インフィニットストラトス‐四神の力を受け継ぐ者‐   作:フジパンホンジコミ

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鈴と模擬戦します。そして―――


鈴との模擬戦、そして新しい絆

 

 

 

授業が終わり時刻は放課後、簪はクラス対抗戦に向けて一夏と刀奈の二人と模擬戦をしていた。

 

動き回りながら簪は、ツインマグナ・ライフルと春雷を、刀奈は専用機『ミステリアス・レイディ』の武装である『蒼流旋』に装備されているガトリングを打ち、一夏を攻撃していた。

 

しかし、弾幕ごっこなどで培われている一夏の洞察力は凄まじく、軽々と銃弾と荷電粒子砲を避けてる。

 

 

「やるな、簪に刀奈さん。結構いい線いってるじゃないか。」

 

「そう言われても・・・」

 

「当たってないから意味がない。」

 

「まあそこは経験の差ってやつかな。」

 

 

言葉を交わしながらでも一夏は簪と刀奈の射撃をするすると掻い潜っていく。

 

 

 

「(やっぱり、幻想郷で実戦をしてるだけのことはあって戦い方がうまいわね。)」

 

「(どうするお姉ちゃん・・・)」

 

 

二人はこの状況を打破しようと考える。

 

しかし、一夏が考える時間を与えてくれる訳もない。

 

一夏は一瞬の隙を見つけ、簪に接近し、破山剣で斬りかかる。

 

 

「そうはさせないわよっ!!!」

 

 

刀奈は蛇腹剣『ラスティー・ネイル』で一夏の一閃を防いだ。

 

簪はチャンスだと思い、腰部につけている春雷をゼロ距離で放つ。

 

 

「くっ!!!」

 

 

攻撃を受けた一夏は、これ以上攻撃を受けないように後退する。

 

 

「後ろに下がってよかったのかしら?」

 

 

一夏は刀奈の言ったことに、嫌な予感がした。

 

 

「ちょっと熱いけど我慢してね。」

 

「しまっ―」

 

 

刀奈のフィンガースナップと同時にミステリアス・レイディの技、清き熱情(クリアパッション)が発動し、一夏のいた辺りで水蒸気爆発が起こった。

 

一夏は符で障壁を張り、なんとか身を守ったが僅かにタイミングが遅かったようでクリアパッションをくらってしまい、シールドエネルギーを減らしていた。

 

クリアパッションの効果範囲から逃れようと一夏は移動をしようとする。

 

そこへ簪は追い討ちをかけるように山嵐を起動させ、八発のミサイルを放つ。

 

ミサイルの接近に気づき、上へと上昇を開始する一夏。

 

しかしミサイルはホーミング機能があるらしく、一夏を執拗に追いかけ始めた。

 

 

「逃げ切りないなら―――たたっ斬るのみっ!!!」

 

 

一夏は追いかけてくるすべてのミサイルを破山剣で斬り落とす。

 

その瞬間、ミサイルは爆発せずに白い煙を放出し始めた。

 

一夏は白い煙を全身に浴びた途端、身震いするような寒気に襲われる。

 

 

「寒っ!!!こいつは冷気か!?」

 

「そう、冷気が込められた特殊弾頭搭載の『冷凍ミサイル』だよ。」

 

 

一夏はそれを聞くと破山剣に目を向ける。

 

刀身が氷に覆われてしまい使える状態ではなかった。

 

一夏は舌打ちをしたあと、破山剣を戻し龍虎王から虎龍王に切り替える。

 

 

「まさか、そんなものまで搭載してあったなんてな・・・」

 

 

一夏は自分の彼女たちに顔を向ける。

 

 

「俺も少し本気で行くか。」

 

 

一夏は、ソニック・ジャベリンを展開し、風を纏わせてゆく。

 

風を纏わせたソニック・ジャベリンを二人に向けて構える。

 

 

「さぁ、掛かってこいっ!!!」

 

 

簪と刀奈も夢現とラスティ・ネイルを構え直して、一夏に向かっていった。

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

―――――

 

 

 

 

一夏SIDE

 

 

 

模擬戦を終わらせた俺たちは、虚さん、のほほんさんと合流し食堂へと向かっていた。

 

その途中で織斑と篠ノ之に遭遇した。

 

俺たちはその場で立ち止まる。

 

織斑は相変わらず相手を見下した態度で、俺たちを見ていた。

 

一方、篠ノ之はというと、恨みまがしそうに俺を睨みつけている。

 

俺はこいつに恨まれるようなことしたっけ?

 

そこへ

 

 

「あら?皆さん、こんなところでどうなされたのですか?」

 

 

セシリアがやってきた。

 

 

「なんでもないよ、行こう箒。」

 

「・・・・・」

 

 

織斑と篠ノ之は、俺たちに何も言わないまま、食堂へと向かって歩きだす。

 

 

「あっ!待ってくださいまし!!!」

 

 

セシリアも二人を追いかけ、食堂の方へ消えていった。

 

 

「俺たちも行きましょう。じゃないと座る席がなくなる。」

 

「そうね、行きましょう。」

 

 

俺たちも食堂へと足を進めた。

 

 

 

 

 

夕食を食べ終わり、俺と簪は刀奈さん、虚さん、のほほんさんを連れて自室へと戻ってきて話をしていた。

 

 

「イギリスの代表候補生はともかく、あの二人・・・織斑 千秋と篠ノ之 箒はとっつきにくかったわ。」

 

「ええ、あそこまで他人を見下せる人間がいるとは思いませんでした。」

 

 

人のいい虚さんでさえも、こう思わせる二人はすごいとしか言いようがないな。

 

悪い意味で。

 

 

「あの二人は教室でもあんな感じだよ~。」

 

「そうなの?」

 

「ええ、特に篠ノ之なんて、クラス代表決定戦以降、目の敵のように終始俺を睨みつけて来るんですよ。先ほどのように。」

 

「それは何とも言えないわね。」

 

「ほんとあの二人とは関わりたくないですよ。」

 

 

俺はため息をはきながら答えた。

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

―――

 

 

 

 

 

翌日、今日もクラス対抗戦に向けての模擬戦を行おうと、俺と簪はアリーナに向かって歩いていた。

 

すると後ろから声をかけられた。

 

 

「ちょっとそこのあんた。」

 

 

俺と簪は声のした方に振り返ると、かつての幼馴染、鳳 鈴音が腕を組んで立っていた。

 

 

「あんたが亀山 一夏ね。」

 

「そうだが、俺に何のようだ中国の代表候補生、鳳 鈴音さん。」

 

「へぇー私のこと知ってるんだ。」

 

「そりゃうちのクラスに来て名乗っていたからな。」

 

「そういえばやってたわねそんなこと。」

 

 

鈴はその時のことを思い出しているみたいだ。

 

 

「話を戻すが、俺に何のようだ。」

 

「あたしと勝負しなさい。」

 

「理由を聞こうか。」

 

「あの織斑 千秋に勝ったって聞いたからよ。それで私も自分の実力を試してみたくなったのよ。」

 

「なるほどな、いいだろう丁度アリーナに行くところだったから相手になろう。」

 

 

俺は握りこぶしを作り鈴に向けた。

 

 

「そうこなくっちゃ、じゃあ先にアリーナで待ってるわね。」

 

 

そう言って鈴はアリーナへと走っていった。

 

 

「ごめな簪勝手に決めちまって。」

 

「いいよ、でも埋め合わせはちゃんとしてね。」

 

「ああ、わかった。」

 

 

 

俺はこの埋め合わせは何にしようかと考えながらアリーナへと向かって歩き出す。

 

 

 

―――――――

 

 

―――

 

 

 

 

ISスーツに着替え、アリーナに来ると中国の第三世代IS―甲龍を纏った鈴が既に待っていた。

 

 

「準備はいいかしら。」

 

 

巨大な青龍刀『双天牙月』を呼び出して一本を肩に担ぎながらそう答える鈴。

 

 

「いつでもいいぞ。」

 

 

俺は龍虎王を展開し、準備が終わったことを告げる。

 

 

「それじゃあ行くわよ!」

 

「来い!」

 

 

鈴は俺へと一直線に突っ込んできた。

 

速い!

 

俺は破山剣を召喚し、双天牙月を受け止める。

 

 

「たかが剣一本で受け止めれると思わないで!!!」

 

 

速くて重い、それに息をつかぬ間の連撃、なるほど代表候補と言うだけのことはある。

 

織斑より少し上で簪より少し下って辺りだな。

 

だがこのぐらいのスピードとパワーは幻想郷で慣れてるから対処出来る範囲。

 

俺は冷静に対処し鈴の攻撃を受け流していく。

 

 

「どうした、振り回しているだけで全然当たらないぞ。」

 

「言ってくれるじゃない!!!!」

 

 

鈴は双天牙月を2本同時に振りかぶってきた。

 

しかし、俺は斬撃を躱し逆に斬撃をくらわせた。

 

 

「あうっ!?」

 

 

斬撃をくらい、地面に倒れる鈴。

 

双天牙月を杖替わりにしながら立ち上がり、俺を笑いながら見てくる。

 

 

「みんなが強いって言うのも納得ね。」

 

「まだやる気か?」

 

「当たり前よっ!」

 

 

甲龍の肩にある非固定浮遊部位が開た途端、空間の歪みが感知した。

 

俺は素早くそこから離れる。

 

すると俺の立っていた場所が突然土煙が上がった。

 

 

「龍砲を躱された!?」

 

 

なんだ今のは?

 

空間が歪んだと思ったら、なにか打ち出されたぞ。

 

 

「龍砲を初見で躱すなんてすごいわね。」

 

「そいつはどうも。」

 

「でもまだまだぁぁぁ!!!」

 

 

今度は連続で打ち出してくるが、俺は空気の流れを読みながら破山剣で切り裂いていく。

 

 

「こうも簡単に見えない龍砲を切り裂くなんて。」

 

「(見えない何か、それに空間の歪み・・・そうか!)空間を圧縮して衝撃を飛ばす武装だな、それは。」

 

「っ!?よくわかったわね。」

 

「まあな。」

 

「勝てそうにないか・・・でも最後は一太刀だけでも喰らわせてやるわっ!?」

 

 

鈴は双天牙月を連結させて、振り回しながら俺に向かってきた。

 

鈴の経緯に評して俺もこいつを使おうじゃないか!!!

 

 

「五行器輪転、炎よ破山剣に宿れ!」

 

 

破山剣は刀身が赤く染まり、炎を纏う。

 

 

「破山剣・焔!」

 

 

俺は破山剣・焔を両手でもち、八相の構えをとり駆け出す。

 

 

「でやあああぁぁぁ!!!」

 

「龍虎王奥義――龍王破山剣・火炎烈斬!!!」

 

 

出来事はほんの一瞬。

 

2本の双天牙月は刀身の中半から切られ、もう半分は空中を舞っていた。

 

そして刀身が地面に突き刺さると同時に鈴が地面へと倒れる。

 

俺はとりあえずISを解除し、鈴に近づく。

 

 

「大丈夫か?」

 

「平気よ。」

 

「それは安心した。」

 

「あーあ負けちゃったわ、やっぱ強いわアンタ。」

 

 

鈴は立ち上がりながらそう答える。

 

 

「そうか?俺より強い人なんていっぱいいるぞ。」

 

「そ、そうなの?」

 

 

そこへ簪が俺と鈴の側に駆け寄ってきた。

 

 

「お疲れ様。」

 

「ごめんね、あんたらの訓練邪魔しちゃって。」

 

「いいよ私は気にしてないから。」

 

「そう。じゃあ私もう行くわ。」

 

「ねえこれから一緒に訓練やらない?一夏もいいよね。」

 

「そうだな。まあ人数が多いことには越したことはないしな。」

 

「いいの?あたしがいても邪魔なんだと思うけど。」

 

「「構わない。」」

 

 

これならタッグの訓練もできる。

 

すると鈴は少し悩んでいたが

 

 

「じゃあお言葉に甘えようかしらね。」

 

 

と答えた。

 

俺と簪は右手を出し、鈴に握手を求めた。

 

鈴はその行為がなんなのか理解し、俺と簪の手を順番に握る。

 

 

「あたしは鳳 鈴音。中国の代表候補生よ。」

 

「私は更識 簪、日本の代表候補生です。」

 

「俺は亀山 一夏、アトランディアの企業代表だ。」

 

「「「これからよろしく。」」」

 

 

俺は鈴との新しい絆を、簪は新しい友人を作ることができた。

 

 

おまけ

 

 

 

「そういや織斑のことはいいのか?」

 

 

俺は疑問に思っていたことを聞いた。

 

すると鈴は

 

「あーあいつ?あたし千秋のことあんま好きじゃないのよ。」

 

「なんで?知り合いなんでしょ?」

 

「知り合い・・・まあ幼馴染なんだけど、あいつときたら何かしらと頭が良いことをアピールして正直ムカついてたのよ。だからあいつとはうわべだけの幼馴染ってとこね。」

 

 

俺と簪は鈴のいったことを聞き、納得した。

 

 

 

 




鈴を一夏組に加入。
どんな展開になっていくかお楽しみに。

次回、クラス対抗戦簪VS千秋
乞うご期待。
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