もしも音ゲーマーがスクールアイドル同好会に入ったら 作:良麺
あれから1週間近く経った。転校のことは親から了承取り、ラインのアカウントを消し、透の家にしばらく世話になっていた。虹ヶ咲学園の退学手続きはWEBで簡単に終わり、新しい学校の転校試験はオリジナル楽曲と書類の審査だけなので、あとはその結果を待つだけなのだが。
「これで落ちたら俺たち学歴消えるけどどうする」
「んーいや、ワン」
「いやツーだわそれ」
「実はゼロ」
「ガチで最悪」
12時、結果が届いた。
「ヨッシャーーーーーーーー入学決定」
「俺も、マジで人生始まってる」
「「神」」
無事に転校も正式に決定したので、
「よし、ゲーセンいけぜ!」
「今なら尖閣3連チャンいける」
「マジでやめとけ」
転校記念に透の家の近くにあるショッピングモールのゲーセンにいく事にした。
「今日はレベル15何かAJするまで帰れま10やるCar」
「それ下手すりゃ一生終わらないやつだからヤバイ」
ゲーセンに着き、しばらく音ゲーをしていたのだが、楽曲終わってふと後ろを見ると、
「...は?」
俺たちがやってるところから約150メートル離れたところにプリクラがあるのだが、なんとそこに同好会のメンバー、上原さんと侑さん、そして愛さんがいた。
「は、なぁ」
「どした」
「なんであいつらいんの」
「は?ヤバ」
筐体の画面を見るとちょうど3曲目、向こうはこちらに気づかず、プリクラの中に入って行った。
「なぁ、3曲目捨てゲーして移動しね?」
「あーいいよ」
「つか移動するついでにどっかで金おろして水買わね?」
「おげ」
そして3曲目とサヨナラし、移動する支度を始めた。
「よし、終わったな」
「うん。あ、やべ、あいつら出てきたぞ!」
「は、そっちから出るべ」
俺たちは足早にそこから離れた。
だが、
「あれ、もしかして、童夢?」
愛さんは俺を見逃さなかったようだ。
そうは知らず、一階に降りて、ATMで金を下ろし、水を買った。
「ファ㊙️ター、うめーwwwwww」
「その水汚くね?」
「でもうまい」
「それはマジで感動ストーリーだわ」
もうショッピングモールで用事は済んだので、出ようとしたその時、
「童夢!!」
「は、愛さん!?!?」
なんと愛さんが待ち伏せをしてた。
「やっと、やっと、やっっっっっと会えた。どこ行ってたの??学校にも来ないし、家にも誰もいないし、ラインも消えちゃってるし、なんで?なんで愛さんから離れちゃうの??約束もしたよね??ねぇなんで?なんで??」
俺たちはすかさず逃げた。
「ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ」
「たのし〜wwwwww」
俺はかなり焦ってるが、透はこの状況を楽しんでいた。
「あ!童夢くんいた!!逃がさないよ!!!!」
「侑ちゃん!!私も協力するね!!」
「ファ」
何と侑さんも上原さんも追いかけてきた。
するとすぐ近くに客待ちのタクシーが見えた。
「おい、あれに乗るぞ!!」
「おけ」
なんとか距離を離し、タクシーに乗り込んだ。なんとかなった。
「お客さんどちらまで?」
「あーとりあえず秋葉原駅まで」
「かしこまり!!」
タクシーで秋葉原駅へ向かうことにした。
「マジで人生終わるとこだった」
「それな」
「お前なに楽しんでんだよwwww㊙️ねよマジでwwwwwwwww」
「音ゲーのランダム段位より楽しい」
「それはわかる」
一方その頃、愛さんは。
「ごめん、愛ちゃん。取り逃しちゃった。
「うん、いいよ。ごめんねゆうゆ、歩夢」
「エマさんから童夢くんが同好会抜けるって聞いてから全く姿を現さなくなったし、ラインも消えるし、本当になにがあったんだろ」
愛さんは童夢との最後のトーク履歴を見る。そこには、『ごめん、やっぱり別れてくれ。俺は愛さんを幸せにできない。離れた方がまだマシだと思う』で終わっていた。
「ぜったい、ぜったいに別れない。愛さんと童夢は一緒、ずっとずっとずうっと一緒、約束したもん。諦めないよ」
愛さんは決心した。何がなんでも捕まえると。