インフィニットストラトス‐四神の力を受け継ぐ者‐   作:フジパンホンジコミ

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準決勝第一試合始まります。


学年別トーナメント 準決勝第一試合 一夏vsラウラ・レオナ

 

 

アリーナは尋常でない位の威圧感に包まれていた。

 

その威圧感の発生源はアリーナの中央で睨み合っている一夏たちだ。

 

しかも3人の体から出ている青白いオーラに呼応してか両者の間でバチバチと火花が散っているだけでなく、ゴゴゴゴッと地鳴りを起こしながらアリーナを揺らしている。

 

 

《それでは準決勝 第一試合 亀山 一夏vsラウラ・ボーデヴィッヒ 蝶野レオナペア 試合始めぇぇぇぇ!!!》

 

 

 

試合開始のアナウンスが流れたと同時にドオーンという音が鳴り響いた。

 

全員が音の発生源に目を向けると蹴りを放ったレオナと拳を突き出したラウラ、そしてその二人の攻撃を両手で受け止める一夏の姿だった。

 

両手に力を込めて一夏は二人を後方と投げ飛ばすがすぐに体勢を整えて一夏へと接近し攻撃を再度仕掛ける。

 

 

「はああああぁぁぁぁ!!!!!」

 

「でやあああぁぁぁぁ!!!!!」

 

「おおおおおぉぉぉぉ!!!!!」

 

 

凄まじいパンチとキックの応酬が観客たちの目の前で繰り広げられ、ぶつかり合う事に衝撃波を撒き散らしてアリーナを揺さぶる。

 

しかしこの乱戦も長くは続かなかった。

 

一夏は二人の攻撃パターンを把握し一瞬の隙をついてレオナの攻撃を交わし蹴り飛ばす。

 

攻撃が終わったタイミングを狙いラウラはプラスマ手刀による攻撃を仕掛けるが、当たる寸前で腕を掴まれる。

 

腕を掴まれたラウラは抜け出そうと余った左腕のプラズマ手刀で攻撃しようとしたがその前に投げ飛ばさてしまう。

 

しかも投げ飛ばされた先には立ち上がろうとしているレオナがいた。

 

 

「「あいたっ!?」」

 

 

ラウラはレオナを巻き込んで一緒に飛ばされる。

 

一夏が飛んでいく二人に向けてラスタバン・ビームを放つ。

 

 

「そうはさせん!!!」

 

 

ラウラは体勢を立て直しレオナの前に回り込んで重力結界を展開しラスタバン・ビームを防ぐ。

 

 

「プレッシャーフィールド展開!!!」

 

 

レオナのウイングスラスターから金色の粒子が放出される。

 

その放出された粒子がラスタバン・ビームを防いだ。

 

ラウラは攻撃を行っている最中の一夏に向けてレールカノンを発射。

 

 

「甘い!!!」

 

 

一夏は攻撃を止めすぐに破山剣を召喚し、破山剣でレールカノンの弾丸を切り裂いた。

 

まさか弾丸を切り裂かれるとは思っていなかったためラウラは驚いてしまう。

 

ラウラの攻撃を防いだ一夏は破山剣をもとの状態に戻し一枚の符を取り出し上空へと投げる。

 

それに合わせて一夏は両手で印を結び技を発動、符から発せられた青い稲妻が二人に降り注ぐ。

 

ラウラはすぐにレオナまで包めるほどの重力結界を展開し防ぐ。

 

 

「レオナ、あれを掻い潜って兄様の後方へ行けるか?」

 

「本来の姿ならともかくISをまとった状態の私じゃあこれだけの広範囲攻撃はちょっと無理かな。」

 

「そうか・・・・なら攻撃が止むまで私が防ぐ、そのあいだにスラスターを温めておいてくれ。」

 

「了解。」

 

 

ラウラの考えていることを理解し早速ウイングスラスターにエネルギーを集め始めるレオナ。

 

徐々に攻撃の間隔が少なくなってきたのを感じ、ラウラはレオナに目で合図を送った。

 

ラウラの視線に気づき、レオナは行動を開始。

 

瞬時加速を使用して一気に一夏の後方へと移動したレオナはクロスヒート・レーザーを発射。

 

クロスヒート・レーザーが一夏に直撃――したと思いきやそのまま突き抜けてしまう。

 

 

「えっ!?」

 

 

すると龍虎王がだんだんと薄くなってゆき、最後には消えてしまった。

 

レオナはあれが幻であったことにようやく気づき、急いで一夏の気配を探りにかかる。

 

すると自分の真上から気配を感じとり、上空を見上げると太陽を背に炎の大玉を掲げる龍虎王の姿があった。

 

龍虎王はラウラとレオナめがけて巨大な炎の玉――ガイアフォースを放つ。

 

 

 

「私たちを」

 

「舐めないでよね!!!」

 

 

レオナとラウラはガイアフォースを相殺するために虹色の破壊光線『レインボーバスター』と多数の真空の鎌を伴った巨大な球状の重力弾『ディオガ・グラビドン』を放つ。

 

三つの技が衝突しあい大きな爆発がアリーナの上空で発生。

 

そして破山剣を握った龍虎王が爆炎を突き抜けてラウラに襲いかかる。

 

ラウラは両手に展開したプラズマ手刀で破山剣を受けとめる。

 

レオナはラウラを助けに行こうとするが、いつの間にか召喚されていた雀王機に邪魔されてしまう。

 

 

『レオナ様のお相手を務めさせていただきます。』

 

「上等じゃない!」

 

 

白い閃光と赤い閃光となって戦闘を始めるレオナと雀王機。

 

観客たちは言葉を一切発することなく、試合から目が離せないでいた。それはモニタールームで試合を見ていた千冬や真耶も同様。

 

鍔迫り合いを行いながら一夏はラウラに話しかけた。

 

 

「まさかレオナはともかくラウラがここまで成長していたの正直驚いたぞ。」

 

「私だっていつまでも兄様に守られている存在では嫌ですから。」

 

「お前負けず嫌いだもんな。」

 

「ええ。ですからこの試合勝たせていただきます。」

 

 

鍔競り合いから離れ再び両腕を構えるラウラ。

 

 

「勝ちに来たか・・・・ならお前の力の全てを出してかかってこいラウラ!!!」

 

「はい!!『ディゴウ・グラビルク』!!!」

 

 

ラウラは、自分の力を全開にし黒いオーラを身にまとい左目の眼帯をとりヴォーダンオージュを顕にする。

 

 

「行きます!!」

 

 

一夏へと突っ込み漆黒に染まるプラズマ手刀を振り下ろす。

 

これを一夏は受け止める。

 

 

「むっ!」

 

 

今までにないくらいの思い一撃に一夏はびっくりする。

 

 

「(ラウラの力が上がった!?しかも俺を押し返せるほどの力になるとは、やはり己を強化するための技だったか。しかもどういったわけかISまで強化されるとは・・・ならこちらも全力でいかせてもらうぞ!)」

 

 

一夏は霊力を開放し力を込め弾き返す。

 

しかしラウラは弾かれようともすぐに一夏へと斬りかかる。

 

その斬撃の応酬は凄まじいものであった。弾く、斬るの繰り返しされど二人は一太刀もくらっていない。

 

だが一夏がラウラの攻撃を弾くのではなく受け流したことによってラウラは体勢を崩してしまう。

 

一夏は好機と思い破山剣を振り下ろすが、ラウラは当たる寸前に右腕を一夏に向ける。

 

すると一夏の動きが停止した。

 

 

「くっAICによる停止結界か!」

 

「例え兄様であってもこれからは逃れられない!」

 

 

ラウラはレール・カノンの砲身を龍虎王へと向ける。。

 

 

「さあ覚悟してくださいね兄様!」

 

 

レール・カノンを発射し、一夏にダメージを与える。

 

追い討ちをかけるように次の攻撃を放つ。

 

 

「ギガノ・レイス!!!」

 

 

ラウラほどの大きな重力弾が一夏目掛けて放たれ直撃する。

 

 

「ぐぉ!」

 

「まだまだ行きます!オルガ・レイス!!!」

 

 

黒いレーザーが放たれ一夏はさらにダメージを受ける。

 

ラウラは容赦なく一夏に攻撃を与えていく。

 

一夏は霊力の防御シールドを龍虎王に張り防御をするも何度かシールドを突破されダメージを受けてしまう時もあった。

 

 

「(ちっエネルギーが三割も削られてる。さすがにこの状態が続くのはやばい!!こうなったら無理やりブチ破るしかない!!!)はあああああぁぁぁぁ!!!!」

 

 

一夏は霊力を溜め一気に全身から放出しラウラの張ったAICを強引にぶち破った。

 

 

「まさか強引に破ってくるとはっ!」

 

「今度はこっちの番だ――順逆転身!!!」

 

 

龍虎王から虎龍王へと変化。

 

さらに神速槍『ソニック・ジャベリン』召喚。

 

 

「行くぞラウラ!」

 

「っ!?」

 

 

ソニック・ジャベリンを構え、ラウラへと接近していく一夏。

 

 

 

一方レオナはアリーナ内の上空で雀王機と高速戦闘を繰り広げていた。

 

ぶつかり合うたびに火花を散らしながら戦う一人と一機。

 

雀王機は雀王火焔を口から放射するが、ひらりと躱しお返しにクロスヒート・レーザーを放つ。

 

攻撃の最中であったために、雀王機は躱すことができずにダメージを追ってしまう。

 

 

『(くっやはり主同様壁を越えたものは一筋縄ではいきませんね。)』

 

 

徐々に押され始める雀王機。

 

 

「ラウラが心配だから、そろそろ押し通らせてもらうわね。」

 

 

白いオーラを纏いエネルギーをチャージし始めるレオナ。

 

あれを発動されたらまずいと思った雀王機は発動を止めるために攻撃を仕掛けた。

 

 

「『蛇頭光』!」

 

 

両翼から紅いレーザが放たれレオナに直撃するが動じることなくエネルギーのチャージを続ける。

 

雀王機は蛇頭光と雀王火焔で攻撃を続けるが、レオナはダメージを受けようともエネルギーのチャージをやめなかった。

 

そしてエネルギーのチャージが終わるとレオナは技を使用した。

 

 

「受けなさい!『エクセル・ダッシュ』!!!!」

 

 

一筋の閃光が、いつの間にか雀王機をはじき飛ばしていた。

 

弾き飛ばされた雀王機は実体化を保てずに消えてしまう。

 

レオナは雀王機が消えたのを確認し、急いでラウラのもとへと向かう。

 

 

 

 

 

―――――――――――

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

―――

 

 

 

 

 

圧倒的スピードを駆使してラウラに斬撃や刺突を行いダメージを与えていく一夏。

 

ラウラの状態は黒いオーラを纏う前の状態に戻っていた。

 

 

「どうしたラウラさっきの威勢は?」

 

「ま、まだまだです『ディゴウ・グラビルク』!!!」

 

 

自身とISを強化し反撃を行うラウラ。

 

しかし先程までのキレがなく、動きがぎこちなかった。

 

 

「(どうやらあの強化の技肉体にかなり負担がかかるみたいだな。これ以上あれをラウラに使わせるわけには行かない。それに―――)」

 

 

一夏は雀王機が倒され、レオナがこちらに向かってきていることに気づく。

 

 

「そろそろ決めさせてもらうぞラウラ!」

 

 

ラウラを蹴り飛ばし、自分も距離をとるために後方へと移動しソニック・ジャベリンを消して両腕を構える。

 

 

「フーさん直伝『虎王・猛撃豪烈波』!!!」

 

 

5本の尻尾と黒い爪を持つ巨大な白虎型のエネルギーが放たれ、ラウラはこの攻撃に対してディオガ・グラビドンで迎え撃つ。

 

巨大な白虎型のエネルギーと巨大な球状の重力弾がぶつかり合う。

 

両者とも相手の攻撃を破ろうと力を放ち続ける。

 

しかし元々の力量の差がここにきて表れた。

 

ラウラの放ったディオガ・グラビドンが徐々に押し返され始めた。

 

一夏はここに来てさらに力を放ち、ディオガ・グラビドンを完全に押し返しそして消滅させた。

 

ディオガ・グラビドンを打ち破った巨大な白虎型のエネルギーはそのままラウラへと迫る。

 

ラウラは巨大な白虎型のエネルギーの直撃を受けシールドエネルギーがゼロになる。

 

 

「やはり兄様は強いな。」

 

「お前も強くなってたよ、さすが俺の義妹だ。」

 

「そう言っていただけるとは嬉しい限りです。」

 

「ほれ、危ないからビットの方へ移動してろ。」

 

「はい。」

 

 

ラウラは、急いでこの場から離れていった。

 

ラウラが離れていったのを確認すると一夏は上空から飛来するレオナに向けてファングミサイルを放つ。

 

そのファングミサイルをクロスヒート・レーザーで撃ち落とす。

 

一夏はその隙にランダム・スパイクを召喚し、レオナへと飛びかかっていた。

 

ランダム・スパイクを高速で振り下ろすが、レオナはひらりと躱し踵落としを一夏に打ち込んだ。

 

一夏は片腕でガードし、真横からランダム・スパイクを振りかぶる。

 

レオナは強烈な一撃をもらい吹き飛ばされる。

 

飛ばされながら体勢を整え、一夏にクロスヒート・レーザーを放つ。

 

しかし一夏はランダム・スパイクを振りかぶりクロスヒート・レーザーをかき消す。

 

このままでは負けてしまうと感じ、レオナは最後の賭けに出ることにした。

 

レオナはもう一度『エクセル・ダッシュ』を使うためにエネルギーをチャージを開始。

 

 

「あれは雀王機を倒した技か、なら受けて立とうじゃないか!!」

 

 

一夏は両腕に力を集める。

 

エネルギーのチャージを終えたレオナは一夏に向かって『エクセル・ダッシュ』による特攻を行った。

 

一夏も両腕をヴァリアブル・ドリルへと変え迎え撃つ。

 

 

「いっけええぇぇぇーーーーー!!!!」

 

「貫けぇぇぇぇーーーーー!!!」

 

 

白い閃光と白黒の弾丸が衝突し、激しい閃光がアリーナを覆った。

 

閃光が止み、人々が最初に目にしたのは

 

 

「ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・」

 

 

片膝をつきながらも両腕を突き出している虎龍王と片方のウイングルラスターが破壊され地面に倒れているレオナの姿だった。

 

その数秒後レオナの戦闘不能のアナウンスが流れ勝者が決定した。

 

 

《勝者 一年一組所属 亀山 一夏ーーーーー!!!》

 

 

 

わあああああぁぁぁと盛大な拍手と歓声がアリーナにひびき渡る。

 

一夏は虎龍王を解除し、応援してくれていたであろう観客たちに手を振るう。

 

そして、一夏は気絶してしまっているレオナを背負いピッドで待っているであろうラウラのもとへと向かった。

 

 

 

 




次回、千秋と箒フルボッコの回です。

乞うご期待に。
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