インフィニットストラトス‐四神の力を受け継ぐ者‐ 作:フジパンホンジコミ
「では午前中の実習はここまでとする。午後は今日使用した訓練機整備を行うので、各人格納庫に判別に集合すること。専用機持ちは訓練機と自機の両方を見るように。では、解散!」
織斑先生は、連絡事項を伝えると山田先生と一緒にさっさと引き上げていった。
「午後の準備も終わったし、とりあえず着替えに戻るか。」
俺が更衣室に向かおうとした時に、ラウラに声をかけられた。
「兄様、少しよろしいでしょうか。」
「ラウラどうしたんだ?」
「はい、この後の昼食はいかがなさいますか?」
「ああ、それなら屋上で刀奈さんと簪と食べる予定だ。ラウラも来るか?」
「もちろんです。」
「そっかじゃあ屋上で待ってるからな。」
「わかりました、レオナにも声をかけておきます。」
「了解。じゃあ後でな。」
俺は体を翻し、更衣室に向かっていった。
着替え終わった後、俺は一組の教室の前でラウラ、レオナが着替え終わるのを待っていた。
そこへ、授業を終わらせた鈴が来た。
「やっほー一夏。」
「鈴か。」
「こんなとこで突っ立って何してんの?」
「ああ、セシリアたちが着替え終わるのを待ってるんだ。」
「ふーん、そうだ一夏はお昼どうすんの?」
鈴が聞いてきたため俺はすぐに答えた。
「屋上で食べる予定だが。」
手に持っていた風呂敷い包まれた3段の重箱を顔の高さまで掲げる。
「じゃあ私も一緒していいかしら。」
俺が答えようとしたら後方でガラガラという音が聞こえた為、俺は後ろを振り向くと着替え終わったラウラとレオナそれにセシリアもいた。
「一夏さん私もご一緒してもよろしいですか。」
セシリアもか。
まあ今更一人二人増えたても変わらんし、いいか。
「いいぞ、弁当はみんなで食べたほうがうまいからな。」
「ありがと。」「ありがとうございますわ。」
「時に兄様、こちらのものは誰ですか。」
そういやラウラとレオナは知らなかったな。
俺は鈴のことをラウラとレオナに紹介した。
「ラウラ、レオナ、彼女は鳳 鈴音、二組のクラス代表で中国の代表候補生だ。」
「よろしく。」
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。ドイツの代表候補生をしているこれからよろしく頼む。」
「よろしくラウラ。」
「蝶野 レオナだよ。よろしくね鈴音さん。」
「よろしくレオナ、あたしのことは鈴でいいわよ。」
「わかったわ、じゃあ私のこともレオって呼んで。」
「ええ、よろしくレオ。」
互の自己紹介を終わらせた後、俺はラウラ、レオナ、セシリア、鈴を連れて屋上へと足を進めた。
移動している最中、ラウラは俺が手に持っているものが気になってしょうがないようでチラチラ見てくる。
「どうした、ラウラ。」
「兄様その手にあるのはもしや―――」
「ああ、俺お手製の弁当だ。」
風呂敷に包まれた大きな弁当箱を掲げてラウラに見せる。
「おおっ!久しぶりに兄様の料理が食えるのは嬉しいな。」
「わーい、一兄のお弁当だ。」
嬉しそうにはしゃぎ出す二人に俺は苦笑する。
「一夏さんはお料理なさるんですか?」
「まあ趣味みたいなもんだよ。」
「へぇ楽しみ。」
「期待しておけよ―――それとはしゃぐ暇があるなら足を進めろよ?じゃないと昼休みの時間が過ぎて弁当が食べられなくなるぞ。」
「何!?兄様の弁当が食べられないのは嫌だ!」「えっ!?一兄のお弁当が食べれなくなるのは嫌っ!」
と言いながら二人は屋上に続く階段を駆け上がっていった。
「兄様!」「一兄!」
ラウラとレオナは早く来て欲しいためか俺を呼びかける。
俺とセシリアと鈴はぷっと笑ったあと二人のあとを追って屋上へと足を進めた。
屋上に到着した俺たちは刀奈さんと簪がどこにいるのか探す。
辺りを見回していたら俺を呼ぶ声が聞こえてきたのでそちらに顔を向けると、簪が手を振っているのが見えた。
俺たちはすぐにそこへと足を進めた。
「来るのが遅いぞ一夏くん。」
刀奈さんが少々不貞腐れながら『時間厳守』と達筆な文字が書かれた扇子を広げていた。
俺はすいませんと謝りながら屋上にひかれたシートに腰を下ろす。
「さて一夏くんたちも来たことだし早速食べるとしましょう。一夏くん例のものを。」
俺は横に置いていた2重の重箱を真ん中に起き広げていく。
「私と簪ちゃんと一夏くんの三人で作った合作のお弁当よ。」
「これは予想していたものよりも豪勢ですね。」
「うわぁー美味しそうー。」
「これはっ!」
「すごっ!」
弁当箱の中身を見て驚く四人。
「さあじゃんじゃん食べてくれ。」
そう言うと4人は取り皿を手に持ち料理をとって食べ始めた。
「やはり兄様の料理はうまいな。」
「それに楯無さんと簪の料理も美味しいよ。」
「食堂のご飯も美味しかったけど、こっちのほうが美味しいわ。」
「ええ、プロの料理人と遜色ない料理ですわ。。」
料理をもきゅもきゅと美味しそうに食べる四人を見ると作った甲斐があるものだ。
っとみんなが料理を食べる様子を見ている場合じゃない。俺の分までなくなっちまう。
お昼を食べ終わり、お茶を飲みながら休憩をとっていた。
「そういや二人共修行の方はうまくいっているか?」
「順調だよ。」「充実しているぞ兄様。」
「そうか。」
どうやら欠かさず修行をしてきたのだろう。
自信たっぷりに答えるラウラとレオナ。
放課後の訓練が楽しみだ。
「一夏さん、修行とは一体何ですの?」
「そうかセシリアにも説明しておいたほうがいいか。」
俺は能力のことをセシリアに説明する。
「ではここに居る皆さんは能力持ちということなのですか?」
セシリア以外のみんながうなづく。
「羨ましいですわ。」
「そうでもないぞ。」
「どういうこと一夏くん?」
「セシリアにも能力があることが判明したんだ。」
俺の言ったことに皆びっくりしていた。
「それ本当なの?」
「間違いない。」
「それでは訓練次第ではわたくしも能力に目覚めるということも―――」
「あり得るだろうな。」
セシリアは先ほどの言葉を聞き、嬉しそうにしていた。
「それを聞けて安心しましたわ。これでわたくしだけ皆様の足を引っ張らなくて済みますわ。」
俺もセシリアの能力を覚醒できるように予定を立てないとな。
俺は頭の中で今後の予定を立て始めた。
すると刀奈さんがなにか思い出したようで俺に話しかけてくる。
「そういえば一夏くん、例の件おじ様に言っておいてくれた?」
例の件?
あーあれのことか。
「ええ、こっちの方は了承を得ました。そちらの方は?」
「大丈夫よ政府の方には既に話は通してあるわ。」
「了解しました。あとで父さんの方に連絡を入れておきますから。」
「刀奈さん例の件って?」
レオナが気になっているようで刀奈さんに質問する。
「実はおじさまにミステリアス・レイディの武装を対ギャオス用に作り直してくれませんかってお願いしたのよ。」
「武装をですか?」
「ええ、一夏くんと簪ちゃんの機体の武装は対ギャオス用をコンセプトにしてあるからそれなりの威力が出せるけど、私の機体の武装はIS用のものだからギャオスには効きづらいのよ。」
「まあ、相手は超常的な存在ですからね。」
「だからこの際に武装を一新しようって思ったのよ。」
「「「なるほど―――(私も軍上層部に掛け合ってみるか)((政府に掛け合ってみようかしら))」」」
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――――――
―――
「それがレオナのISか。」
「うんこれが私の専用機『フェアリー』だよ。」
「正しくお前のための機体だな。」
姿形がエターナルモスラに似ているのが見て分かる。
当然攻撃方法なども俺は知っているから闘いようはあるが油断はならんだろう。
なんせ篠ノ之 束から徴収したISを解析して作られたものだからなスペックが段違いなのは間違いない。
こりゃ龍王機・虎王機だけじゃなくこっちの二機も使わなきゃならんようだな。
俺はレオナからラウラの方に顔を向ける。
「ラウラのシュヴァルツウェア・レーゲンを見るのも久しぶりだ。」
「以前は試作段階の状態だったが今回はちゃんと出来上がっているぞ兄様。」
自信満々に胸を張って答えるラウラ。
確かにあの大型のカノン砲やアンロックユニットはあんな形じゃなかった。
ということは大幅に改良が加えられたってわけか。
ラウラの戦い方がどのようにこいつに発揮されるか楽しみだ。
最後にオレンジ色のカラーリングをしたラファールを纏うシャルルに顔を向ける。
「シャルルのはこれまた随分とカスタマイズされたものだな。」
山田先生の操縦していたラファールとはだいぶ違う。
多方向加速推進翼(マルチ・スラスター)の形状から見て機動性重視の機体というわけか。
それに基本装備(プリセット)が少ないしたのは動きやすくしただけじゃないと思われるし、そしてなによりあの左腕のシールドが気になる。
おそらくあれにはなにか仕掛けが施してあるに違いない。
要注意だな。
「あはは、これでも最低限の改造でとどめてるんだけどなあ。僕としては一夏の機体や簪さんの機体の方が気になって仕方ないよ。」
やはりそこに食いついてきたか。
まあ俺の機体を調べても無駄だけどな。
とりあえずシャルルのことは後回しにして訓練をはじめるとするか。
訓練開始から30分後――――――
「き、聞いてもいいかな。」
「なんだシャルル?」
「い、いつもこんなのやってるの?」
息を切らしながらシャルルは質問をしてくる。
「そうだが?」
「・・・・・・・」
シャルルは俺の返答を聞いて頬を引きつらせていた。
俺たちの目の前では射撃兵装を撃ちまくっている人とそれを避ける人が見える。
撃ちまくっているのは刀奈さん、簪、セシリア、鈴の四人で避けているのはラウラとレオナの二人である。
なんとも無謀に思えるこの訓練は幻想郷じゃ当たり前だからな、シャルルがびっくりするのも無理はない。
初めてこれを目にした鈴とセシリアもぽかーんと口を開けてたっけ。
っとそろそろ時間だな。
「そこまで、次はセシリアと鈴だ。」
「了ー解、今度は被弾無しでクリアするわよセシリア。」
「ええ、頑張りましょう鈴さん。」
「ちなみにここからは俺とシャルルも加わるからな。」
「「え・・・」」
二人は俺の言葉を聞き石のように固まる。
そして錆びれた機械のようにゆっくりと俺の方に顔を向けてくる。
二人の顔がほんの少し青ざめていたのが見えたが気にしないでおこう。
俺とシャルルはISを纏い、射撃兵装を展開し構える。(俺は簪からツイン・マグナライフル二丁を借りている。)
「準備はいいか?」
「ちょっ――」「お、お待ちに――」
「訓練開始!」
「「いやーーーーーーっ!!!」」
この訓練が終えるまで、二人を悲鳴をあげ続けた。