても効果範囲広いんだよな。
天子が考えて使うとも思えねえし。
「あー、大丈夫ですよ、みんな危なくないようにかなり離れてますからー、ではご健闘を」
文はそういって「よっこらせ」と折り畳み長机(プロレスでパワーボムなどで壊されてる解説者のすわっているあれだ)を小脇に抱えて離れた位置へ飛び去って行く。
いやすげえ軽々と持ち運ぶな!?小柄な女の子の姿していても妖怪は妖怪ってこったな。
文だけではない。三々五々とばらけているが博麗神社に集結しつつある。
酒や料理も並んでおり異変解決後の宴会のようだが……
「なんでこんなギャラリーがいるんだよ……」
ちびっ子たちこそいないものの各陣営(?)がそろっている感じだ。
「アンタ今回かなり本気で能力組み合わせてたじゃない。そんなことしてたら当然文の耳に入るし、入ったらお祭り騒ぎにならないわけないじゃない」
と、にこやかに言う霊夢ちゃん。
あれだけ眉をしかめて「戦うとか意味のないことやめなさい」と言っていた霊夢ちゃんがなぜにこやかかというと……
「四十三、四十四、四十五っと。うんなかなか儲かったわね」
万札を数えて上機嫌の霊夢ちゃんなのであった。
俺のファイトマネーは当然でねえんだろうなあ……いいよ、あとからパンツ借りるから。
「一体いくらとったんだよ……」
「会計はにとりがやってるからわからないけど、食べ物飲み物ついてこれならお得じゃない?」
「まあ、その金額ならそうかもしれんが……」
だが、断言してもいい、にとりがかなり中抜きしていると思う。
ギャラリーにちびっこ連中が見当たらないのでもともとの値段は一流歌手のディナーショーぐらい取ってると思うぞ。
「ま、ケガしないように頑張んなさいよ。万が一勝ったらご褒美ぐらい――やめた。そんなこと言ったらアンタむちゃしそうだしね。とにかく怪我はしないようにね」
「あー、まあ確かにな。霊夢ちゃんがエロいことしてくれるとかだったら勢い余って天子殺しかねねえわ」
流石に圧勝して勝てるとは思わねえけども、時々俺のエロパワーは世界を超えるからな……
ナイアール=トラップもまさかあんなふうにやられるとは思わなかっただろうな。
「誰がそこまでするか!もししてもせいぜいほっぺに接吻ぐらい――」
「よしちゅーだな!絶対だな!」
「いやだからしない――」
「文ー!文―っ!!勝ったら霊夢ちゃんが俺にちゅーしてくれるってーっ!!」
「ちょっ!?」
「ほほう!それはいいことを聞きましたね!」
しゅばっ!っと電光石火の速さで戻ってきた文。幻想郷のスピードスターは伊達じゃねえな!
「アンタはなんで大ごとにするのよ!しないって言ってるでしょ!」
げしげしと俺の脛をけりながら苦情を申し立てる霊夢ちゃん。
残念ながらカスタマーサポートは営業時間外だ。
「霊夢ちゃんの懐があったかくなったのは誰のおかげかなー?」
「えっ……っと、これはにとりのおかげよ!」
「ほほう、じゃあ俺が今から戦うのやーめたって言ってもいいんだな?」
「うっく……」
霊夢ちゃんは気前はいいが守銭奴である。
お金が手に入る機会を逃すわけはない。ましてやいったん手に入るってなったものを失うのは最初から手に入らないより惜しく感じるものだ。
「さあさあ、どうする霊夢ちゃん!」
「……頬によ、それ以上は絶対に譲らないからね」
「よっし!」
思わず出るガッツポーズ!
……鍛え上げられたこの俺の反射神経の全力を使って、頬に当たる瞬間に顔動かしてやろう。狙うはべろちゅーな!(変態)
多分成功してもそのあと俺はもしかしたら殺されるかもしれんがその場合は地獄から舞い戻るしかないな!
「なるほどなるほど、いやあ霊夢さん、だいぶんガード甘くなってますねー」
文が茶化す。
まあ、なんだかんだ言って霊夢ちゃんは押しに弱いからな。
いや、一線は断固守るんだけど、それいがいは、時と場合と交渉次第なところはある。
……パンツも怒られるけど借りれるし、もしかしたら見抜きぐらい「しょうがないわね」とか言って許してくれそうな気もする。
あわよくば手や口でしてもらったりなんか――
「ぐえっ!?」
「アンタキモ顔して変な妄想してるでしょ」
「なんでわかった!?」
「わからいでか!口に出てたわよ!」
「なんと!?」
口に出すことが口に出てしまってたようだ。
しょうがないじゃん、妄想ぐらい許してほしいと思うんだ。
「まあ、でもちゅーで我慢するから(ほっぺとはいっていない)」
「言っておくけど文、言いふらしたら酷い目に合わせるわよ」
「あやや、でも勝利したら多分すぐ要求されますし、秘密にしておかなくてもいいのでは?」
「……ほら、観戦中なんとなく居心地が悪いじゃない」
「んー、確かに。彼は妙に好かれてますからね。でも嫉妬や怨嗟の声も乙なものではないでしょうかね。私は新聞のネタにもなりますし」
「むしろ文はそっちのほうがおもしろいとかいうんでしょ、やめてよね」
「ま、ギスギスしても解説がはかどりませんし私はあえて言いふらしたりはしませんけど、それでいいですか?」
「そうね、もし約束破ったら脱がすわよ?コイツあんたのパンツ気になってるみたいだから」
「お?それなら存分に言いふらしてもらえば俺の一人勝ちじゃね?」
霊夢ちゃんは引くに引けなくなるし、長年の謎だった文のパンツもわかる。
うん、俺得しかねえな!
「あれ?私の下着ってみたことなかったでしたっけ?」
「おお、何度も何度ものぞき込んだりしてるけど、深いとこまで見えても布が見えないからノーパン説を提唱しようかと思ってたぐらいだ」
はいてないとしか思えないぐらい太ももの深いところやしりっぺたが見えても布が見えないんだよな、文は。
なので俺からしたら長年の謎なんだよな。
「ああ、私カッ飛びますからねー、普通のだと脱げたり食い込んだりするので前張りしてるんですよ」
「なん……だと……?」
「文。あんたそんなのつけてたの!?」
確かにそれじゃ布らしきものは見えないんだろうけど……
「それならむしろノーパンでもよくね?」
「いや、風圧でボボに服が結構食い込んだりこすれたりするので、さすがに無防備なのは……」
「どんなのになってんだ?ちょっと見せ――ぎゃああああっ!?」
「アンタ息をするように変態行為するの本当にやめなさいよね!あと文も恥ずかしいとこの名前言わない!」
肘のツボを思いっきり玉櫛で突かれた。
いや、だって気になるじゃん!あと霊夢ちゃんも言っているが幻想郷では「ま」ではじまる女性器の名称は実は通じない。
あ、早苗ちゃんには通じるな。流石に言ったことないけど。
っていうかどんな状況なら早苗ちゃんに言うことになるのか助平のすけさんの名をほしいままにしている俺でも考え付かねえぞ?
「あたた……そもそも、俺、文にはエロスあまり感じないから純粋な好奇心だぞ?」
「私もあなたと恋仲になるつもりはありませんけど、それはそれで少し腹立つのですけど?」
「いや、まあ魔理沙よりはエロス感じるし(流れ弾)可愛い……っていうか美人?凛々しい?系だとは思うけど。どうにもこう、なんだ。厄介というか残念系だよな?文って」
「性格が厄介なのは自覚はありますけどねー。流石に面と向かって言われると傷つきますね?いちおう女性としての評価はあるみたいですから許しておきますけど」
正直文は一緒に馬鹿してるのが一番いい感じだ。
なんどか異変の時に組んだが、頭の回転がかなり速く動きも早いので思い切りのいいハイスピード行動が可能だ。
特に推理というものをほとんどしない幻想郷面子の中で、推理して行動できるのはかなり戦闘回避に役立つ……まあ、ネタのためにあえて突っ込んでいく記者魂の発露が時々起きるのだが……
「文が男だったらいい付き合いできたと思うんだがな」
一緒に遊郭行ったりのすけとぐだぐだ飲み明かしたりな。
「あやや、やはりあなたは男性のほうが好きということですか!」
「違うわ!?おい、メモ帳に何かいた!?」
「いえいえ、気にすることはありませんよー。次号の文々。新聞を乞うご期待ですよ」
「不安しかねえっ!?」
「まあアンタが文を苦手とするのはなんとなくわかるわよ。マイペースで言えば文も相当のもんだし」
「かもな。突っ込みきれないんだよな」
「そりゃあ前張りしてますから突っ込もうとしても入りませんよ」
「そこに戻してオチつけるのかよっ!?」
「文……下品よ」
「さて、そろそろみんな集まってきてますし霊夢さん行きますよー。ああ、あなたは頑張ってくださいね。なんだかんだいって天人よりはあなたのこと――」
文はそこで一瞬真面目な顔になってから、ふにゃりと相好を崩して――
「好きですよ」
「うぐっ!?」
破壊力たけえな!?
なんだ、こう、美人のOLさんに告白されたような衝撃あったぞ!?
もちろん文なりの意趣返しなんだろうが……完全にしてやられた感がある。
天子よりはって言ってるんだが、それでもちょっとドギマギする程度には勘違いしたくなる破壊力だ。
「アンタ完全に手玉に取られてるじゃないの……」
あきれたような霊夢ちゃん。
そうだ!霊夢ちゃんなら!
「霊夢ちゃん俺のこと大好きって言って!このままじゃ文にときめいちゃう!」
「勝手にときめいてなさい。行くわよ、文」
「あいあいさー」
「手厳しいっ!?」
霊夢ちゃんに見捨てられてちょっとへこんだ俺。
正直霊夢ちゃんにはいままで「嫌いじゃないわ」しか言われたことないんだよな。
まあ、霊夢ちゃんってそういうこと言わない性格なのは重々承知してるけど、やっぱ言ってほしいよな。
ラブじゃなくてライクでもいいから。
「とりあえず、天子しばいてから考えるか」
俺は決戦場へと足を進めた。
ごめんね。
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