インフィニットストラトス‐四神の力を受け継ぐ者‐ 作:フジパンホンジコミ
クラス代表選当日、俺は控え室で待機していた。
理由は先に織斑とオルコットの試合をするということらしい。
まあどちらが勝とうが構わないがな。
俺は備え付けてあるモニターに目を向けると、現在、織斑がオルコットを圧倒していた。。
フォーマットとフィッティングを済ませていない状態で試合しているのにも関わらずここまで追い込むとは、篠ノ之 束に続く天才と言われれいるだけのことはあるな。
まあこんな試合俺が幻想郷で行っていた弾幕ごっこに比べたら味気ないし、迫力も薄い。
『勝者、織斑 千秋』
と、試合終了を告げるアナウンスがなった。
俺はアナウンスを聞いてすぐに控え室を出てピットに向かって歩き出す。
ピットに到着するとそこには刀奈さんと簪が来ていた。
「あれ、二人とも来てたんだ。」
「一夏くん頑張ってきなさいよ。お姉さん応援してるから。」
「頑張ってね一夏。」
「二人が特訓を手伝ってくれたんだ負けてられないよ。」
『次の試合、織斑 千秋対亀山 一夏の試合を始めます。』
「ようやく出番か。」
「じゃあ私たちはアリーナ席で見てるから、行きましょ簪ちゃん。」
「うん、後でね一夏。」
二人はピットから離れてアリーナにある観客席にむかった。
「さぁ特訓の成果を見せに行くぞお前らっ!!!」
『『『『おうっ!!!!』』』』
そう言って俺はアリーナに向かった。
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織斑 千秋はセシリアとの試合でファーストシフトした自分の専用機である『白式』を纏って一夏が来るのを待っていた。
千秋はピットから出てきた一夏を見て驚いていた。
なんせISを纏もせずにアリーナに姿を現したのだから。
「なんだ専用機を持っているなんてやっぱり嘘だったじゃないか。」
「そう焦んな、今見せてやるから。」
すると一夏は首にかけてあるアクセサリーを首から外し頭の上に掲げた。
その一夏の行動に千秋とアリーナの観客席から見ている生徒たちは不思議に思った。
するとアクセサリーの青と白の勾玉がまばゆい光を放ち始めた。
その光はアリーナ全体を包み込み千秋や生徒たちは目が開けていられず目をつぶった。
光が収まりアリーナにいた全員が目を開けると驚く光景があった。
一夏の両脇に青い龍と白い虎が佇んでいた。
「な、なんだその龍と虎はっ!?まさかそれがISだとでも言うのか!?」
「そうだこれが俺の専用機、龍王機と虎王機だ。」
「一人でISを2つも所持しているなんてありえないっ!?」
「(ボソッ)正確に言えば4つだけどな。」
一夏は誰にも聞こえないように小さく呟いた。
千秋は一夏のいったことなどお構いなしにベラベラと喋り続ける。
「ISは人が乗らないと動かないはずだ!?本当はISなんかじゃないんじゃないのか!?」
千秋が怒鳴るようにしゃべっていると
『フンッ我らをそこらにあるISと一緒にされては困る。』
「「「「「っ!?」」」」」」
突然声がアリーナに響き渡った。
千秋はいきなりしゃべりだした存在に目を疑った。
「ISが意志を持っているなんて・・・」
『ISにも意志はある。だが我らのように自力で動けたり語ることはできんがな。』
「そんなISをなんであいつが・・・」
千秋は憎しみの篭った目で一夏を見ていた。
「まあいかにすごいISを持っていても僕と君とじゃ実力が違うんだよっ!?」
千秋は白式の武器である雪片弐型を展開し斬りかかってきた。
それを見た一夏はすぐに龍王機と虎王機に指示を出した。
「龍王機は俺を乗せて上空へ移動、虎王機は相手の足止めを頼む。」
『『了解した我が主よ!!!』』
一夏はすぐさま龍王機の背に跨った。
龍王機は一夏が背に乗ったのを確認すると上空へと飛び上がった。
虎王機は一夏の方に向かおうとしている千秋に攻撃を仕掛けた。
『主の邪魔はさせん!!!ファングミサイル!!!』
虎王機は口を開けミサイルを放つ。
一夏ばかりに目を向けていた千秋は背後からファングミサイルを喰らってしまう。
千秋は攻撃してきた虎王機に振り返り睨みつける。
「たかがISの分際でこの僕に傷をつけたな!!!」
虎王機に斬りかかるが虎王機は持ち前のスピードで簡単に回避する。
『怒り任せの攻撃など愚の骨頂だ、ソニック・シャウト!!!』
虎王機が咆哮を上げた途端、白式が動かなくなった。
「なんだっ!?動け、動けってんだよぉ!!!」
『今だ主!!!』
虎王機の声を聞き思い出し上空を見上げる千秋。
そこには攻撃するタイミングを見計らっていた一夏と龍王機がいた。
「やれ龍王機!」
『おうっ!ファイヤー・ブレス』
龍王機が口から炎を噴き、千秋に浴びせる。
「うわあああぁぁぁぁ!!!!」
あまりの熱さに悲鳴を上げる。
火炎攻撃が止み地面に倒れ伏す千秋。
だがなんとかボロボロの体を起こし立ち上がるが、千秋には
白式のシールドエネルギーも半分を切っていた。
それに比べて未だ一夏のISたちはシールドエネルギーは満タン。
勝ち目などほとんど無いようなもの。
しかし一夏は――
「龍王機、虎王機、アレをやるぞ。」
『アレをするのか主よ。』
『ようやっとか待ちくたびれたぞ主。』
「行くぞ!必神火帝、天魔降伏、龍虎合体!」
龍王機と虎王機は数多の黄色い札となり一夏を包み込んだと同時に光の膜が一夏をおおった。
そして光の膜が崩れてゆきついに姿を現した。
「『『我ら、無敵青龍、龍虎王!!!』』」
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一夏:SIDE
おーみんな鳩が豆鉄砲くらったように目を丸くして見てらあ。
まあそうだろうな、自らの意志で動いたりしゃべったりするISを見たばっかりだったのに今度はIS同士が合体したんだからな、そら驚くだろうな。
まあ一番愉快なのが織斑の顔だよな。目まん丸に開いてポカーンて口を開けてるさまが、ぷっくくっマジおもしれー!!
「な、何なんだよソレはっ!?」
声を荒げて俺に聞いてくる織斑。
だが俺は龍虎王のことを織斑に教える気はさらさらない。
「誰が教えるかよ。」
「なんだと、調子に乗るなのこの屑がーーーっ!?」
織斑が武器を構えて俺に向かってきた。
あれは織斑 千冬がモンド・グロッソに出てた時に使っていた刀か?
ならこちらも。
「破山剣、召喚!!!」
尾についている宝玉を外し俺は手の中に握る、すると宝玉は忽ち剣へと形を変えた。
「はあああぁぁぁっ!!!」
「ムンっ!!!」
俺は斬りかかってきた織斑を破山剣で止めた。
織斑の奴なかなかの力があるようだな、でも鍛え方が甘いな!
「はっ!」
「うわっ!?」
俺は鍔迫り合いから織斑を吹き飛ばした。
その瞬間俺はスケイルバルカンを使用し織斑を追撃する。
織斑は攻撃をくらいながら何かをしようとしていた。
あいつ何かするつもりか?
そう思っていたらいきなり織斑の奴がすごいスピードでこちらに突っ込んできた。
これは確かイグニッションブーストだ。
これなら素早く移動することができて俺に一太刀いれることが出来るって考えたわけか。
頭がいいのは健在ってわけか、だが俺もそう甘くないんだよ。
この程度のスピードは幻想郷で慣れてんだよ。
「これで僕の勝ちだァーーーっ!?」
織斑は実刃からエネルギー刀に変化した刀を振りかぶってきた。
「順逆転身!!!」
一夏:SIDE OUT
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千秋:SIDE
僕は何が起こったのか理解できなかった。
雪片弐型の斬撃が当たろうとした瞬間、あいつの姿が黄色い符になって僕の視界から消えた。
「どこ見てんだよ。」
後ろの方から声がしたため僕は後ろを振り向いた。
そこには青い龍の人型でなく白い虎の人型が立っていた。
「なっ!?姿が変わっているだとッ!?」
「いい作戦だったけど相手が悪かったな。」
「くっ!(まずいさっきのでかなりシールドエネルギを消耗してしまった。)」
僕は百式のエネルギーゲージを見てみると既に2割を切っていた。
せいぜい零落白夜が1回使用できるくらいだ。
どうする。
するとレーダーから亀山という男の姿が消えていた。
どこに行ったんだ!?
僕が辺りを見回していると、右方向から突然殴られた。
殴られた方を見て見ると、亀山という男が拳を振り抜いた姿勢で立っていた。
いつ現れたんだ、コイツっ!?
まさか、ISのレーダーでも捉えきれないほどのスピードで動いていたというのか!?
「それ!」
「うわっ!?」
「せいやっ!!」
「ぐはっ!?」
「どりゃあ!!!」
「うぐっ!?ッッこんのぉ調子に乗るなぁぁぁぁ!?」
「おおおおおランダム・ストライクゥゥゥーーーーッ!!!」
僕に凄まじいほどの打撃の嵐が襲っってきた。
「がああああぁぁぁぁっ!」
「これでラストッ!!!バリアブル・ドリルぅぅぅ!!!」
あいつの右腕が高速回転して僕の腹を殴りつけた。
僕は上空へと殴り飛ばされたあと地面に叩きつけられた。
「(そ・・・んな・・・馬鹿な、僕が・・・あの出来損ないとおな・・・じ名前の・・奴に負けるなんて・・・あり、えない。)」
そして終了のブザーが成り宣言された。
『しょ、勝者亀山 一夏!』
そのアナウンスを聞いた後、僕はそのまま気を失った。
千秋:SIDE OUT
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千冬は、驚きが隠せなかった。
それは同じピット内にいた、麻耶と箒もそうだった。
「亀山君のISってすごいですね自分で動けるだけでなくまさか合体してしまうなんて思ってもみませんでした。」
「ああそうだな。」
「それにしても亀山君自身もすごいですね。代表候補生であるオルコットさんを下した織斑くんをああも圧倒してしまうなんて。」
麻耶は一夏の実力を見て、素直にすごいと感じていた。
そこにつ冬が一言付け加えてきた。
「おそらくだが、あいつは本気すら出していなかっただろうな。」
千冬が言ったことに箒が驚いていた。
「まさかあれで・・・手加減をしていたというのですか千冬さんっ!?」
「織斑先生だ馬鹿者。一言で言えばあいつは実戦を経験していると思われる。」
「実戦・・・ですか?」
「そうだ。私の推測だが亀山は各国の代表クラスを圧倒していると思われる。」
千冬の言ったことに麻耶とお箒は驚きを隠せなかった。
「だ、代表クラスをですか!?」
「私から見てそう感じたまでだ。」
かつて日本代表を勤めでモンド・グロッソで2連覇を果たしたブリュンヒルデである人がこう言ったことに真耶は驚いていた。
でも千冬自身が冗談を言う正確でないことは代表候補生時代から見てきてわかっている。
だから信憑性は高いと真耶は判断した。
しかしここに一人だけそれを容認できないものがいた。
「(千秋を侮辱したあいつがあんなに強いなんて何かの間違いだ、そうだイカサマをしたに違いない!?)」
箒の心の中には一夏に対する増悪の気持ちで溢れていた。
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一夏:SIDE
試合を終えピットに戻ってきた俺は虎龍王を解除し、ISスーツの姿に戻る。
そこへ
「「お疲れ(様)一夏(くん)。」」
刀奈さんと簪がピットに来ていた。
「二人とも来てたんだ。」
「ええ、試合が終わってすぐに来たのよ。それにしてもさすが一夏くんね。」
刀奈さんはお見事と書かれた扇子を広げて笑っていた。
「織斑くんに一撃も貰わずに完勝しちゃうなんてすごいよ。」
「鍛えてくれた人があの人たちだからな。それに訓練を手伝ってくれた二人にも感謝しているんだ。」
「「彼女として当然のことをしたまで(だ)よ。」」
ほんと俺にはもったいないくらいの彼女たちだな。
「それにしても一夏く~ん。」
刀奈さんがものすごい笑顔で聞いいてきた。もちろん目は笑っていなかった。
俺何かやったか?
「アレは一体どういうこと?」
「アレ?」
「合体のことだよ一夏。」
「アレにはビックリさせられたわよ。」
「そうだよ。ISは訓練の時に見せてもらってたけど合体ができるなんて聞いてないよ。」
簪が頬を膨らませて睨んでくるが逆に可愛すぎて癒されるのは俺と刀奈さんだけだろうな。
ああ、この顔はいつまでも見ていたいな。
「ちょっと二人を驚かせようと思って教えなかったんだ。」
「もうこれからは隠し事は無しよ。」
「わかりました。」
「あ、そうそう大事なこと忘れてたわ。」
大事なこと?
「一夏くん、生徒会に入ってくれない?」
俺を生徒会に?
俺は刀奈さんに理由を聞いた。
「俺を生徒会に入れたい理由はなんですか?」
「一つは人手が足りないこと、二つは一緒にいたいから♪」
「確実にって言うほど二番目が理由ですよね!?」
「あはは、そうとも言えるわね。でも人数が足りないのはほんとよ。」
「確か本音から聞いたんだけど、今生徒会って3人しかいないんだよね。」
はぁ!?たった3人だけで生徒会を運営してたっていうのか!?
「正確に言ったら作業をしているのが二人なんだけどね。」
なるほどね。
そりゃ人手が欲しくなるのも頷けるな。
そういうことなら
「わかりました。俺でよければ力になります。」
「ありがとう一夏くん。」
「簪はどうするんだ?」
「私?私はもともと入る予定だったから心配いらないよ。」
「なるほどな。じゃあ戻るとするか。」
「そうだね。」
「あっ今日はそっちにお邪魔するから。」
「わかりました。」
「じゃあ先に戻ってるね一夏。」
「おう。」
俺は二人と分かれた後、更衣室へと行き着替えを済ませて寮に帰っていった。
合体時は一夏が龍虎王や雀武王などと完全に融合した状態になっております。