霊夢ちゃん!今はいてるパンツ貸して!   作:みけさんわーきゃっと

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ありがとうございます。
機能が変わって、適用すると一覧から消える仕様になってて使いづらくなりました……
これだと、どこまでが今回分かわからないの……

霊夢ちゃん!今はいてるパンツ貸して!のチラ見せ
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呪いとか祟りとかなんとかしてみた話

「ううー、いつもいつもたすかりますー」

 

「ほんっとあんたも奇特よねー、あ、おかわり頂戴」

 

二畳間というクッソ狭い空間で俺の持ち込んだ飯を食っているのは依神姉妹だ。

最初空腹でふらふらしていた紫苑ちゃんを助けたはいいが、紫苑ちゃんの力が凶悪すぎて、泊めた離れ(俺の寝泊まりしているところだ)が倒壊した。

 

後で霊夢ちゃんに怒られつつ貧乏神だって聞いたけど、まあ多分知ってても助けたとは思うがな。

俺の目の前で空腹とか見過ごせねえ。

意外なことに天子と仲良し、というか天子が全く貧乏オーラの被害を受けないのと、元々奴が傲岸不遜のため平等に見下してるせいで差別されないのが嬉しいらしく一方的に懐いてるみたいだったが。

 

「ほい、女苑。こんなもんで悪いな」

 

とおにぎりの包みを渡す。料理するスペースとか食器とかねえからこれが一番なんだよなあ……

紫苑ちゃんは一応食器持ってるけどな、まあ、正直衛生的にアレだし(一応あれ神としての付属物だから汚くはないらしい、服もボロッボロだけど体臭以外では臭くないしな、普通ああいうぼろは染みついた饐えたにおいするんだけどそういうのはない)使わないことにしている。

 

「いいわよ、満足に食べることができるだけでありがたいわよ」

 

と渡したおにぎりをはぐはぐ食べる女苑。

こいつは貧富の振れ幅が激しくて、めっちゃめちゃゴージャスな姿の時もあれば、今みたいにシンプルなワンピースに着崩したコート、アクセサリ少々という姿の時もある。

なんか着崩し方といい、歩き方といい「特攻服纏ったレディース」っぽい感じで俺は結構好きだ。

 

過去にいろいろあったせいで無差別に富を巻き上げることは禁止されているが、ルーミアで言う「食べてもいい人間」の場合その限りじゃなく、そういう相手がいた場合身なりがよくなるんだよな。

まあ、そこまでいっぱいいるわけじゃないから大抵は現在みたいな格好だがな。

 

紫苑ちゃんと違って自分の食い扶持ぐらいは稼げるんだが、めちゃめちゃ紫苑ちゃんの悪口を言うくせに何くれとなく世話を焼くせいで貧乏フィールドの影響を受けてしまうんだよなあ。

 

この二畳一間のクッソ狭い掘立小屋だが、四方を映姫ちゃんをかたどった地蔵(というか地蔵菩薩は閻魔の別形態だ)と魔術結界で囲んであり、さらに神子ちゃんに風水的に安定させてもらって、そのうえで妖精の祝福と大量のお札をべたべたと貼ってなんとか寝床だけは確保したというものである。

というか、これ以上広い空間は幻想郷中の英知を結集しても無理だった……ある意味最強だよな。

 

あとは大事なものや一時的に取得した金銭は赤蛮奇ちゃんのあずかりしょに預けることにより、食料品の購入などにあて、まあド貧乏ながら(霊夢ちゃん曰く「最悪状態の時のうちよりちょっと悪いレベル」)食べていくぐらいの生活はできている。

 

「私にももう一つくださいー」

 

そういって身を乗り出してくる紫苑ちゃん……だが……

 

襟ぐりから乳首見えてるよ!?

なんというか、霊夢ちゃんにもましてダウナーで面倒くさがりな感じのせいか、こういうのには無頓着なんだ。

かといってほかの服を渡してもあっという間に朽ちる、初期装備?のパーカーとワンピースのみが装備可能だ……が。

 

パーカーは言うまでもなく、ワンピースも古ぼけて首回りがダルダルなため、普通に胸が見える。

下着付けてないんだよな……もちろんパンツもはいていないためたぶん幻想郷で一番やばい格好だ。

 

最初は正直あばらが浮いていて痛々しくてそれどころじゃなかったんだが、現状少女らしい(相変わらず年齢不詳だが)ふくらみも生成され、ちょっとエロスを感じるんだよな。

 

ちなみになぜか女苑にはエロスを感じない、小柄なせいもあるんだけど、どっちかというと魔理沙とか文とかみたいな残念系のせいもあるからかな?

ただ、一緒にバカやる分にはなかなか楽しい、あと意外に強い。

喧嘩殺法って言うのか手段を択ばない戦いだと、まあ武術家には負けるがその辺の腕自慢には負けない感じだな。

 

強くなった理由が「その辺のおっさんひっかけて貢がせてると襲われること多いから」っていうのがアレだが……

 

さておき、おっぱい見えて嬉しいは嬉しいんだけど、それとなく注意しないとな。

 

「うーん、紫苑ちゃん。乳首見えてるよ(火の玉ストレート)」

 

「えっ、っ……えっと、とりあえずおにぎり代で」

 

「いや、いかんだろ!?」

 

おにぎりぐらいならそれこそ寺子屋で配ったり普通にするしな(現代だと不審人物)

 

「でも物乞いするとき結構覗いてくる人いるのでそれぐらいはー、触ってくる人もいますし」

 

「よし、ちょっとそいつ締めてくる、場所は?」

 

見るのはまあしょうがない、気持ちはわかる。

が、ひもじい相手の弱みを突いて無理強いするとか許せん。

 

そう息巻いていると、女苑が

 

「大丈夫よ、もう巻き上げたから」

 

と獰猛な笑み。

どうやら食べてもいい人間扱いらし――

 

「なあ、女苑?」

 

「ん?なに?」

 

「釣ったか?」

 

そう問うと「あは」と笑いながら目をそらす。

こいつ、姉を餌に使いやがった!?

 

まあ、理性で我慢できないエロ親父も悪いだろうけど、正直紫苑ちゃんもめっちゃガードが緩いのでどうぞ襲ってください的な感じだからな、結構そのトラップは非道だ。

 

でもとりあえずチョップ落とそうかと手刀を構えると、女苑は言い訳をするようにまくしたてた。

 

「いや、そもそも貧乏神に触った時点で富なくなるのは確定してるし、私はそれを先に保護しただけ!私のやったことはいいk――へぶっ!」

 

とりあえず、あまり開き直られると魔理沙みたいになるので修正しておかないとな(暴言)

 

「かわいい私になにするのよっ!?」

 

「確かに可愛いが、だからといって性悪を見逃すわけじゃねえぞ?少しぐらい破天荒なのは魅力にはなるけどな、行き過ぎるとダメだろ」

 

と、ぽんぽんとして軽くなでる。

なんか、こう、女苑ってクソガキ系なんだよな、俺の中では。

 

「え、そ、そう?魅力的でかわいい?」

 

「そこ重要じゃ――ん?どうした紫苑ちゃん?おかわりか?」

 

女苑と言い合いしていると紫苑ちゃんがくいくいと俺の服の袖を引っ張ってきた。

 

「私もー撫でてほしいかもー」

 

「お、いいぞ」

 

触れ合うと相手を不幸にする体質であまり触れないようにしてたせいか、割と紫苑ちゃんは触れられるのを好む。

まあ、だからこそガードがゆるゆるで困ってるんだが……今も襟ぐりからおっぱい覗けそうだし。

 

ちなみに不埒なことはしたくてもできない、不幸になるとかじゃなくて、地蔵のせいで映姫ちゃんに筒抜けなんだわ、ここ。

いや、筒抜けじゃなくてもやらないけど!……でもラッキースケベぐらいいいよね?

 

「えへー」

 

猫のように目を細めてもっとなでろとばかりにぐりぐり押し付けてくる紫苑ちゃん。

緩いモードの時は本当に緩くてなんというか平和の象徴みたいな(実際はヤベエんだが)雰囲気を出している。

なおストレスゲージがMAXになると性格が豹変する、というかため込んでたものが一気に来る感じだな、まあ他のヤベエ妖怪に比べれば身体的な実害は少ない感じだな。

 

金や物なら取り返しつくしな、まあ吝嗇家(けちんぼ)の霊夢ちゃんには蛇蝎の如く嫌われてるんだが。

「それに触ったら清めるまで家に入ってくんな!」とか小学生か!と思った……んだが……

手水で清めたら可視化するレベルのやばいどす黒いなんかが流れていったので(博麗神社何を祭ってるのか知らんが霊格めっちゃ高い)過言ではないんだよなあ……

 

ちなみにそれを利用して貧乏神の穢れを相手に叩き込む「バッドエンド」は、禁止技に指定された。

……実験で喰らった勇儀ちゃんが泣きながらなんとかしてくれと縋り付いてきたのがちょっと滾った(外道)

なんか千年来ため込んでいたお宝が全部なくなったとか……

 

8割ぐらいは戻って来たものの、正直相当の損失を出させてしまったので近頃は割と勇儀ちゃんとも戦ったり、軽い飲みならつまみ持参でつきあったりはしてる。

 

なお、俺も耐性はあるが無効化できてるわけではないので、地蔵結界のこの中でもあまり長時間触れ合うと運気が下がる。

それでもたぶん幻想郷では一番耐性が高いんじゃないかな?

運気が下がっても一番最初に離れぶっ壊れて以来、気を付けてるから、せいぜいが牛鬼に庵ぶっ壊されたり、ケルピーに生簀ぶっ壊されたり天子に用水……これはあいつのせいか、ぐらいだしな……いや建造物への被害ひでえな!?

 

まあ考えたら宵越しの銭は持たねえって程じゃねえが、小金溜まるとすぐ使っちまうからなあ、俺。

結局建造物が一番高価なものってことになるのかね?

 

ふむ……もしかしたら、何とか出来るかもしれねえな?

 

「よし!」

 

「わーびっくりした」

 

「ちょっとうるさい、びっくりするじゃない!」

 

やはり姉妹かリアクションというか驚いた顔は似てるなあ。

最後に二人を一撫でしてから暇を告げる。

 

「また来るわ、そんときにはもしかしたらいいことが起きるかもしれねえぞ」

 

まあ、うまくいったらだがな、だが協力を取り付けるのが……よし、あのネタでゆすろう(邪悪)

 

「きみが来るだけでとってもいいことだよー」

 

「無事な姿を見れるだけでいいことよ、あんたすぐ死にそうだし」

 

うん、やっぱり姉妹だなー、だが女苑、俺はしぶといぞ?

 

「来週には大豆採れるから持ってくるぞ、女苑はなんか交換できるもの用意しとけよ」

 

公平さの観点からお手伝いもしない人間に無尽蔵に配るわけにいかねえからな、でも手伝われると多分枯れるわけで、この辺いかんともしがたいよなあ……

 

「えー、面倒。体で払うわよ、姉さんが」

 

「えっ、あーうー……優しくしてくださいね」

 

「ことあるごとに姉を売るな!あと紫苑ちゃんも考えるの面倒になって流されるな!?」

 

「なに?私のほうがいいわけ?ま、あんたならいいわよ。優しくしてね」

 

「あーあーあー、や、やっぱりこんな貧相な身体じゃ……」

 

「やっぱ似た者姉妹だな!?」

 

とりあえず軽いチョップで場を収めてから(チョップですら嬉しそうな紫苑ちゃんが不憫だ)その場を後にした。

さあ、いろいろ仕込まねえとな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあてと」

 

あれから二週間、月齢もよし、仕込みもよし、上手くいけばこれで何とかならねえかな……?

 

「夜分すまん。二人ともいるかー?」

 

「いるけど今着替えてるから入ってこないでよ」

 

「お、わかった」

 

おとなしく外で待つ、外で待つ……外で待つ……待つことしばし

 

「ちょっとなんで入ってこないのよ!?」

 

「俺は紳士であって変態じゃねえよ!?」

 

シミーズに裾からちらりと見えるお子様パンツのまま女苑が戸をあけ放って文句を言う、しかも結構時間たってるのに着替え終わってねえじゃん!

 

「ねー、女苑ー?まだこのままー?」

 

ワンピースを脱ぎかけの状態で顔の周りに服がまとわりついたままの紫苑ちゃんが女苑に問いかける。

 

って、それは流石にまずい!?

 

前述のとおり紫苑ちゃんは下着を身につけていない(身につけれない)あばらが浮いてケツっぺたもへこんで骨盤浮いてたような初期状態ならともかく、丸みを帯びて全体的に少女らしくふっくらしてきた現状、なんというか、こう……

 

「ありがとう!紫苑ちゃん!じゃねえ!?とりあえず服戻して服!」

 

「あ、え?はいー」

 

「なんで全部脱ぐ!?」

 

服を戻せと言ったのに、全部抜いたよ!?

 

「えー、ですからーパーカーに戻そうかと」

 

「あってるけど違う……!」

 

「ひんそーで恥ずかしいので、あんまり見ないでくださいねー」

 

とパーカーを着込み始める。

 

「じゃあ隠すとかしようよ!?見ないようにはするけど……ごめん無理!」

 

ついつい見てしまう、まあこれは男のサガだ、勘弁してくれ。

ちなみに下も青いのが生えてる、薄いのかちょぼちょぼだな、脇にも毛が無いしなんというか、儚げだよなー。

 

その姿で英気を養ってると、わき腹をつつかれる。

 

「ん?どうした女苑?」

 

「私も下着なんだけど何か言うことは?」

 

「コメントに困ることを聞くな!?うーん、多少は色気は感じるけどなあ、どっちかというと可愛いが先に立ってなあ」

 

肉体的にならリグルより成長してるはずなんだが、恥じらいねえし、なんというかガキだよなあ。

 

「微妙な返しどーも、じゃあ見物料よ、なにか置いていきなさい」

 

まさかそのために紫苑ちゃんの着替えを途中で止めてたのか!?

 

「押し売りで見せるんじゃねえよ!?しかも自分だけちゃっかり肌着つけてて紫苑ちゃんは裸じゃねーか!?」

 

「そもそもこの愚姉、下着持ってないし……あ、なに私の裸見たかったの?しょうがないなあ」

 

そういってシミーズをまくり上げようとする女苑を押しとどめる。

 

「いい加減映姫ちゃんに出張説教喰らうからやめよう、な?」

 

まあ、もう手遅れかもしれないが……

 

「んっとにヘタレね、それなりに恩には着てるのよ」

 

「もう少しおとなしいやり方で恩を返してほしいんだがなあ」

 

「しょうがないじゃない、私はともかく、姉なんか本当に身一つしか財産もてないんだから、それにいくら愚かな姉だって嫌な相手にはこんなにオープンに肌見せないわよ」

 

「それを俺に聞かせて俺にどうしろと」

 

「ヤッちゃえ、それで責任とって姉と私を養って!」

 

「最後まで紫苑ちゃんを使って楽しようとするな!?」

 

「いちおう私もあんたなら文句ないわよ、贅沢させてくれればなおよし、だけどね」

 

「あー、もう、女苑は」

 

わしわしと女苑を撫でてごまかしつつ本題に入る。

 

「それはともかく、えっと紫苑ちゃん、いい加減ちゃんと服着て?」

 

「わかったよ」

 

紫苑ちゃんが着替えてるのを横目で見つつ(見ないとか無理だろ)二人に問う。

 

「この厄災の力って抑えたりできたら嬉し――「いに決まってるじゃない」「いですー」オッケー、了解」

 

「でも自分で言うのもなんだけど、私の力自分でも抑え切れないよ?」

 

「正直私は抑えれるけど抑えたくないし」

 

まあ貧乏神って知名度ではへたしたら伊邪那岐、伊邪那美より上かもしれねえからな、その格たるや間違いなく大妖クラスなんだよなあ……というか神格か。

疫病神も同じくだが、こっちってあんまり使わない感じだもんな。

あと女苑は少しは努力しろ。

 

「んー、もしかしたらだけど、うまくいったら多少はやわらげることできるかも。確実じゃねえけどな」

 

「いやー、いくらあんたでも無理でしょ、筋金入りよ、この姉」

 

「ひどいー」

 

「うまくいったらおなぐさみってところかな?失敗しても被害はたぶん俺に来るから、人から離れて数日精進潔斎して野宿でもしてれば、何とかなるだろ」

 

「一応服とかも逝くから、いろんな意味で危険と思うわよ?」

 

「まあ男だしフルチンでも大丈夫だろ(変態)」

 

「全然よくないわよっ!?」

 

「私もそれはダメだと思うー」

 

「最悪腰巻でも作るわ……っと、二人とも、ちょっといいか?」

 

思った以上に不評だった……あの解放感がいいのになあ……

さておき本題を勧めないとな、いつまでたっても進まん。

やることやろうと玄関(といっても板戸一枚だが)先に二人を呼ぶ。

 

「なーにー?」

 

「どした?」

 

「ちょっと咥えて」

 

と、指をさし出す、まあ絵面が酷いが必要な事なんで我慢してもらおう。

 

「え……えーっ、なにあんたそーいう……?んー、ま、いいか。正直何の見返りもなく今までよくやってくれたと思うし、このぐらいはね……でも姉さん先にお願い」

 

「えっと、うー、うん、私もだいじょうぶ、やるね?」

 

そういって紫苑ちゃんが俺の前にひざまづいてズボンに手を――

 

「うぉぉぉい!?」

 

慌てて紫苑ちゃんの手を振り払う。

 

「えっ、でもしゃぶれっていってたよね?」

 

と女苑がほざく。

 

「え、っとうん、私もそう思ってたけど―」

 

「俺が言ったのは咥えろだ!しかもそこじゃなくて指だ、指!」

 

なんでしゃぶれに脳内変換されてるんだ……?

あとなんでわりと乗り気だったんだ……そしてちゃっかり姉に押し付けてる女苑は一遍紫苑ちゃんに怒られたほうがいい。

 

そこで怒らないのが紫苑ちゃんなんだけどな。

 

「まあ、とりあえず咥えて、二人ともな」

 

「咥えたらしゃぶればいいの?」

 

「そこから離れろ、とりあえず紫苑ちゃんは右手、女苑は左な」

 

「わかったよー、はむっ」

 

「むぐっ、ほふ?れろれろれろ」

 

二人ともためらいもなくいったな?

あと女苑。ちょっと気持ちいいから舌を這わせるのはやめろ。

 

「じゃあ、軽く嚙んでくれるか?」

 

「あぐっ」

 

「むぐっ」

 

紫苑ちゃん結構痛い!?女苑はちゃんと手加減してくれてるな、というかなんか二人ともむぐむぐ噛んでね?

俺は食べてもいい人間じゃねえぞ!?

 

「そのまま噛んでてくれな―。今からほかの人来るけど離さずにな?というわけで……」

 

と、俺は今回の重要な要素の一つである人物を呼び出す。

 

「雛ちゃん雛ちゃん、おいでませー!」

 

「よびましたー?」

 

「はに?」

 

「あへ、あんはやふひんほ……?」

 

と、ひょこっと現れる雛ちゃん。別に召喚したわけでも何でもなく、雛ちゃんの特性である。

雛ちゃんの話をすると、雛ちゃんが現れるんだが、雛ちゃんは近くにいるものに厄を与える……と思われてるが実は瘴気のようなもので近くにいると被害を喰らうだけ……

言い方は悪いけど核廃棄物みたいなもので雛ちゃん自体には悪意も悪気もない、むしろ周囲の厄を集めてくれる善良な子だ。

でも近くにいると被害を受けるので「雛ちゃんを呼んではいけない」だの「えんがちょ(縁切りのまじない)」だの言われてる。

あるいみ雛ちゃんも紫苑ちゃんみたいなもんで、役割による世界の犠牲者なんだよな(女苑は自ら行ってるので除外)

 

「おお、前言ってた通りこの厄の流れ何とかしようと思ってるんだけど、現状どんな感じ?」

 

雛ちゃんは厄のエキスパートだからな、こういうのは得意だ。

 

「あなたに厄が流れてる感じですね。当然だけどそのままじゃ死にますよ?」

 

「でも俺一応人間だから雛ちゃん吸い取れるよね?」

 

「できますけど、こんな高濃度の厄は……それに吸い取ったところでそのお二人も厄神ですので結局そっちに戻っていきますよ?」

 

うん、だいたい読み通り。

 

「雛ちゃん、渡した紙で流し雛作ってきてくれた?」

 

「ええ。これです」

 

「流石、きっちりと折ってあるな、ある意味芸術品だ」

 

折り紙というのはきっちり折らないとだらしなくみえるんだが、本職というか本人が折ってるんだからもはやそれはヒトガタだ。

 

折り紙や幣は、きっちり折るときは台の上などにおいて折り目をつける。

手をつき、こうべをたれ、一心に折る姿は、もはや祈りのようだ。

 

ましてや、厄神などといわれる雛ちゃんが折ったものならそれはすでに呪物の域に達する。

 

「でもこれでどうするんです?それなりに持つとは思いますが。それでもこの高密度の厄は移せないと思いますよ?」

 

「えっと……とりあえず今手がふさがってるから咥えさせてくれるか?」

 

「えっ……は、恥ずかしいですよ、それにお乳は出ませんよ?」

 

「厄神はちょっと咥えるについてボケなきゃならん決まりでもあるのか……?」

 

「ほーひうひはひははいはほ」

 

「ふん」

 

「ええ、ないですよ」

 

「……まあ、深くは突っ込まないでおこうか、とりあえず流し雛を……いや雛ちゃんじゃなくて折り紙な?咥えさせてくれ」

 

「えっと、はい、あーん」

 

「おう、むぐっ」

 

はたから見ると美少女二人に指をかまれながら美少女に流し雛を咥えさせられてるという……これもうわけわかんねえな?

 

まあ、ちゃんと意味はあるからな?

 

噛みつきは神憑き。

折り紙は降り神。

そして流し雛はヒトガタ。

今、神の力はヒトガタに降りた。平たく言えば神に憑かれた俺がヒトガタに厄を移したところだ。もちろんこのままでは厄があふれるので――

 

 

「清水の 水面にうつる 望月に 抱かれて舞うは 再誕の雛」

 

ぷっっと外に向けて咥えた折り紙を噴き出しあらかじめ用意してあった水を張った桶に入れ、和歌を吟ずる。

和歌も掛詞や見立てによる立派な呪法だ。

 

今宵は満月、幻想郷の月は強い穢れ払いの力がある、まあ天人のせいだろうな。

だが使えるものは何でも使う、水面にうつった月にヒトガタを入れることにより厄が浄化される……が、圧倒的な厄なので浄化はしきれず、厄は戻ってきてしまう……ので

 

「まあ、レイセンちゃんとか綿月姉妹には悪いけど、どうせあふれ出た力で勝手に浄化するしな……というわけで、待たせたな!出番だぜ!」

 

「おせーんだよ馬鹿が!ほおって帰ろうかと思ったぞ!」

 

「とっかえひっかえ」

 

「うるせえ!それ以上言ったら皮剥ぐぞ!!」

 

というわけで今回のスペシャルゲスト、正邪ちゃんだ。

なぜかしらないが「とっかえひっかえ」っていったら一つだけ言うことを聞いてくれるって言ったんだ、なぜか知らないが!(大事なことなので二度)

 

「というわけで想定内の事態に収まったからあとは正邪ちゃんが自由にどうぞ」

 

概要は説明してあるが命令すると反発するからな、あくまでも正邪ちゃんの考えで動いてもらわないと。

 

「ふん、わかってるよ。だけどお前、二度と話題に……いや、それ以前に忘れろ、いいな?」

 

「いや、さすがに忘れるのは無理だけど、二度といわないよ」

 

「ちっ、まあいい、お前は嘘はつかねえもんな」

 

でも「賭けてもいい」は禁止されて無いよな?(外道)

 

「おらよ、ひっくり返っちまいな!」

 

正邪ちゃんがそう宣言すると、本来澱のように下にたまっていく「厄」が天に向かって浮き上がっていく。もちろんかなり濃いので多少の厄は戻ってくるが(逆転してるので本来浄化される分だと思う)かなりの分量が月に向かって登っていく……やっべ、思ったより濃いわっていうか雛ちゃんの許容量すげえレベルだったんだな。こりゃあ名前呼ぶだけで厄も降りかかるわ……

 

念のため後でレイセンちゃんに連絡しておこう、距離があるから届くまでに全部浄化しきるとは思うけど、確実に月から補足できるレベルの濃さだわこれ。

 

「ありがとうな、正邪ちゃん」

 

「お前に礼を言われる筋合いはねーよ、じゃあな……わすれとけよ?」

 

そういって正邪ちゃんは立ち去って行った。

甘いぜ、すでに正邪ちゃんのねぐらは補足済みだ、帰ってごちそうに驚くがいい!(仕込み済み)

 

さて、次はこっちだな。

 

「あとは、このたらいを、どっか安全なところに安置すれば……まあ少し戻ってきてる分はあれど今までみたいなことにはならないんじゃないかな?紫苑ちゃんも雛ちゃんも」

 

「……本当?」

 

「えっ、今も私には普通に厄が寄ってきてるけど……?」

 

「私についてなんで触れないのよ!」

 

「本当だぞ、まあ残った厄がどの程度の不幸もたらすかはわからんがな、能力として使えるレベルではないはず。あと雛ちゃんは流し雛が水につかってる限り即こっちに厄が転送されるから大丈夫。女苑はもともと制御できたろ、一応疫病神としての厄は落としたからあとは人を陥れても贅沢したいかどうか……心の持ちようなだけだ」

 

「えっと、その、ありがとー」

 

「私からもありがとうございます」

 

「ま、私の扱いに文句は少々あるけど、底なしの貧乏からは脱却できそうで何よりだわ、あんがと」

 

「それでも悪い噂ってのはなかなか消えねえからな、しばらくは大変だぞ、極論石もて追われる覚悟ぐらいはいるぞ?」

 

「そんな奴私がしばいとくわよ、こんなのでも姉だからね、ついでにあんたも守ってあげるわよ」

 

と雛ちゃんに向かって言う女苑。

悪いやつではあるけど(酷)それなりに気は使えるんだよなあ、女苑は。

 

「私は慣れているので……人間に危害は加えたくないですし」

 

「いーのいーの、私が勝手にやってるだけだから」

 

「いえ、ですから――」

 

「女苑、あんまり無理強いは――」

 

「いいから黙って二人とも守られて――」

 

 

 

きゃいきゃいと年相応の少女らしさを見せる三人をしり目に、俺は祠(たらい安置用)を組み立てるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、正邪ちゃんを含む四人組で妖怪の山に近く、危険だからと廃棄された古民家を修繕しながら住んでいると聞いて

 

 

俺は珍しく自ら酒を飲んだ。

 

 




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