インフィニットストラトス‐四神の力を受け継ぐ者‐   作:フジパンホンジコミ

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千秋、箒のコンビがちょっと暴走しちゃいます。
そして生徒会の仕事がとんでもないことに。


訓練後の騒動と生徒会の仕事

 

 

 

「今日の訓練はここまでにしましょうか。」

 

 

俺と刀奈さんを除く者たちは、疲れきって地面に座っていた。

 

訓練がどれほどきつかったのか目に見える。

 

 

「鈴、セシリア、シャルル大丈夫か?」

 

「も、もうダメ。」

 

「い、一歩も動けそうにありませんわ。」

 

「ぼ、僕もだよ。」

 

「まあセシリアちゃんと鈴ちゃんは本格的に訓練に参加し始めて日が浅いし、シャルルくんに至っては初めてだからな無理もないわ。」

 

 

刀奈さんは”はい”と言いながら三人に持っていたスポーツドリンクを手渡す。

 

三人はありがとうございますと言いながら、それを受け取り飲み始める。

 

 

「刀奈さん。」

 

 

俺はアリーナの時計盤を指差す。

 

それに気づいた刀奈さんは手を二回叩き、全員の視線を向けさせる。

 

 

「さあみんな、もう時間だから引き上げるわよ。」

 

『はい。』

 

 

地面に座り込んでいた簪たちは立ち上がる。

 

俺たちはアリーナから引き上げようとしたその時―――

 

 

「おい。」

 

「ん?」

 

 

声をかけられた俺たちは後ろを振り向くと、白式を纏った織斑と打鉄を纏った篠ノ之がいた。

 

 

 

「何のようだ、織斑。」

 

「ボーデヴィッヒと勝負させろ。」

 

「はぁ?何言ってんだお前、時間を考えろっての。」

 

「そんなの関係ない、勝負させろ。」

 

 

聞く耳持たないってわけか。

 

というか―――

 

 

「朝の出来事の仕返しをしにでも来たのか?」

 

「当たり前だ!、千秋を叩いておきながら詫びの一つも入れない輩を制裁に来たのだ!」

 

「お前は関係ないじゃん。」

 

「うるさい!お前は黙ってろ!」

 

「はぁ・・・ラウラ、お前はどうする。」

 

「そんなの決まっています。悪いが今お前に構っている暇はない。」

 

「君になくても僕にはあるんだよ。」

 

「兄様から聞いていた通り、人の話を聞かないやつだな。つきあってられん。」

 

 

ラウラはアリーナのピットへと向かおうとしたその時。

 

 

「私たちを無視するなーーーーっ!!!!」

 

 

篠ノ之が打鉄の近接武装である『葵』を構えて突っ込んできた。

 

 

「でりゃあああ!」

 

 

ラウラに近接ブレードを振りかぶる。

 

だがブゥゥゥンという音がアリーナに鳴り響いた途端、篠ノ之は自分の体が突然空中で止まった。

 

 

「なっ!?動けない・・・だと!」

 

 

篠ノ之の目の前にはシュヴァルツウェア・レーゲンを纏ったラウラが右手を前に突き出して立っていた。

 

 

「貴様っ何をした!」

 

「フン、答える訳が無かろう。これでも喰らえっ!」

 

 

ラウラは右肩の大型レールカノンが火を噴いた。

 

 

「うわぁぁぁっ!!!!」

 

 

攻撃が直撃し、篠ノ之は地面を2、3回バウンドしながら吹き飛んでいきアリーナの壁に激突。

 

よろけながら立ち上がり篠ノ之はラウラを睨みつける。

 

 

「貴様、卑怯な手を使いおって。」

 

「最初に卑怯な手を使ったものに言われたくはないな。」

 

「黙れ黙れ黙れぇぇぇ!!!」

 

 

近接ブレードを再度構えラウラに突っ込む篠ノ之。

 

 

「痛い目に遭わないとわからんようだな。」

 

 

ラウラもプラズマ手刀を展開し迎え撃つ。

 

 

「箒、援護するぞ!」

 

 

織斑は篠ノ之を援護しようとラウラに攻撃を仕掛けるが―――

 

 

「させないよ。」

 

 

織斑はフェアリーを纏ったレオナに阻まれた。

 

 

「そこをどけ!!!」

 

「どかないよ。」

 

「邪魔なんだよ!!!」

 

 

レオナに雪平二型を振り下ろすが、銀色に輝くレオナの腕に止められる。

 

 

「ラウラには手を出させないよ。」

 

「こなくそぉぉぉ!!!」

 

 

我武者羅に刀を振り回し始める織斑。

 

それをひとつひとつ丁寧に防いでいくレオナ。

 

 

「なんで攻撃が通らないんだよ!」

 

「無駄だよこの『妖精の鎧(フェアリーアーマ)』の防御力の前じゃあ君の攻撃は無に等しい。」

 

「っ!?」

 

 

その言葉を聞き、織斑は焦り始める。

 

だがこの勝負は長くは続かなかった。

 

 

『そこの生徒たち!一体何をやっているか!閉館時間はとっくに過ぎているぞ!』

 

 

アリーナのスピーカーから声が響く。

 

どうやら騒ぎを聞きつけてやってきた担当の先生だろうな。

 

とりあえず二人には戦闘をやめるように言わんとな。

 

 

「ラウラ、レオナ、それまでにしておけ。」

 

「あなたもよ、織斑くん。」

 

「くっ!」

 

 

ISを解除して気絶している篠ノ之のところに向かう織斑。

 

さて俺らも戻るとするか。

 

俺は着替えを行うために更衣室へと向かう。

 

 

 

 

―――――――――――

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

―――

 

 

 

 

 

俺が更衣室で着替え終わった後、ベンチに座りながら先ほどのことを考えていた。

 

織斑と篠ノ之が俺に闘いを挑んできた理由についてだ。

 

おそらくは先の篠ノ之の一件だろうな。

 

全くあれは自業自得なのになんで俺が恨まれにゃならんのだ。

 

やっぱあいつらの心を一回折らにゃならんかもしれん。

 

 

「あのー亀山くん、織斑くん、デュノアくんいらっしゃいますか。」

 

 

この声は山田先生だよな?

 

 

「山田先生ですか。今は亀山しかいませんけどどうしたんですか?」

 

「えっとまだ着替え中だったりしますか?」

 

「着替え終わってますから入ってきても大丈夫ですよ。」

 

「そうですかー。それじゃあ失礼いたしますねー。」

 

 

バシュッとドアが開いて山田先生が入ってきた。

 

 

「デュノア君は一緒ではないんですか?それに織斑くんもここのアリーナを使用しているときいたのですが?」

 

「二人はまだアリーナにいますよ。もしかして重要な話なんですか?」

 

「ああ、いえ、そんなに大事な話でもないですから、亀山くんから伝えておいてください。ええとですね今月の下旬からですが男子も大浴場が使えるようになります。時間帯別にしてしまうと何かしらと問題が起こりそうだったので、男子は週に二回の使用日を設けました。」

 

 

週に二回か、まあ週に一回よりかはマシだな。

 

 

「ありがとうございますね、山田先生。」

 

「い、いえ、仕事ですから・・・・それじゃあ失礼しますね。」

 

 

山田先生は、更衣室から退室していった。

 

さて山田先生からお願いされたからな一応シャルルにも伝えておくか。

 

それに織斑はシャルルと同じ部屋だったはずだから、シャルルに言っておけば伝えてくれるはずだ。

 

 

「あれ?一夏まだいたの?」

 

「シャルルか。実は山田先生からの伝言があるんだが。」

 

「山田先生から?」

 

「ああ。」

 

 

俺は山田先生から言われたことをシャルルに伝える。

 

 

「下旬から大浴場が使える・・・か。」

 

「確かに伝えたからな。あと織斑にもこのこと教えてやってくれよ。」

 

 

俺はそうシャルル言い残し更衣室から退室した。

 

 

 

 

翌日の放課後、俺と簪は生徒会の仕事があるから手伝って欲しいと刀奈さんに言われ生徒会室を訪れた。

 

虚さんから仕事内容を聞くと俺と簪はため息を履いた。

 

その仕事というのが刀奈さんのやっていなかった書類の処理を手伝うこと。

 

まあそれくらいならお安い御用だと思ったが、一筋縄ではいかなかった。

 

なぜなら、俺たちの目の前には机には積もりに積もった書類の山が出来上がっていたのだから。

 

 

「・・・よくもまあこんなに溜めて。」

 

「てへ。」

 

「可愛く言ってもダメですよ。はぁ―――虚さんどれから処理していけばいいですか。」

 

「できれば右側の方からお願いします。」

 

「こっちからですね。」

 

 

俺は両手で持てる位の書類を持ち作業を始めた。

 

書類仕事を始めて1時間が経過。

 

それだけの時間が経過したのにも関わらず未だに書類の数が減らなかった。

 

ほんとにどんだけ溜め込んでたんだよ刀奈さんは。

 

俺は心の中で愚痴を言いながら、作業をこなしていく。

 

よしコイツはこれで終わり。

 

 

「虚さん次のお願いします。」

 

 

俺は手元にある書類を書き終えた俺は、虚さんから次の書類をもらおうと声をかける。

 

 

「わかりました。あっ簪お嬢様その書類でしたらこれを参考にしてください。」

 

「ありがとう虚さん。」

 

「いえ、どういたしまして。」

 

「ねえ虚ちゃん、手が痛いんだけど。」

 

「我慢してください。あとこれとこれにサインをお願いします。」

 

 

要確認と書かれた書類を2枚刀奈さんの机の上に置く虚さん。

 

刀奈さんは心底うんざりした表情を浮かべながら虚さんに顔を向ける。

 

 

「休んじゃダメ?」

 

「終わるまで我慢してください。」

 

「う~虚ちゃんの意地悪ー。もう1時間も手を動かしっぱなしなのよ?」

 

「自業自得です。そもそも毎日少しづつ処理していればこんなことんはならなかったんですよ。お嬢様は会長としての自覚がですね―――」

 

「うえーん一夏くーん、助けてー。」

 

「はいはい、嘘泣きはそこまでにしてちゃんと作業を進めて下さいね。」

 

 

俺は刀奈さんをあしらいながら、手を止めることなく作業を進めていく。

 

ほんとこの作業いつ終わるんだろうな。

 

そんなことを考えながら、俺は手を動かし始める。

 

この時、アリーナで大変なことが起きていたことに俺は知らなかった。

 

 

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