~安土城天守閣にて~
軍服に身を包んだ、この城と場には似つかわしくない物々しい、覇者たらん雰囲気を纏った女性が天守閣にて
姪と部下?に囲まれて立っていた
「さて主らに言いたいことがある、ここどこ!?」
軍服の女性はめを見開き、部下達に問う
「んー叔父上がなんかやったんじゃない?」
「わしにはわかりませんな」
「ノッブ!」
「ん?なんかいったか大殿?」
どうやら誰もこの状況が理解出来ない
いや、誰一人考えようとしない
「ええぃ!猿を呼べ猿を!この際光秀でもよいわ!!!」
周囲を見渡し叫ぶ、茶々、柴田勝家、森、と一匹、各々、興味がなさそうに各々作業に取り組んでいる
何故、この場には参謀が、いや何故バーサーカーのクラスしかいないのか
というかわし、人望なさすぎじゃね?
「というか、何故お前がいるんじゃ!!!」
指をさし軍服の女性は叫ぶ、それは彼女によく似ている格好、髪、しいて違いをあげるなら身長、スタイル、そして「ノッブ」しか言わないことだろう
尚こいつのことを調べても謎の生物としか出てこない
「ノブ!ノッブノブ!ノーブ!」
「何言っとるのかわからんわ!」
謎の生物はノッブしか言わない、体を使いジェスチャーをしてくれるのではあるが意思疎通は不可能のようだ
自分を元につくられているのに
「叔父上、聖杯のせいではといってるぞ」
幼く高価な装飾品に身を包んだ、姪、茶々が答える
その声には呆れが含まれていた
どうしてわからないんだと、、、
いやわかるかぁぁぁぁぁぁ!!!
頭を抱え女性が天を仰ぐ
~遡ること数日前
脳内に回想を浮かべようとするが何もでない
それどころか、一週間前の夕食すらわからない
何があったんだっけ?
目をつぶり、なんとか思いだそうとしていた彼女は冷や汗をかく
「本当に何があったんじゃ?」
全く、記憶がない
わし何もやってなくね?
ね?
ドン!襖を蹴破るが如く、足軽が報告する
どこにでもいる顔をした足軽だ、
わしをみるなり足軽は無礼にも
「馬鹿殿、なにやってるんですか!今、我々は奇襲を受けています!早く働けダメ殿!」
いや無礼すぎじゃろ?タメ口で溜め息を吐き気、暴言を浴びせてくる
息を切らして必死なのはわかるのだが
わし威厳ない?
「いきなり罵詈雑言なのじゃが、え?処す?処刑するか?」
思わず殺気をぶつけて、声をぶつけるが足軽はそんなことは気にすることなく話を続ける
「はいはい、とりあえず待ってますので早くこいよ!」
そう言い残し、足軽はあわただしく出ていった
もう敬語も使ってねぇ・・・
「よしあいつ殺す」
自分の待遇と部下達の態度に不満を思いながら軍服の女性、織田信長は
奇襲をした軍の元へ走って向かうのであった
その背中はやっぱり小さかったのだというのは
茶々の談である