~ナザリックにて~
「・・・え?」
腑抜けた声とともに静寂が包み込んだ
シャルティアの戦闘の様子、リモータルビューリングを観戦していたアインズは眼前に広がり珍妙な光景に困惑していた
その場にいる、アルベドやデミウルゴスを含め、招集された階層守護者も同じようで
最初こそ人間ごとき下等生物に対しての侮蔑や皮肉、シャルティアに対しての激励など色々騒がしかったが
二等親のマスコットみたいな珍生物ノッブが現れてからアインズと同じように状況の整理が出来ていないようだった
とくにナザリック内でも最大の知恵者と呼ばれる二人は完全に画面をみてフリーズしていた
なにもかもが意味不明であり、考察する余地が全くないほどの謎生物
斬っても復活、斬ったら爆発、魔法を当てたら音楽とともに蘇る、やったと思ったらやってなくて、やってないと思ったらやっぱりやっていない
そんな光景を目の当たりにすれば無理もないものだった
特に最後の爆発など、アインズにとって人間だったころの古いコメディアニメを彷彿とさせた
表情にこそみせてはいないが、内心「うわぁ昭和のアニメみたいだなぁ」なんて呑気なことを考えていたほどだ
とりわけ厄介なのはあの見た目の癖に思いの外強いのだ
レベル100にダメージを与えるなど、あの珍妙がレベル70以上というのは想像に固くなかった
正直な話、あれがガゼフよりも強いというもはやギャグである
(かんがえたくもないが、他のアレも同じレベルだとするとかなりしんどいぞ)
リモータルビューリングで視認出来る限り1000は下らないだろう
アインズの即死魔法はある程度のレベルがあれば通用しないケースが多い
範囲を拡張すれば尚更だ、
そもそもあれは生物なのだろうか?
「デミウルゴス、お前はどう思う?」
「は!どう思うとおっしゃいますと?」
「無論あのちびノッブとか言う生物についてだ、」
「申し訳ありません、現段階では・・」
「アルベドは?」
「私もデミウルゴスと同じ意見です」
「そうか、、、」
「失礼しました!僕に直ちにあの珍妙の調査、可能でしたら捕縛致します」
信頼する配下達の言葉にも普段と違って力がない
視認できるだけでもよく言えば魑魅魍魎は跋扈している
UFOノッブ、メカノッブ、ビッグノッブ、スーパーメカノッブゴールデン、誠ノッブ
あまりのヘンテコなバリエーションの多さにないはずの脳が痛む
『ノブノッブ、』
『ノッブ!!』
『ノッブブブー、』
会話なのか?まったく何言っているのかはわからないが、ジェスチャーを交えコミュニケーションをしている
「それにしても、、なんとも戦闘意欲を削がれる見た目をしているというかなんというか、」
バタン!!!会議室の扉が乱暴に開かれる、その行為に階層守護者を含め、アインズ以外のメンバーがその者に、対し侮蔑と憤怒の視線を向ける
だが扉を蹴破った者、悪魔、は相当に焦っているのかそのような凍てつく視線など気にすることなくアインズにかしづく
「無礼もッ!!」
「よい、それでどうした?」
「恐れながらアインズ様!ナザリックが正体不明の何者かに襲撃を受けています!」」
「何だと?!状況は?!」
「敵数はおよそ100体、現在第一階層にてプレアデスの皆様が交戦中であります」
「敵の容貌は?」
「筆舌し難い2頭身の珍獣です!!」
「は?」