霊夢ちゃん!今はいてるパンツ貸して! 作:みけさんわーきゃっと
いつも感想していただいてるなさちら様、kinoppi様お引き立ていただきありがとうございます。
クオーレっと様、SERIO様、紅月 雪様、校正レベルの誤字報告ありがとうございます。
おかげで最低限のチェックだけで次話が書けます(いえ、いちおうちゃんと読み返してはいるんですよ)
一言感想頂いた評価人の方たちもありがとうございます。
運営に喧嘩を売りたい方が多くて困っています。
私は運営に喧嘩を売るつもりはありません。
なので今回も注意して書いております。
挿入れてない!出してない!ヨシ!(現場猫)
直接的な表現はない!ヨシ!
周囲の安全ヨシ!運営の安全ヨシ!
ToLOVEるは全年齢向け!ToLOVEるは全年齢向け!ToLOVEるは全年齢向け!
今日も一日ご安全に!
多分大丈夫。
夕食が終わり(といっても所詮どんぶり、すぐ終わる)しばらくレミリアさんと会話していると、咲夜ちゃんが「お風呂の準備ができました」と声をかけてきた。
咲夜ちゃんずっとここにいたよね!?
時間止めてお風呂の準備してたの!?
休憩してる?働きすぎじゃないの!?
と、心中でツッコミを連発したが、今更過ぎるんだよな。
時間止めてる間に休憩してるって言ってたけど大丈夫なのか……?
まあ見た感じでは老けていってる感じはないけど、成長も止まるのだろうか……?
「石鹸はうらやましいよな」
わしわしと石鹸で体を洗いながら独り言ちる。
パチュリーちゃんが、魔法で一個一個手作り(鹸化作業?)してるらしいので大量生産はできないようだ。
パチュリーちゃん曰く「魔法薬作るようなものだから、魔理沙のほうが得意なはずだけど」と言ってたので、期待を込めて魔理沙に聞いてみたら案の定「せ…っ……けん?」と言うような反応をされた、役立たずが!(勝手に期待して罵倒)
だだだだだだだだだだん!がらがらっ!
「ぬわっ!?」
「お兄様お風呂入ろーっ!」
ダッシュで何か駆け込んできたと思ったらフランだった。まあ、いつものことといえばいつものことなんだが……
いや、まて、ダッシュで駆け込んできてなんですでに全裸!?
部屋から脱いで走ってきたのか、それとも脱ぎ散らかしながら走ってきたのかわからないがアグレッシブすぎるだろ。
恥ずかしいことなど何もないとでもいうように全裸のまま両手を広げて元気よくお風呂一緒宣言をするフラン。
人間として成長しているのでぽっこりイカ腹体型もだいぶ解消され、少女らしくすらりとしてきた。
まだ毛は生えていなく、閉じた一本筋が奥ゆかしい。
ただ、胸部は微妙に、ごくわずかながらなだらかな曲線を描き始めつつある気がする。
まだエロスは(俺は)感じないがロリコンの気がある人間なら即座に陥落するような、美しさと可愛さと妖しさの同居する裸体がそこにあった。
「はっはー、元気だな。だが、男のいるお風呂に乱入するのはまだまだ子供だぞ」
「小悪魔が立派なレディは乱入するって言ってたよ?」
「うん、ちょっとニュアンスが違うから小悪魔ちゃんの言葉は忘れような?」
と、わしわしとフランをなでつつ、小悪魔ちゃんに「フランを汚すな」と苦情を言っておこうと考えた。
「よくわかんないけど、わかったー」
うん、可愛い。
「じゃあ、お兄様、フランを洗って!」
と、フランはいうなり俺に背を預ける形で俺にもたれかかった。
ここで状況を確認してみよう。
俺は一人で風呂に入っていたので誰の目線もないためフルオープンである。
この世界にお風呂用プラスチック椅子などあるわけもなく胡坐状態で体を洗っていた。
フランは全裸で俺に背を預ける形で俺に飛び込んできた。
勃ってたら、これ絶対挿入ってるよね?(畏怖)
知らないことは恐ろしいな……と少しばかりおののきながら、努めて普段通りの声でフランに
「こらこら、そんなにくっついたら逆に洗いにくいだろー?」
と、諭す。
「でもお兄様あわあわだからこうやったら、フランもいっしょに洗えるよ?」
と、体を俺の体にこすりつけるようにして動き始める。
玉のお肌という表現があるようにつるっつるのやわらかで滑らかな肌の感触がすこし、いや、かなり気持ちいい。
気持ちいいのは良いのだがフランが動くたびに、フランのお尻ーー見えないが割れ目かもしれない。が、俺の愚息に軽く引っかかって刺激を与えてくる。
まずい。紅魔館にくる前に十分に
しかし、物理的な刺激という圧倒的な暴力ともいえる接触は、わずかに、しかし確実に俺の腰に甘い痺れをもたらしてくる。
「うーん、ちょっとくすぐったいかな?それにフラン、それだと背中しか洗えないぞ」
と、何とかフランを一度俺から離そうとしたが、それがいけなかった。
「じゃあ、こっちも洗うー!」
と、その場で反転してからだの前面で同じように俺の体とこすり合わせてきたのだ。
先ほどと同じようにやわらかで滑らかな肌の感触、しかしその中にある何か引っかかるような二つの突起による刺激も加わり、気持ち良さと少しのくすぐったさで俺の感覚はさらに鋭敏になってしまう。
さらに流れた泡がフランのお尻のほうにまで流れて、ますます刺激が強くなる。
完全に
物理的に入るかどうかはともかく、愚息が堅くなってしまえば刺さりそうな感じだ。
半分ぐらい愚息が目覚めかけた時点で
「わっしょーい!」
俺はフランの両脇に手を入れて持ち上げて最悪の事態になることを防いだ。
「ほえ?」
だが、それがまた最悪の事態を招いた。
丁度俺の眼前にフランの股間が来た。
普段だったら、何も感じないのだが、今の俺は……
愚息が完全に目覚めてしまった。
幸いフランを持ち上げているのでフランからは見えなくなっている。
俺はすばやく背を向けて
「その洗い方だと俺の背中は綺麗にならないから、こっちもお願いできるかな?」
と、努めて平静な声でフランにお願いした。
「うん、わかったよお兄様!」
と、背中も同じように洗ってもらう。
同じような洗い方だからして愚息の猛りは鎮まることはないが、洗い終わったあたりで、フランに「髪の毛も洗うぞー」と向こうを向いてもらい、なんとか髪の毛を洗っている間に「奥義愚息昇天撃(股間を強打すること、本来は敵に使う)」、でKOして事なきを得た。
幻想郷最大の危機と言われた「
「ふいーっ」
「ふいーっ」
フランと二人で浴槽に浸かる。真似をするフランがかわいい。
紅魔館のお風呂と言うとライオンがお湯を吐いているようなイメージがあるが、残念ながらユニットバスよりちょっとましな程度の浴槽である。
考えたらでかいとお湯張るだけでも大変だものな。
温泉があったり、シャワー(如雨露改造)があったりする博麗神社が異常なだけだ。
一緒に浴槽に浸かっているこの状態も俺に体を預けているが、石鹸のぬめりもないしフランが動かないのでこの程度なら全く問題はない。
……これ以上折檻をしないで済むように愚息には猛省してもらいたい(すげえ痛い)
「ねーお兄様?」
「んー、どうしたー?」
完全に脱力モードで俺は返事をする。
「お兄様って、結婚しないの?」
「結婚かー、相手がいないからなー?」
と、軽く流すと。
「嘘つきだなーお兄様は。
「フランは俺のこと好きなのかー、そーなのかー」
時々フランは大人っぽく……というか、知性が高くなる気がする。
ま、でもまっすぐな好意はちょっと気恥ずかしい。照れてルーミアぽくなってしまった。
「変なお兄様。お兄様がどれだけの事をしてくれたと思ってるの?」
「それは恩にきてるだけじゃないのかなあ……?」
「美鈴と……パチュリーはチョロイからわからないけど、咲夜やお姉さままで恩だけじゃ好きにならないと思うよ?お兄様の事はきっとみんな好きよ」
「……そうかな?」
「そうだよ」
フランの言葉はたぶん真実なんだろうな。
この子は幼いがある意味老成している。
一人で考える時間など無限に等しくあったのだろうから。
十分に温まった後、フランを拭いてやり、いつの間にか用意されていた着替えを(フランの分もあった、愚息の反逆を見られてないといいが……)着て(フランは自分で着れるだろうに着せてと甘えてきた、可愛い)、フランに吸血鬼の特性を返して(献血のため)、レミリアさんの寝室に向かった。
寝室のドアをノックする
「どうぞ」
すぐに応答があり寝室に入るように招かれた。
中に入ると、ソファーベッドと豪奢なベッド、その上に鎮座する棺桶というシュールな状態の寝室が目に入った。
ソファーベッドは俺が来るようになってからおかれたもので、後付け感がすごい。
建前上俺はここで寝ることになっているが、使うことはあってもここで寝たことはない。
いつも棺桶に引っ張り込まれるからだ。
いちどここをみに来た霊夢ちゃんがソファーベットを軽く触って「ふうん?」とか何に気付いたのか
いや、別にやましいことはしてないですよ!(虚空へ必死の弁解)
さておき、基本的に吸血行為はソファーベッドの上で行われることになっている。
すでにレミリアさんは待機しており、その姿はかなり扇情的だ。
完全に透けた透過度の高いベビードール一枚である。
寝るときはやはり透過度は高いがネグリジェを着ているが、上はともかくショーツは履いている。
これはベビードールは下着扱いで、ネグリジェは衣服扱いだかららしい、パチュリーちゃんにそう聞いた。
見た目は少し成長を始めたフランと同じか、フランよりやや幼く感じるが、纏う雰囲気の妖艶さはフランの比ではなく、紅魔館のだれよりもエロティックである。
ほぼ全裸だからとか透けてるからとかではなく、所作のすべてから色気が出ているような、魅了されている感じがある。
「さ、こっちに来なさい」
と、ソファーベッドの自分の横をぽんぽん叩いて俺を呼ぶ。
フランと同じような所作に、姉妹だなあとちょっとほっこりする。
促されてソファーベッドに腰掛けると、俺の衣服を(といっても吸血しやすいようにパンツにバスローブ一枚でここにきてるのだが)脱がせて、まずは胸板をさわさわとなでる。
右わき腹の少し上、胸との境目辺りにある傷に触れ、軽く指先でいつくしむようになでるのが、レミリアさんのいつものパターンだ。
この傷はレミリアさんにつけられたものだが、この傷をつけられた経緯は暴走したフランをレミリアさんたちが抑え込み、とどめを刺そうとしたときにフランをかばった時の物である。
「「寄ってたかってフランをいじめてるんじゃねーよ!特にレミリアさん!お前の妹だろ、みろ!!泣いてるだろうが!!」って、お前は怒ったわよね」
「またその話か……恥ずかしいからもう蒸し返さないでほしいんだが」
あの頃はまだ、レミリアさんたちの事情を知らなかったしな。でも間違ったことはしなかったと今でも思っている。……もうだいぶ前の事に感じるな。
「私たちの誰も、一番長く接しているパチェですら、フランが泣いているって思わなかった。実際涙なんか流してはいなかった。でも、言われて皆気づいた。たしかにフランは泣いているって」
「これも今まで二、三回言ったけどさ。ぶちのめして落ち着くまで地下室に閉じ込めるのはある意味で正しいと思う、だからこそ、間違ってるって思ったんだ」
「なぜお前は気づいたのかしらね」
これは初めての問いかけだな、何故ってそりゃあ……
「可愛い女の子が泣いてたら気づくのが俺ってもんだ、そして笑顔にする手伝いをするのも俺だ」
「お前、つくづく馬鹿ね」
「男にとって馬鹿は誉め言葉になることもあるんだぜ」
「そうね、貴男らしい答えだわ」
呼び方が変わるのが始まりの合図。
レミリアさんが俺の上にまたがり、足を腰に絡める。
胸板に体を預けるように密着して両手で俺の顔を挟みなで回す。
「不思議ね、決して美形ではないのだけど……貴男はいい男に見える」
「そうか、俺の目にはずっといい女しか映ってないけどな」
軽いやり取りの後、抱きしめるような形に手を移動させ、首筋にチュッ……チュッ……とかるく吸いつきながら、ちょうどいい場所を探すように位置を変えていく。
吸血の衝動に興奮しているのか胸板に当たる二つの突起は明らかに硬く、自己主張を始めており、組み付いた足を支点にしてかくん、かくんと腰を動かし始める。
やがて、狙いをつけたのかぐっと組み付いて……
つぷん
という肉を突き破る軽い衝撃とともに牙が俺の体内に侵入してくる。
注射の針よりかなり大きい牙は結構な痛みと、なぜか腰に甘い痺れをもたらしていく。
……先ほどのフランのせいか……それとも、艶を増したレミリアさんのせいか、これは……
いつもより反応が大きい俺に気付いたのか、レミリアさんが吸血しながら舌先でチロチロと肌をなめ、そして艶めかしい吐息をこぼす。
俺は完全に反応してしまっていた。
それに気づいたレミリアさんが嬉しそうに、そして妖艶に笑い、悪戯っぽく俺に告げる。
「すっぽんとかうなぎとか山芋って、本当に効くのね」
と。
妙な食事だと思ったら、誰だ入れ知恵したのは。
「ああいうのは食べてすぐにきかねーよ」
「ふふ、じゃあこれはどうしてかしら?」
と、さらに強く腰を押し付け問いかけてくる。
パンツ越しではあるがわずかにぬめりを持った熱い肉を感じ、俺の腰が引ける。
「レミリアさんが綺麗だからだよ」
「……!!ふふ……うふふふふふふふふ」
俺の返答を聞いたレミリアさんは、ニヤァとでも表現するような狂気と歓喜にゆがんだ笑みを浮かべ、レミリアさんは俺をむさぼるように(実際むさぼってはいるのだが)身体をこすりつけながら吸血行為に没頭する。
「はっ……はっ……はっはっ……はあっ……うん……」
ちゅっ……ちゅっ……と吸血しているのか首筋にキスをしているのかもはやわからないような体になっている。
どんどんと動きも早くなっていっている。
俺の理性もかなりやばい、このままでは本能の赴くままレミリアさんを襲ってしまう。
身体に襲い掛かる甘美な刺激をこらえるために思わずレミリアさんの体に手をまわして強く抱きしめてしまう。
「んっ!?んううううううううっ!!」
もう限界だったのか、それが最後の一押しになったのかレミリアさんはひときわ強く俺の血を吸うと、俺の体にしがみつきながら大きく跳ね、そして俺に体を預けるように弛緩した。
「はぁ……はぁ……ふふ……身体に力が入らないの……ねえ、今なら抵抗できないよ?」
耳元で甘い言葉をささやかれる。
いつもの尊大なしゃべり方ではなく少女が夢見るようなとろけた口調で話すレミリアさんに俺の理性もとろけそうになる。
「そうだな」
と、言って俺はレミリアさんの乱れた髪を撫でつける。
身体が敏感なままなのか撫でるたびに軽くぴくんぴくん反応する。
「でも、まだ答えは出せない。すまない」
流石の俺でもレミリアさんが食事ではなく男として俺を求めているのはわかる。
それこそ、紅魔館の主ではなくただのレミリア=スカーレットとして一人の少女として、求められているのがわかる。
でも、俺はこんなあいまいな答えしか返せない。
最低だな。
「霊夢ね」
冷たく、鋭い、氷でできた鋭利な刃物のように、その言葉はとろけて油断した心に致命の一撃を差し込んでくる。
とぼけようにもこうやって密着している状態では、俺が硬直してしまったのはまるわかりだろう。
「あの子の事は嫌いじゃないけど……妬ましいわね」
「……すまない」
俺は謝罪しかできない、その謝罪こそがレミリアさんを傷つけるとわかっていても。
「別に構わないわ……あの子は博麗の巫女。人として生き、人として死ぬ。……でもお前はただの人間。仙人になる?幽霊になる?亡者になる?妖?現人神?木乃伊?……ふふ、吸血鬼だったら嬉しいのだけど」
「それはいったい……?」
「高々5,60年、まあ持って80年でしょう、それぐらいなら霊夢に貸しておくわ。それから、悠久を共に過ごすのも悪くないでしょう?」
「俺も人間として普通に死ぬだろ?」
「無理ね、映姫の言葉を借りるなら、お前は少しばかりこちら側に近すぎるの。死神を勝手に追い返すぐらい誰かが喜んでする。もちろん、この私もね」
「みんな、なんでこんな俺にそこまで……」
訳が分からない。
俺は、まあ嫌われるほどではないとは自信を持って言えるが、そこまでしてもらえるほどではないと思っている。
「しらないわ。でも、お前が
「実感がない。それに、そんなに長い間待っててもらえるような人間ではないと思う……」
「短いかもしれないわ。博麗の巫女は巫女ですもの。そして
「それは……」
「だから
おわかり?と言いたげに小首をかしげてにっこりとほほ笑む。
美しく可憐ではあるがうちにわずかばかりの狂気をはらんだその笑顔に、怖いと思いながら、俺は見惚れてしまった。
そこには嘘などみじんも含まれていないことに気付いたからだ。
「それと、もっと自分に自信を持ちなさい。あなたが自分を卑下するということは、お前に思いを寄せる人すべてに対する侮辱と知りなさい。ひいてはこの私への侮辱だということもね」
その思いを今の俺は全て受け止めれるほど大きい器ではない……とか、こういうこと言うから駄目なんだろうな。
だから、せめてその考えを顔に出さないようにして、俺は告げた。
「頑張る」
「今はそれで我慢してあげる」
そういうと、軽く触れるだけの口づけをしてレミリアさんは俺から身体を離した。
離れるときに少しばかり名残惜しく感じた俺は単純なのだろうか。
それとも考えないようにしていたことに頭が回るようになっただけなのか、今はまだ俺にもわからない。
「身を清めてくるわ、お前も寝間着に着替えなさい。それとも……一緒に入る?」
「うれしいけど、今はやめておく。一線を越えかねない」
「そ、悔しいけど、茶化さずに言えるようになったのだから許すわ」
「ああ、そういえば俺の着替えは?」
「もうそこにあるわよ」
と、ソファベッドの横に下着と軽く羽織る寝間着が置いてあった。
「いつの間に……」
見聞きされていたのだろうか、いったいいつからだ……?
「ふふ、顔に出てるわよ。いつから見てたのかは私もわからないけど、聞いてたのなら私が気づくわ」
「ああ、時間止めて現場は見たかもしれないけど、リアルタイムではないってことか。それならまあ、いいかな」
「そう?ま、あの子もお年頃だし、今頃一人せせりしてると思うけど」
「一人せせり?」
「霊夢に聞いてみるといいわ」
「よくわからんがわかった」
「じゃあ、お前はいつものようにして待っていなさい」
「了解」
レミリアさんが出て行くと俺は着替えを……
「貴様っ!見ているなっ!?」
とフルチンのまま入り口を指さしてみた。
もし咲夜ちゃんがのぞきに来てたりするならこれで……そうだ、リアルタイムじゃないんならかっこつけても声聞こえないんだったわ……
少し気恥ずかしくなりそそくさと着替えをし、棺桶に入る。
俺の体に合わせて少し大きいものに取り換えられてはいるが、やはり狭い。
普通の棺桶よりいびつな形をしているこれは、俺にレミリアさんがしがみつくような形でちょうど収まるように設計されている。
ちなみに現在のバージョンは3だ。
最初空気穴がないので非常に息苦しく、俺が全く寝られなかったり(下手したら永眠してた)
咲夜ちゃんが起こしに来るまで内側から開けるすべがなく(なんか引っかかるようになってた)俺が漏らしかけたりと、改造を重ねている。
益体もないことを考えているとレミリアさんが戻ってきた。
「来たわ」
「それでは、どうぞお嬢様」
湯上りでほこほこしているレミリアさんを抱え上げて、棺桶に引っ張り込み俺の横に寝かせる。
俺も元の位置に戻るとレミリアさんがしがみついてきた。
親ペンギンが子ペンギンを守るような感じで俺はレミリアさんに手を回す。
ぬくぬくやわこい(風呂上りなのでぬく多い)感触は俺の眠気を猛烈に誘う。
「あら、もう眠いの?」
「今日はいろいろあって疲れたからな、身も、心も」
「でも、悪くはないでしょう?」
「まあ、成長できた気はする。色々と」
今でも疑問に思うこともあるけど、前向きに考えていこうと、今日決めた。
「……ね、だれもお前の名を呼ばないの疑問に思わない?」
「ま、薄々は感じてたけど、なんでだ?」
一応俺にも名前はある。と言っても完全に偽名というか仮名だが。
霖之助がとりあえずでつけてくれた名前だ。
「悲しそう……とは違うわね、そう、お前の言葉を借りて言うなら少しテンションが下がるの、その名前で呼ぶと」
「おおう、自分じゃ気づかないけど、わかるぐらいにか」
「ええ、誰でもわかるぐらいよ。だから……」
そう、言葉を切ると、俺を強く抱きしめてレミリアさんが言った。
「お前の知り合いが、お前を名前で呼ばないようにしていること。気を使っている人もいるだろうけど、皆がお前を好きだからそうしているのよ、だからもっと自分に自信を持ちなさい、そして自覚なさい。おまえは
……!!
それからの俺は何を言ったかわからない、覚えていないし、思い出すのも気恥ずかしい。
泣いたのかもしれないし叫んだのかもしれない、笑ったのかもしれないし、感謝したのかもしれない。
気が付けばいつの間にか眠りに落ちていたのと、レミリアさんが頭をなでてくれていたのだけは、覚えている。
ほら安全ですよね!
大丈夫ですよね!
健全ですよね!
吸血シーン1500文字ぐらい削ったもん!
お気に入り登録、感想、評価お待ちしています。
特に今回は現場猫が出るレベルだったので感想などで意見聞きたい気もします。
運営に喧嘩売りたい人とR18要望が多いのでお気に入りが2000とかぐらいまで行ったら書いてみましょう。
えっちいのかくとそれが基準になって本編に過激な方向に影響出るので(今回相当書き直して抑えてもこれ)まずは本編すすめましょう。
本編終わるころ(多分4か5のエピソード、今回は紅魔館編というエピソードなので30話かそのあたりぐらいで終わらないかな。短編は別枠で)には2000いってたらいいなって思います。
ねくすと(次は呪いとか祟りとかなんとかしてみた話)
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