もしも音ゲーマーがスクールアイドル同好会に入ったら 作:良麺
放課後になった。前までなら透とゲーセンに直行しているところだが、今日は同好会に行かなくてはいけない。
「という事で行ってくる」
「おけ」
同好会の部室ってどこだっけって思いながら教室を出ようとすると、誰かが入ってきた。
「童夢ー!迎えにきたよー!!」
愛さんがきた。
「一緒にいこ!」
手を繋いできた。
「あ、あの!宮下さんと利根川くんって、ほんとに付き合ってるの?」
さっきの女子がまたやってきた。
「うんそうだよ!愛さんから告ったんだ!!」
「これはヤバイ!!」
また女子はどこかへ行ってしまった。なんなんだあいつ。
「なんだろうね、あの子。まぁいいや!童夢が取られなかったらなんだっていいし、早く行こ!!」
「お、おう」
なんか嫌な予感しかしない。とりあえず俺と愛さんは教室を後にした。
「なんで音楽科って校舎別なんだろうね」
「まぁ他の学科と違ってうちは音を出すことがメインだったりするからね。いくら防音設備が整ってても多少の音が漏れてしまう。それで他の学科とかの授業の妨げにならないように別にした。なんて聞いた」
「ふーん。でも全然音漏れてなくない?」
「何度か設備改良して、今はだいぶ良くなったらしい。でも作ったもんはしょうがないから現状維持してるんでしょ」
「そういうことかー」
そうこう話してるうちに部室棟に着いた。
「うちの部室は3階に上がったところにあるからよく覚えといてね」
「はい」
部室に入る。
「「「「「「おつかれー!」」」」」」
「あ!愛ちゃんと童夢くんおつ〜!」
「カナちゃんおつー!」
「お疲れ様です」
「愛ちゃんお疲れ様。童夢くんも、音楽科からここまで遠かったでしょ?」
「エマっちおつかれ!!」
「お疲れ様です。まぁ愛さんが迎えにきてくれたんで迷わずに来れましたけど」
「よかった♪」
「ねぇ、愛さんと先輩って、付き合ってるの?」
突然璃奈さんがとんでもないことを言った。
「え、璃奈さんなんて」
「これ」
璃奈さんが見したのはスマホの画面。そこには、虹ヶ咲学園の新聞部のプライベートサイトだ。
「部室棟のヒーロー、虹ヶ咲音楽科トップと熱愛確定ってはぁぁ???なんやこれ!?!?」
「すごい!!童夢私たち有名人みたいになっちゃったよ!!」
いや全然良くないが。音楽科トップって何。
「えー!!愛先輩と童夢先輩付き合ってたのー!!」
「き、昨日再会したばっか、でしたよね??」
かすみさんと桜坂さんが死ぬほど動揺してる。
「実はさ、あの後愛さんから告ったんだ。そしたらOKしてくれて」
「す、すごい、やっぱ愛ちゃんって結構大胆だよね」
歩夢さんもなぜか顔を赤くしてた。
「全く、交際を始めるのは構いませんが、あくまで学生であり、愛さんに関してはスクールアイドルなんですから、節度を持ったお付き合いをお願いしますね!」
せつ菜さんは生徒会長らしくしっかり忠告してくる。
そこで突然部室の扉が開く。侑さんだ。
「みんな遅くなってごめん!聞いたよ愛ちゃん童夢くん、二人付き合い始めたんだね!!」
「うん!」
「おめでとう!!」
侑さんがそういうと、残りのみんなからも祝福の言葉をもらった。
「先輩、愛さんのこと、よろしくね」
「りなりー」
「私、前までは愛さんだけが友達だったんだけど、今は同好会のみんながいる。だから、もう愛さんに依存するのはやめる。二人とも、どうか幸せになってね。璃奈ちゃんボード、ファイトー!」
すると愛さんは璃奈さんに抱きついた。よく抱きつくなこの人。
「りなりーありがとう!!絶対に幸せになる!!でもりなりーともずっとずっとずーっと仲良くしたい!!だからこれからもたくさん遊ぼうね!!りなりー!!」
「うん!」
「じゃあこれからは璃奈さんも一緒に飯食わぬか」
「いいの?」
「うん。俺も通る誘いたい」
「うん!そっちの方がいい!!りなりー一緒に食べよう!!」
「やった!!璃奈ちゃんボード、ワクワク!」
ほんとにそのスケッチブックどっから出してるの。
「じゃみんな、練習始めよう!!」
「「「「「「「「おーう!!」」」」」」」」
「あれ?侑ちゃん。果林先輩は?」
「あ、さっき私のラインにきたんだけど、またモデルの仕事入ったんだって」
ん?果林、先輩?
「そうかー、残念だね」
いや、まさかな。名前だけ同じかもしれない。
「よかったら、童夢くんも練習見ていって!!」
「うん!愛さん頑張るよ!!」
ま、今はあの事は忘れよう。
「おう」
???「へぇ、あの二人がね。見過ごせないわ」
なんか不穏な感じ