もしも音ゲーマーがスクールアイドル同好会に入ったら   作:良麺

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ごぶさ


第12話 あの事2

「ん、ん?」

 

意識が戻った。知らない部屋のベッドの上で手錠が掛けられていた。

 

いや、は?

 

「あら、お目覚めかしら」

 

声のする方に向くと、そこに果林さんがいた。

 

「果林さん、これは一体」

 

「あなた、私以外の女に話しかけたわよね?その罰よ」

 

「どういうことですか?」

 

「あなたを監視するために、制服に盗聴器を仕掛けてたのよ」

 

「は?」

 

嘘だろ?

 

「そこで昼休みに、知らない女と話してたわよね。浮気かしら?」

 

「いやいや待って待って。まず俺と果林さん、そんな関係じゃ」

 

「あら、ごめんなさい。てっきりあなたと私、相思相愛だと思っていたから、早とちりしてしまったわ。でも、これであなたは逃げられない。永遠に私のモノに」

 

果林さんは俺にまたがってきた。

 

「ちょ、果林さん」

 

「おだまり。じっとしてなさい。これからあなたに、年上の凄さを教えてあげるんだから」

 

すると果林さんは上半身の服を脱ぎ始めた。黒の下着が丸見えになる。

 

「ちょっとやばいって!!」

 

「あら、下着姿で興奮するなんて、あなたまさか、童貞?ふふ、なら都合がいいわ。私もハジメテなの、お互い楽しくやりましょう♡」

 

まじでヤバイ、逃げないと死ぬ!ん?あれ?この手錠、よく見たらちゃんとロックされてない?

 

「あ」

 

外れた。

 

「ちょ、ちょっと!!なんで外れたのよ!!」

 

俺は急いで逃げた。向こうは下着姿なので追いかけてこれない。

 

それからすぐに家に帰り、鍵を閉めた。制服からは言われた通り、盗聴器が複数あり、全て破棄した。

 

果林さんのラインはすぐにブロックし、なるべく果林さんに会わないようにした。といっても、毎日放課後校門には必ず果林さんがいて、俺を待ち伏せしていた。たまに見つかってしまうと

 

「ネェ、なんで避けるのかしら?私達恋人同士なのよ?こんな私を好きにできるのは童夢だけなのに、ドウシテサケルノ?ドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテ」

 

怖すぎる。でもまぁすぐに走って撒けたのでなんとかなった。

 

だがこのままではまずいので、結局別の中学へ転校することにした。すると途端に果林さんに会わなくなった。もうこの事は水に流そうとしたのに。

 

 

「ということがあったんだ」

 

「嘘でしょ。まさかカリンが」

 

「残念ながら本当だ。だが信じられないなら無理に信じてもらわなくてもいい」

 

「そんなつもりで言ったわけじゃないよ。アタシ、童夢のこと、信じるよ」

 

「愛さん」

 

「ただね、カリンももう多分その事については反省してるんじゃないかな。今度、会って話し合ってみたらどう?」

 

「うーん」

 

「もちろん愛さんも一緒にね!もし何かあったら愛さんが守ってあげるから」

 

そう言って愛さんが抱きついてきた。すると不思議と安心感が出てきた。

 

「わかった。一回会ってみようかな」

 

「うん!!」

 

「ところで愛さんいつまでこのままでいるおつもりで」

 

「アタシの気が済むまで。だってずっと離れ離れだったから童夢分補充したい」

 

なんだよ童夢分って。

 

「そんなのないから」

 

「アタシにはあるの!!とにかくあと30分はこのまま!!」

 

30分も抱きついてて飽きないの?

 

「ねぇ、童夢」

 

「はい」

 

「今は、どうなの?」

 

「何が?」

 

「カリンとそういう事しようとしたわけなんでしょ?じゃあ、愛さんとはしたくない?」

 

これってまさか。お誘い?

 

「愛さんは、今すぐじゃなくてもいいけど、できれば早く童夢と一つになりたい、なんちゃって...」

 

上目遣いしながらそう言ってくる。

 

「ズルすぎる」

 

あの時は恐怖感が実ってそんな感情がなかったが、愛さんに関しては愛情が芽生えてきているので、今すぐしたい気持ちがある。

 

「でも流石にまだ早い。せめて、果林さんのことが片付いたらにしようぜ」

 

「そうだよね。じゃあ約束!!」

 

小指を出してきた。それに俺の小指を交わす。

 

「ゆびきりげんまんうそついたらハリセンボンのーます。ゆびきった!!」

 

「懐かしい」

 

「それな!!!」

 

それから約束30分を大幅にオーバーして、1時間くらい抱きつかれた。

 

「童夢、愛してるよ。アイダケニ」




次回、童夢、果林と再会(予定)
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