もしも音ゲーマーがスクールアイドル同好会に入ったら 作:良麺
「ん、ん?」
意識が戻った。知らない部屋のベッドの上で手錠が掛けられていた。
いや、は?
「あら、お目覚めかしら」
声のする方に向くと、そこに果林さんがいた。
「果林さん、これは一体」
「あなた、私以外の女に話しかけたわよね?その罰よ」
「どういうことですか?」
「あなたを監視するために、制服に盗聴器を仕掛けてたのよ」
「は?」
嘘だろ?
「そこで昼休みに、知らない女と話してたわよね。浮気かしら?」
「いやいや待って待って。まず俺と果林さん、そんな関係じゃ」
「あら、ごめんなさい。てっきりあなたと私、相思相愛だと思っていたから、早とちりしてしまったわ。でも、これであなたは逃げられない。永遠に私のモノに」
果林さんは俺にまたがってきた。
「ちょ、果林さん」
「おだまり。じっとしてなさい。これからあなたに、年上の凄さを教えてあげるんだから」
すると果林さんは上半身の服を脱ぎ始めた。黒の下着が丸見えになる。
「ちょっとやばいって!!」
「あら、下着姿で興奮するなんて、あなたまさか、童貞?ふふ、なら都合がいいわ。私もハジメテなの、お互い楽しくやりましょう♡」
まじでヤバイ、逃げないと死ぬ!ん?あれ?この手錠、よく見たらちゃんとロックされてない?
「あ」
外れた。
「ちょ、ちょっと!!なんで外れたのよ!!」
俺は急いで逃げた。向こうは下着姿なので追いかけてこれない。
それからすぐに家に帰り、鍵を閉めた。制服からは言われた通り、盗聴器が複数あり、全て破棄した。
果林さんのラインはすぐにブロックし、なるべく果林さんに会わないようにした。といっても、毎日放課後校門には必ず果林さんがいて、俺を待ち伏せしていた。たまに見つかってしまうと
「ネェ、なんで避けるのかしら?私達恋人同士なのよ?こんな私を好きにできるのは童夢だけなのに、ドウシテサケルノ?ドウシテドウシテドウシテドウシテドウシテ」
怖すぎる。でもまぁすぐに走って撒けたのでなんとかなった。
だがこのままではまずいので、結局別の中学へ転校することにした。すると途端に果林さんに会わなくなった。もうこの事は水に流そうとしたのに。
「ということがあったんだ」
「嘘でしょ。まさかカリンが」
「残念ながら本当だ。だが信じられないなら無理に信じてもらわなくてもいい」
「そんなつもりで言ったわけじゃないよ。アタシ、童夢のこと、信じるよ」
「愛さん」
「ただね、カリンももう多分その事については反省してるんじゃないかな。今度、会って話し合ってみたらどう?」
「うーん」
「もちろん愛さんも一緒にね!もし何かあったら愛さんが守ってあげるから」
そう言って愛さんが抱きついてきた。すると不思議と安心感が出てきた。
「わかった。一回会ってみようかな」
「うん!!」
「ところで愛さんいつまでこのままでいるおつもりで」
「アタシの気が済むまで。だってずっと離れ離れだったから童夢分補充したい」
なんだよ童夢分って。
「そんなのないから」
「アタシにはあるの!!とにかくあと30分はこのまま!!」
30分も抱きついてて飽きないの?
「ねぇ、童夢」
「はい」
「今は、どうなの?」
「何が?」
「カリンとそういう事しようとしたわけなんでしょ?じゃあ、愛さんとはしたくない?」
これってまさか。お誘い?
「愛さんは、今すぐじゃなくてもいいけど、できれば早く童夢と一つになりたい、なんちゃって...」
上目遣いしながらそう言ってくる。
「ズルすぎる」
あの時は恐怖感が実ってそんな感情がなかったが、愛さんに関しては愛情が芽生えてきているので、今すぐしたい気持ちがある。
「でも流石にまだ早い。せめて、果林さんのことが片付いたらにしようぜ」
「そうだよね。じゃあ約束!!」
小指を出してきた。それに俺の小指を交わす。
「ゆびきりげんまんうそついたらハリセンボンのーます。ゆびきった!!」
「懐かしい」
「それな!!!」
それから約束30分を大幅にオーバーして、1時間くらい抱きつかれた。
「童夢、愛してるよ。アイダケニ」
次回、童夢、果林と再会(予定)