インフィニットストラトス‐四神の力を受け継ぐ者‐   作:フジパンホンジコミ

15 / 33
クラス対抗戦ー簪vs千秋ー

 

 

統夜との模擬戦から3日が過ぎ、いつも通りの学園生活を送っていた。

 

俺は簪と刀奈さんと昼食を取っていると、怖い表情をした鈴が近づいてくる。

 

 

「あームカつくー!」

 

 

ガシャンとラーメンの乗ったトレーを乱暴に机に置く鈴。

 

その様子を見て俺と簪は鈴に訪ねた。

 

 

「どうしたんだ鈴。」

 

「なんか機嫌悪いよ?」

 

「機嫌悪くもなるわよ!」

 

「もしかして織斑くんとなんかあった?」

 

「ええ・・・あー思い出しただけでも腹ただしい!」

 

「一体何を言ったんだ、織斑は?」

 

「『まさかアイツ等と連むなんて思わなかったよ。』って言ったのよ!」

 

 

人を見下すことに関しては一級品だよな、織斑 千冬と一緒で。

 

そう思っていたらかすかに怒気を感じた。それも隣から。

 

俺は恐る恐る隣を見ると、目を細め少し怖い表情をした簪がいた。

 

 

「・・・ひどい言い方ね。」

 

 

うん、俺の彼女様は怒り心頭だった。

 

簪の言葉に反応するように、鈴も口を開く。

 

 

「でしょ!だから今度のクラスマッチ対抗戦でボコボコにしてやろうって思ってるのよ。だからさ――」

 

「『特訓に付き合ってくれ』だろ、いいぞ。」

 

「私も手伝う。」

 

「ありがとう二人共・・・ふふふ見てなさい千秋、ボロ雑巾のようにしてやるから待ってなさい。」

 

 

その後、俺たちはクラス対抗戦まで三人、時たま刀奈さんを加えた四人で訓練を行った。

 

 

 

そして、クラス対抗戦当日

 

 

 

「ついにこの日が来たわ。」

 

「うん、私たちもやれるだけのことはしたし。」

 

「でもあれは間に合わなかったわよ。この日までに制御できなかったし・・・」

 

 

鈴の言うはあれとは能力のことだ。

 

鈴が模擬戦の最後に俺が使った力について聞いてきたから、一通り説明した。

 

そしたら『あたしにもある?』って聞いてきたから、一応調べてみた結果、鈴にも能力があることが判明。

 

しかしまだ覚醒にはいたっていなかったため、ここ数日は能力の覚醒も含めた特訓を行った。

 

その甲斐あって鈴は能力を発現させた。

 

発現した能力は『雷を操る程度』の能力。

 

しかし発現したまではいいが、未だコントロールすることができずに周りに被害が及んでしまう。

 

その為、俺がいない時に能力の使用は禁止してある。

 

 

「焦ることはない。自分のペースを守ってやればできるようになる。」

 

 

俺は鈴にそうアドバイスした。

 

鈴は”それもそうね”といい納得してくれた。

 

 

「それにしてもすごい人だな。」

 

 

俺はモニターで会場の様子を見て、驚いていた。

 

 

「ほぼ満員らしいよ。」

 

「そりゃそうよね、男の操縦者が試合に出るんだもの。見に来ないほうがおかしいと思うわ。」

 

「確かにな。」

 

「二人共、そろそろ対戦表が出るよ。」

 

 

俺と鈴は簪の言葉を聞き、モニターに目を向ける。

 

モニターに表示されたものは、なんとも意外な組み合わせだった。

 

 

1組 織斑 千秋 vs 4組 更識 簪

 

 

モニターにはそう表示されていた。

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

―――――

 

 

 

 

―――

 

 

 

 

 

簪SIDE

 

 

 

 

 

私は、打鉄弐式・タイプN(ノーマル)を纏い、白式を纏った織斑くんと対峙している。

 

 

「さあ、僕の力を見せてあげるよ。」

 

 

織斑くんが、指をさしながら私に言ってきた。

 

正直どうでもいい。

 

そう思っていたら試合開始のアナウンスが流れた。

 

 

『それでは、試合―――開始!!』

 

 

「でやあああ!!!」

 

 

宣言と同時に織斑くんは雪片弐型を装備し、私に突っ込んできた。

 

私も夢現を装備して、織斑くんを迎え討つ。

 

私は織斑くんの武器を受け止めず、受け流すように逸らし夢現の石突きで脇腹を攻撃。

 

 

「ぐふっ!?」

 

 

織斑くんの動きが止まったのを見測り、私は追い討ちを掛けるように夢現で斬りつける。

 

 

「でい!」

 

「うぐっ!」

 

「やあ!」

 

「うわぁぁぁ!!!」

 

 

私は、織斑くんを後退したのを確認し、あるものを起動させた。

 

 

「プラズマ・ステーク、アクティブ!!!」

 

 

すると、私の右腕についているプラズマ・ステークが紫電が発生し、青く光り始めた。

 

私は、背部ブースターと脚部ブースターを吹かし織斑くんへと特攻する。

 

 

「舐めるなよォォォ!!!」

 

 

織斑くんは、イグニッションブーストを使用して私に向かってきた。

 

 

「零落白夜ぁぁぁ!!!」

 

 

白式のワンオフアビリティである零落白夜が発動。

 

織斑くんは私に向かって、雪片弐型を振り下ろす。

 

これを喰らってしまえば、私とて危うい。

 

でも―――

 

 

「動きが単調すぎ。」

 

 

体を横にそらし、回避する。

 

 

「なっ!?避けた・・・だと・・・」

 

「シーケンス、JM4!」

 

 

この日のために作っていたシステムを立ち上げ、私はニーキックをかまし、織斑くんを中に浮かせる。

 

そしてありったけの力を込めて、背負投をし地面に叩きつける。

 

織斑くんは、地面に叩きつけられた反動で上空へと飛ばされていく。

 

私も織斑くんを追いかけて上昇。

 

そして織斑くんめがけて右腕を打ち込んだ。

 

 

「ジェット・マグナム!」

 

「うわあああーーーーっ!!!」

 

 

ジェット・マグナムを受けた織斑くんは地面に向かって落下していった。

 

 

 

 

簪SIDE OUT

 

 

 

 

「千秋!?」「千秋さん!?」

 

 

モニタールームで試合を観戦していた箒とセシリアが大声を上げる。

 

千冬も表面上は平気を装っていたが、心の中では心配で仕方なかった。

 

 

「「さすが簪(ちゃん)だな(ね)。」」

 

「いつ見てもあの動きはすごいわね。」

 

 

突如聞こえてきた声に箒とセシリアはそちらに顔を向ける。

 

そこには、一夏たちがいつの間にか来ていた。

 

 

「なっ貴様らいつの間に!?」「あら、一夏さんたちも来てらしたのですね。」

 

 

一夏たちの存在に気づいた箒が突っかかる。

 

 

「貴様ら何故ここにいる!?」

 

「いちゃ悪いのかよ・・・」

 

 

一夏は嫌な顔をしながらつぶやく。

 

 

「というより、代表候補生でもないあんたがここにいるほうがおかしいわよ。ちゃんと許可とってんの?」

 

 

鈴が最もらしいことを箒に告げた。

 

その事を言われ箒は、動揺する。

 

 

「ぐっ・・・そ、そういうこいつはどうなんだっ!?」

 

 

篠ノ之が俺を指差しながら言う。

 

 

「俺は企業代表だ、それに山田先生にちゃんと許可をもらってる。」

 

「なっ!?」

 

「本当なのか?山田先生。」

 

 

千冬が真耶に確認を取る。

 

真耶はきちんと答えた。

 

 

「ええ、先程試合が始まる前にここで観戦してもいいか聞かれたので、許可しましたが・・・もしかしていけませんでした?」

 

「いや・・・きちんと許可を取っているのであれば構わん。」

 

 

千冬は、モニターへと視線を戻す。

 

ちょうど、千秋が立ち上がろうとしている場面だった。

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

―――

 

 

 

 

 

雪片二型を杖替わりにして立ち上がる千秋。

 

 

「ハァ、ハァ、ハァ・・・・」

 

 

千秋は今の現状を、信じられないでいた。

 

 

「(なぜだ・・・・なぜ僕の思うように行かない!?僕の計算通りならば、彼女のシールドエネルギーを半分位にして僕が優位になっているはずなのに!?)」

 

 

自身の計算したことと違うことに苛立つ千秋。

 

そこへ追い討ちを掛けるように、簪が呟いた。

 

 

「確かに代表候補生に匹敵する実力と天才と言っていいほどの頭脳を持っている・・・・でもいかに頭が良くても、戦闘で発揮できなかったら意味がない。」

 

「なんだとっ!?」

 

 

そう言われた千秋は激怒する。

 

しかし簪は、しゃべり続ける

 

 

「はっきり言うけど。あなたは弱い。」

 

「い、言わせておけばああああ!?」

 

 

頭に来たのか、声を張り上げながら接近し、雪片を振り回す千秋。

 

簪は冷静に相手の太刀筋を先読みし、躱していく。

 

 

「(わかる、相手の攻撃してくる場所が・・・)」

 

「クソ!クソ!なんで当たらないんだ!!!」

 

「そんな出鱈目な太刀筋じゃいくら攻撃しても無駄だよ。」

 

「黙れぇぇぇ!!!」

 

 

簪はこれ以上何を言っても無駄だと感じ、これで終わらせようと千秋から距離をとり山嵐を起動し、ミサイルを放とうとした。

 

しかしこの時、簪は背筋の凍りつくような悪寒に襲われる。

 

簪はすぐのその場から退避する。

 

そしたら黄色い一筋の光がアリーナのバリアを貫き、簪と千秋の間に降り注がれた。

 

簪はゆっくりと上空へ視線を向ける。

 

そこに見覚えのある存在がいた。

 

2年前、私とお姉ちゃんを襲った忌まわしき存在・・・ギャオスの姿が。

 

 

 

 




次回、現る厄災

乞うご期待。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。