霊夢ちゃん!今はいてるパンツ貸して!   作:みけさんわーきゃっと

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移植


天子バトルの裏側・中編

 

 

 

 

 

「さあ、剣での戦い。やはり彼に分があるかー!だが天子さん、持ち前の超反応でいなし続ける!……なんなんですかあの動き。ふつうあそこまでのけぞって回避したら体勢崩れますよね?そこから腹筋だけで起きてきてませんか天子さん?」

 

思わず素が出る文(本日何度目かわからない)

 

「私も似たような動きはできますけど、普通しません。見せ技というか、意表突いたりおちょくったりするときの技ですから。むしろなんであの動きで通常戦闘できるんですかね?」

 

華扇にだってわからないことぐらいあるのだ。

 

「ところで、あの武器パチュリーさんは災禍剣といいましたが、もっとふさわしい名前があると思いませんか、ねえ華扇さん」

 

「さあ、私には何とも……」

 

文に振られたため、突っ込まないぞと警戒する華扇。

 

「やっぱり計都羅睺剣しかないでしょう、えっと乳が揺れる機体……ブルンバストでしたっけ?」

 

「なんですかその名前は!?グルンガストですよ!なんかしっくりくる名前なのが腹立たしいですね!?それに胸が揺れるのは機体ではなくパイロットです!はっ!?」

 

だが突っ込ませることに関しては文のスキルもかなりのものである。

案の定華扇は見事に突っ込んでしまう。しかしこれは文の言いえて妙の勝利だろう。

 

まあ、いつものことだが(無慈悲)

 

打ちひしがれている華扇をよそに闘いは続く。

 

「おーっと天子さん剣を逆手に構えて……雷とともに振りぬいたーっ!っていうかアレストラッシュですよね!?」

 

「そういいたくなるのもわかるぐらいの完璧なストラッシュでしたが、逆手に構えるというのは打消しの意もあるのでしょう。……本人が術式を理解して使ってると思えないので本能なのかもしれませんが。そもそも天子さん、強い強いといわれてましたが、弾幕ごっこでのしぶとさと、天人が強いから天子さんも強いだろうという予想なだけで実際に本気で肉弾戦するのって今回が初めてのはずですから、持っている技とかも正直不明なのですよね」

 

やはりネタを理解して付き合ってしまう華扇。

話が早いせいでネタを振られるのにいい加減気づいたほうがいいと思うのである。

 

「結構嫌がってよけますね、先ほどパチュリーさんが光に弱いみたいなこといってたので弱点なのでしょうか?」

 

「そうね、理由はわからないのだけれどね。形而上の闇であるから光に弱いのか……でも実際はブラックホールのような物理現象なわけだし……考えるほどわからなくなるわ。嫌になるわね。ただ、緋想の剣は相手へ攻撃を何度かすると弱点がわかる、とっても卑怯臭い武器だから、まあ、これで光に弱いということが証明されたようなものだからありがたいといえばありがたいわね」

 

なお、パチュリーが元ネタを知らないせいで無駄に深く考察しているが、闇の衣は光の玉で無力化されるという伝承のせいである。いわば一種の伝承術化しているのだ。……サブタイトル的に伝説かもしれないが。

伝承なのか、伝説なのか、ミームなのか。どちらにせよ、光や炎に弱く、氷と闇に強いというのはそこから来ているのと思われる。

 

「おおっと、星海異変でもみせた複合術をここで使ってきた!いろいろ混じってますが、ここはパチュリーさんにお願いするのが確実ですかね?」

 

「そうね、幸い知っている術だしね。基本的な術式は雷守護の(Circle of Protection)法円(from thunder)。略してCoP_thunder(コープサンダー)とかいうこともあるわね。そして次はインドラ、先ほども出た雷をつかさどる帝釈天とかいうものの加護を得る術式、最後は……言霊?たしか、落雷をよけるおまじないだったかしらね?面白いことに全くばらばらのこの術式が奇麗におさまっているのよね」

 

「それはきっと回転してるからだと思いますよ」

 

と、白蓮が補足する。

 

「へえ、詳しく」

 

「解説よりも知識欲優先するパチュリーさんは本当に扱いづらいんですよねえ……華扇さんと違って」

 

文がぼやく。

あと華扇は泣いていい。

 

「輪蔵……マニ車などと呼ばれるものですが「回転」させることによって中の真言を唱えたことと同じ効果があります。私が経典を掲げて開くのも同じような意味がありますね。それで直前にインドラの加護を得ているので前回の続き……同じマントラは複数回使えないので、要は長い一回でまとめたものと思います、同じマントラを何十回も唱え続けるのはアリなので、というか修行のしてない一般の人は何十回も唱えて加護をもらうものなんですけどね」

 

「ああ、なるほど。つまり回転しながら唱えることによって違う術式の共通項でまとめたわけね。守護の法円は文字通り「円」だし……くわばらは?」

 

「くわばらは桑原。あたり一面の桑畑のことだからなー。「周囲を見渡す限りの」でいいんじゃないかなー?」

 

「諏訪子さんが積極的に解説するのって珍しいですね、でもなるほどこれで納得できま……せんよね?普通」

 

文が同意を求めると周囲は苦笑いで答える。

理論上可能だとしても誰がそんなにややこしいことをしようと思うのか。しかもそれぞれの系統の違う術を修めてまで。

 

戦場をにらんでいた神奈子が締める。

 

「どれも3~4割ほど回避の効果というところか、驚くことに乗算ではなく加算のようだぞ?」

 

基本的に補助術式は乗算である。

50%減と50%減の術式を重ねても75%になるだけなのだ。

 

「えっと3~4割が3つ加算って無効のような気がするんですが……?」

 

「だからそういっている、なるほど個別に使った場合とこうも違うのか」

 

「無効って……七曜駆使しても8割減が限界なのに、また彼はとんでもないことをするわね」

 

 

 

 

 

闘いは続く

 

 

 

 

「「「「「あ゛ん?」」」」」

 

「ちょっと、皆さん怖いですよ!?っていうか近場以外でもなんか念がうず巻いているんですが!」

 

妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい

 

「さて、危うくいい雰囲気になりそうだったですが流石天子さんといいますか、戦闘は続いております!……いや女妖だと結構ここで戦闘終了したりするので焦りましたよ。おっと、これはうまい虚を突いた天子さんの一撃……!かろうじて防いだあ!そして、激しい揺れ!でも胸は揺れない天子さん!一撃が決まったー!」

 

文、余計なお世話である。

 

「ほう、天人が左剣をつかうとはな」

 

「でもあれも本能的な動きに見えるんですが、左剣というのは少し厳しめの言葉かと」

 

「多分そうだと思うわ、でも、まあ言葉的な意味でね」

 

「あのーお二人さん、私にもわかるように解説していただければと……」

 

神奈子と華扇(武人二人)に置いて行かれて困惑する文。

 

「ああ、どうということはないわ。左剣というのは、平たく言えば卑怯技だ。目つぶしを投げたりするのもこれにあたるわ。が、本来は「左利きの剣」という意味であり、それが「戦いづらい」あるいは「あまり戦ったことがないから負けた」という言い訳で使われていつの間にか「卑怯な相手に負けた」という言い回しになったものね。で、小細工する技全般を「左剣」と呼ぶようになったわけだけど……愚かしいことね」

 

「ええ、死ねば卑怯と謗ることもできないというのに……本当に嘆かわしいことです」

 

「お二人のセメントな意見は置いておいて、さあ今度は自分の番とばかりに仕掛ける……が、ダメっ!なんということでしょうか無数の残像を一切気にせず的確に回避していく天子さん!いったいどうやっているというのだ!」

 

「……」

 

「……はあ」

 

「ど、どうしました、お二人さんでもわかりませんか?」

 

「いえ、わかりやすすぎるぐらいわかるのよ……ねえ」

 

「ええ、あれは純粋に「見てから避けてる」だけです」

 

「えっと……小足に昇竜あわせるみたいな?」

 

「突っ込みませんよ?」

 

残念だがそれも突っ込みである。

 

「まあ、とにかくフェイントの質が悪い、もう少し鍛えてやらねばな」

 

「そうですね、殺気は乗せているようですが、もっとこう、死の匂いがするようでないとフェイントとしてはまだまだですね、鍛えましょうか」

 

彼の死が確定した瞬間である(死ぬとは言っていない)

 

「さあ替えの攻撃はあっさりいなされて次は天子さんが仕掛ける!……なんで交互に攻撃してるんですかね、彼らは?」

 

「果し合いでは結構あるわよ」

 

「ですね、なんというかお互いの技を見せあうのっていいですよね」

 

「脳筋ですねー。っと今度は風の刃からの地震攻撃!が、これは揺れない!天子さんの胸と同じく大地も全く揺れない!どういうことだーっ!」

 

文、天子に聞こえないと思って言い放題である。

天人に迷惑をかけられているのは文たちも一緒なのだ。

 

「ははっ、私の力だよー」

 

と、諏訪子。

 

「諏訪子さんの能力でしたか、今回守矢の二柱の力を借りていってるんですね」

 

「まあ地震来るってわかってたし、今回真っ先にわたしのとこに来たみたいだよ、しっかしちょっと認識甘いよねー」

 

「と、言いますと?」

 

「多神教の神って一神教の万能と違って非常に狭い範囲の権能なんだけど、その権能の範囲内ならものすごく強いんだよねー、トガってるってやつだよー」

 

そういった後、諏訪子が雰囲気を一変させて吐き捨てる。

 

「天人風情がかなうわけがなかろう、愚か者が」

 

「怖っ!?急に剣呑な雰囲気出すのやめてもらえませんかねぇ」

 

流石の文も一瞬引くぐらいの気配を出した諏訪子はまたふにゃりと元の緩い雰囲気にもどる。

 

「あー、ごめんごめん、神様っぽいことは神奈子に任せてるんだっけなー」

 

「押し付けてるともいうわね」

 

「まあ、おふたかたの仲がいいようで結構ですが、とついに攻撃がクリーンヒット!」

 

「いえ、浅いわね」

 

「そうですね、もう少し手首を返さないと」

 

「いつも湾曲剣ばかり使っているからその癖ね、矯正しないといけないわね」

 

「ええ、私も打撃武器ばかり教えていたので……特訓ですね。これは」

 

二度目の死が確定した瞬間である(無慈悲)

 

「さあ、天子さんのラッシュ。ちょっとドンびくようなこと言いながら戦っていますが、たしか弾幕ごっこの時も似た感じだった気がしますのでセーフですね」

 

アウトであるが、突っ込む人間が不在である。いや、霊夢だけは何か言いたげだったが、沈黙することにしたようだ。

 

「余裕が消えたな、だが戦闘狂はこうなってからが強いぞ」

 

「ええ、勇儀もそんな感じなのでよくわかります」

 

「さあ激しい剣戟の応酬!つばぜり合いの状態だ!お?災禍剣が緋想の剣を巻き取るようにぐにゃりと曲がってそのまま背中側から天子さんを切りつけたぁー!結構深くいったきがしますよー!……で、今なにしたんですかね?」

 

いくら実況と解説が分かれているといっても酷い有様である。

もっともいつものことであるが。

 

「魔法具作るときとかの加工用の魔法を使ったのよ。確かに元が闇なら通りはいいでしょうけど、それでもあんなに一気に曲がりくねったりはしないのだけど……?」

 

「いえ、パチュリーさん。一気に曲げたのではないですよ」

 

「それはどういうことかしら?華扇」

 

「5……いえ、8か所ですかね?関節を作ってそこを境にして曲げた感じです。天子さんが押し込む力を利用して反動をつけて。これは多節棍の動きですね、パチュリーさんにはフレイルのようなと言ったほうがわかりますでしょうか」

 

「なるほど、小さい部分部分なら大して時間もかからないわけね……時間はかからないけど、難易度すごいと思うんだけど?」

 

「それはもうからだにしみついてるでしょうから、多節棍の関節の場所は」

 

そういって微笑む華扇。

それに薄ら寒い物を感じたパチュリーは引きつった笑みを返して言葉を紡ぐ。

 

 

「ま、まあそれは、それとしてなにかアレヤバくないかしら?」

 

半ば狂気の様相を見せている天子を見てパチュリーが問うと、神奈子がこともなげに答える。

 

「戦場ではよくあることよ」

 

「そうですね、ある程度を超えた痛みって逆に笑えて来るんですよね」

 

「ああ、あどれなりんてやつによるハイね、なるほど」

 

「おっとここで天子さんが妙な動き」

 

「巻き落としね、相手の武器を払いながら攻撃ができるのでかなり便利な技だけど、ある程度訓練を積んだ相手には決まりにくいわね……今みたいに油断してなければ」

 

「ええ、完全に油断してましたよね……鍛えなおしですね」

 

「そうね」

 

三度、死刑宣言である(今回のは自業自得)

 

「おっと、彼が非常に焦って?音声からすると正邪の能力のようですが」

 

「なるほど、数々の呪いを反転して強化してたのね……普通思いついてもやらないわよ、万一考えたら」

 

「あいつがふつーじゃないんだろー。たぶんわたしの権能も呪い強化の方向で使ってたんじゃないかなー?」

 

「まあ、言われてみれば彼が普通だった時のほうが珍しいですよね。おっと、天子さんここで一気に間合いを詰めて……担ぎ上げてたかだかと跳んだーっ!これはアレですか華扇さん。バスター的な?」

 

「だから私に振るのやめてくださいよっ!?こほん。バスターが何をもってそういうカテゴリにするかはわかりませんが「極めたまま跳躍したたきつける」というのであれば、バスターですね。間違いなく、そしてあっさりと防いでますね。そもそも投げ技はたたきつけるように高速で投げるから防ぎにくいのであって、こういうタイプの技だと落下中に対策できてしまうので」

 

「なるほど!ですが天子さんも負けじと改良!要石で押さえつけて……決まったーっ!」

 

「未熟。とはいえなかなか天子もよい判断ではある」

 

「そうですね、ただ抜けようと思えばたやすく抜けれますけどね」

 

「武術の師二人の厳しい意見!さあ、立てるか?っとあっさりと立った……ということは彼の言う「残機が一減った」状態ですね。その証拠に金剛身……彼がいつも使うので覚えてしまいましたよ、を張りなおしています!と……?これは聞いたことのないマントラですね?白蓮さ――」

 

「これは――!なんで私に帰依し奉るんですかっ!?まったく、彼はいつも唐突に過ぎる。ですが――悪くありませんね。想像以上に真摯に願っています。性根がまっすぐというか純粋というか……それが知れただけでもまあ今回審判を引き受けたかいがあるというものでしょう」

 

そう言って映姫は激しく光り輝き、加護を授ける。

星も強く輝くことが多いがその比ではない、一瞬視界が奪われる――閃光といってもいい輝きだ。

 

「あやや、映姫さんへのマントラでしたか。しかしかなり激しく光っていましたが……?」

 

そう文が問うと、映姫は少し恥ずかしそうに答える。

 

「ええ、その……閻魔としてマントラを受けることはたまにあるのですが、今回のマントラは私指定だったので、すこし、力が入った感じではあります。もちろん公正な範囲でですけど」

 

「ほう、ところでいかような加護ですか?」

 

「私の加護は安全とかなので……それに白黒はっきりする力を加味して与えた加護は……しばらくの間おおよそ半分の確率であらゆる攻撃が回避できます」

 

「あ、あの、それって加護与えすぎでは……」

 

白蓮がおずおずと物言いをつける。

正直、星が全力で与える「全能力1割増し」とかでもやりすぎなレベルなのに5割も無効化とか頭のおかしいレベルである。

 

「あくまでもしばらくです。彼は時間があれば何とかしてしまうかもという可能性の塊ですから。もっともか細い蜘蛛の糸をつかめるかどうかは彼次第です。なので、マントラをもらってうれしくてやりすぎたということはありませんよ。許容範囲いっぱいであるのは認めますが、他意はありません。攻撃は一切強化されていませんしね」

 

「映姫さんにしては超早口なのが少し気になりますが、まあ、ギリセーフラインなのですかね?」

 

「まあ、私は仏に仕える身なので異は唱えませんけれど」

 

その物言いがすでに異ではあるが。

ただ星と比べて気安くもないのでこれ以上は言えないところであろうか。

 

「さあ、加護とともに、補助呪文がかかる!武器取り寄せと肉体強化と最後は聞いたことありませんね……?」

 

「インパクトは打撃武器の攻撃力……じゃないわね、反発力を高めるものね。結果攻撃力が上がるのだけど、一応正確に説明しておくわね」

 

「ありがとうございます。さあここから第二ラウンドといったところでしょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねくすと

  • 魔理沙とデートした話
  • 決戦!星海恐怖異変
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