霊夢ちゃん!今はいてるパンツ貸して! 作:みけさんわーきゃっと
「さあ、約2週間ぶりの実況ですねー。いつも通り実況は私、射命丸文。盗撮は「だから中継!」姫海棠はたて、解説は手の空いてるだれかでお送りします!あと今回は特別審判として白黒はっきりつける女。映姫さんにもご足労願っています……万が一の時はお目こぼしお願いしますね」
「本来は私の能力は審判などに使うものではないのですが……ま、裏の意味も汲んであげましょう。天人には死神たちがとてもお世話になっていますからね」
と、「とてもお世話」の部分を強調する映姫。さもありなん。
「さあ、挑戦者の彼ですが、「今回はガチ」とのことで能力を厳選したそうですよ、どんなのが出るか実に楽しみですね!」
ウォーミングアップをしている彼を見ながらテンションも高く文が解説を始める。
いつも通り……といえばいつも通り。文の周りにはそれぞれ得意分野のある人物たちがたむろして、いつでも解説できるように待機している。
が、今日はいつもではないことがある。
「あんたら……いつもこんなことしてたの?」
博麗霊夢の存在である。
やけに手慣れた準備と、2週間ぶりという言葉で、恒例行事であったということに気づいたのだ。
「いやあ、まあ、酒の肴に丁度いいもので……」
「でもこういった闘いってあんまりないはずよね?せいぜいが華扇とか……幽香は今では見る影もないし……ほとんどないはずなのになんで恒例みたいになってるの?」
「いえ、彼結構戦ってますよ。スペルカードルールに参加していない妖怪とかと。華扇さんとかがセコンドについている感じですけど、時々負けて救援されてますが中妖クラスでも安定して戦えてますよ、勝率7……いえ8割は超えてるんじゃないでしょうかね?」
「は?」
霊夢が呆けるのも無理はない。木っ端妖怪と違って中妖ともなれば一般人が出会えば必死。それなりの使い手であっても逃げるぐらいはできても倒すのは困難というぐらいの強さを誇る。それを自称人間(間違いなく人間ではあるのだが納得はしがたい)が倒すとなるとそれはちょっとおかしいという感じ。むしろそれが異変といっても過言ではないのである。
「そもそも霊夢さんは彼を少々過保護に扱いすぎだと思いますよ。いえ、保護した時の感覚が残っているのでしょうが……」
「いや、それなりに強くなってるのは理解してるわ。してるけど、そこまで……」
「はっきりいってなんでもありで戦った場合。たぶん彼、私より強いですよ?」
「嘘!?」
烏天狗といえば空を飛べ、素早く、神通力を使いこなすかなりの強さの種族である。
そのなかでもこの射命丸文、人懐っこい……というか物怖じしない性格で人当りもいいためそうは見えないが、妖怪の山でも一目置かれるほどの実力者で、大妖怪に片足突っ込んでるといってもいいほどなのである。
「ものすごく頑張って鍛えてるのは知っていたのだけど、そこまでなの?」
霊夢が問う。
たしかに見ている感じ畑や料理などの時間以外は何かしら鍛錬をしていたり、なんらかの術を練習していたりするのは確かだが……
「そうですねえ、彼、素直なんですよ。なので教わったことをすごい勢いで吸収するんです。だから教える側も惜しみなく教えるのが一つ」
「それはわかる気がするわ」
霊夢は頷く。
霊夢が何かを教えたことはあまりないが、教えれば時には茶化しはするが言われたことはかなり真面目に覚えるのだ。
「でも彼の本当の強さはそこじゃないんですよ、地頭の良さというか……素直といった後でなんですが、とてもひねくれていて意地悪なんところです。どうすれば相手が嫌がって自分に有利になるかを理性的に選択できるんです。……頭の回転が速すぎて、やられたほうは偶然とか本能的にやられた感じがするんでしょうが……私は誰よりもよくわかるんですよ、彼の頭の回転が異常だってことが……ずっと実況してきましたからね」
「そうね、それもなんとなくだけど、わかる気がするわ」
霊夢はごっこに不参加の妖怪との戦いはしたことはない。が、一緒に異変解決に行ったことはある。
彼はスロースターターだと思っていたが、もしかすると勝ちの一手を見出すまで動かない性格なのかもしれない。
「ですので彼と闘うなら速攻ですね。もし長引けば、私とていつの間にか……っと、そろそろ動くみたいですので実況に戻りますね。霊夢さんは今回初観戦でしょうし、じっくりと見定めるのもいいかと思いますよ」
「ええ、でも、まあ相手はアレだしね……流石に怪我しないようにだけ祈っておきましょう」
「さあ、いよいよ始まりました!初手は飛び道具の応酬だぁーっ!あれはオンバシラ!?ということは神奈子さんですね!」
「そうね。選ばれた理由は質量があるからだそうだけど……要石に対抗するには丁度いいと思うわ」
初手は岩と岩の激しいぶつかり合いから始まった。
飛来してくる要石を石柱で叩き落したような感じだ。
「おっと、これは珍妙!オンバシラを射出してその上に載って間合いを詰めに行く!」
「まさか……あの技を実際にやる人間がいるとは……」
「むう、知っているのか華扇!?」
「だからなんでいつも色無し恋無し情有りの学校の人みたいな聞き方するんですかっ!?……こほん、今彼がやったのは創作物にある――」
「まあ、私も知ってるんですけどね、さて間合いが詰まったので近距離の攻防が始まっています」
「ちょっと!?聞いた意味は!?」
「様式美です、あと実況が追い付かないので苦情は却下です!」
なお、結構この手のやり取りは繰り返されているが、華扇はいまだに激しく突っ込みを入れるので、そのせいで余計文にネタを振られることに気づいていない。
「まずしかけたのは比那名居天子!言いにくいので彼に習っててんこと呼称しましょう!だがいっぱしの武術家たる彼になんの変哲もない攻撃は悪手だぞーっ!えっと、なんかこう、くいってやってとんってやりました!」
「その表現何っ!?……まったく、引き続き私が解説するわよ、攻撃の手を斜め下方向に捌いて重心が前に偏ったところを、回転運動で前方へ倒れさせるように巻き込んで、それから貼山靠でさらに崩しに行ったわけです。そこから追撃がセオリーなのですが、私でしたらもう少し強めに前方に巻き込んで、背の高さを生かしてかぶさる様にして地面にたたきつけるようにしますね、うまくいけばワンバウンドしますのでそこに追撃入りますし」
「そんなバーチャな戦士みたいな挙動、普通の人間はできないと思うんですけどね。っと、なんでしょう手を引き絞って鞭のようにしならせて……叩きつけたぁーっ!!」
「短鞭と呼ばれる技ですね、寸勁の打ち方の一つです。」
「あれ?寸勁って寸勁という技なんじゃ?」
「いえ、寸勁は超接近戦で打つ打撃技の総称です。なのでかなりの種類がありますよ……って何やってるんですかぁ!?」
オンバシラと打撃で天子を挟み込んだ後、裂帛の気合とともに天子ががくんと痙攣したのを見て華扇が絶叫する。
「なにか問題が?」
「いま、彼は発勁とともに仙気を叩き込みました。仙気発勁という奴です」
「ほうほう、ですがそれがどうかしたのでしょうか?」
「発勁は内部に直接衝撃……勁力といいますがを叩き込む技です。そのとき一緒に仙気を叩き込んでいるのですが――正直仙人のはしくれである私ですら数回に一回ぐらいしか成功しませんよ、反発する力の仙気と浸透する力の勁力。相反する力を流し込むというのは難易度が高いのです」
なお、発勁を手本を見せてから半日ほどで会得してしまったのを華扇は知っている。
普通数か月はかかるんですが……と問うたのはまだ記憶に新しい。
「ああ、でもそういった複数の力を操るのは彼の得意技でしょう?特に驚くことがないのでは?」
「
しかもオンバシラで挟み込んでであるのでかなり殺意が高い。
「ええ、ですが天人にはいいのでは?」
そう文がいいながら天子を指さすと多少顔色が悪いものの普通に動いている。
「ええ……」
華扇、ドン引きである。
鉄鼠といえば大妖といっても過言ではない妖怪であるが、それを一撃で仕留める技を受けてもぴんぴんしている天子は本当に何者なのだろうかと華扇の頭によぎる。
いや、天人であるのは理解しているが少なくとも華扇の知る天人であれば、今のを受ければさすがにノックダウンさせることはできると思うのだが……
「あまり効いていないとはいえこれはチャンスか?たたみかけるが……おおっと、頭突きで割り込まれた!ここで攻守が交代、天子攻める攻める攻める!これはなんともアクロバティックな動きですね!っと、隙を突いて突っ込むも、迎撃されたーっ!」
「地功拳の動きみたいですが、きっと天子さんは本能的な動きで戦っているのだと思いますね。武術というのはある一定の流れがあるものですが、彼女にはそれが見受けられないので」
「さて、吹っ飛んだあと畳みかけられていますが、思ったよりもダメージがありませんね?誰かわかる人いますか?」
そう文が水を向けるとパチュリーが言葉を受け解説を始めた。
「闇の衣とかいう魔法?術?特殊能力?まあそんなたぐいのなにかね。最初は吸血鬼状態になったとき光を避けるために使っていたのだけどいつの間にかあんな器用なことできるようになったようね」
「いつの間にかって、そもそもあれってなんなんですか?闇って形になるもんじゃないでしょう?」
「わたしと彼の推測だけど、闇ってのは重力系のようなのよ。だからあれは実際は闇ではなく異常重力場で、そのせいで光が吸収されて真っ暗に見えるみたい」
「よくわかりませんが闇っぽいけど違うって認識でいいですか?」
「それが形而上の話になるとそうとも一概に言えなくて……光に弱いのよね……重力なら光を飲み込むはずなのだけれど……だから、まだ研究中ってところね」
「なるほど、スルー推奨ですね!」
実況者としてどうかともとれる文の発言だがそもそも妖怪の特殊能力とかは「よくわからないけど使える」というたぐいのものが多く、深く考えるだけ時間の無駄なのである。
よってスルー推奨のことが多々ある。
「そうね、検証と実証は私の趣味だからわかったら教えるわよ」
「たぶん、後で言われても覚えてない気がしますけども……ラッシュはまだ続いている!っとここで大きく吹っ飛ばされて間合いが離れたーっ!」
「へえ、フォーリングコントロールの魔法を面白い使い方するわね」
「と、いいますと?」
「あれは高いところから落ちたりしたときに使う落下制御魔法なんだけど、吹っ飛ばされてゆっくり落ちることによって遠くまでとばされてタイミングをずらした感じかしら」
「相変わらず器用な技の使い方しますよねー。ここで天子、手に要石を装着!おっとこれドリル!ドリルですよ!」
「なんでそんなに興奮しているの?」
パチュリーがドン引く。
たしかに少しばかり異常な興奮を文は見せている。
「ドリルはロマンですよ!」
「あ、そう」
くだらないことだと相手にしないパチュリー。
「なんですかその気のない返事――っ!?捌きにいった手をさらに内側に捌き返されて、腕が千切れとんだっ!ってちょっと大丈夫なんですかあれ!?魔理沙さんとかでくっつけれるんですか!?映姫さん死神止めてくださいね!!」
「落ち着きなさい」
そういって文を制したのは先ほどからのんびりと観戦していた美しき吸血鬼。紅魔館の主レミリア・スカーレットである。
ただ、今日はいつもの日傘もない状態ではあったが。
「っと、ああなるほど、貸したんですね……みなさんお騒がせしました」
流石に頭の回転の速い文はすぐに気づいて納得する。
「ええ、せっかくだから人間になってみたわ。……抱きすくめられて血を吸われるのって結構いいのね……イったわ」
「それに対して私はどういうリアクションを返せばいいんですかねえ!?」
流石の文もいきなり下ネタをぶっこまれるとは思っておらず対処に困る。
まあ、幻想郷の住人は性におおらかなので特に問題はないのだが、それでも実況するような話題ではない。
一部からは羨望と嫉妬の眼差しがレミリアに注がれているようだ。本当にどうなってるんだここの女どもは……と、ちょっと思わなくもない文だった。
「特にリアクションは求めてないわ。自慢ですもの。それにしても――」
中継を見ながらレミリアは独白する。
「
手足が吹き飛ばされ、どてっぱらに大穴を開けられようとも瞬時に再生して立ち向かっていく彼を見てレミリアは小さく続ける。
「お前は挑戦し続けなさい。努力し、諦めない限り、お前はもっと。誰よりも、強く、大きくなれる器よ。ふさわしい男だと、見せてみなさい」
攻防は続く。
「さあ、だんだんと戦闘が地味な攻防になってきました。もっとも天子さんのその一撃は必殺の一撃!ただ彼も必殺無効という特性で対抗している感じですね!」
「無効……では無いと見ますけれどね」
「ほう、それはどういう意味でしょうか神奈子さん?」
「受けざるを得ないとき、彼は四肢で受けるわ、頭部、心臓付近を避けるようにね。つまりはそのあたりに受けると再生ができないか、あるいは即死に近い状態の戦闘不能になるのではないかしら?」
そういってレミリアをみやる神奈子。
「ええ、頭のない状態で瞬間再生するのは少しコツがいるの。たぶんそこまではまだできないのではなくて?」
「ふふ、
「ええ、
互いに苦笑しつつ、何かを含んだ会話をする二人。
その間も攻防は続く。
「おっと一瞬のスキをついて何かしかけたぞーっ!……水?でしょうか、それがまとわりついて……だが破られたーっ!」
「精霊魔法ね。まったく羨ましいわね」
パチュリーが嘆息する。
「ほ?といいますと?」
「魔法と違って精霊魔法は精霊がある程度自己判断で動くのよ、例えばそうね、同じように溺死させるウォータージェイルという魔法があるのだけど7文節ぐらいの詠唱が必要になるわ。ちなみに私は5文節で行けるけど……。でもね、それを彼は精霊の名前と呪文名だけで発動しているわ。戦いの場ではこれほどのアドバンテージもないでしょうね」
「ほほー、では魔法より精霊魔法のほうが強いのですか?」
「いえ、精霊魔法は場の属性で使える魔法が決まってしまったり、威力が減衰したりするわ。もちろん、無理もさせられるのだけどよほど精霊に好かれていないと無理ね、でも――」
「あー、彼はやたらそういったものに好かれますからねー」
「ええ、それに組み立てもいいわ」
と、攻防を見ながらパチュリー。
「水の精霊から、関連性のある氷の精霊を呼んで――は?」
「ど、どうかしましたか!?パチュリーさん!?」
「氷の術式からフェンリルですって!?――ありえないわ!!」
「え?何かおかしいのですか?」
「私もそれを聞きたいですね、ゲームとかだとフェンリルって大抵氷属性なんですけど?」
華扇も便乗して質問して食う。
が、パチュリーは全力で否定する。
「そもそもフェンリルが氷属性ってなんのことなの?伝承にも口を開けば上顎は天に届き、口からは火を吐くと書いてあるわ……つまり、火属性よ?フェンリルは。そもそも精霊ですらないから正直彼が何をしたのか……興味深いわね」
「えっと、つまりは?」
「でたらめなことをしたってことね、まるで正反対のことをやってのけたのですもの」
「今回スルー案件多いですね!っと一瞬だけ狼の頭部が見えてそれに噛まれた天子さんでしたが、何事もなかったかのように戦いを続行しております!……いや、アレ普通死ぬでしょ?」
思わず素に帰る文。無理もない、特殊な能力でもなければ物理的な威力では相当のものがあったはずだ。
「しかも神殺しか、ふむ、対私を想定か?これはいよいよ私も手籠めにされてしまう日も近いやもしれないわね」
どこか嬉しそうな神奈子。師として弟子の成長がうれしいのか、それとも女として手籠めにされそうなのが嬉しいのか、それは神奈子にしかわからない。
「っと実況が追い付いていません、続いて雷の矢!マントラですから――」
「私ですね。インドラーー雷をつかさどる帝釈天の力を借りて雷を操るマントラですけど……正直避雷に使うものであってこのような使い方は初めて見るんですが……彼いったいどうやってこのような発想に至るのですかね?」
「私にだってわからないことぐらい――ある」
「MMR!?だから文さんも絶対漫画持ってますよね!?」
華扇が突っ込むが文は華麗にスルー。
「さて、っと今度は彼にしては長い詠唱……?呪文?なんか韻を踏んでて独特ですが……?」
「私にもよくわからないのだけど、わかる範囲で分析するわ」
「パチュリーさんにわからなければたぶん誰にも分らないと思うのでかまいませんよ。それに解説じゃなくて分析って……相当変なことしてるんですね?」
「ええ、スターライトブレードの術式――これは光の剣で実体のないものを切る魔法だけど、それっぽいけどなんか全然違う」
ひどいいいかたである。
「西洋占星術と印度天体学、それに中華思想の九曜星……私の七曜に羅喉と計都を足したものね……まったく、どこまで成長するのかしら。っと、さらに七五調の呪歌に呪文詠唱を乗せてるわね……いったい何をやらかす気なの!?でさいごは彼の好きな7,7,7,5の都都逸調ねって何よあれ!?」
作り出した剣を見てパチュリーが戦慄する。
「おおっと天子、焦りの声を上げて緋想の剣を出して受け止めたーっ!って、何があったんですパチュリーさん」
実況がだんだん追い付かなくなってきている。
非常識も過ぎるのだ、今日の彼は。
「まるでこの世の悪意を固めたような剣ね……まずいわね、彼の体持つの?」
「いちおー私の力借りていったから多少はねー?」
「でも、あれは多少じゃないでしょう諏訪子。正直どのぐらいなの?」
「30%軽減かなー、30%増強もできるけどなー。ま、でも大丈夫だろーほかにもなんか細工してるってあいつなら。神奈子は心配しすぎだよ」
「そうだといいけど」
諏訪神奈コンビのやり取りをよそにパチュリーが戦慄しながらうめく。
「物質……変換……精神エネルギーの物質変換?」
「えっとパチュリーさんが混乱していますけど、何か問題でもあったのです?」
「いま、彼のディザスターブレード……長いので災禍剣とするわよ?緋想の剣と切り結んだのよ」
「え?ですが剣なのだから当然では?」
「つまりは実体を持っているってことになるのよ」
「?よくわかりませんけど、闇の衣だって実体もってませんでしたっけ?」
「違うわ、闇の衣は重力場、物質化のように見えるけど「手ごたえ」があるだけで物質ではないのよ、だけど災禍剣はそうじゃない、ちゃんと切り結んでいる……これってつまり――」
「創造。神の領域だよねー、うーんやっぱり守矢で引き取りたいな―早苗とくっつけちゃおう」
「残念、うちも神社なのよ」
さすがに彼の所属にまで口を出されたくはなかったようで霊夢が物言いをつける。
「えー、でもうちだと4Pできるからきっと彼も喜ぶよ、ね、神奈子」
「諏訪子は何を言っているの……?それに、なんだ。私は二人きりでまぐわいたい派でな」
「こんの色ボケ神ども……!」
霊夢がスペルカードを取り出そうとするが――
「はいはーい、この集まりの絶対のルール。観戦者は暴れないですよー」
文がなだめる。
今回は公認(いつもは秘密裏に観戦している)だとは言えやはりこちらであまり騒がしくなるのは禁止である。
「はあっ!?」
「今度は華扇さんですか!?いったい何が!?」
「裏剋裏生法!禁術も禁術、邪仙の術ですよ!……霍青娥かっ!」
殺意をむき出しにして華扇が吼える。
邪仙の術は濁業がたまり、正常な気を失うため正当な仙人にとっては毒以外の何物でもない。
なお、華扇は知らないが彼はとある能力で行使しており、霍青娥にとっては濡れ衣もいいところである。
そもそも霍青娥は彼をわが子のように甘やかしており、決して邪仙術などおしえないのだ。
「おのれ、どうしてくれよう……!」
どうもしないであげてほしい。
彼女は全くの無関係なのだから。
ねくすと
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