霊夢ちゃん!今はいてるパンツ貸して!   作:みけさんわーきゃっと

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移植作品


命蓮寺で 体を鍛えよう・華扇編

 

命蓮寺で

 

 

 

 

 

 

「ちわー」

 

「おや、近頃連日であるな?」

 

うむ、そうなのだ。出迎えてくれた一輪ちゃんに言われるぐらい俺は近頃命蓮寺に日参している。

単純にここまでのぼってくるのが体を鍛えるのに都合がいいというのもあるし、結構使い勝手のいい真言を教わるってのもある。手が空いていれば星ちゃんは稽古をつけてくれるし(驚くことに神奈子ちゃんの10倍は優しく丁寧だ)、単純にみんなかわいいので同じ空気を吸うだけでもなんか得した気分になる(変態)

あとは……

 

「で、今日はあるのかね?」

 

と一輪ちゃんが聞いてくる。

 

「ああ、あるぜ……!」

 

そういって俺は一輪ちゃんに栓をした素焼きの瓶の入った箱を手渡す。

 

「おお、これこれ!ありがたい!」

 

まあ、想像はつくだろうが中身は般若湯である。

俺的には石段のぼりの重しでもあるから力水といってもいいかもしれないが。

それなりの人数がいるから結構な重さになるんだな、これが。

 

とはいっても白蓮ちゃん以外持ってくるのを期待しているので、期待に応えないわけにはいかない(謎の使命感)

白蓮ちゃんともいろいろと話し合った結果「酔わない量なら、まあいいでしょう。ただし、他人に迷惑をかけた場合「聖スペシャル」(白蓮ちゃんは右から殴られて吹っ飛んだと思ったら反対側から蹴られる、野菜の惑星の人みたいなことができる)を飲んだ人間と「俺」が食らうことになっている。……うん、まあそれぐらいはしょうがない。

幸いやらかすようなのはまだ出ていない。持ってくる量少ないしな。

ナズーリンがほかの人のを飲んだらちょっと酔うかもしれんが、まあ信じるしかないな。

 

酒がダメ、にんにくがダメ、そういうのってある意味悟りから最も遠くなるって俺は思うんだよな。

だってしらないと何がダメなのかどうしてダメなのかわからねえじゃん?

仏教の教えとお釈迦様の教えが微妙に乖離してる気がするんだよなあ……

 

もちろん殺生をしないために肉食わないってのはまああってもいいと思う。

現代と違って、肉食うためには自分で殺さないといけないようなところだからな。

 

幻想郷だと無責任に「肉も食えばいいじゃん」といえないんだよな。

その肉が人の肉ではないという保証がねえからな……すっかり妹か下手すると娘みたいな感じのルーミアですら人間は食べてもいいなら食べるっていうスタンスだからな……

 

まあ、ルーミアにひもじい思いはさせないがな!

 

「言っておくけど早いうちに飲めよ?酔う為に貯めておいて一気に飲もうとか考えるなよ?白蓮ちゃんにしばかれるぞ?」

 

過去に星ちゃんが……いや、まあそれはいいんだ。色っぽくて役得だったし。

星ちゃん、脱いだらすごいんだぜ?

そのときは約束がなかったので俺はただ眼福でぬくやわこいだけだったが、その一件以来罰則が定められたというわけだ。

 

「わかってるよ」

 

「あと一人占めが発覚した場合俺は金輪際持ち込まねえぞ?」

 

「で、あるか。しかし大丈夫だ、あなたに逆らおうなんてのは命蓮寺にはおりませんゆえに」

 

「なんか俺が権力者みたいな言い方やめてくれ、悪人に聞こえる」

 

たしかに命蓮寺にわりと……いやかなりなじんでいる気もするけどそんな元締めみたいな存在ではないはずだぞ?

 

「でもあなたの言うことなら大抵通るとおもいますが?」

 

「ほう、ではパンツ見せてもらったりーー」

 

「お目汚しでよければ……」

 

と、酒を雲山に預けてスカートをまくろうとする。

ちがう、こういう義務的に見せてもらってうれしくないんだ!

あと雲山が見てる!

ついでにもう一つ言うなら白蓮ちゃんに見つかると座禅三時間とか罰を与えられるしな!

 

「やめて!いろいろと問題が多すぎる!」

 

「でしょうな。もし、そのまま見物なぞしていたのならば――」

 

「ならば?」

 

「後ろを振り返るがよかろう」

 

「え?」

 

いわれるがままに振り替えるとにこにことした白蓮ちゃんが立っていた。

 

セーフ!……いや目が笑ってない!

 

「えっと……どこからいました?」

 

「パンツ見せてもらったり……のあたりからでしょうか」

 

 

 

アウトオオオオオオッ!!

 

 

 

これは説教不可避だ!というか……

 

「謀ったな一輪ちゃん!」

 

「あなたは良い友人ですが、助平すぎるのがいけないのだよ」

 

と、どこかのマザコンロリコンこじらせ系総帥みたいなことをいって立ち去って行った。

 

「あ、じゃあ俺もこれで……」

 

「では送りますよ?麓まで吹き飛ばして」

 

「……本堂ですか?」

 

さすがに死にかねないので(恐ろしいことに一般人なら即死するようなこの仕打ちでもいろいろ駆使すれば4割ぐらいの可能性で生き残れてしまう俺は人間をやめつつあるのかもしれない)自主的に罰を受けに行くことにする。

 

「さすがに見世物になるのは哀れですね。私の部屋……よこしまな気配を感じたので離れを使いましょう。

ついてきてください」

 

「はーい」

 

よこしまなことは思ってねえんだけどなあ……いや、「白蓮ちゃんの部屋はなんかいいにおいするんだよなあ」ぐらいはちらっとよぎったけども。

 

まあ、逃げても後が怖いのでおとなしく罰を受けるとするか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふ、どうですか?」

 

「あ、いや、その大変結構なお点前です」

 

どうしてこうなった……

 

いまおれは白蓮ちゃんに絶賛膝枕をされつつ撫でられている状況である。

 

ことの発端は正座させられつつ説教を受けてたんだが、俺が不埒だと父母が泣きますよということに対して、「俺、家族の記憶がないし……」と言ったらなんかすごいあまやかしてしてきたんだ。

 

白蓮ちゃんなりの気の使い方なんだろうけど、違う、そうじゃない。

 

どっかずれてるんだよなあ、白蓮ちゃん

ただ、100%善意でやっているうえに、俺もまんざらではない誰も損をしない優しい善意なのでどうもペースを握られてしまっている。

 

毒気を抜かれるって奴だろうか、十分に欲情してしかるべきなんだが(いつもの格好なので見上げる乳もすごい)それよりもこう、目を閉じて眠りに落ちてしまいたい感覚がある。

 

「あなたはすこーし、頑張りすぎなんです」

 

「俺が?」

 

俺は手抜きとか得意なんだけど……?

 

「ええ、自覚はないのでしょうが……そう、必死に生き急いでいるというかんじですか……確かに人である以上いつか死にます。諸行無常、栄枯盛衰、生者必滅。いえ、ひとでなくても必ず最後は滅するものです。人生というものは長いようで短く、短いようで長い。全力で走り続けていては倒れてしまいますよ」

 

「……俺ってそんなに生き急いでいるかなあ」

 

あれこれやることが多い上に自分からいろいろ首突っ込んでるのは確かだけどな、そこまで生き急いでるとか思わねえんだよな。

 

「それは私にはわかりません。人生の時間の使い方は本人が死ぬ間際にしかわからないものです。ただ、私から見たら「明日死んでしまう」かのように気を張っている気がします」

 

そういいながら白蓮ちゃんは頬を撫でてくれる。

ああ、癒される。

ってこう思うことが生き急いでいた証なのかもしれねえなあ……

 

「なんとなーく。今実感してるかも」

 

「あなたは自分が思っているよりも真面目なんですよ。あまり気を張らないことです。体と心というものは大事に使えば一生使えるものです。壊してしまってはもったいないですよ」

 

服装はアレだし(失礼)けっこう抜けているところもあるけど白蓮ちゃんってやっぱり徳の高い僧侶なんだなあって思う。

 

こころにすっとはいってくるんだ。

 

「幻想郷って優しいなあ」

 

思わずぽろっと言葉が出る。外来人と二回ほどあった時があるがそいつらは順応できなかった。だから現代人としては俺や早苗ちゃんが異常なんだろうけど……

 

「幻想郷はすべてを受け入れます。ですが幻想郷は厳しくもあるのです。物事の一面だけをとらえてはいけませんよ」

 

「うん、きをつける……」

 

すごく眠い……思えば幻想郷に来てここまで気を抜いたことってないかもしれないな……そうおもったらやっぱり俺は無理してたんだなあって実感できた。

 

「白蓮ちゃん……ありがと」

 

「いえいえ、このぐらいのことでよければいつでも、ほかに何か?」

 

「ん……寝ていい?少しだけ……」

 

「ふふ、どうぞお眠りください。そして起きたらまた元気に生きましょう」

 

「うん……」

 

そうして俺は意識を……手放す直前に見えた光景につぶやいて、今度こそ眠りに落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ……い、いえ、かれはやましい心ではなく母を求める気持ちでいったのでしょうが……赤子のように吸いたいということでしょうか……しかし当然ながら出るわけもないですし……せめて口に含ませるだけでも……いえ、べ、べつにそこまではしなくてもいいとは思うのですが……も、ものは試しです……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体を鍛えよう・華扇編

 

 

 

「はい、もっと、もっとゆっくりですよ、スピードを変えない!同じ速度でゆっくりです!」

 

「うぎぎぎ……」

 

「はい、あせらない。ゆっくり、ゆっくりしてってね!」

 

「まだゆっくり!?」

 

華扇ちゃんがボケを入れたきがしたが、突っ込む余裕もねえ。

何をしているかというとゆっくり動いて華扇ちゃんのところまで歩いていくという修行だ。

 

……いや、本当にそれだけなんだがこれが死ぬほどきつい。

今までも結構無茶な修業は受けたが今までで一番きついと思う。

 

並大抵のゆっくりじゃない。一歩歩くのに一分以上かけて歩いている。

やってみるとわかるが死ぬほどつらい、そしてつらくなるとスピードが上がってしまい怒られる。

ある意味地獄のような修行である。

 

「筋肉が嫌な感じに痙攣してるんだけど!?」

 

泣き言は言ってもいいルールなので割と泣き言は言う。ただし無理とか言うとその日の訓練は即終了する。

華扇ちゃん曰く「できないことは言ってません、無理というのは覚悟ができていないだけです」とのこと。

優しいのか厳しいのかはわからないが、俺のことをしっかり見ててくれているのは確かだと思う。

 

「ゆっくり動くことを意識しすぎて筋肉に無駄な力が入っていますね。まあ、それはそれで動かすのに必要な筋肉が鍛えられるので問題はないですよ、むしろ喜んでください」

 

「華扇ちゃんの鬼!」

 

「鬼ですよ?だからもう三歩ほど離れますね?」

 

にこやかにそう言っててててっと――今四歩歩いた!?

 

「四歩!四歩歩いた!鬼は嘘つかないのに!」

 

「嫌いなだけでつかなくはないですし、そもそも、三歩()()なので問題ありません」

 

「くっ……!たどり着いたらおっぱいもませてもらう!」

 

自身に発破をかけるために華扇ちゃんに要求を出す。

華扇ちゃんはこういう要求は通ることが多いのだが……

 

「いいですよ、そうですね……これぐらいですかね?」

 

と、そういってさらに五歩ほど華扇ちゃんは離れる。

こういう感じで難易度もあがる。

 

「更に!?それはちょっとひどくない!?」

 

俺がそういうと華扇ちゃんはこともなげに言った。

 

「ご褒美に対する難易度上昇です。ちゃんとゆっくり歩けてくるならばこれ以上は離れませんのでたどり着いたらお好きにどうぞ。ただし、急いて雑に早く動いたのなら離れますよ」

 

「くっそ……!だけど希望は見えた!」

 

「欲望の間違いじゃないんですか?とはいえやる気が出たのなら良いことです。どうぞ頑張ってくださいね」

 

そういって華扇ちゃんは待機状態になる。

華扇ちゃんのいいところってこういうとこだよな。

それこそゴール地点に線でも引いておけばいいのに、ゴール地点に立って俺をちゃんと見守っていてくれる。

変な動きとかしたら即座に檄が飛んでくるレベルには注視してくれてるし、得難い師匠を得たもんだと思う。

だが……厳しい。正直合わせて10歩ほど離れてしまったのはある意味致命傷に近い。

ならば……!

 

「華扇ちゃーん一歩近寄ってくれたらケーキのリクエスト聞くよー?」

 

華扇ちゃんの修業のお代は「週一回の甘味食い放題」なのだが、基本的にリクエストは受け付けていない。まあ、とはいっても毎回同じものを出したりするのは俺の矜持が許さないので、毎回趣向を凝らしてはいたので、今まで不満などはないとは思うが。

 

「私がそんなもので手心を加えるとでも?ですが、本来の予定より遠ざかったのは事実。オペラで手を打ちましょう!」

 

そういいながらにこやかに一歩こちらへ踏み出してきた。

即落ちぃ!?

近頃くっころ的な葛藤すら見せなくなってきたな!?

 

そして作成難度MAXなものを持ち出してきたな……コーヒー系、チョコ系は材料が希少なんだが、まあ俺も男だ二言はない。

 

「了解だ、大きさは一尺四方な?」

 

「そんな……!せめて半畳……!」

 

「単位がおかしい(真顔)」

 

半畳って90センチ四方ぐらいなかったか!?

生地自体は分割して焼けばいいので作れないこともないし、食べきるのも不可能ではないサイズなんだが(なお、カロリー)いかんせん材料が心もとない。そもそも一尺四方でも巨大すぎるってのに……

 

「なんで華扇ちゃんが太ったり病気になったりしないか本気で謎だわ」

 

「仙人ですから」

 

「多分違う」

 

確か布都は太ったことがあったはずだ。

小さいのに太ったもんでなんか丸かった(酷)

 

「ふふ、しかたありません。その大きさで手を打ちましょう、さ、あとは頑張ってたどりついてくださいね?もし途中で力尽きても約束は有効ですからね?」

 

「くっ……だが俺は挑み続ける!そこにおっぱい()がある限り!」

 

「登山家みたいに格好良く言っていますけど、実はひどいですよね!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぬぎぎぎ……!」

 

もはや気力だけで動いている状況、あれからどれぐらい時間がたったのだろうか。

華扇ちゃんまでもう一歩の状況までたどり着いた。

 

その一歩が絶望的に遠く感じる。

じりじり、じりじりと近づいていく。

 

 

やがて……

 

 

ふにょんという感触とともに俺は登頂に成功した(比喩表現)

 

「おお……」

 

エロ心よりもそれこそ登頂に成功した登山家のようなあるいみやり遂げた感がすごい。

だがもちろんここからがお楽しみである。堪能しようと指に力を入れた途端――

 

 

 

 

「ぎゃあああああああああああああああっっ!」

 

 

 

 

全身に走る雷にでも打たれたかのような激痛。

 

華扇ちゃんが何かしたのか!?

とおもい見やると眉を寄せて困ったような顔をしている。

 

激痛に悶える俺を見やって、ふるふると首を振って告げてくる。

 

「最後の最後で体の制御を手放してしまいましたね。無理して抑えていた分、まとめてきますよ」

 

「おっぱいが……!おっぱいが俺を狂わせたんだ!」

 

倒れるときはせめてその胸の中で!と最後の力を振り絞って華扇ちゃんに全身で飛び込む。

もちろん華扇ちゃんは受け止めてくれた(こういうところ、本当にやさしい)んだが、その感触を堪能する前に俺の意識はあまりの激痛でふつりと途切れたのだった……

 

 

 

 

 

 

 

「うう……」

 

意識を取り戻す。

……自室の布団に寝かされているようだ……ぐっ!?

 

身じろぎするだけで痛い。筋肉痛を数十倍にしたような感じだ・・・・・というか呼吸すらつらいってマジで死にそう。

 

「起きたようですね?動けないとは思いますが意識して呼吸はできますか?時々そこの筋肉まで焼けてしまうことがあるのでその場合はもったいないですけど仙薬でなおすことになります」

 

「苦しいけど……できるよ」

 

「それはよかったです。仙薬で治療すると、今のをもう一回最初からになるので……。しばらくは辛いでしょうが次回はもう少し楽になるはずですよ」

 

「うへえ……了解だ。でもこの修行ってなんの修業なの?」

 

「根性をつけるためです」

 

「マジか!?」

 

こんなつらいのを根性のためだけにやるの!?

 

「嘘です」

 

「嘘つけるのつけないのどっちなの!?」

 

「さて、どっちでしょうね?」

 

「ああ!痛っ!くっそ興奮するといてえ!」

 

突っ込みができないのは俺的に最高につらいかもしれん。

 

「そうですね、体の動かし方を、どの筋肉が、腱が、骨が、関節が動かしているのを理解し、最終的には自分の意志で意図的に動かすためのものですね。それが理解して動かせるようになると……」

 

と、縁側から下に降りた華扇ちゃんが「ふいっ」とぶれたかと思うと同じ姿勢のまま少し離れた位置に現れた。

漫画の仙人とかがやるような動きだな!

 

「瞬動術といいます。移動するための筋肉、腱、骨、関節を同時に動かすことによって予備動作なしで動きます。相手の呼吸を読み、瞬きなどと合わせると消えたように感じますね」

 

「おお、すげえ!」

 

「とはいっても戦闘機動に使うのは実力差がかなりないと危険ですのでお勧めしませんが、移動は的が大きいので読まれるとカウンターを受けやすいです。あとはすべての可動域の同時加速による――」

 

 

 

きゅううん!

 

 

 

「うわ!?」

 

早すぎて見えなかったがカン高い音とともに一瞬遅れて暴風が巻き起こり華扇ちゃんが突きのうち終わりの体勢に――

 

「華扇ちゃん!手が!」

 

「ええ、まあ音速を超えたので。あなたの場合はかなりのいーごんふー(硬功夫)を積まないと指が千切れてしまうでしょうから、対策なしに試してみてはいけませんよ?」

 

と、血まみれの拳をぺろりと舐めて「ううん、やはり全盛期の体に比べるとかなり脆いですね……」などと嘯く。

 

「俺こんなのできるようになる修行やらされてるの!?」

 

「ええ、まあ最終的には師を超えてほしいとは思いますけど……あなたは筋がいいので……そうですね、120年ぐらいあれば今の私ぐらいにはなるんじゃないでしょうか?」

 

「だから寿命!?なんでみんな俺を鍛えるの百年計画なの!?せめてその十分の一ぐらいの期間にしようよ!?」

 

神奈子ちゃんと神子ちゃんとパチュリーちゃんと白蓮ちゃんとほかにもいろいろ……併せたら千年ぐらい行きそう(無表情)

 

「ですが……十分の一に圧縮すると何回か死ぬことになると思いますが……?」

 

「密度十倍!?あと死んだら終わりだよね!?」

 

「大丈夫です。地獄で会いましょう

 

「そういえば地獄にこれたね!――うあ……ごほっごほっ」

 

しんどい状況で突っ込みを続けたせいですげえ疲労が襲ってきた。

 

「ああ、すいません。今日は……数日はゆっくり休んだほうがいいと思います」

 

「ああ、そうする」

 

「しんどくても超常の力で回復はしてはいけませんよ?魔女なら自然治癒力を高める薬湯など処方できたと思いますが……」

 

と、虚空を見て眉を寄せる華扇ちゃん。

 

「うん、言いたいことはわかる」

 

魔法薬の第一人者は魔理沙だ。

だが、よく考えてほしい。魔理沙が作った薬湯を安心して飲めるかと言われれば全力で否定するしかない。

サービスのつもりで普通に回復ポーションとか飲ませてくる可能性もあるし、これ幸いと妖しい組み合わせのドーピング薬飲まされる可能性もある。

魔理沙の腕前は信用できるが、人格は全く信用できないのだ。

 

「永琳ちゃんに湿布となんか適当に処方してもらうよ」

 

「ええ、それが賢明かと、では私はこれで」

 

そう言って華扇ちゃんは暇を告げる。

 

「あ、霊夢ちゃんに動けないからご飯はなんか適当に食べてって言っといてくれる?」

 

「わかりました、では」

 

華扇ちゃんが辞した後、なるべく楽な恰好になって俺は目を閉じた。

回復には寝るのが一番だからな…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アンタ、もっと体をいたわりなさい!」

 

「うへえ……」

 

夜。霊夢ちゃんにめっちゃ説教された。

いや、まあ今回のは無茶したんじゃないので許してほしい感じはする。

ただ、この少し理不尽な説教も――

 

「ほら、体起こしなさい、もう、ほら起こすわよ。っと痛かった?ごめんなさいね。おかゆは食べれる?……手も動かないのね?」

 

俺が何か言おうとする前に察して動く霊夢ちゃん。

 

そして……

 

「はい、あーん」

 

「ん、ありがごほっ!」

 

黙れとばかりに匙を突っ込まれた。

 

「お礼なんかいいからちゃんと食べてゆっくり休んで早く治しなさい」

 

「わかった」

 

「ん、ほら、あーん」

 

「あーん」

 

 

 

 

 

ま、これだけでもしんどい思いしたかいはあったかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねくすと

  • 魔理沙とデートした話
  • 決戦!星海恐怖異変
  • 因幡の白兎した話
  • 屋台で駄弁るだけの話
  • 人里で遊んだ話
  • 新聞記者に振り回された話
  • 白蓮ちゃんと愉快な仲間たち
  • かわいいクソガキに子分にされた話
  • 神奈子ちゃんにシゴかれた話
  • 邪仙が甘やかしてきた話
  • 本編
  • 二刀流の剣士とやりあった話
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