ワンパン聖女〜追放されたのでとりあえず世界旅行します〜   作:ちゃんエビ

2 / 6
2話

俺の名はジェイク。長年冒険者として世界中を旅してきたナイスガイな28歳の男だ。そんな俺にある日指名依頼が舞い込んできた。

 

依頼主は聖都最高権力者である枢機卿のアルフレッド様だ。

アルフレッド様はかつて激しい戦いの末に魔王を封印した伝説の勇者パーティー【チェリーボーイズ】の大賢者であり生きる伝説とも言われている

 

魔王封印という偉業を成し遂げたのだから富も名声も凄まじいのだろう

だが!それとは別の意味で勇者パーティーは凄かった!

 

「パーティー名恥ずかし過ぎるだろ!」

 

名誉ある勇者パーティーの名が大変不名誉な名前とか、もし俺が勇者だったら即脱退案件だわ‼︎

 

そんな不名誉なパーティーの大賢者・・言わずとも分かるよな?

アルフレッド様は実力人格共に大賢者に相応しい方でありリーンベルグ聖国王から聖都を任されてる程優秀なのに・・不憫でならない

 

そんなアルフレッド様から直々に言われたのが

 

「ジェイクお前さんの実力を見込んで頼みがある・・3日前に聖都を追放・・いや魔王討伐の旅に出た聖女アリシアを・・・・・・・・・・・

抑え込んでくれぇぇぇぇぇ‼︎

 

ハハハハハハ‼︎アルフレッド様・・無理です‼︎

 

「アルフレッド様!この依頼は無かった事に」

 

だってアリシアだぞ?勇者である妹のエリシアならまだ何とか出来るがアリシアだぞ?

 

「頼む‼︎後生の頼みじゃあぁぁ‼︎」

 

おい!聖都最高権力者が冒険者に土下座するなよ‼︎

 

「この世に5人しかいないSSランク冒険者、ゴッドハンドであるお主にしか出来ない依頼なんじゃぁぁぁ‼︎」

 

なら他のゴッドハンドに・・・やべ!アイツらの居場所なんて俺知らねーぞ!SSランク冒険者ってのは自由気ままに世界を回るからな!

 

「アルフレッド様!SSランク冒険者はSSランクの魔物を単騎で仕留める事は出来ます!ですが‼︎アリシアはランク外でしょう‼︎知ってます?

SSランクの魔物であるブラックドラゴンをワンパンですよ?俺でさえ入念な準備と全力をもって闘わないと討伐出来ないブラックドラゴンをワンパンですよ?」

 

いやホントSSランクってなんなんだろうな?

いやまだ勇者であるエリシアなら分かるんだよ!

何で普通の聖女がブラックドラゴンをワンパンできるんだよ?

あの無自覚チート聖女、自分の事を普通の聖女だと思い込んでいるからタチが悪い

 

普通に聖女してれば滅茶苦茶可愛いんだがな

銀髪ロングのストレートヘアーにクッキリとした金色の瞳、聖女らしく?なのかは知らんがあまり主張しない慎ましい胸、華奢な体とまさしく俺の好みパーフェクトなんだが・・・まぁ妹のエリシアもアリシアと瓜二つというか分身みたいなもんだが勇者なのに腹黒いんだよな〜

 

聖女として聖都を離れる気がないアリシアを魔王討伐の旅に同行させたいが為に聖都追放を画策し、魔王討伐を反対される事を見越して聖女として聖地巡礼の旅に出ると偽ったりするしな

 

「このままじゃゴッドハンドの面子が丸潰れになるのぉ〜」

 

ん?俺達の面子が丸潰れ?・・・・あっ!ヤバい‼︎アリシアがこの先SSランクの魔物をワンパンしていくと俺達SSランク冒険者の存在意義が危うくなるぞ!アイツSSランクが初心者オススメのランクって勘違いしてるし聖女ムーブでSS狩りしかねん‼︎

 

「アルフレッド様‼︎その依頼引き受けましょう!ただし‼︎抑え込むのではなく教育です!アリシアは冒険者というか世間の常識からズレています‼︎その常識を正せば自ずと自身の異常さに気が付くでしょう」

 

そうだよな?SSランクが最難関だと分かれば自分の力が異常だと自覚出来るよな?・・・出来るのか?ちょっと自信ない

 

「さすがジェイクじゃ‼︎頼んだぞい‼︎」

 

まぁ引き受けた以上依頼達成に全力を注ぐが、肝心のアリシア達は今どこにいるのやら

 

「ジェイクよ!善は急げじゃ‼︎アリシア達はラグレシア皇国を目指しておるはずじゃ!」

 

ラグレシア皇国、歩きで2週間ってところか

3日前に出発したから今は隣街のベルナンドに到着したかってとこだな

 

「アルフレッド様、ゴッドハンドが1人【雷鳴】のジェイクにお任せ下さい」

 

かなり魔力を消費するが雷魔法を纏って走れば半日で着くな

待ってろよアリシア‼︎絶対問題起こすんじゃねえぞ‼︎

 

こうして俺はアリシア達を追いかけ隣街ベルナンドへ走り出した

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

「お姉ちゃん♪やっと隣街に着いたよ」

 

あれから3日後私達はようやく聖都の隣街、交易都市ベルナンドに到着しました

 

ベルナンドは私達が暮らすリーンベルグ聖国の中で最も交易が盛んな街で各国からやって来た商人さんや冒険者さんで街中が賑わっています

 

「お姉ちゃんまずは宿屋を探そ?私早くお風呂入りたいよ」

 

そうですね、これだけ人で賑わっているのですから早めに宿屋を抑えないとまた野営しなきゃいけませんからね

 

私の浄化魔法ピュアクリーンで体や服の汚れは綺麗になるけどやはりお風呂には入りたいですからね

 

「フフフ♪宿屋が満室だった時を考えたら野営をしなくてはなりません

だからお姉ちゃんから提案です。教会に行きましょう!聖女ならタダで泊まれますし教会だから満室という心配もありません‼︎」

 

聖女というのは神の信託をこの身に受ける神の御使いですからね

だから教会にはタダで泊まれるんです!タダで!泊まれるんです‼︎

 

大事なところだから2回言いました。旅の資金はそれなりに用意してますが節約は大事ですからね‼︎もしかすると盗賊の方々や泥棒さんにお金を取られるかもしれません!私は普通の聖女だから当然盗賊さんや泥棒さんには敵いませんし命が惜しいので大人しくお金は渡すつもりです

その為の身代金は確保したいですからね

 

「さすがお姉ちゃん♪略してさすおね」

 

エリシアが褒めてくれたのは嬉しいのですが略す必要があったのか甚だ疑問です

 

「じゃあまずは教会に行ってお風呂を借りましょう」

 

「わーい♪お姉ちゃん一緒にお風呂入ろ♪」

 

「フフフ♪エリシアは甘えん坊さんね」

 

私達は何気ない会話をしながら教会を探すついでに街を探索し、路地裏を通り抜けようとしたのですが

 

「グヘヘへ、こりゃ極上の獲物だぜ!」

 

「しかも双子とはな!高く売れるぜ」

 

「ゲヘヘ、こんだけの上玉滅多にいやしねぇ!売る前に味見するか」

 

「おいおい!売り物に傷を付けてどうすんだよ」

 

「気持ちは分かるがボスにバレたら俺達殺されるぞ」

 

私達は屈強そうな男性5人組に取り囲まれてしまいました

勿論私は抵抗しません

 

「あの?お金なら差し上げますので」

 

「お姉ちゃん⁈」

 

何故かエリシアが驚いてますが私達の安全の為です!

寄付金だと思えば安いものですよきっと

 

「勿論有り金は全部貰うがお前達も貰っていくからな」

 

あれ?ひょっとして私達危機的状況なのでは?

 

「じゃあ私達も貴方達の有り金と命を貰っていくからね」

 

え⁈エリシアなんて物騒な事を!それに私・・達?いや私はそんな事しませんよ⁈私は至って普通の聖女ですから!

 

「ガハハハ!粋のいい姉ちゃんだ!俺はそんな女を屈服させるのが大好きなんだ‼︎」

 

ああ!エリシアなんて事を!私は見知らぬ男性の性癖なんて知りたくなかったんですが

 

「フフッ♪屈服するのは私じゃなくて貴方達‼︎」

 

エリシア!挑発するのはいけません!勇者の称号を持つエリシアでもAランクの魔物を討伐するのが精一杯、まぁ私よりも強いのですが

 

「あの〜?貴方達はFランクの魔物を討伐出来たりします?」

 

もし彼等がFランクの魔物を討伐する実力者なら私は当たり前ですがエリシアでも歯が立ちません

 

「ガハハハ!こっちの姉ちゃんも面白いな!Fランクの魔物?そんなの余裕だよ!欠伸しながら倒せるわ!まぁ俺はCランクの魔物も倒せるがな」

 

やはり私が睨んだ通り彼等はFランクの魔物を討伐出来る実力者でしたか、でも何故Fランクより格下のCランクまで自慢するのでしょう?

 

「だが俺達のボスはスゲェぞ、なんせAランクの魔物を一人で倒す猛者だからな」

 

ええと・・・どうゆう事です?Fランクの魔物を倒す実力者が部下でボスがAランク?普通逆ではないですか?私でも分かります‼︎

 

「フフッ♪お姉ちゃんはSSランクのドラゴンをワンパンする人外なんだから」

 

え⁈そんな最弱自慢しなくても・・いえ自慢じゃありませんね最弱ですし、そして何気に人外とか乏してますよね?私普通の聖女ですよ?決して人外ではありません‼︎

 

「おぉ怖い怖い!ドラゴンをワンパンとか是非見たいもんだ」

 

「ギャハハ!嘘つくならもう少しまともな嘘つけよ」

 

「ワンパンならぬ(ワン)パンじゃね?」

 

「ヒャハハ!ほら!お手!」

 

あ〜それは嘘じゃないんですが?

え?私ドラゴン程度すら倒せないような貧弱に見えます?

 

「っと!お喋りに時間割くわけにはいかねぇんだ!ヤロウ共姉ちゃん達捕まえてさっさと帰るぞ」

 

あっ!非常にまずいですね!エリシア連れて何とか逃げないと

 

「さあ姉ちゃん達、大人しくしてれば痛い目に遭わずに済むからな」

 

そう言いながら屈強そうな男性が私達に近付いてきます

 

「お姉ちゃん逃げて‼︎」

 

エリシアが私を逃そうと男の人達に立ちはだかり抵抗しています

 

「エリシア‼︎」

 

可愛い妹を1人残して逃げるなんて出来るわけないじゃないですか!

敵わないのは承知ですが妹を守る為に私も抵抗はさせてもらいますよ!

 

「お姉ちゃん駄目!街が半壊しちゃう

 

駄目じゃありません‼︎私はエリシアのお姉ちゃんなんだから!

あと後半なんて言ってたか分かりませんでしたよ!

 

「ガハハハ!麗しい姉妹愛ってやつか?」

 

私達のやり取りを眺めていた屈強な男性はそう言って強烈なパンチでエリシアのお腹を殴りました

 

「ぐわっ⁉︎」

 

あっ!勇者であるエリシアに物理攻撃はあまり意味がないですよ?

エリシアの固有スキル【ブレイブアーマー】は物理攻撃を無効しますからね。エリシア曰く目に見えないオーラみたいな鎧が物理攻撃を弾くみたいで逆に攻撃した人が痛い目に合うとか

 

だからといって可愛い妹のお腹を殴るのはお姉ちゃんとして許せません‼︎

 

「あれれ〜?おじさんCランク倒せるんでしょ〜?こんな華奢な女の子1人倒せないのにぃ〜?あれれ〜?おかしいなぁ〜?」

 

「このクソガキがっ‼︎マジで痛い目見ないと分かんねぇようだな‼︎」

 

エリシア挑発しちゃ駄目ですって!顔真っ赤にして怒ってるじゃないですか!相手はFランクの魔物を倒す実力者ですよ?恐らくブレイブアーマーを貫通する強力なスキルを保持している筈です!

 

「まさかこの俺がガキ相手にスキルを使う事になるとはな‼︎」

 

ほら!ほら‼︎スキル使うって言ってるじゃないですか‼︎

 

「へへ!そこの姉ちゃんも大人しくしてろよ?」

 

あっ!エリシア達に気を取られてる隙に他のお仲間さん達に捕まってしまいました!首にナイフを突きつけて私を人質にする気ですね‼︎

 

「おい!オメェの姉ちゃんの命が惜しけりゃ大人しくしてろよ?ちょっとでも動きゃ姉ちゃんの綺麗な肌が傷物になるぜ?」

 

ああ!エリシアゴメンなさい‼︎私の不注意のせいで‼︎

 

「エリシア!お姉ちゃんの事なんか気にしないで‼︎」

 

「うん‼︎最初からお姉ちゃんの心配はしてないから大丈夫だよ‼︎」

 

え⁈・・・え⁈・・・最初から・・心配して・・ない?

いや!ちょっとは心配して下さいよ⁈気にしないでと言ったけれども少しくらい心配してもいいんじゃないですか?お姉ちゃん悲しい‼︎

 

『『『『『ちょっとくらい心配してやれよぉぉぉぉぉぉ‼︎』』』』』

 

あぁ・・なんだか凄く可哀想な人を見る目で私を見てるじゃないですか

 

「何の騒ぎだ‼︎」

 

おや?表通りからガチャガチャと重厚感ある足音が聴こえてきますね

この街の騎士団の方達でしょうか?

 

「チッ!ベルナンドの騎士の連中が来やがった、オメェらズラかるぞ」

 

そう言って顔が真っ赤な男性は他のお仲間さん達を引き連れ足早にこの場を去って行きました。

 

とりあえず私もエリシアも無事に済んで良かったです

お姉ちゃんの心が少し傷付いたけど無事で良かったです!

お姉ちゃんの心は少し傷付いたけど‼︎

 

「お嬢さん方‼︎ご無事ですか?」

 

駆けつけてきたこの街の騎士団の方がそう私達に話しかけてきました

重い装備を身に着けて走って来たからか顔が赤くなってますね

街の平和を守る為に頑張ってくれているのですね!ご苦労様です‼︎

 

「ええ、私達はなんともありませんが先程まで5人組の屈強な男性達がいましたよ?危うくお金を取られそうでしたが」

 

私達は無事でしたがあの方達の行いは悪い事でしたからね

ちゃんと騎士団の方にお話しますよ?

 

「隊長・・」

 

「ああ、恐らくな」

 

おや?何やらご存知の様子で

 

「あの〜?騎士様達は先程の男性達をご存知なのですか?」

 

出来れば彼等が一体何だったのか知れたら良いのですが

 

「うむ、未遂とはいえ君達も奴等の被害者ではあるな。何も知らないままじゃスッキリしないだろう」

 

「誘拐・殺人・人身売買、被害者は数知れず組織の実態も未だ掴めない

闇の組織ファントムブラッドの連中ってとこ?」

 

「‼︎・・・君!ファントムブラッドを知っているのか⁈」

 

「う〜ん・・まぁ一応?組織のボスの名はネロ、元Aランク冒険者で【血霧】の二つ名を持つ男ってとこかな?」

 

「血霧のネロだと⁈奴は5年前まで冒険者としてベルナンドにいた男だ!引退したと噂されていたがまさか闇の組織を立ち上げていたとは」

 

「隊長!至急騎士団に戻り団長達に報告しましょう‼︎」

 

「そうだな!済まないが君達も一緒に来てくれないか?我々は少しでも奴等の情報が欲しい!」

 

「だってさ!どうするお姉ちゃん?」

 

・・・・・え⁈・・・・急な展開についていけてないのですが?

いきなり私に振られても困りますよ・・・いえ知りたかった事を知れて良かったのですが予想より少し・・いやかなり深刻でした‼︎

 

「とりあえず私達も同行しましょうか」

 

まぁ普通とはいえ私も聖女です!悪事を働く方達や被害にあわれた方達を放っておく事は出来ません‼︎

 

私は戦う事なんて出来ないけど騎士団の方達の回復やサポートならお任せあれです!なんたって聖女ですから!最悪の場合でもポーションがありますからね‼︎ポーションがあれば大抵の事は何とかなるんです‼︎

 

 

「ここが我々ベルナンド騎士団の拠点だ!客人として招きたいところだが理由が理由だ!済まないがこのまま団長と面会してほしい」

 

騎士団の隊長さんの案内で騎士団の拠点に来ましたが立派な建物ですね

聖都を守る聖騎士団の拠点も立派でしたがベルナンドも負けてませんね

あっ!話が逸れましたね。とりあえず今は隊長さんの言う通りベルナンド騎士団の団長さんにお会いしましょう

 

「団長‼︎失礼します‼︎事前に報告したファントムブラッドについて重要な情報を持つお嬢さん方をお連れしました」

 

団長室の前で隊長さんが大きな声でそう言ってましたが・・・私何も知りませんよ⁈むしろエリシアが何故知ってたのか不思議なくらいです

 

「入れ」

 

団長室からそう声がして隊長さんが団長室の扉を開くと

 

「よく来てくれたお嬢さん・・・ってアリシア様ぁぁぁ‼︎ああ!お久しぶりです!アリシア様‼︎私です!元聖騎士団副団長のデュークです

 

あら?ベルナンド騎士団の団長さんは元聖騎士団副団長のデュークさんでしたか!

 

「はい!お久しぶりですデュークさん、元気そうで何よりです!」

 

ん?隊長さんポカンとしてますがどうしたのでょう?

 

「レックス!アリシア様達をお連れする間失礼な事はなかっただろうな‼︎」

 

隊長さんの名前はレックスさん、事情が事情でしたしお互い自己紹介出来なかったですね!ちゃんと覚えておきます!そういえばSSランクの冒険者さんの名前覚えてませんでしたね、あの方とはまた会いそうな気がするのでその時に教えてもらいましょう

 

「デュークさん!レックスさんは私達を丁重に扱ってくれましたよ?

威圧してはレックスさんが可哀想です」

 

レックスさん何故か顔が青ざめてましたが失礼な事なんて何もありませんでしたよ、あとレックスさん私を神を崇めるような顔で見ないでください!私は普通の聖女であって神ではありません!神に失礼ですよ‼︎

 

団長が敬語使って接しているから団長より立場が上だと思ってるんだよレックスさん、そんな人をおもてなしもせずにいたから青ざめてるんだよ

 

私の耳元でコソコソ話をしてきたエリシアがそう言ってましたが私はデュークさんより・・・立場上でしたね!聖女という役割がある以上仕方ないのかも知れませんが今は聖都の聖女ではないのだから気にしなくてもいいのに

 

「はっ!アリシア様申し訳ありませんでした」

 

「デュークさん!私もいるんだけどぉ〜?」

 

「ああ!これは失礼した!エリシア殿!」

 

おや?エリシアとデュークさんはお知り合いだったみたいですね

勇者として聖騎士団と鍛錬してましたからその時に知り合ったのでしょう

 

「アリシア様エリシア殿、早速で申し訳ないがファントムブラッドについて知っている事を教えて欲しい!私は何がなんでもファントムブラッドの連中を捕まえたいのです‼︎」

 

ファントムブラッドの面々を捕まえたいデュークさんの意気込みは分かりました・・が!私何も知りませんよ?

 

「デュークさん申し訳ありませんが私はファントムブラッドについて何も知りませんの」

 

こうゆう時は最初に知らないと話しておくのが一番です!

黙って話を聴いてたら一番重要な情報を握っている大物ムーブ醸し出しますからね!それで実は何も知らないと分かった時のガッカリ感は堪えるものがあります・・はい・・以前聖騎士団の誰かさんにそんな目を向けられました・・・貴方ですよ!デュークさん‼︎

 

「はい!アリシア様の無知さ・・と言いますか常識のズレは理解しております!」

 

・・・はい?・・え⁈・・今なんと?・・・いえ、きっと今のは私の聞き間違いでしょう!私これでも聖女として世間の見聞や常識を学びそれなりには学があると思ってますからね‼︎少なくとも何処ぞの脳筋爆裂聖女よりは常識人だと自負してます‼︎

 

「ここは私が話しておくからお姉ちゃんは先に教会行ってて」

 

「教会に行くのでしたら騎士団の者を案内に付けましょう‼︎レックス‼︎アリシア様を教会へ案内しろ」

 

「はいっ!この身に変えてもアリシア様はお守りします」

 

ここはエリシアに任せて私は先に教会へ向かうのが良さそうですね、それにレックスさんが護衛を兼ねて案内までしてくれるので助かります

 

いや!アリシア様の心配は全くしてないのだが

 

ん?デュークさんが何がブツブツ言ってますね?

アリシア様が心配?よく聞こえなかったけど私を心配してくれているでしょう!ありがとうございます‼︎

 

「ではアリシア様‼︎教会へご案内します」

 

私はレックスさんの案内で教会を目指しベルナンドの街を再び散策する事にしました

 

それが私に降りかかる悲劇の始まりだとは知らずに

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。