スケベ過ぎる天王寺璃奈   作:スピリタス3世

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第二十四話 りなちゃんボード『てーまぱーく』‼︎

  かすみ視点

 

 朝が来た。瞼を開くと、柔らかな日差しが私を出迎えてくれた。心地よい鳥のさえずりが、今日という一日の始まりを告げる。なんていい時間なのだろう………

 

「そういえば、かすみちゃんってどこにエロ本隠してたの?」

「本棚。教科書のカバーをつけてたよ。」

「素晴らしいムッツリ精神ですね。」

 

 何故かいる友達を除けば。

 

「なんでいるの⁉︎」

「あっ、かすみさんおはよう!」

「いい朝ですね。」

「挨拶はちゃんとしないとダメだよ。りなちゃんボード『古事記にもそう書いてあるʕ•ᴥ•ʔ』」

「ああおはようおはよう‼︎で、なんで私の部屋にいるの⁉︎」

「そんなの私が鍵開けてみんなを通したからに決まってるじゃん。」

「勝手に通すな‼︎」

 

 確かにしず子には合鍵を渡していたけど、まさか全員連れてくるとは思わないじゃん‼︎しかもこんな朝っぱらから、人が寝ている時に‼︎あり得ないんだけど‼︎

 

「で、かすみちゃん。コッペパンまだ?」

「勝手に入っておいて頼むな、厚かましい‼︎」

「かすみさん、朝食は大切ですよ。これ、常識です。」

「なら人の家に勝手に入らないのも常識‼︎」

 

 更には朝ごはんまで作らせようとする始末。本当に酷い。人の家をなんだと思っているのだろうか………

 

 

 

 

 その後私は洗顔や美容ケアなどを済ませ、コッペパンを食べながら皆の話を聞くことにした。

 

「で、今日は何の用?」

「用がなかったら来ちゃいけないの?りなちゃんボード『うるうる(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)』」

「うん。」

「酷い、薄情者。」

「りなさんはさておき、私たちは面白い場所を見つけたんだよ。」

「面白い場所?どこ………?」

「「「せーの…………」」」

 

 面白い場所………?スクールアイドルの養成所とか?それともコッペパン工場?私に黙って朝から会いにくるくらいだし、相当な場所なんだろう………

 

「この前AVの撮影に使われてた旅館!」

「エロ本図書館ですね。」

「りなちゃんボード『愛さんが一番よく使うトイレ(╹◡╹)♡』」

「なんで皆バラバラなの⁉︎」

 

 普通こういうのって一緒でしょうが‼︎しかも全部下ネタ‼︎朝っぱらなんなの⁉︎かすみんの優雅な朝を邪魔しないでよ‼︎

 

「そういう冗談はおいといて………」

「よかった、冗談なんだ………」

「今回紹介するのはここですね。」

「りなちゃんボード『硝子の花園\(^^)/』」

 

 そんな事を思っていると、本題の場所が出てきた。なるほど、ガラスをメインにしたテーマパークだね!しかも最近SNSで話題になってたやつ!

 

「おお!いいじゃん!おしゃれ!」

「だよね!」

「うんうん。」

「ですが、これだけではありません。」

「えっ…………?」

 

 これだけじゃない………?まさか、ガラスだからマジックミ……じゃなくて、何か仕掛けがあるって事?一体何なのだろう………?

 

「じゃじゃん!プレミアムチケット!」

「このチケットを使って入ったカップルは、結婚への適性が最大になるそうです。」

「要するに、絶対結ばれるってこと。」

「絶対結ばれる⁉︎」

 

 そんなチケットあっていいの⁉︎大丈夫⁉︎なんか捕まったりしない⁉︎

 

「ちなみに過去の成婚例がこれね!」

「これを使った人全員が結婚してるんだよ。」

「おお、すごい…………っ!」

 

 そして、HPの写真を見る感じ………確かに結婚してる。しかもSNSで見た有名人夫婦まで!これはすごい!絶対にしず子と使って結婚しなきゃ!

 

「じゃあ、これはしず子と使うね!」

「「はぁ?」」

 

 そんな事を思ってたら、非リア2人がものすごい顔をした。

 

「何言ってるの、かすみちゃん。これは私が愛さんと使うの。」

「愛先輩、色子いるよね⁉︎」

「奥歯だけ全部ぶち抜いたるわ。」

「それ、逆にムズくない⁉︎」

 

 確かにこの2人だって、好きな人と結婚したいだろう。でも私にだって譲れないものがある‼︎

 

「かすみさん………私もかすみさんと使いたい……///」

「しず子………///」

 

 って思ってたけど………あの、しず子、これってその………そういうことだよね?

 

「あのさ、それプロポーズしてオッケー貰ったと同じじゃない?」

「ですから、わざわざ使う必要も無いですよね?」

「「確かに………///」」

 

 ということで、かすみんはしず子と結婚しました!めでたしめでたし!

 

「ですから、これは私が………っ‼︎」

「いいや私が。」

 

 そして、非リア2人の醜い争いが始まった。

 

「頑張って〜!グーまではオッケーだよ〜!」

「いや、ダメ!スクールアイドルは顔が命でしょ‼︎」

「愛さんと結婚できなければ死んだも同然。」

「愛先輩、恋人もういるよね?」

「これさえあれば、せつ菜さんを誘える気がするんです!」

「普段まともに誘えないのに、いきなりこれ出来るの?」

 

 つーか、この2人じゃ無理じゃない?しお子は段階すっ飛ばし過ぎだし、りな子は普通にNTR。しかも強姦。こりゃダメだ。やっぱり私たちが使うしか…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「話は聞かせてもらったよ!」

「歩夢先輩⁉︎」

「「「歩夢さん⁉︎」」」

 

 そんな事を思っていたら、何故か窓から歩夢先輩が現れた。なんで………?

 

「え………っ?」

「たまたまこの辺を通りかかったら、面白い話が聞こえてね。ちょっとジャンプして窓から入ってきちゃった。」

「ここ2階ですよ⁉︎ちょっとジャンプじゃ来れないでしょう‼︎というか勝手に入るな‼︎」

「不法侵入してもいいけど、このチケットは持ってっちゃダメ。」

「不法侵入もダメだよ!」

「いきなり話に入るなんて………そんな横暴、許されると思ってはるんです⁉︎」

「は?私先輩だよ?言う事聞けないの?」

「パワハラが酷い‼︎」

「あれ?侑さんは一緒じゃないんですか?」

「侑ちゃんなら昨日浮気してたから締めといた。」

「あっちもカスじゃん‼︎」

「カスじゃなくてかすみん‼︎」

 

 しかもあまりの横暴っぷり。元ヤンなのも納得がいく。これじゃあ、まごころ系スクールアイドルじゃなくて、ガチ(ころ)系スクールアイドルだし。

 

「ということで、私は家に帰るね。じゃあね!」

「お疲れ様です!」

「嵐が去ってった………」

「さてとさてと、チケット………」

 

 そんな嵐のような歩夢先輩は、挨拶だけして窓から出ていった。ホントなんだったんだ、あの人………

 

「って、無い。」

「あんのクソアマ‼︎勝手にパクりやがったな‼︎」

「りなちゃんボード『FUCKΣ(-᷅_-᷄๑)‼︎』」

「それどっちかっていうと、みあちゃんボードじゃない?」

 

 しかもしれっとプレミアムチケット盗んでるし。ルパンもびっくりのヤンデレ怪盗だよ。侑先輩の人生が盗まれないか不安………いや、八股系スクールアイドルマネージャーの人生はどうでもいっか。そんな事を思った、ある日の朝だった。

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