もしも音ゲーマーがスクールアイドル同好会に入ったら   作:良麺

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今日はあの事について深掘り!!


第11話 あの事1

 

神田明神に参拝した後マックで食事をし、それからタイステなどのいろんなゲーセンを回り、気がつけばもう夜の8時になっていた。

 

「ごんぞうさん今日はありがとうございました」

 

「いえいえ、こちらこそ楽しかったです!」

 

「またどこかで会いましょう」

 

「ええ、それじゃ」

 

ごんぞうさんと別れた。

 

「この後どうする?」

 

「うーんとりあえず帰るか」

 

特にラインには愛さん以外からは特にメッセージは届いてない。愛さんからは

 

『なんで学校きてないの?』

 

『サボり?』

 

『いーけないんだー!』

 

『愛さんもサボって童夢とデートに行きたかった!!』

 

『童夢、会いたいよ』

 

やばすぎる。流石にダメージデカすぎたか。やっぱり愛さんには話した方がいいのかな。

 

それから俺と透は最寄駅に到着し、解散した。おそらく今日も家の前に愛さんがいるかもしれない。もしいたら、あの事を話すつもりだ。

 

家に着くと、案の定愛さんがいた。俺に気がつくと、急いで俺に近づいてきた。

 

(やばい)

 

愛さんの顔を見ると、目に涙を浮かばせ、こちらを睨んでいる。これワン殴られるやつでは?と覚悟していたが。

 

「...バカ」

 

優しく抱きしめられた。

 

「心配したんだぞ。同好会抜け出して、学校にも来なくて、愛さん寂しかったし、悲しかった」

 

「愛さん...」

 

「ねぇ童夢。お願いだから話して。アタシどんな事でも必ず童夢を助けるし、守ってあげるから、お願いだから、愛さんを頼って」

 

抱きしめる強さが強くなった。顔は見えないが、涙声になってるので恐らく本格的に泣いているのだろう。

 

「愛さん、ごめん。昨日あんな事があって、それから気まずくなって学校にも行けなかったんだ。でも、やっぱり愛さんには話そうと思う。俺の話、聞いてくれる?」

 

「...!うん!!」

 

すると抱きしめるのをやめ、顔が見えた。まだ涙は止まっていなかったが、笑っていた。

 

「やっとその気になってくれたんだね。愛さん嬉しい」

 

そして愛さんを家に招き入れた。

 

「わぁ懐かしい!!あの時のまんまだ!!!」

 

「まぁ俺たちが別のところにいた間誰も住んでなかったっぽかったし」

 

「そうなんだぁ」

 

「さて、愛さんに正直に話そうと思う。結構ショッキングで、もしかしたら今後の身内との関係にも関わってくるかもしれない。それを覚悟して聞いてほしい」

 

「今後の身内の関係?」

 

「実は、一部の同好会メンバーに関わってる事なんだ」

 

「わかった。どんな事でもいいから話して」

 

「それじゃ」

 

愛さんに、あの事を話した。

 

 

それは俺と愛さんが別れて、八丈島の方に引っ越した。そこから、小学校に入学し卒業して、中学校に上がり、とここまでは問題なかった。中二で透と出会い、趣味が同じだったということから親友の仲になるなど、我ながら順風満帆な生活を送っていた。

 

だがある日、一人で帰っていると。

 

「やめてください!!」

 

「いいじゃんか〜」

 

他校の女子生徒が高校生にナンパされていた。今思えば高校生が中学生にナンパとかすごいなと思う。それでなぜか見て見ぬふりができず、仕方なく近くにあった交番の方で警官を呼び、その高校生を捕まえてもらった。

 

「君ぃ、いくら高校生でも中学生はダメでしょ〜」

 

「なんでだよ!いいじゃんか〜」

 

高校生は警官に連れられていった。

 

「ありがとう。君のおかげで助かったわ」

 

俺よりも身長が高くて、中学生とは思えないほどスタイルが良かった。

 

「ごめんなさい、紹介が遅れたわ。私の名前は朝香果林。よろしくね」

 

「あなたは、名前なんていうのかしら?」

 

「あ、すいません、2年の利根川童夢って言います」

 

「あら、後輩くんだったのね。ふふ、後輩くんに助けられちゃった。でも、本当に感謝しているわ、童夢」

 

先輩だったのか。しかもいきなり名前で呼ばれてびっくりした。

 

「ねぇ、今時間ある?お礼がしたいのだけど」

 

突然の誘い。別に断る理由もなかったのでその誘いを受けた。

 

それから連絡先も交換し、放課後や休日に良く会っては一緒にどこかに出かけたりして、交流を深めていった。

 

「朝香先輩、今日も楽しかったです」

 

「ねぇ、その朝香先輩って呼び方、やめてもらえるかしら」

 

「え」

 

何かまずいことした?

 

「朝香先輩じゃなくて、果林って呼んでほしい。私と君との仲なのに、他人行儀っぽくて嫌だわ」

 

「そうですか。わかりました。果林先輩」

 

「呼び捨てでもいいわよ?童夢」

 

「いやそれは」

 

「お姉さんの言うことが聞けないのかしら?」

 

「...果林。さん」

 

「さんは余計よ。でもまぁいいわ。今日は楽しかったわね。また出かけましょう♪」

 

こんな感じで次第に距離が近くなった。

 

そんなある日

 

「あの、利根川くん」

 

「はい」

 

「ちょっといいですか?」

 

え!?なにこれ!?告白!?!?いや〜人生生きてるといいことあるんだなぁって思ったら。

 

「進路希望表がまだ未提出です。今出せますか?」

 

「あ、まだ書いてない」

 

「放課後までに出せますか?」

 

「出せると思う。紙ここにあるし」

 

「じゃあ、放課後までに私に出してくださいね」

 

告白じゃ無かった。人生つまんねーって思いながら進路希望表を書いていた。

 

放課後

 

「童夢、待ってたわ」

 

なんと校門に果林さんの姿があった。

 

「果林さん?校門で待ってるなんて珍しいですね」

 

普通ならどこかで待ち合わせていたが、なぜか今日は果林さんがわざわざうちの学校まで来ていた。

 

「早く会いたかったしね。早くいきましょ?」

 

「は、はい」

 

すると果林さんは腕に抱きついてきた。

 

「か、果林さん!?」

 

「こら、じっとしていなさい」

 

「なぜ、こんなこと?」

 

「いいから」

 

それから果林さんに連れられたのは

 

「ここは?」

 

「私の家よ」

 

「果林さんの!?」

 

「そうよ。今日は家に上がって、二人っきりでゆっくりしましょ♪」

 

それで果林さんの家に上がり、リビングに案内された。

 

「どうぞ」

 

果林さんにコーヒーを淹れてもらった。

 

「ブラックでよかったかしら?」

 

「ええ」

 

「フフ、やっぱりあなたと私って、相性いいのね」

 

そう言い、果林さんはコーヒーを飲み始めた。俺も飲み始める。

 

「そういえば、お昼に話してたあの子、誰なのかしら?」

 

「え?」

 

その瞬間、かつてない眠気が襲ってきた。

 

「あら、その前におやすみかしら?フフ、話はその後ね。ごゆっくり」

 

やがて、意識が消えた。




童夢人生楽しそう
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