ぐだぐだオーバーロード   作:嘆きのラジオ

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わし!大活躍!

活気溢れた街並み今は炎の海に呑まれ、周囲の建物は倒壊し、以前の面影はない

そのなかで2つの影が動く

 

「チィッ!!!」

複数の銃声が響く、飛翔する吸血鬼に向かい、銀の大粒の弾丸が放たれる、

しかし高速で動くシャルティアには当たらない、、、

弾丸よりも彼女のほうが早いため、軽々と避けられる

 

銃の反動によるほんの少しの硬直、その僅かな隙を見逃すことなくシャルティアは信長に急接近する

急いで後退するが間に合わない

懐に入りこまれ、銃の射程から外れる、

シャルティアは狂喜の笑みを浮かべ

スポイトランスを振るう、穂先が胴に迫る

 

ガキンッ!!!と金属がぶつかり合う音と共に火花が散る

狂喜の笑みを浮かべたのは信長も同じだった

スポイトランスが当たる直前に刀を抜き防いでいた

 

「接近戦が不得手でも思ったか?」

「ッ!!!」

図星なのか、シャルティアは驚愕な表情を浮かべる

人間では彼女の力に敵うものがいなかったのだろうか

(少女の見た目とは思えんほどの膂力ではある)

だがかの時代に刀を使えぬものなどいない

握る愛刀「宗三左文字」に力が入る

 

シャルティアも万力の力を込めるが信長を押し退けることは出来ない

 

「阿保・・・わしはな接近戦のほうが得意なんじゃよ!!!」

宗三左文字が紅蓮の輝きを帯び、周囲の温度が急上昇する

衝撃とともにシャルティアが吹き飛ぶ、宙に浮遊する銃が放たれ、至近距離で弾丸が直撃した

 

「グゥ!?」

六発の弾丸をもろに浴びたため小さな呻きをあげる

暇は与えない、すぐさま、装填し、放つ

数を増やし、20丁の銃弾が放たれる

 

「≪上位転移≫」

シャルティアが消えるとともに背後から気配が迫る

振り向き刀を振り上げようとした

しかし、気づいたときにはその刀は宙を舞っていた、消える大地、浮遊感、目には燃える民家の屋根が写っていた

 

「ガハッ!!!」

何が起こったのか?それを理解するころには身体に大きな衝撃を受けていた

迫る大地に叩きつけられ、身体に激痛がはしる

血を吐き、地面にひれ伏す

 

≪不浄衝撃盾≫

 

起き上がろうとした瞬間、右肩を槍が貫く

スポイトランスが具足ごとを肩を抉りとる

鋭い痛みがはしると同時に吹き飛ばされる

 

「所詮は人間、、、多少はやるようでありんすが、」

そういいシャルティアは信長を蹴りあげる

小さな身体から放たれる蹴りは全身を粉々にされたかのような衝撃に身体は宙を舞い再び地面に叩きつけられる

 

腕から頭から血が流れ、激痛が身体を襲い失血で目が霞む

 

だがそれでも信長はそれでも笑っていた

シャルティアはゆっくりと信長に歩みよる

傷だらけの信長に対してシャルティアの傷は既に完治していた

これが人と化け物の違いなのか

 

(なんと理不尽なことかの・・・)

生物としての格、そして世の不条理に思わず笑ってしまう

 

「はは・・・」

掠れるような、直ぐに消えてしまいそうな笑い声

歩みよる足音、迫る化け物を見て勝てる訳がない

そう思ってしまう

 

「ハハハハハハハハハハハハ!!!」

腹の底から愚かな、惰弱な、あまりに大馬鹿者の自分に、笑ってはしまう

なんて

なんて

なんて自分はこんなにめ弱くなってしまったのか

織田信長とはその程度のものだったのか?

 

「?恐怖のあまり壊れてしまったでありんすか?」

 

(違う、断じて否である!!!)

 

「いや何、あまりにも可笑しくてな・・・」

その口調は穏やかなもとさだった、敵に向けるような声ではないまるで友達に話しかけるような

だが、その場違いな声色の裏にはたしかな決意が宿っていた

 

拳を地面に叩きつける、拳から血が出るがそんなことは気にしない

瞳が紅く煉獄のように煌めき、身体が心が業火の如く燃え上がる

 

だからどうした?実力差がなんだ?そんな理由で諦めるなら端から天下など目指してなどいない

その叫びは目の前の化け物にではない弱気になっていた自身への怒りだった

 

動かぬ右腕で無理矢理身体を支え、折れた足で立ち上がる

血が溢れ痛みがあるが、頭は冴え、意識は覚醒する

 

(まだやれる・・・わしの覇道はまだ終わらん!)

 

魔力が膨張し、その膨大な魔力は小さな身体には収まりきらず決壊したダムのように溢れだす

 

「ッ!!!」

シャルティアは思わず距離をとる

信長の気迫に押されたのかはわからない

だが、目の前の人間が人間という生物にはありえない

そう自身と同じ魔力を感じとる

それは今もなお膨張し肥大化する

 

「わしは第六天魔王にして」

「尾張の吉法師」

「生まれながらの戦国大名にして、天下統一を夢みた、おおうつけ也!」

全身の魔力を振り絞り、保有する3000丁の火縄銃を顕現させる

正に信長にとっての勇ましき兵たち(火縄銃だが)

 

天を埋め尽くすかのような、嵐のように三千の銃が渦巻く

 

魔力を見にまといその奔流から宙に浮遊する

信長に追随するように

三千の火縄銃が螺旋を描くように信長の周囲に展開される、

 

「三千世界の屍を越えて逝け、」

「これが魔王の三千世界(さんだんうち)よ!!!」

全ての銃口が一斉にシャルティアに向き発砲される

雪崩のような轟音とともに津波のような、鉛の雨が降り注ぐ

 

いくら鉛の弾といっても三千もあれば只ではすまない

シャルティアはすぐさま退避行動をとるが

迫る津波から逃れるはずもなく鉛の波に呑まれていった

 

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