もしも音ゲーマーがスクールアイドル同好会に入ったら   作:良麺

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第3話 大型エンカ

音楽科の校舎から部室棟まで結構距離があるため、しばらく侑さんに捕まれながら走るのはかなり疲れた。

 

「ここがスクールアイドル同好会の部室だよ!」

 

「はぁ鬼疲れたんだけど、そんなに急がないとダメだったん?」

 

「あぁ、ごめんごめん」

 

舌を出してそう言う。某ぼっち系主人公ならあざといと一蹴するだろう。

 

「じゃあ入ろうか!」

 

扉を開ける。

 

「あれ?誰もいない」

 

部室の中には誰もいなかった。

 

「今日休みだったんじゃ」

 

「ううん、普通に今日は活動日だよ。多分みんな練習に行ってるのかな」

 

「へぇ、じゃあまた今度でいいっすか?」

 

「え〜でもすぐみんな帰ってく「あれ?」あ!歩夢!!」

 

部員の一人だろうか。歩夢と呼ばれた女子がこちらに近づいてくる。

 

「侑ちゃん、この人は?」

 

「うん、紹介するね。この人は利根川童夢くん。同好会の曲作ってくれるって!!」

 

「あーこの前話してた人??」

 

「そう!!」

 

え、なにそれめっちゃ気になるんですけど。

 

「私は普通科2年の上原歩夢。同級生かな?」

 

「そうだね」

 

「じゃあ童夢君って呼んでいい?」

 

「いいよ、上原さん」

 

「じゃあ童夢くんも歩夢って呼んでね」

 

「いいよ、よろしくね、歩夢さん」

 

「むー、さん付けしなくていいのに」

 

なぜ頬を膨らます?ここって二次元なの??

 

「あ!みんな帰ってきた!!」

 

お、なんかぞろぞろ女子の方々が来たんですが、俺詰んでね???

 

「んー?なんか知らない人がいるね!」

 

「わー!男の子だ〜」

 

なんかめっちゃ身長の高い外国人女子とパーマがかったオレンジ色の女子が来た。

 

「あれ?知らない人がいる、しかも男の人」

 

「ほんとだ!!しかも先輩じゃん!!」

 

「あれ、この人どっかで会ったような」

 

今度は無表情な女子とショートヘアのうるさそうな女子と黒髪清楚系って言われてそうな女子が来た。先輩って言っていたので後輩なんだろうか。そして、黒髪清楚系なんかこちらをめっちゃ見てくる。怖い。

 

「みんな紹介するね!!この人は利根川童夢くん。音楽科2年生!この前も話したと思うけど、同好会の曲を作ってくれるって!!」

 

「あ!この人が利根川先輩!!」

 

黒髪清楚系が叫び出した。ほんとに怖い。

 

「ってあれ、そういえばどこかで会ったっけ?」

 

「私、演劇部に所属している者です!!」

 

「あー、そういえば楽曲提供したっけ」

 

そうだ。前に演劇部から曲を書いてほしいという依頼があったので、なんとタダ!!で書いてあげたのだ。そん時に挨拶しに演劇部に行ったんだっけか。

 

「あの時はありがとうございました!おかげで劇も大成功して、演出も曲のおかげでいつも以上に迫力があったって、大好評でした!!」

 

「それはよかった」

 

「へぇ、この先輩がしず子のお芝居の音楽作った人なんだ〜。先輩!!私普通科の可愛い1年生!中須かすみで〜す!かすみん!って呼んでほしいです!!」

 

なんだその昔流行った四隅を狙うパズルゲームのようなあだ名は。懐かしいな!

 

「よろしくね、中須さん」

 

「かすみんですよ〜先輩!」

 

あざといなこいつ。俺あざといやつだといじりたくなっちゃうんですよね〜。

 

「じゃあみんって呼ぶわ」

 

「なんでかすを省略しちゃうんですか!」

 

「カスって悪口じゃん」

 

「そのかすじゃありません!フン」

 

「私、情報処理学科1年、天王寺璃奈。表情作るのが苦手だけど、決して先輩を嫌いじゃないから安心して。璃奈ちゃんボード、スマイル!」

 

すごいやつ出てきた。どっから出したのかわからないスケッチボードに自分の頭がちょうどフィットして、まるで本当の顔かのように表情を出してきた。

 

「よろしくね、天王「璃奈って呼んでほしい」璃奈さんよろしくな」

 

「次は私だね!国際交流学科3年生!エマ・ヴェルデだよ!!元々日本のスクールアイドルに憧れててね、それでスイスから来たんだ〜。よろしくね、童夢くん。エマでいいよ」

 

スイスの人か。通りで身長高いわけか。にしても俺より高いとかバケモンだろこの人。

 

「よろしくお願いします。エマ先輩」

 

「次は私だね〜。ライフデザイン学科3年の、近江彼方ちゃんだよ〜。是非、彼方ちゃんって呼んでね。童夢くん」

 

「よろしくお願いします。彼方ちゃん先輩」

 

「うふふ、律儀に先輩もつけちゃって、可愛いね〜」

 

いやどこが????

 

「ゔぁははははははは!!!!彼方ちゃん先輩ぃぃひひひひ!!!」

 

え?そして侑さんは急に笑い出した。なんだこいつ??

 

「侑ちゃん、昔から笑いのツボが赤ちゃんだから、ちょっと面白いだけでも爆笑しちゃうんだ」

 

歩夢さんがご丁寧に解説してくれた。昔からってことはこの二人幼馴染か?

 

「いや面白くなくね?」

 

「ふぇぇ、最高だよ童夢くん!!」

 

「大丈夫か」

 

「そういえば、せつ菜ちゃんと愛ちゃんは?」

 

「トイレに行ってるから、もうすぐで、あ!来たね」

 

また二人の女子が入ってきた。一人は桜坂さんのような黒髪の子と、もう一人は金髪のギャルが来た。

 

「え?」

 

え?なんか金髪ギャルが近づいてきた。

 

「うそ、童夢だよね??」

 

「え?どこかで会ったっけ??」

 

「私だよ!愛さんだよ!!」

 

愛さん?え??こいつもしかして

 

「宮下愛、愛さんか??」

 

「童夢〜〜!!!」

 

「うぉへ!!」

 

急に抱きついてきた!!へ、なにこれ

 

「童夢〜、会いたかった〜。愛だけに!!」

 

「相変わらずダジャレはセットなのね」

 

「当たり前じゃん!」

 

「ちょっと愛さん!!離れてください!!!」

 

黒髪の子が愛さんを引き剥がす。

 

「え〜まだ童夢とくっつきたい〜」

 

「ダメです!!不純性交際は認めません!!」

 

なんだこの人、もしかして生徒会の人??

 

「んん、紹介が遅れました。私普通科2年、優木せつ菜と言います!!噂はかねがね聞いております、利根川童夢さん」

 

「え?なんで俺の名前を」

 

「せつ菜ちゃん。実は生徒会長なんだ」

 

「ちょ侑さん!それは」

 

え?まじ??確か生徒会長は違う名前じゃ。

 

「実は、訳あって、普段は生徒会長として過ごしていて、この優木せつ菜はスクールアイドル同好会のみの姿なんです」

 

なるほどわからん。

 

「つまり優木せつ菜って芸名な感じ?」

 

「まぁそんなとこです」

 

まぁなんでもいいや。

 

「まぁなんでもいいや、よろしくね、優木さん」

 

「せつ菜でいいですよ、童夢さん」

 

そっと微笑んでそう言った。え?これって、まさか脈アリ!?いやない。

 

「むーせっつー童夢と近いじゃん!!ずるい!!!」

 

愛さんがめっちゃ騒ぐ。なんか、すごいとこに来ちゃったな。

 

「あ、そろそろ下校時間だね」

 

「あ!!」

 

すっかり時刻は午後6時。透、まだ生きてるよな?




めっちゃ長くなった。童夢と愛さんについては次で書きます
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