もしも音ゲーマーがスクールアイドル同好会に入ったら 作:良麺
「お前さ、朝香果林って知ってるよな?」
「あーなんだっけ、ライフデザイン学科にいる3年で、今人気のモデルっていう」
「その朝香果林があの同好会にいたんだよ」
「へぇ、あの人スクールアイドルもやってたのか、それは知らんかった。で、それがどうした?」
「実はさ、この前あの事について話したよな?」
「あの事って、お前が中学に上がる前の事?」
「そう」
「あ」
「だいたい察しただろ?」
「張本人がそんな身近にいたのか」
「幸いまだ面と向かってはいないが、グループラインにあの名前を見つけた時はもう顔消えてた」
「怖すぎる」
そういえば、スマホがさっきからずっと鳴っていた。同好会のメンバーがずっとラインを送っていた。特に愛さんが一番送っており、50件ぐらい超えるメッセージと着信があった。
「結構めんどくさいことになったな」
「ヤバすぎる」
それから俺たちは解散し、家に向かった。家に着こうとした時、
「!!」
とっさに角に隠れた。なんと家の前に愛さんがいた。
「そういえば」
ラインを見返すと
『ねぇなんで言ってくれないの?』
『家の前で待ってる』
『本当のこと話すまで離さないから』
やっば、これ詰んでね?どうすんだこれ。
とりあえず家から離れた。
「うーんどうすっか...そうだ!!」
急いで透に電話をかける。
『はい』
「家泊めてくんね?」
『クッソ唐突なのヤバすぎだろ。まぁいいけど、なんかあったの?』
「愛さんに待ち伏せされてた」
『はwww、バケモンだろwwwwww』
「流石に顔歪んだ」
『まぁ泊るなら簡単な着替え持ってこいよ』
「おけ、まじであざす」
電話を切り、急いで透の家に向かった。
「結局、来なかった」
愛は童夢の家の前で待ち伏せし、話を聞こうとしたが、1時間待っても現れず、泣く泣く帰ることになった。家にはランニングしに行ってくると言って出ていったので特に心配はされなかった。愛は部屋に着き、ベッドに倒れ込む。
「グス、なんで、なんで、頼ってくれないのぉ、愛さんじゃダメなの...?」
また同好会の時のように涙が溢れ始めた。あの後、同好会のメンバー全員愛の事を心配し、慰めた。侑は明日もし童夢に会えたら話を絶対に聞き出すと言っており、璃奈も童夢のSNSを特定して何か情報がないか調べるなど、色々協力してもらう事になったが、まだ不安は拭いきれないでいた。
(明日、学校だったら童夢に絶対に会える。そん時に何が何でも白状させる!)
不安の中、強く決心をした。
透の家についた。ドアホンを押す。
「おはようございます」
透が出てきた。
「お邪魔女マジック」
今透は一人暮らしをしており、透以外誰もいないのだ。なので、
「「うぉぉぉぉぉ!!!!!!」」
「あ!!もったいねぇ!!!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁク㊙️譜面がよぉぉぉおおおおおお!!!」
こんな感じで音ゲーをしながら騒ぐこともできる。今のようにたまに透の家に泊まっては音ゲーをして朝まで暴れるという事を結構やっている。
ぶっちゃけこの時間が一番楽しい。
「あー、あの調子だと絶対キレられるどころじゃ済まないだろうな」
「可哀想」
「しかもあの朝香果林も同じ学校にいるってことがわかっちゃったし、もう人生サ終だわ」
「今までありがとう!!」
「どうすりゃいいんだよ」
「うーん、学校行かないとか?」
学校行かない...あ!!
「そうだよ!!学校蹴ればいいんだ!!」
「はwww」
「という事で明日アキバいかね?」
「うーんまぁ俺は別にいいけど、1日学校サボったくらいじゃ何も変わらんと思うけど」
「そりゃそうだけど、とりあえず1日おいて、そこから体勢を整える」
「なるほど、ちなみに考えはあるのか?」
「まだない!!」
「感動した」
とりあえず明日は早めに出発するという事で、透の後に俺という感じで風呂に交代で入り、スーパーで買ってきた着替え一式を着て、就寝した。
???「ふふ、彼ったら、まだあの事を引きずっているのかしら。可愛いわね♡。でも嬉しいわ、あの事をまだ覚えててくれてるってことよね?フフ、彼は愛のモノではなく、他でもない私のモノなの。これは誰であろうと、覆される事はない。待ってなさい童夢、すぐ貴方のところに行くわ。モウニガサナイ。ゼッタイニネ♡」