ワンパン聖女〜追放されたのでとりあえず世界旅行します〜   作:ちゃんエビ

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4話

アリシアです、私は今教会の前にいます

 

吐きそうなので全力ダッシュしたのですがそれがいけなかったみたいです、体の内側からこみ上げる吐き気が加速され・・・・あ!吐いてないですよ?状態異常回復(リフレッシュ)の魔法を掛けたのでスッキリしました

 

いやあの場で使えば良かったんですがあの時はそんな事考える余裕が無かったんです‼︎一刻も早くあの場から逃げ出したいその気持ちが勝ってましたからね。だって凄く臭かったんですもの。

 

思い出したらちょっとムカってきました!腹いせに彼の事は今後シュールストレミング男爵とでも呼びましょうか?

 

「はぁはぁはぁはぁ、やっと着いた〜‼︎アリシア様置いて行かないで下さいよ!」

 

あっ!レックスさん置き去りにしてたの忘れてました、荷物まで持って貰っていたのにこれはとても失礼ですね

 

「レックスさん申し訳ありませんでした‼︎忙しい中私の護衛までして下さっているのに荷物まで‼︎そんなレックスさんを置き去りにした私はとても罪深い罪人です、どんな罰でも受けますわ」

 

「へぇあ⁈いやそんな事で罪とか罰って重過ぎですよ⁈それにアリシア様の様な目々麗しい美少女の護衛とか寧ろご褒美ですよ!アリシア様が気に病む必要は全くありません」

 

レックスさん・・・貴方聖人ですか?私の罪を咎める事なく寧ろ私の護衛がご褒美だなんて・・・あっ!これお世辞ですね、所謂騎士トークってやつですね‼︎騎士の方は貴族令嬢の護衛も任務の内ですからね、貴族令嬢をヨイショする為の処世術なんでしょう‼︎私には分かります‼︎

 

危うく私チョロインになるところでしたよ!聖女を誑かすとかレックスさん貴方罪な人ですね!聖人認定しましたがやっぱり取り消します‼︎だからそんな爽やかイケメンスマイルするの辞めて下さい‼︎

 

「お気遣いありがとうございます!」

 

『揺れる乙女心を聖女ムーブで誤魔化してるアーちゃん可愛いぃぃ♪』

 

さてと‼︎教会の前でいつまでも話し込んでいたらいけませんね‼︎変な幻聴も聴こえてきましたしそろそろ司祭様やシスターさんとお話してお泊りの交渉をしないといけません!

 

『幻聴じゃないもん‼︎サンちゃんアーちゃんの中にずっといるもん‼︎アーちゃんの心の声丸聞こえだもん‼︎』

 

「レックスさんそろそろ教会の中に入りませんか?」

 

「そうですね!司祭やシスターもきっと喜びますよ!聖女様が教会に来るという事は祝福みたいなものですからね」

 

「そう・・なんです?」

 

『アーちゃん無視しないでよぉぉぉぉ‼︎あっ!そこのイケメン分かってますね♪聖女が教会に来るという事はこのプリティーなサンちゃんが教会に訪れるって意味ですからね♪』

 

あの〜?自分でプリティーって言ってて悲しくないですか?自己顕示欲が強いのもどうかと思いますがそこはサンちゃんの個性だと思えば私から何も言う事はありません‼︎はい‼︎何も言う事はないですよ‼︎

 

『辛辣‼︎アーちゃん辛辣だよぉぉ‼︎何も言う事はないからって無視はやだよぉぉぉ‼︎・・アーちゃん・・もしかしてまだ怒ってる?』

 

・・・・・いえ・・怒ってないですよ?ラグレシア皇国の聖女の顕現武器が凄いとか私の顕現武器がアレだとかおかげで私が戦う時結局素手で殴るしかないとか思ってないですよ?まぁ私は基本サポート特化の聖女ですから戦う機会なんてそうそうないのですが!

 

『怒ってるぅぅ‼︎アーちゃんめっちゃ怒ってるぅぅ‼︎・・あっ!こんな時確か異世界の言葉では、オコなの?ねぇオコなの?って聞くのが常識みたいだよ?』

 

いや!異世界の言葉とか言われても私に分かる筈ないじゃないですか‼︎

でもなんでしょうか?サンちゃんにそう言われて無性にサンちゃんを殴りたいこの気持ちは?これがオコってやつなんですかね?

 

『ゴメンなさい‼︎殺さないで下さい‼︎全部私が・・いやお爺ちゃんが悪いんです‼︎殴るならどうかお爺ちゃんを‼︎』

 

いや、サンちゃんのお爺ちゃんって

 

「アリシア様⁈大丈夫ですか?さっきから様子が変ですが・・・まぁこの街に来てから色々とありましたからね‼︎きっとお疲れなんでしょう!

教会で休ませてもらいましょう」

 

これは失念してました!サンちゃんと話している時は所謂瞑想状態になってますからね!レックスさんが心配するのも無理はありませんし私も早く教会に参りましょうか

 

『サンちゃんがピンチの時に颯爽と助けを・・・これがイケメンムーブってやつなんですね〜♪サンちゃんじゃなきゃ惚れてますわ〜♪アーちゃんみたいに惚れてますわ〜♪』

 

「レックスさんすみません!そうですね、確かに少し疲れてるのかもしれません!」

 

まぁ主にサンちゃんのせいですがね‼︎あと私は別に惚れてませんが?

私はそんなにチョロくありませんよ‼︎余計な事言ってると顕現させて本当に殴りますよ?

 

『ぴぃぃぃぃぃぃ⁈』

 

あの?ちょっと怯え過ぎでは?殴るといっても私は普通の聖女‼︎最低ランクのモンスターしか歯が立たないか弱い聖女ですよ?守護天使であるサンちゃんには痛くも痒くもない筈なんですが?

 

『え⁈』

 

ええと・・私何か可笑しな事言いました?神の使徒である守護天使の前では何人たりとも等しく無力であると教わりましたが

 

『そ、そうだけど!アーちゃんの言ってる事は間違えてないけど〜厳密に言えばそうでもないの〜』

 

どうゆう事ですか?

 

『確かにサンちゃん達守護天使は強いよ?でもね?その教えって一般教義つまり世に広く伝える為に訳された教えであってそれに当てはまるのはあくまでも一般人、人としてのラインを超えた人外には当てはまらないの』

 

なるほどなるほど!では私の言ってた事は何も可笑しく無かった訳ですね!だって私は至って普通の聖女ですから!

 

その思考回路が普通じゃないんですよ

 

サンちゃん・・・小声で聴こえない様に言ってても丸聞こえですよ?

それにですよ?私の思考回路が普通じゃないって失礼じゃないです?

まるで私が普通じゃないような言い草ですが!

 

『少なくともサンちゃん改め守護天使サンダルフォンが・・・ってイケメン待たせてるよ?このリア充め〜♪』

 

サンちゃんがどうかしたのでしょうか?少し気にはなりますがそれはさておきレックスさんを待たせすぎるのもどうかと思いますので早く教会に参りましょう!あとサンちゃん、私はリア充ではありませんよ!

 

「ではレックスさん、教会に入りましょうか」

 

「はい!アリシア様」

 

レックスさんに声を掛けるとレックスさんは私より先に歩き出し教会の扉を開いてくれたのですが

 

「アリシア様・・今礼拝堂では司祭様の聖書朗読が行われてるようです

申し訳ありませんが少しだけ待っていましょう」

 

「そうですね、では私達も司祭様の聖書朗読に参列しましょう」

 

「はい」

 

レックスさんの返事を聞いて私達は参列者の方々が座っている席の後ろに座り司祭様の聖書朗読を有難く聞いていました

 

『聖書朗読って絶対睡眠魔法仕込んでるよね?それも超強力なやつ!だってサンちゃん凄く眠いもん』

 

そうですか、私は全く眠くありませんがサンちゃんが眠いのならそのまま静かに寝てくれて構いませんよ?寧ろその方がいいです!

 

『絶対起きててやるんだから‼︎アーちゃんが寝てる時も起きてサンちゃんのプリティーボイスで歌いまくってやるんだから‼︎』

 

それ凄く迷惑な安眠妨害ですよ‼︎絶対歌わないで下さいね‼︎

 

『天使の歌声を安眠妨害とか言う大変失礼極まりない人、アーちゃんだけだよ?』

 

う〜ん、確かにそう言われたらそうなんですけどサンちゃんあんまり天使感がしないんですよね!なんかこう俗っぽいというか!

 

『天使は天界で神を敬い厳格に生きているって⁈そんなの‼︎そんなの信者の都合の良い妄想だよ‼︎もう皆キャッキャウフフな煩悩生活だよ‼︎』

 

うわぁ〜私聖女ですが何故か急に信仰を辞めたくなりましたよ‼︎

 

『アーちゃんが信仰を無くしてもサンちゃんとアーちゃんはズッ友だよ♪』

 

ズッ友の意味は分かりませんがあまり嬉しくない響きですね!

ってサンちゃんと話してたから司祭様の聖書朗読聴き逃してたじゃありませんか‼︎

 

『信仰心無くしたなら聖書朗読なんて聞かなくて良いじゃん♪』

 

サンちゃん・・そんな事言ってるとそのうち堕天しますよ?

 

『あは♪サンちゃんは堕天するようなイキリ天使じゃないもん♪』

 

過去に堕天した天使は確か熾天使だったルシフェルでしたよね

 

『あ〜それなんだけどね・・・解らせってアーちゃん知ってる?」

 

解らせ?・・・何かを教えて理解させるって意味でしょうか?

 

『流石アーちゃん♪絶対に解らせられないメスガキ♪』

 

それ絶対褒めてないですよね?メスガキという単語は初めて聞きましたが生物の牝と子供を侮蔑した呼び方の組み合わせってところですよね?

ほら!絶対褒めてないですよ‼︎それに絶対解らせられないって私に学習能力が無いって事ですよね?サンちゃんってちょくちょく失礼な事言ってきますよね?これは流石にムカ着火ファイヤーですよ‼︎

 

『はぁぁん♪アーちゃんが!アーちゃんがぁぁぁぁ!ちゃんと覚えてるうぅぅぅぅぅ♪サンちゃんが吹き込んだ・・ゲフン!教えた異世界用語をちゃんと覚えてるぅぅ♪しかも使い所も合ってるぅぅぅ♪』

 

え⁈急に早口で喋り出してどうしたんです⁈ちょっと・・というか結構気持ち悪いのでもう喋るの辞めてもらっていいですか?

 

『気持ち悪いって酷い‼︎いいですか?アーちゃん‼︎オタクというのは推しに興奮すると早口で語り出すものなんですよ‼︎これは本能‼︎オタクの本能解放なんです‼︎ワイルドブラストなんですよ‼︎』

 

あっそうですね!

 

「アリシア様‼︎司祭様が此方を凝視してますが」

 

はっ!サンちゃんが話しかけてくるから結局何も頭に入ってこなかったじゃないですか!とりあえず思考を切り替えるのでサンちゃんは黙ってて下さいね‼︎

 

『は〜い‼︎じゃあプリティーなサンちゃんはjungle primeでパカ娘プリティーマラソンの続きを観てるよ〜♪』

 

ちょっと待って下さい‼︎何ですか?それ!凄く気になるんですが!

 

『おっと〜♪アーちゃん気になっちゃう?気になっちゃうぅぅぅ♪でも〜司祭が話しかけてるよ〜♪相手しなくていいのかなぁ?』

 

むぅ〜仕方ないですね‼︎後で教えて下さいよ?

 

「初めまして司祭様!私、アリシア・イアハートと申します」

 

「これはようこそお越し下さいました聖女様!まさか聖王国が誇る聖女様がこのベルナンドの教会にお見えになられるとは夢にも思いませんでしたぞ!まさしく奇跡‼︎神の奇跡ですぞ‼︎」

 

いやそんな大袈裟に持ち上げないで下さい‼︎参列者の方々から凄い視線向けられてますが私至って普通の聖女ですよ?神の奇跡でもなんでもないんですよ‼︎

 

『奇跡は起きます‼︎それを望み奮起する者の元に‼︎必ずきっと‼︎って今マックウィーンちゃんが言ってたーー‼︎泣ける‼︎もう神回確定です』

 

あっはい‼︎そうですね‼︎微妙に噛み合ってそうで噛み合ってない事言うの辞めて貰えます?

 

「聖女様‼︎どうか我等に祝福を‼︎」

 

え〜と祝福って・・ポーションでいいですか?

 

『祝福?ポーションぶっかければ良いと思うよ?前の回でナイスシャワーちゃんも似たような事言ってしね♪』

 

それ祝福でもなんでもないじゃないですか!ただのシャワー好きです‼︎

どちらかというとお米を浴びる方が祝福なんですが?結婚式でそういった習慣ありますし!

 

『えぇ〜‼︎塚宝記念22Kmのレースの時、祝福のシャンパンぶっかけてたんだけどなぁ〜!まぁ冗談はさておき‼︎祝福といえばアーちゃんの固有スキルでしょ〜♪』

 

もう!異世界の情事を語られても分かりませんよ!とにかく‼︎ポーションじゃ駄目なんですか?

 

『いつも思うけどアーちゃんのそのポーションへのこだわりってなんなんですか⁈』

 

え?ポーション美味しいです!

 

『あっ!それ以上言わなくていいよアーちゃん!多分語彙力が凄い事になりそうですから』

 

ポーションの魅力を語ろうとしただけなのですが

 

『ポーションオタクがポーション語り出したら長くなるでしょうが‼︎』

 

そんな事ないですよ‼︎ってサンちゃん何か観てるって言ってませんでした?

 

『観てますよ?観ながらアーちゃんに話しかけてます♪』

 

観るか喋るかどちらかにして下さい‼︎

 

『サンちゃんだって鑑賞に集中したいよ‼︎でもほっといたらアーちゃんポーション配るしかやらないじゃん‼︎それにしてもタッキーちゃんとタイヤちゃん可愛い〜♪とりあえずアーちゃんはちゃんと祝福してあげてね』

 

わかりました・・普通とはいえ私も聖女‼︎ちゃんと祝福します‼︎ポーション配りたかったのですがちゃんと祝福します‼︎・・・あっ‼︎

 

「司祭様、この出会いもきっと神の導きなんでしょう!そして神の祝福もまた・・・《聖なる祝福(ホーリーギフト)》」

 

ふぅ!祝福を授けた方々が淡く輝いてます‼︎スキルの効果がちゃんと発動したんですね!まぁ祝福といっても普通の聖女の祝福なんてちょっと健康になるぐらいの効果しかしかないんですけどね‼︎

 

「おぉぉ‼︎体が嘘の様に軽くなりましたぞ‼︎それに体の中から迸るこの熱い力の奔流は⁈奇跡じゃ‼︎まさしく神の奇跡じゃ‼︎聖女様の祝福はまさに神の御技じゃぁぁぁぁ‼︎」

 

あの司祭様?ちょっとというか、かなり大袈裟に驚きすぎでは?

体が軽くなったのは肩凝りが解れただけだと思いますし熱い力の奔流?

は血行促進で体温が上がっただけでは?そんなに驚く事ないと思うんですが・・・あっ!そうゆう事ですか!普通とはいえ仮にも聖女、その聖女の祝福を授かったのだから神の奇跡をアピールしないと教会の威厳に関わりますからね‼︎

 

「アリシア様・・・何ですか⁈コレ⁈私鑑定スキルを習得してるんですがアリシア様が授けて下さった祝福の効果を鑑定したところ滅茶苦茶凄い事になってますよ‼︎」

 

レックスさんもですか!私は空気を読めるイケメンです!とそう言いたいんですね‼︎

 

「そうですね!滋養強壮に血行促進、体の凝りも解れるとても健康に良いスキルですからね‼︎」

 

「は⁈いやいや!何ちょっと温泉行って来ましたみたいな事言ってるんですか⁈」

 

あぁ温泉良いですね〜♪昔お父さんとお母さんに連れて行って貰った事があるんですよ!今はもう私達の手の届かない遠い世界に旅立ってしまったので会えませんが、私にはエリシアがいます‼︎寂しくなんかありません‼︎

 

「まぁまぁレックスさん、私の健康スキルはともかく私からも皆様に授けたい物があるんですよ!寧ろコレこそが私の本命と言っても過言じゃありません」

 

私は座席の傍に置いていた大きな荷物を仕舞う袋からポーションを取り出し司祭様やレックスさん、参列者の方々に配りました

 

「聖女様・・コレはその何というか・・ああ!いえ!とても有難いですし感謝してますがその」

 

フフフ♪司祭様や参列者の皆様、口をポカンと開けて驚いてますね♪

そんなに嬉しかったのでしょうか?流石ポーションです!私も嬉しいですよ‼︎

 

『ねぇアーちゃん?ピュアクリーンでお部屋も空気もピッカピカに綺麗になった所に雑巾プレゼントされてアーちゃん嬉しい?』

 

え?雑巾ですか?まぁピュアクリーンあれば雑巾要らずですしあまり嬉しくはないと思いますが・・・急にどうしたんですか?

 

『アーちゃんが配ったポーションは雑巾だって事だよ』

 

・・・・サンちゃん?本気でブン殴っていいですか?いえ!絶対殴るべきです‼︎雑巾が悪い訳ではありませんが流石にポーションを雑巾扱いされるのはカム着火インフェルノォォォォォ‼︎ってやつですよ!

 

『違うよ⁈サンちゃんが言ってたんじゃないもん‼︎・・魔王が‼︎そう‼︎魔王が言ってたんだよ‼︎アーちゃんが配ったポーションはドブ以下、まるで雑巾を絞った汚水のような味だったって‼︎』

 

そうですか・・魔王がそんな事を・・・・ってそんな訳ないじゃ無いですか‼︎私魔王に会った事なんてありませんよ‼︎

 

『ぴぃぃぃぃぃぃぃ⁈』

 

というかですね・・ドブ以下ってどういう事ですか‼︎雑巾を絞った汚水のような味?これは世の中のポーションマイスターに喧嘩売ってますよ

‼︎

 

『ポーションマイスターって何⁈普通に薬師なんじゃないの⁈』

 

え⁈ポーションマイスターをご存知ないのですか?ポーションの口当たりは勿論、香り、色、更には芳醇なコクを極めようとする素晴らしい方達ですよ?最近ではシュワッと弾けるような飲み口のスパークリングポーションを開発したみたいなんです‼︎

 

「ワイン飲めよぉぉぉぉ‼︎と世の声を代表してツッコミたいです‼︎』

 

サンちゃん落ち着いてください!とりあえずですね、私はポーションをドブ以下の雑巾を絞った汚水のような味と乏しる方を殴りたいです‼︎

 

『アーちゃん落ち着いてぇぇぇ‼︎聖女が物理攻撃に訴えちゃ駄目だよぉ〜‼︎そんな聖女はラグレシア皇国の脳筋爆裂聖女だけで十分だよ』

 

はっ!私とした事が!危うく脳筋爆裂聖女と同じ事をするところでした

 

『サンちゃん急死に一生』

 

「わぁぁぁぁぁ‼︎聖女様からポーションをプレゼントされました〜♪

これはもう一生の宝です♪」

 

あら?こんなにも喜んでくれる方がいますよ!格好から見てこの教会のシスターですかね?

 

『うわぁ〜恍悦したあの表情、聖女限界オタクの匂いがしますよぉ〜怖ぁ』

 

「聖女様‼︎私この教会でシスターをしてます‼︎プリムラといいます‼︎

あぁぁぁ‼︎あの憧れの慈愛の聖女様をお目にかかれるなんて‼︎それだけで幸せなのにその聖女様から何と手渡しでポーションを渡されて私はもう‼︎幸せの絶頂です‼︎軽くイッちゃいそうです‼︎」

 

シスターのプリムラさんですね!喜んでくれてるようですが物凄く早口な上、目つきがちょっと怖いのでちょっと距離を置いていいですかね?

 

『うわわわわ‼︎狂信者‼︎アーちゃん‼︎シスプリが限界突破して限界オタクから狂信者になりかけてるよぉぉぉ‼︎』

 

狂信者⁈それは厄介ですね‼︎

 

『厄介ですよ〜‼︎厄介オタク並みに厄介ですよ〜シスプリは』

 

・・・・あの‼︎狂信者は厄介ですね!って話してるのに厄介オタクとかまた理解出来ない異世界用語を用いるの辞めてください‼︎サンちゃんも厄介です‼︎あとプリムラさんの事を略するのも辞めてください‼︎シスターのプリムラさん略してシスプリ!妙に語呂が良いから私の中でもシスプリって定着しそうじゃないですか‼︎

 

『まぁまぁ、そんな事より早くシスプリを落ち着かせないと!』

 

うぅ・・まぁそうですけど

 

「えぇぇぇと・・・喜んでくれるのは私としても嬉しいのですがあまり興奮し過ぎるのも良くないですよ?教会とは神を祀る場、聖域と言っても過言ではありません!プリムラさんもシスターであるならこの場は厳かになさったらどうでしょうか?」

 

「あ・・あ・・・聖女様が・・・あの慈愛の聖女アリシア様が私に話しかけてくれたぁぁぁぁ‼︎しかも私の名前も呼んでくれたぁぁぁぁ‼︎尊い‼︎尊すぎるぅぅぅぅ‼︎私は神よりアリシア様‼︎貴方様を信仰します‼︎

はぁぁぁぁぁぁもう駄目‼︎抱いて‼︎」

 

サンちゃん・・このシスプリはもう駄目みたいですね

 

『アーちゃん‼︎落ち着かせるどころか発狂させてどうするんですか⁈

そして諦めるのが早過ぎます‼︎』

 

私に言われても知りませんよ!私はちゃんと落ち着くように言いましたがシスプリが勝手に発狂して発情したんです‼︎私に落ち度はありませんよ‼︎

 

「はぁぁぁぁぁぁん♪聖女様のその蔑むような視線、堪らないです‼︎

慈愛の眼差しを向ける眼から蔑まれるこの背徳感、この世にこれ以上の快感があるのでしょうか?いやありません‼︎断言します‼︎聖女様の軽蔑の眼差しこそこの世に置いて最高の快楽です‼︎快楽の聖女アリシア様こそが神なのです‼︎」

 

『・・・・・・そろそろお爺ちゃんネルの配信時間ですね、サンちゃんは暫く引っ込むからアーちゃん・・いえ!快楽神様頑張って下さい』

 

ちょっと待ってください‼︎というか逃げないでください‼︎

何なんですか⁈快楽の聖女って⁈私そんな不名誉な二つ名いりませんよ‼︎それに私が神とかシスプリの頭はイカれてるんじゃないですか?

 

『狂信者なんてそんなもんだよ・・じゃ私はお爺ちゃんネルの配信を』

 

サンちゃんお願いします‼︎助けてください‼︎シスプリの豹変に司祭様もレックスさんも他の参列者の方々も呆然としてて役に立ちそうにないんです‼︎

 

『まぁ方法が無い訳ではありませんが・・というかアーちゃんがサンちゃんに助けを求めるのって初めてなんじゃ?ふふふ〜ん♪これでサンちゃんの有能性が証明されましたね』

 

そうでしたね!サンちゃんの顕現武器がアレでしたから使い道が無かったので今まで助けを求める機会は無かったですね‼︎ってまさかアレを使うつもりですか⁈

 

『いくらアレとはいえ対人戦は想定してないんですよね。まぁ極悪人なら構いませんが、シスプリは・・理性が天元突破して本能がワイルドブラストした限界オタクってところです‼︎』

 

よく分かりませんが危険人物って認識で合ってますよね?

 

『サンちゃんが百合属性ならいいぞ!もっとやれ‼︎と言いますが生憎サンちゃんその辺りはノーマルタイプなんです‼︎だからアーちゃんの認識でいいですよ!』

 

何か聞き捨てならない事を言ってた気がしますが、それは置いといてどうするんですか?私としてもアレは使いたくないですし!

 

『まぁ絵面が悲惨な事になりますからねぇ〜!まぁ教会に聖女がいて神の奇跡とか持ち上げてますからね、それ以上のインパクトを落としちゃいましょう♪』

 

と言うと?

 

『アーちゃん、魔力を解放してサンちゃんの魔力と同調して下さい‼︎

あとはサンちゃんに任せて下さい‼︎』

 

なるほど‼︎そういう事ですか‼︎

 

私はサンちゃんの言う通りに魔力を解放し、サンちゃんの魔力と同調すると

 

『汝天を仰ぎ我を求めれば我神の名の元に汝の元に降りたたん‼︎』

 

 

サンちゃんが唱えているのは天界にいる天使を降臨させる儀式の時に唱える呪文で本来なら魔力を解放して此方側から呪文を唱えて天界にいる天使に呼びかけ、呼びかけに応じた天使が提唱者と魔力を同調した後、天使がサンちゃんのように呪文を唱えて初めて天使が降臨するという

儀式なんですがサンちゃん曰く手続きと手順が面倒臭いので

 

『あっ!ミカエルさん大変ですわ!何やら胡散臭い教団が私を呼んでいるみたいなんですが?』

 

『胡散臭い教団?そんなの無視しちゃいなさいラファエルさん‼︎私達大天使は呼べば応じるデリバリーサービスなんてやってないの‼︎本当に必要な時だけ動けば良いの‼︎そんな事より【昼下がりの団地主夫!息子の担任は体育教師‼︎】と【続・昼下がりの団地主夫!野獣蠢く町内会‼︎】

の視聴するわよ‼︎』

 

『はい♪滾る筋肉の躍動と熱い殿方のぶつかり合い、目を見張るものがありますねぇ♪』

 

と呼びかけにあまり応じてくれないみたいなんですが、サンちゃんは私が産まれた時に私の守護天使として私に宿っているので意思の疎通は出来てますし魔力を同調すれば後はサンちゃんが自分で顕現するという割とお手軽な天使降臨となってます

 

「可愛いアーちゃんの守護天使♪ラブリー♪キュート♪プリティーエンジェル♪サンちゃん降臨(こ〜うりんっ)♪」

 

私の体が一瞬だけピカッと光るとサンちゃん曰くプリティーなサンちゃんが降臨する際の名乗り文句を言いながら頭上から天使の羽を撒き散らしながら淡く輝くサンちゃんが私達の前に顕現しました

 

「「て、ててて天使様ぁぁぁぁ⁈」」

 

司祭様とシスプリが目を見開いて驚いてますね、まぁ天使降臨の儀を省略しての顕現だし驚くのも無理はありません

 

それにしてもサンちゃんの姿は派手ですねぇ!頭も服もピンク!サンちゃん曰く某魔法少女をイメージしました‼︎って言ってましたが天使だからマミらないよ‼︎の意味は分かりません‼︎

 

「ピンク・・天使様はピンク」

 

そうですね、サンちゃんはピンクですねレックスさん

 

「まさか生きている間に天使様の下着を拝見出来る日がくるなんて・・・感激です!生きてて良かった」

 

・・・・・・サンちゃん・・・変態が1人追加されました

 

 

 

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