僕達が、LBXだ!!
西暦2051年……。
人々に夢と希望を与える筈のLBXが、突如として暴走を始める。
そんな中、自らを「ディテクター」と名乗る仮面の人物が犯行声明を発表する。
LBXの暴走を食い止めるべく、平和な
十一人の少年少女達はその命を懸け、相棒のLBXと共に戦場を駆け巡る!
トキオシティから始まったディテクターとの戦いは、海を渡り、世界中へと広がっていく。
「ば、馬鹿なぁ!? 美しきガーディアンであるこの僕に敗北の二文字は……、ぐぁっ!!」
A国のNシティ、その地下鉄で行われた激闘。
「うぉぉぉっ!! 闇墜ちヒロインのせくちーコスチューム!! お約束ですねぇ!!」
「うふふ。さぁ、いらっしゃい。私が相手をして、あ・げ・る」
中国のシャンパオにあるドラゴンタワーでの悲しい激闘。
当然、経験したのは戦いだけではない。戦いの最中、少年少女達は、様々な出会いと別れを経験する。
「あ、貴方は!?」
「拓也さん!?」
「否!! 私は宇崎 拓也などという男ではない!! 私の名は"ミスター・プレジデント―"だ!!」
一時日本に帰国した彼らが出会ったのは、和風な仮面をつけた謎の男、ミスター・プレジデント―。
「頑張れよ、ヒーロー」
「ありがとうございます!!」
エジプトのカイルにて、奇しくも現地の危機を救う事となったM・ゴジョーとの別れ。
これらの出会いと別れを経験する一方、ディテクターとの戦いは更に熾烈さを極めていく。
A国大統領のクラウディア・レネトンの暗殺阻止。
イギリスのブリントンで起こったLBXの暴走。そして、ビルニッジ天文台での激戦。
オーストラリアのキャンベルンで発生した大規模LBXの暴走。
この戦いの中で、少年少女達は、とある真実に辿り着く。
ディテクターの正体が、オメガダインを裏から操っていたとある人物であるという衝撃の真実。
──そして、戦いの舞台は地球から
青く輝く母なる星、地球。
そんな地球を背景に、漆黒の宇宙空間を漂う巨大な人工物、その名を通信衛星パラダイス。
一見すると何の害もない衛星に思えるが、その実、対空迎撃用の砲台を四十基も備え、更には島をも吹き飛ばす程の威力を有する巨大ビーム砲を備えた、文字通りの軍事衛星なのだ。
「怯むな! 我々の、否、地球の未来の為! 進み続けろ!!」
「「おぉっ!!」」
その軍事衛星パラダイスを眼前に望む宙域で、幾つもの光線と共に、幾つもの火球が光り輝いていた。
「ははは! NICSとシーカーの精鋭部隊と言えど、所詮はこの程度か!!」
その正体は、軍事衛星パラダイスを攻略せんと
そして、その合同部隊を迎撃するべく防衛線を展開している、オメガダインの部隊。
両部隊が繰り広げている戦闘の光であった。
「く! 何とか敵の防衛線を突破できんのか!?」
「駄目です。敵LBXの性能は、こちらのLBXの性能を遥かに凌駕しています!」
オメガダインが使用するXF-05の高機動型は、設計の段階から宇宙空間での運用も視野に入れている為、宇宙空間でもその性能を遺憾なく発揮している。
対して合同部隊側が使用するLBXは、ウォーリアーやジム等の既存の機体に宇宙空間での活動用としてフライトパックと呼ばれる装備を装備させた程度で、当然ながらその性能はXF-05と比べると大きく劣る。
また、合同部隊側はNICSとシーカーの連携も取れているとは言い難い事も相まって、苦戦を強いられていた。
「一点でもいい! 何とか防衛線に穴をあけるんだ!!」
「っ! 司令!」
「何だ!?」
「敵の防衛線後方から巨大な機影が急速接近! ……これは、キラードロイドです!!」
「何だとぉ!?」
漆黒の宇宙を進む白き翼。一角獣ユニコーンの如く黄金に輝く角を有しながらも、雄々しきその姿はまさに白き竜。
その名を、キラードロイド・ペガサス。
「フッハッハッハッハッハッ!!! NICSとシーカーが協力した所で、所詮は烏合の衆!! 我々の敵ではないわ!!」
キラードロイド・ペガサス、そして同機に騎乗し腕組みをするゼウスと呼ばれるLBX。
それを操るのが、オメガダインを裏から操っていた一連の事件の真の黒幕、アルフェルド・ガーダインその人であった。
「我がキラードロイド・ペガサスの力、とくと見るがいい!!」
刹那、キラードロイド・ペガサスは咆哮を上げると、凶暴な両腕のエネルギー銃を発射する。
その威力はすさまじく、合同部隊のLBXが次々と宇宙の塵と化していく。
さらに続けて、キラードロイド・ペガサスは竜の咆哮の如くビーム攻撃を繰り出し、合同部隊側に大打撃を与える。
「フッハッハッハッハッハッ!……そうとも、世界は我々オメガダインによって統治され、我らの庇護のもと、地球は有史以来初となる恒久和平を得る事ができるのだぁ!」
高笑いと共にキラードロイド・ペガサスは再びビーム攻撃を繰り出し、巨大な光線が、合同部隊の母船である汎用調査艇群へと向かう。
最早絶体絶命かと思われた、その時。
突如、汎用調査艇群の前面に光の壁が形成され、ビーム攻撃を防いでみせた。
「な、なにぃっ!?」
この光景に目を見張るアルフェルド・ガーダイン。
刹那、光の壁を作り出したとあるLBXのメインカメラが光を放つ。
「ま、まさかぁっ!!? ……ぬぉっ!!」
アルフェルド・ガーダインがその機体に気を取られていた、その時。
突如飛来した光線や弾丸がキラードロイド・ペガサスの装甲を突き破り、同機を巨大な火球へと変える。
「何が……、っ! あ、あれは!?」
間一髪で脱出し事なきを得たゼウス。
そんなゼウスの前に、各々の得物を構えた数機のLBXが姿を現した。
「アキレス・ディード! パンドラ! ジャンヌD! ヴァンパイアキャット! ミネルバ改! それに、ガンダム・キマリスヴィダールだとぉ!!」
それらのLBXを目にしたアルフェルド・ガーダインの脳裏に、とある部隊の名が過ぎる。
刹那、彼は五つの光が尾を引きながらゼウスへと近づいている事に気が付く。
「きたかぁ!!」
そして、ゼウスは自身の得物であるケラブノスを雷神剣ケラブノスへと変化させると、速度を上げて近づく光の一つと激突し、鍔迫り合いを始める。
「ソレスタルビーイング!! NICSが誇る最精鋭部隊か!! ……しかし、今更貴様らが現れた所で最早手遅れだ!! 世界は我々オメガダインによって管理運営されるのだぁ!!」
「詭弁を!!」
鍔迫り合いの相手、ダブルオーライザーを操る少年に自身の発言を一蹴されながらも、アルフェルド・ガーダインは更に言葉を続ける。
「最早貴様らが戦う意味など……、ぬ!?」
刹那、アルフェルド・ガーダインは何かに気が付くと、鍔迫り合いを止めダブルオーライザーと距離を取る。
次の瞬間、ゼウスのいた空間に火線が降り注いだ。
「イカロス・ゼロ、イカロス・フォース。それにトリトーンにリュウビか!!」
下手人である四機のLBXを視認したアルフェルド・ガーダインは、流石に五対一では分が悪いと判断したのか、一旦後方に下がり始める。
当然、ダブルオーライザーをはじめとしたソレスタルビーイングの機体達はゼウスの追撃に入るも、その行く手を、大量のXF-05が阻む。
「フッハッハッハッ!! 如何に貴様らと言えど、宇宙空間でもその高機動性を遺憾なく発揮できるこのXF-05の大群を相手にしてはひとたまりも──、っ!! な、なにぃっ!!?」
だが、アルフェルド・ガーダインの予想とは裏腹に、ソレスタルビーイングの機体達は地上で動かすのとなんら遜色のない動きで攻撃を掻い潜りながら、次々とXF-05を撃破していく。
「ば、馬鹿なぁ!? な、何故貴様らの機体はそれほどまでに動ける!!?」
「改修したのさ!」
「なにぃっ!?」
「そう、宇宙での決戦に向けて、僕達の機体は山野博士の手によって宇宙空間でも機動性を損なわないように改修されたんです!!」
「く、くそぉっ!!」
「武力による恒久和平など、許されるものじゃない!!」
「平和とは、人々が手と手を取り合い作り出すべきもの!!」
「貴方の掲げる平和は平和にあらず!!」
「それはただの独裁だ!!」
「覚悟しなさい、アルフェルド・ガーダイン!!」
「お前の野望は俺達の手で止めてみせる!!」
「悪の栄えた、試しなし!」
「一気に決めるぞ! バン! ヒロ!!」
「おう!!」
「了解!!」
「トランザム!!」
刹那、ダブルオーライザーが青いオーラを纏い。
同時に、イカロス・ゼロとイカロス・フォースの二機がウェポンフォームと呼ばれる形態に変化する。
そして、ゼロとフォースの二つの大剣を装備したダブルオーライザーを中心に、ソレスタルビーイングの機体達がエネルギーを集め始める。
「新たな
刹那、それは巨大なエネルギーと化す。
「そうだ……。それが……!!」
次の瞬間、ダブルオーライザーが掲げた二つの大剣を伝い、巨大なエネルギーは光り輝く、未来を切り開くための光の刃と化した。
「「「「「「「「「「「ソレスタルビーイングだ!!!」」」」」」」」」」」
「貴様らごときーっ!!!」
「ライザー・ダブルゼロ・ブレイカー・ソォォォドッ!!!」
そして、ダブルオーライザーは渾身の一撃を放つ。
巨大な光の刃に対して、ゼウスは最後の足掻きの如く、必殺ファンクションの
しかし、神の雷撃は、真の平和を望む少年少女達の想いを乗せた巨大な光の刃の前では無力であった。
「ぐわぁぁぁっ!!!!」
残っていたXF-05の群れと共に、ゼウスは巨大な光の刃の中へと姿を消した。
こうして、宇宙で行われた一大決戦は、ソレスタルビーイング擁するNICSとシーカーの合同部隊側の勝利で幕を閉じた。
世界を恐怖と混乱に陥れたオメガダイン、否、アルフェルド・ガーダインの野望は潰え、世界に再び平和が訪れた。
そして、その立役者であるソレスタルビーイングの面々もまた、平和の中の日常へと戻っていくのであった。
本作は劇場版機動戦士ガンダム00公開14周年を記念した、特別編第七弾です。
本作は、作中世界で公開された映画という設定ですので、正式なW編とは異なります。
なお本映画は、上映時間三時間五十分(途中十分間の休憩を挟む)
フォースとゼロの二種類から選べる、光るウェポンフォーム型サイリウムのプレゼント付き前売り券。
大人二千円、子供千円、ペア二千六百円となっております。