霊夢ちゃん!今はいてるパンツ貸して!   作:みけさんわーきゃっと

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一万五千ぐらい行きそうなので分割。


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パンチラ登録者数が1800人を越えました
ありがとうございます。

10真っ赤作戦のため再度得点つけなおしたり新規でつけてくれた
八雲切嗣大様。熊猫 りんりん様。よつばと様。ちっく様。GAT27様。野鳥祝詞様。バイター様。Butazakana様。宇沙様。きむきむもぐら様。あらじに様。
大分赤いバーが伸びてきましたありがとうございます。

ファルトス様。
長文評価ありがとうございます。
チルノは私の一押しです。



現在いろいろありまして投稿が遅くなっております。
書くのはやめませんので気長にお待ちください。

ボイスロイドって一人かったらコンプしたくなりますよね……


誤字脱字報告者の名無しの過負荷様、ライスボール様、阿安英足様、西瓜ペシャン公様、トリアーエズBRT2様。大熊猫 りんりん様、RAYVNT様、全人類平成ガメラ見て❤様、提督様、64b様、華琳9200様、ベジタブル様、Muro.y様、ティアール様、kure様、monkey様、 吉野幾望様、みおっち様。

ありがとうございます
ここに名前があるのに修正されていない場合、その文章はそれで正しいのでご了承ください。

霊夢ちゃん!今はいてるパンツ貸して!のチラ見せ
というネタバレ、小ネタ用の投稿もしております。
パンチラが見たいとご連絡ください(羞恥プレイ)


紅魔館で執事をした話・前編

「はよー」

 

「おはよ、相変わらず早いわね」

 

「もう、夜明け直前に起きるのが染みついちまったぜ」

 

早朝、起きてきた霊夢ちゃんに挨拶をする。

早いなと言われたけど、霊夢ちゃんもなかなか早い。

博麗大結界の見回りをするのが霊夢ちゃんの朝のお務めだ。尤も俺が来る前は結構放置していて紫さんが主にその任務をしていたと聞くが……まあ、何かしら目的を持ってやるべきことをやるのはいいことだと思うぞ。

 

ちなみに俺はルーミアに力を借りているのでその気になれば闇はほとんど意味をなさない。

ただ、微妙に目が疲れるので普段は日の出ている間しか行動しない。まあ、俺だけじゃなくて人里の人間も同じような行動してるから、電気って偉大なんだなと改めて実感した。

 

「霊夢ちゃんはお務め?」

 

「の前にちょっと体を清めていくわ……ありがたいといえばありがたいけど、ぬるい水でお清めになるのかしらね?……いまさらだけど」

 

「まあ、物理的にはきれいになるだろ……精神的なもんは知らんけど」

 

霊夢ちゃんが何を言っているのかというと博麗神社名物(?)ぬるいシャワーである。

沢の水を屋根の上に黒塗りした竹管を張り巡らせて河童印の熱伝導率の極限まで低い貯水槽に入れてそこから如雨露の先っぽのようなものにつないであるだけの本当に簡単な作りのものだ(この作業、オペレーション朝日ソーラの話はいつかすることがあるかもな)が真冬でもない限り水をかぶるよりましだし、真夏ならちょっと熱すぎるぐらいの温度にもなるので水で薄めたりして使うぜ。

温泉の水にしなかったのは、ちょっと匂いで癖があるからだ。

 

もともとは俺が稽古や野良仕事した後汗を流すためのもの(温泉は女子率高いので)を作りたくて作ったんだが、いつの間にやら女子連中が「温泉に入るほどじゃないけど汗はながしたい」ときに使うようになった、まあ、なので博麗神社の名物の一つなんだよな……そのせいでフルチンで移動してのシャワーを禁じられた……あの解放感は女にはわかんねえんだろうなあ。

 

基本的に女子が使うようになってから霊夢ちゃんの意向でラッキースケベは起きないように扉やら鍵やら、在室札やらで使用者がいることがわかるように設計されているが、それでも魔理沙ちゃんはずぼらな性格が災いしてやらかすんだよなあ。

 

……ちなみに俺の股間のエクスカリバーをしっかり見てた魔理沙ちゃんは割とむっつりだと思う。

まあ、俺もしっかり目に焼きつけたわけだが。

魔理沙ちゃんは名前が純日本人にもかかわらず金髪で肌も西欧人のように白い。

日本人らしいといえば、胸は……なんだ、貧しいがぽっちはきれいな薄いピンクだっだぜ。

 

「気分は楽なのよね、特に秋口とかはっと、アンタ先に使う?汚れてるでしょ?」

 

うん、こういう気遣いしてくれる霊夢ちゃん、本当に優しいなあ。

 

「ん?ああ、悪いから一緒に入るんでいいよ」

 

「そう、わかったわ――とでもいうと思ったか馬鹿ぁ!」

 

ごっ!?

 

すさまじく速い踏み込み、俺ですら見逃しちゃうね!

……いや、突っ込みいれるときの霊夢ちゃんの踏み込みと棒(お祓いに使う奴だ、もはやハリセンの代わりかというぐらい突込みに使われる)での攻撃はたぶん華扇ちゃん並に早い。

……なんでだ?いや、霊夢ちゃんも素早いことは素早いんだよ?数十cmぐらいの猶予しかない高密度の弾幕回避するんだから、でもあくまでも飛んでるときであって、地上にいる霊夢ちゃんはただの可愛い(重要)女の子なんだけどなあ……いやマジでどうなってるんだ?

 

「言っておくけど覗いたりしたら酷い目に合わせるわよ」

 

「酷いのレベル次第では覗くのもやぶさかではないっ!――うごうっ!?

 

「とりあえず去勢してもいいんだけど?」

 

足元から金玉に向かって跳ね上げるように棒で叩かれた……!

 

「こ、いた……」

 

「懲りたんならおとなしくしときなさい、いいわね?」

 

霊夢ちゃんは股間を押さえて崩れ落ちてぷるぷるしている俺に冷たく告げる。

くそう、じゃあせめて――

 

「洗濯物漁っても同じよ、わかってるわね?」

 

「……はい」

 

完全に読まれてた!

いや、別に俺も毎回漁ったりはしねえよ、ただちょっとばかりムラっと来た時につい手を伸ばしちゃったんだよ、そして霊夢ちゃんに目撃されるという痛恨のミスを犯したんだよなあ……

 

結局俺は霊夢ちゃんの後に使うことになった。

微妙に残り香がある気もしなくもない(変態)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふいー」

 

さっぱりして乾くまでシャツと猿股(男のドロワーズとでも思えばいい)でのんびりしていると……

 

「おにーさんちょっといいですか……ってなんて格好してるんですのっ!?」

 

「え、いや、まあ男だし、アレだ、パンツじゃないから恥ずかしくないぞ?」

 

「見ているわたくしがはずかしいんですの!」

 

現れた妖精メイドに物言いをつけられた。

でもドロワーズ見られたぐらいではずかしがる女の子いないよな?

……魔理沙ちゃんがいたな。魔理沙ちゃんは雑なのに妙に女の子っぽいんだよな。

 

「普通は恥ずかしがりますわよ」

 

「心を読まれた!?」

 

まさかこの妖精メイド覚の能力でも?

 

「ありませんわ、そもそもおにーさんは顔にとてもでやすいのですぐ分かりますわよ」

 

むう、霊夢ちゃんも含め結構いろんな人に言われるけど、そこまで繊細に読むほうもすげえと思うんだけどな……

 

「まあ、わかったしばしまて」

 

一瞬この格好で通そうか迷ったが、この子(たぶんいつもの妖精メイド、お嬢様っぽいのが特徴)けっこう強い(セクハラに)のでおとなしく作務衣を着こむことにした。

慧音ちゃんとか魔理沙ちゃんだと実に面白い反応してくれるんだが(変態)

 

着替えて俺は妖精メイドに問うた。

 

「で、どうした?何か用か?」

 

「はい、レミリアお嬢様がお召しですわ」

 

「お召しって、呼んでるのか?」

 

珍しいな?俺を呼びに来るのは大抵咲夜ちゃんなんだが(たまにフランが遊びに来るついでに呼んでたということもある)妖精メイドに呼ばれたことは初めてかもしれん。

 

「そうですわ。お呼びではなく、お召しというところで察してほしいのですわ」

 

「あー、うん、なるほど、すぐ行けばいいんだな?」

 

お召しというのは召喚。つまりかなり強めの言い方なのだ。

しかしこの妖精メイドはかなり賢いな?受け答えもしっかりしているしお嬢様だし(関係ない)

 

「はいですの」

 

「しかし咲夜ちゃんが来ないのって珍しいな?」

 

「はい、メイド長は現在体調不良ですの。ですから、レミリアお嬢様がお召しになったのかと思いますわ」

 

咲夜ちゃん体調不良か!?……あー、まあ、あの仕事量ならさもありなんともいえるが……

 

「すぐって本当にすぐか?ちょっと薬買ってきてもいいか?」

 

寺子屋の横の裏路地に大抵優曇華ちゃんいるからな。

薬を裏路地で売ってるのって怪しすぎるんだが、なんでも永琳ちゃんのすごさを広めたいのと、人里の役に立ちたいのと、資金を稼ぎたいのと、人外だからというのが合わさってそういう場所に落ち着いたらしい。

あと子供のほうが体調崩しやすいしな、優曇華ちゃんはいい子なんだ。

ときどきキレたりヤン入ったりして情緒不安定になるのは程度能力のせいかと思ってたら輝夜って人のせいらしい。

名前からしてかぐや姫のことなら、確かにあんまりいい性格はしてなさそうな気がするな。

 

ちなみに優曇華ちゃんの能力は俺には効かない。

正確には効いてるんだが狂気に陥るより、どちらかというと混乱状態になる。

……たとえば優曇華ちゃんをがっちりととらえて、耳と尻尾を全力でもふり倒すとかである。

え?混乱じゃなくて欲望のままに動いてるだけだろって?

 

 

 

 

 

 

そのとおりだ(威風堂々)

 

 

 

 

 

 

 

なので実質能力は効いてないということになってるんだな。……いや、ちゃんと効いてるよ?

 

「お薬なら泥棒魔女様が作ってくれましたわ」

 

「泥棒魔女って言われて魔理沙ちゃんのことだって一発でわかるのやべえな……」

 

思わず真顔になってしまう。妖精メイドにまで言われてんぞ魔理沙ちゃん……

 

「いろいろと問題はあるそうですけれどパチュリー様が「魔法の薬に関しては私より上ね」といっていましたので、お薬に関しては問題はないかと思いますの」

 

「まあ、確かにそうかもしれんが……」

 

なんだかんだいって魔理沙ちゃんは優秀だ。

そもそも異変という難事件が起きた時霊夢ちゃんのライバル(相棒ではないんだな、これが)として多大な戦果を挙げてたりもする……だが俺に極太レーザーをぶっぱなすのはやめろ、一般人なんだぞ!

 

だが、優秀なのと人間的に信用できるかはまた別なわけで――

 

「なんか変な成分入ってたりしねえか?」

 

「さすがにそこまでおふざけする方ではないと思いますけど……」

 

その認識はあまいぜ?疲労している俺に「元気になるぜ」と渡されたドリンク。飲んだら元気になった……股間が。

 

半日ぐらいかな?もうね、魔理沙ちゃんにぶっかけてやろうかと思うぐらい連続で出たぞ。

シモのことだから解決できそうなパチュリーちゃんや永琳ちゃんに相談もしづらいし、ルナチャイルドには見られた挙句「お手伝いしましょうか?」と言われて思わずうなづきかけたしさんざんな目にあったぜ。

 

もちろん報復した。

エロゲニールスライムという、なぜか鈴奈庵にあった妖魔本の召喚獣で満たされた壺に首から上だけ出して結界で閉じ込めた。

半日後霊夢ちゃんが(俺が半日だったので霊夢ちゃん公認、結界も霊夢ちゃんので、半日のお仕置きだ)「うん、さすがにアンタには見せられないわね、武士の情けよ」と言っていたので「霊夢ちゃんは巫女だから情けがなくてもいいな」と様子を見に行こうとしたところ、気が付いたら自室の布団で寝ていた。

 

 

 

 

……いったい何されたんだ俺?(戦慄)

 

 

 

 

 

でも布団に寝かせてくれる霊夢ちゃんは優しいと思う。

 

 

 

「まあ、さすがに咲夜ちゃんにご無体はしないと思うけどな、魔理沙ちゃんも世話になってるだろうし」

 

魔理沙ちゃんが紅魔館にあらわれるときは必ずしも窃盗行為をしているわけでなく、客として(フランと仲がいいし、ふつうにパチュリーちゃんともいろいろ魔女仲間として行動する)行くことも結構あるので咲夜ちゃんに不埒な真似はしないと思う。台所切り盛りしてる人間は敵に回さないほうがいいというのはよくわかってるはずだ。

()()()()()()()からな。

 

ちなみに魔理沙ちゃんの盗みは基本的に強盗である。

……いや現代社会なら窃盗より罪が重いと思うが「借りてくぜー」と宣言してそれを持ち主が静止したのを強行するので強盗となってしまうのだ。

 

人里の男から金品を盗むときは普通に窃盗だが、魔理沙ちゃん的になんかルールがあるらしいのは聞いたことがある。

エロいことされた相手か?と聞いたら「そうじゃないが、まあ、気分の悪さ的には似たようなもんだぜ」と言ってたので過去に何かあったのだろうとは思う。「慰謝料だぜ」っても言ってたしな。

まあ、魔理沙ちゃんが言わない以上わざわざ突っ込んで聞いたりはしねえけどな。

 

「そうですわね、メイド長怒らせるととても怖いんですのよ」

 

「よく知ってる。特にレミリアさん関係だと命がやばい」

 

ガチで数度殺されかけたからな。逆に本人をからかったりする分には割と寛容だ。なのでレミリアさん関係に気を付ければクール系だけど結構ドジっ子で可愛いと思うけどな。

 

「メイド長はレミリアお嬢様を少し好きすぎだと思いますの……」

 

ゲンナリとして言う妖精メイド。うん、まあ気持ちはよくわかるぞ。

 

「話を戻すが、すぐ向かえばいいんだな?」

 

「そうですわね、ただ長い逗留になるかもしれませんので、巫女さんにはお伝えしておいたほうがいいかと思いますわ」

 

「お、そうだな」

 

やっぱりこの妖精メイド賢いよな?

なんというか妖精は子供っぽい思考の持ち主が多いんだがあきらかにお姉さん系だわ。

 

「んじゃあ、ちょっと霊夢ちゃんに言って来るわ、ついでに飛行能力借りてくる」

 

「わかりましたわ。わたくしは――」

 

「先に戻って対空防御切っておくようにパチュリーちゃんに言っておいてくれ。直接紅魔館に降りるわ」

 

「わかりましたわ、ではなるべくお早めにおこしくださいませ」

 

「おう、準備してから速攻で行くぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけでいろいろ準備をして紅魔館にたどり着いた。

霊夢ちゃんは「あら、珍しいわね、お大事にって言っておいて」と言っていたが自分でお見舞いに来るつもりはないみたいだな……まあ霊夢ちゃんが来てもどうしようもないから風邪がうつらないように来ないほうがいいとは思うし、そもそもお見舞いは本当にしんどい時にこられても困るしな。

 

外門(美鈴ちゃんのいるとこ)を飛び越して正門前へ、そこには――

 

「ようやく来たのね、レミィが待ちくたびれてるから行きましょう」

 

パチュリーちゃんが待っていた。

こういう待ち時間があったら即座に本を読みだすパチュリーちゃんが本を読まずに待ってるって結構緊急事態なのか?

 

「とりあえず、何があった?俺は咲夜ちゃんが体調崩したとしか聞いてねえんだが?」

 

「ああ、そうね。咲夜はたぶん風邪かしら?症状がそんな感じね。ただ、咲夜が体調崩すってのは私も初めて見たからレミィが不安がっているのと、妖精メイドたちの指揮系統が混乱していて家事が滞ってる感じね」

 

「なるほどな。大体理解したわ、何とかすればいいんだな?」

 

平たく言えば咲夜ちゃんが有能すぎて欠けたらがったがたになった。……悪い組織運営の見本みたいなことになってんな!?

 

「対策はあるの?」

 

「まずレミリアさんだな、主人が動揺してたら下にも広がるだろ。現に今パチュリーちゃんも割と余裕ない感じだぞ?」

 

「そ、そうかしら?私は普段と変わらない感じなんだけど……?」

 

「いや、けっこう変わってるぞ」

 

「そう……よく見てるのね」

 

「パチュリーちゃんが可愛いからいつもよく見てるぞ?次に咲夜ちゃんの世話を比較的まともかつ、ちゃんということを聞く小悪魔ちゃんにまかせたらどうだ?」

 

「そ……うね、そうすると私が不便なのだけど、さすがにこの期に及んでわがままは言ってられないしね」

 

「まあ、そのあたりは俺が何とかする。とりあえず勝手に動くわけにもいかないしレミリアさんのところへ行くか……今どこだ?」

 

「自室にいるわよ、場所は?」

 

「ん、わかるぞ。パチュリーちゃんは?」

 

「小悪魔に指示を出して……自室にいるわ。下手にうごいても私じゃ邪魔になるしね……それに私がいたらレミィは素直になれないでしょ?任せるわよ」

 

「おう。任された」

 

なんというか、こういう時パチュリーちゃんからは大人の女性の風格を感じるよな。

見た目は十分に年若いんだけどな。

あとパンツも大人だ、エロいしな!

 

 

 

 

 

 

「レミリアさんよーい」

 

ノックと同時におどけながら部屋に入る。

 

「遅いわよ」

 

「男は早いよりはいいだろ?」

 

「それで、どうにかできるかしら?」

 

……うん、結構余裕ねえ感じだな。言葉遊びがねえや。

 

「優先事項は?」

 

「……とりあえずお腹がすいた――むぐっ!?」

 

「ダイレクトで悪いが吸ってくれ」

 

レミリアさんの口に指を突っ込む。

腹減ってるとろくなこと思いつかねえからな。むしろ悪いほうにばっかりいっちまう。

雑だが、今はこれで我慢してもらおう。

 

「んっ」

 

チクリとした痛みの後ちうちうと指先を吸われる。

……なんか、めっちゃ下半身に来るな!?

くすぐったいような、まるで自分のを舐めしゃぶられているような甘い痺れを下半身に感じる。

 

今はそんな場合ではねえと、不埒な思いを振り払うようにして沈思黙考する。

要は咲夜ちゃんと同じ仕事をすればいいんだが、それは時間を止めて作業することができる咲夜ちゃんだからこそのアドバンテージだ。

本来はそういう場合はカリスマ的主人たるレミリアさんの指揮で動くべきなんだろうが、レミリアさん、意外にポンコツだ(暴言)

 

いや、お嬢様だから雑事に興味ないんだろうが、すっとんきょうな指示を出されるぐらいならおとなしくしていてもらったほうがいい。

同じ理由でパチュリーちゃんも知識だけでダメ女だ(暴言2)

いやレミリアさんよりはましだろうが絶望的に体力がない、20Mぐらい走った後フルマラソンでもしたような感じで疲労困憊してたからな……

 

フランは……まあ可愛いからな!(遠回しな暴言)

 

美鈴ちゃん……意外に使えたりしないかなあ……しねえよなあ(暴言の嵐)

 

……さて紅魔館の明日はどっちだ(混乱)

 

「ふん……いきなり突っ込むなんて嚙みちぎってもよかったのよ?」

 

血を飲み終えたレミリアさんから軽く怒られる。

でも、本当に怒ってたなら本気で噛みちぎってくるだろうし、悪くない選択だったと思うんだぜ?

なによりも二つ名であるスカーレットデビルって、あれ吸ったとき飲みきれなくてこぼしまくるかららしいので、この方法だとこぼれなくて掃除も洗濯も楽になると思うんだ。

 

「ああ、すまなかった。でも、こぼさなくていい方法だし、飲んだら落ち着いたろ?」

 

「そうね……口の中に指突っ込まれるのって結構いいわね、こう蹂躙されてる感じで」

 

「レミリアさぁん!?」

 

ときどきレミリアさんってドMじゃないかなって発言するんだけど、誘ってんの?それとも偉い人ってMがおおいってやつか?

 

「冗談よ」

 

なんだ、冗談かぁ……信用できねえ……

 

「フランは?」

 

「あの子はお菓子だから結構作り置きがあるからまだ大丈夫よ。といってもお前のことだから何かつくるのでしょうけど」

 

「おうよ、でもいったん状況落ち着いてからだがな。いつものような状態になればいいかな?まあだいぶ俺式になるけど」

 

「ええ、手段は問わないわ。そうね、咲夜と同じ立場……家令として雇うわ、期限は咲夜が回復するまで、報酬は――」

 

「いや、困ってるんなら別に金なんか要らんぞ?」

 

「それが格好いいと思っているなら愚か者ね、対価なくして働かせるのは矜持が許さなくてよ」

 

「咲夜ちゃんはともかく、妖精メイドとかに何かやってんの?」

 

咲夜ちゃんは紅魔館の財産必要ならばどれだけでも自分のものにしていいっていうのは聞いたことがある。

信頼してるのか大雑把なのかはレミリアさんしかわからねえが俺の見立てだと半々だな?

 

「庇護も十分に対価になるでしょう」

 

「あーなるほど」

 

確かに妖精メイドは野良妖精よりワンランク上な扱いはされてる気はする。するんだが……

 

……だから働き悪いんじゃね?

 

咲夜ちゃんがいうこと聞かないって言ってたけど無報酬続いたら流石にだんだん働き悪くなるんじゃねえかな?

働いても働かなくても何も変わんねえんだからさ。

 

「なら報酬は俺が選んでいい?」

 

「シルクで赤のうっすら透けたローレグよ」

 

「何の話ですかねえっ!?」

 

いやパンツのことだろうけど!!

 

「パチェがパンツの話をすれば喜ぶって言ってたから」

 

「パチュリーちゃん何言ってくれてやがんですかね!?」

 

「冗談よ……100万ほどあればいいかしら?」

 

「多いわ!?というか多すぎて逆に怖いわ!?」

 

レミリアさんの金銭感覚ぶっ飛んでるんだよなあ……

 

「多くあって困るものでないでしょう」

 

「困らねえけど、なんか違うんだよなあ……あ、そうだ」

 

「何?」

 

「レミリアお嬢様の手の甲に接吻などする栄誉を与えていただければそれで十分でございます」

 

芝居がかって大仰に一礼。

そもそも咲夜ちゃんも「レミリアお嬢様の世話をさせていただくのが一番の報酬」とか言ってたし、咲夜ちゃんの代わりなら、報酬はこんな感じでいいと思う。

それにレミリアさんたまに見せるポンコツっぽいところがすごくかわいい。

怖いところとのギャップがすごいんだよなあ。

 

「そ、そう。わかったわ。ただ私は安くないの。働きが悪ければ足にキスさせるわよ」

 

「……お任せを、お嬢様」

 

……喉元まで「レミリアさんそれ逆にご褒美です」って出かかったぜ……たぶんスカートの中とかものぞけるだろうしな。

多分金払ってでも舐めたい……おっと接吻だったな。奴が山ほどいると思うぞ?

 

 

 

 

 

 

 

「さて、まずは……」

 

用意されていた執事服(なぜかサイズぴったり)に着替え、近くの妖精メイドを捕まえて尋ねる。

 

「なあ、『ですわ』ってしゃべる妖精メイドってたくさんいるか?」

 

「あ、お菓子のお兄さんだ。えっとたぶんあの子のことだと思うな。一人しかいないよ」

 

やっぱレアキャラか!

正直妖精メイドも多すぎて見分けがつかんからな、彼女にリーダーになってもらおう。

 

「悪いけど呼んできてくれるかな?」

 

「いいよー、ちょっと待っててねー」

 

ふよふよと飛び去って行く妖精を眺めながら……オーソドックスな白か……作戦を考える。

とはいっても妖精メイドは妖精なだけにむらっけがあるのが最大の欠点なのだが、仕事の遂行能力で言えばそこまで低くないと思うんだよな。

この前仲良くなった大妖精がまさにそんな感じだ。黙々と集中できるタイプなので家事の適正はすごく高い。

いろいろ教えてあげたりしたが、その学習したことをチルノが搾取していく。本人は好きでやってるんだろうが完全にチルノのお世話係になってしまってるんだよなあ……大妖精が甘やかす分俺はチルノに厳しくいこうと思う。

さしあたってはこの前食い散らかしていった分労働させるか……

 

おっと考えが明後日の方向に行ってしまった。

とにかく妖精は使いにくくはあれど無能ではないうえに数はいるからうまいことやれば十分紅魔館回せるはずだ。

そもそも、俺、家事は料理に全振りしてるから、掃除や洗濯とかは無理だしな……女性陣の洗濯物ぐらいなら洗ってみてもいいけどもな!

 

「呼んでると聞きましたがいったいなんですの?」

 

大まかに作戦を練り終わったところに丁度現れたレア妖精メイド。

とりあえず指示を告げてあとは流れで行ってみよう!

 

「おう、とりあえずですわ妖精にはリーダーになってもらっ――「ちょちょちょちょちょーっとお待ちくださいまし!」……どうした?」

 

「ですわ妖精ってわたくしのことですの!?あとリーダーって、なんでわたくしが!?」

 

「個体識別しやすかったのと料理も掃除も出来るのは知ってるしな、あと結構面倒見もいいし」

 

この妖精メイド、パンを作ってきてくれたり、チルノが散らかした後を掃除してくれたりと面倒見がいい。

しかもちゃんと説教までできるのだ。チルノに説教とか普通の妖精はできない所業だよな。

 

「そっ、そんなことはございませんが……」

 

「とりあえず紅魔館での仕事って一通りわかるか?」

 

「うっ……えっ……わ、わかりますわよ」

 

「どんな感じなんだ?割り当てとか」

 

「えっと気が向いたら気が向いた妖精が作業する感じですわね、あとはメイド長がその都度指示を出す感じですわ」

 

「無計画かつ無秩序!?」

 

「まあ、自分で言うのもなんですけれど妖精は自由な存在ですから……」

 

なるほど、これはまさに烏合の衆だな。

咲夜ちゃんがいないうちにシステムを変化させたら咲夜ちゃんが困るかと思ったが、そもそも困るようなシステムが存在してなかったわ……

 

「じゃあ、こういう感じで進めてくれ」

 

「私に務まるでしょうか……?」

 

策を授けられて不安げなですわ妖精の頭を撫でて落ち着かせる。

 

「大丈夫だ、むしろお前にしかできないぞ」

 

一応大妖精とか三月精(こいつら地味に家事が得意だ、まあ自炊生活してるからな)にもできるとは思うが部外者だしな。少なくとも紅魔館では今のところ一番頼りになる。

 

「わかりましたわ!お任せくださいまし」

 

「おう、頼んだ。流石に部屋多すぎて俺には管理しきれねえからな。俺はフランやレミリアさんの分も含めて、みんなの分の食事つくるから、そのあたりは任せておけ」

 

「わかりました、それでは」

 

「おう頑張れー」

 

ですわ妖精を見送ったあと、俺は俺のできることを始めることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お気に入り、ご意見、ご感想、評価などお待ちしています。
とくに感想を返したり、感想に合わせて、ちょろっとづつ作品の事を語るのは好きです。
あとここすき機能も見てると結構楽しいです。推薦とか嬉しいです。

次のお話(後編書いた後)は本編。
その次はパンチラ書いた後アンケート二位のやつです。
いまだと処女賭けてもいい人ですね!(酷)
永遠亭、白玉楼ルートがなかなか開かない……

天子バトル裏側後編は中編の感想がほぼなかったのでボケの勉強しなおすため少し後回しにします。
なのでパンチラ次話は小話です。



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ねくすと(次は呪いとか祟りとかなんとかしてみた話)

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