インフィニットストラトス‐四神の力を受け継ぐ者‐ 作:フジパンホンジコミ
「山田先生、俺らってどこに向かってるんですか?」
俺は山田先生に連れられて会議室へと移動していた。他にも箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、楯無さん、簪も呼び出されたらしく俺の後ろを歩いている。
呼び出された理由がなんなのか気になり俺は隣にいる山田先生に質問をした。。
「会議室です。そこで重要な話があると織斑先生が言っていました。」
重要な話というのを聞いて俺ははまた何かが起ころうとしていると思わずにはいられなかった。
二週間前にも学園祭で事件が起きたばかりだからそう思い至るのはしょうがない。
俺はまたあのような事件が起きるのかと思いながら山田先生に話しかける。
「もしかしてまた事件ですか?」
「えっと事件といえば事件らしいですね。」
山田先生は俺を見ながらどう説明したらいいのかわからないといった表情をしていた。
「らしいってどういうことですか?」
「私も詳しくは聞いていないのでわからないんですよ。織斑先生が『来ればわかる』としか言ってこなかったので・・・・」
「(来ればわかるってどういう意味だ?)」
俺はその言葉に疑問に思いながら会議室へと足を進めた。
会議室に到着し山田先生は扉を3回ノックする。すると部屋の中から「入れ」と千冬姉の声が聞こえ山田先生は扉を開けて中へと入っていく。
俺たちも続いて入ると千冬姉の他にも人がいたらしくそちらの方に顔を向けるとびっくりする光景が目に映った。
瞳や髪の色こそ違うもののいつも鏡で見慣れた私服姿の自分と楯無さんと簪が椅子に座っていたからだ。
「は・・・・えっ・・・・俺?それに楯無さんに簪?」
一瞬冗談かなにかだろうと思いながら千冬姉に問いかける。
「千冬姉これって・・・・」
「今からその説明をするだから扉の前に突っ立っていないでさっさと椅子に座れ。」
千冬姉にそう言われ俺はもうひとりの俺から目を離さずに椅子に座る。
他のみんなも目の前にいる俺や楯無さんに簪のそっくりさんに視線を向けながら椅子に座っていく。
全員が座ったのを確認すると俺はすぐに千冬姉に問いかけた。
「千冬姉そこの人たちは一体・・・」
「まあ一言で言うのであれば平行世界お前たち三人だそうだ。」
「「「「「「「「ええええっ!?」」」」」」」」
平行世界って存在してたのかよてっきり漫画やアニメの世界だけの話と思っていたのに。
まさか実際に違う世界の自分と出会うなんていう体験をするとは思わなかった。
それにしても違う世界の俺ってすごいな髪は一部が薄い紫色に染まっているし瞳の色が左右で違う、おまけに背は俺より頭一つ分高くてガタイもしっかりしてる。
そう考えていたら向こうから俺に近寄ってきて話しかけてきた。
「お前がこの世界の俺か。ほんの数日程度だがよろしく頼む。」
「こちらこそよろしく。」
自分同士で握手するのもなんだか妙な感じだ。
「それと俺のことは亀山と呼んでくれ、じゃないと間違っちまうからな。」
「わかった。そういえばそっちの楯無さんと簪は?」
「ああ、あそこに集まってこっちの世界の人たちと駄弁っている。」
亀山が指を指した方を見ると女子達が集まって会話を楽しんでいる光景が見えた。
出会って数分しか経ってないのにもう打ち解けているとは・・・・女子ってすごいな。
一夏SIDE OUT
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「ふむ、これで顔見せも終わったな。」
「これからどうするのですか織斑先生。」
「そうだな。」
真耶にこのあとのことを聞かれ考え始める千冬。
そしてあることを思いついた千冬は実行するために一夏に声をかける。
「亀山少しいいか?」
千冬に呼ばれた一夏は一夏(平)から離れて千冬のもとに駆け寄る。
「どうしたんですか織斑先生?」
「実は頼みたいことがあるんだ。」
「頼みたいこと?」
「このあとでなんだが織斑と模擬戦をしてもらえないだろうか。」
「模擬戦をですか?」
「ダメか?」
「いいですよ。こっちもこのあと何しようかまだ決めてなかったので。」
「そうか、なら私はアリーナの使用許可をもらってくる。亀山は織斑たちを連れてアリーナに先に行っておいてくれ。」
「了解。」
アリーナの使用許可を得るために千冬は学園長に連絡を入れ、一夏は話し込んでいる一夏たち(平)と刀奈と簪に声をかける。
「おーいここから移動するぞ。」
「どこに移動るのよ?」
鈴(原)に尋ねられた一夏はフッと笑みを浮かべながら答えた。
「決まってるだろ―――アリーナだ。」
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ISスーツに着替え終えた一夏(平)は千冬たちの準備が終わるまでBピッド内で待機していた。
「まさか顔合わせをした直後に模擬戦をすることになるなんて思わなかったよな。」
「頑張んなさいよ一夏。」
「僕たち応援するからね。」
「ありがとうな。」
励ましてくれる鈴(平)とシャルロット(平)にお礼を言う一夏(原)。
「だが嫁よ気をつけろ。向こうのお前は相当実践慣れしていると見受けられるぞ。」
「それはホントなのかラウラ。」
「ええラウラちゃんの言う通りよ一夏くん。いくら操縦時間が君の方が上でも基本的なポテンシャルは向こうの方が断然上よ。だから長期戦に持ち越されたら一夏くんの負けだから短期戦で勝負をつけなきゃダメよ。」
「わ、わかりました。」
「そんな強ばった顔をするな一夏。お前には我々がついている。」
「そうですわ一夏さん。」
「私たちがついてるから。」
「みんなありがとう。」
「さあこの模擬戦で勝利するための早速作戦を立てるわよ。」
円陣を組み模擬戦の作戦を立て始める一夏たち(平)。
一方、Aピッド内にいる一夏も自身のISのチェックを行いながら模擬戦が始まるのを待っていた。
「この世界の俺たちの実力がどれほどのものなのか楽しみだ。」
ウキウキ気分の一夏を見て呆れて刀奈と簪はため息をつく。
「もう一夏君ったら。」
「相変わらずのバトルジャンキー思考。」
「なんだよ二人は気にならないのか?あれだけの事件をくぐり向けてきたあいつらの実力を。」
「それは・・・・」
「気になるといえば気になる。」
素直に気になっていたことを認める刀奈と簪。
それを聞いた一夏はニッと笑いを浮かべる。
《これより織斑 一夏対亀山 一夏の模擬戦を開始します。両ピッドの選手は準備をしてくださいまもなく試合を開始します。繰り返しお知らせします両ピッドの選手たちは準備をしてください。》
真耶のアナウンスが聞いた三人は気持ちを戦闘態勢に移行しISを纏いアリーナのフィールドに飛び出す。
反対側のAピッドにいる一夏たち(原)もほぼ同時にアリーナのフィールドに入ってきた。
フィールドの中央に集まった時に一夏機体を見て驚く一夏(平)。
「白式じゃないっ!?」
まさか機体自体が違うことに驚きを隠せない一夏(平)。
「驚いたか?これが俺のIS龍虎王だ。」
「ああびっくりだよ。」
「そちらのは白式もしかして第二形態移行(セカンド・シフト)した機体か?」
「ああコイツが俺の相棒白式・雪羅だ。」
それを聞いた一夏は「楽しい試合になりそうだ」と心の中でつぶやきながら破山剣を召喚。
一夏(平)もの自分得物である雪片弐型を構える。
《それでは試合開始っ!!!!》
一夏SIDE
織斑が試合開始の合図とともにものすごい速さで突っ込んできた。
「でりゃあああーーーー!」
まずは織斑の力がどれくらいなのか俺は調べるために破山剣で受け止めた。
受け止められた織斑はすかさず連続で雪片弐型を振るう。
それを俺は受け止めたり躱したりして織斑の動きをじっくりと観察をしていた。
「(鍛えていないというわけではないがそれでも一般人程度か。コイツがここまで無事だったのはISの性能と篠ノ之や鈴たちのおかげというわけか。)どうしたお前の実力はこんなものなのか?」
「んなわけないだろっ!」
織斑のISの左腕から砲身が現れ荷電粒子砲を撃ってきた。
「うおっ!?」
「これだけの近距離だったのに躱された!?」
「危ない危ない、まさか白式に射撃武装があったとは驚きだ。」
「まだまだこんなもんじゃないぞ。」
すると今度は砲身が引っ込み今度はエネルギーでできた爪で斬りかかってきた。
「おいおいまさか爪まであるのかよ(あの左腕格闘戦と射撃戦を想定して作られた多目的ユニットか!?それにあのエネルギーでできた爪は当たったらやばそうだ。)」
織斑から距離を取ろうと後退するが織斑は俺を逃さないために追ってきた。
俺は織斑の攻撃を避けながら電光掲示板で残り時間を確認を行う。
まだまだ時間に余裕はあるがこれ以上続けても意味はないな。結果としてコイツの改善しなきゃいけないこといくつか見つけることができたからいいか。
さてそろそろこっちも動き出すとしますか。
俺は振り下ろされる雪片弐型を破山剣で受け流す。
太刀筋を受け流された織斑は体勢を崩し、その隙をついて俺は回し蹴りを織斑にお見舞いした。
「ぐっ!?」
ダメージを喰らいながらも織斑は雪片弐型で右薙を繰り出すが俺は後退することでこれを躱す。
しかし織斑は躱した俺に向かって左腕を向けると荷電粒子砲を撃ってきた。
ほうダメージを受けながらも射撃を行ってくるとは少なからず千秋よりはマシというレベルか。
だがそんな素人丸出しの射撃では俺は打ち取れんぞ。
俺は破山剣を破山剣・焔へと変換し炎の斬撃『緋炎』を繰り出し荷電粒子砲をかき消した。
「なっ!?」
荷電粒子砲をかき消されるとは思っていなかったのか織斑は目を見開いて撃った体勢で固まっていた。
「戦闘中に立ち止まるとは些かいただけないな!」
硬直している織斑に向けてラスタバン・ビームを発射。
迫り来るラスタバン・ビームに気づいた織斑は突き出した左腕の武装から青白い膜を張りラスタバン・ビームを防いだ。
今の消え方・・・まさかあれは零落白夜のバリアか!?ということはさっきの爪も零落白夜だったということか当たらなくて正解だったな。
「まさか零落白夜にこんな使い方があったとはな。」
「へっどうだこれでエネルギー系統の武装はむやみに使えないぜ。」
「ああエネルギー系統はな。だがそれ以外は別だ順逆転身っ!!!」
俺は龍虎王から虎龍王へと変更し格闘戦へと切り替える。
「いっそんなのありかよっ!?」
「ありに決まってるだろ!」
一瞬にして織斑の懐に移動し参式爆連打を浴びせる。
「オオオオオオッーーーーーーー!!!!」
「グッ!?」
参式爆連打を食らった織斑は大きく吹き飛ばされたがすぐに体勢を整えて雪片を構える。
「ハァ・・・・ハァ・・・・」
「参式爆連打を耐えたか。そんなお前に敬意を評して俺の得意技を見せてやる。」
俺は技を放つ態勢に入り構える。織斑は最後の一撃と言わんばかりに瞬時加速を使用し接近してきた。
「おりゃーーーーーーーっ!!!」
だが俺は織斑の袈裟斬りを左腕で繰り出したアッパーで雪片の柄に当て弾き飛ばす。
「なっ!?」
「(織斑、今のお前はまだ弱いだが強くなりたいと思う心を忘れるな。そうすればお前は強くなれる。なんたってお前は俺だからだ。)武神流『金剛螺旋掌』!!!」
無防備となった織斑の鳩尾に回転した右腕を叩き込んだ。
「がはっ!?」
攻撃を受けた織斑は錐揉み回転しながら放物線を描きながら落下していき地面に叩きつけられる。
《白式 シールドエネルギーエンプティ 試合続行不可能により勝者 亀山 一夏》
俺は気絶した織斑の側に降り立ちISを解除してから織斑に近づき肩に担いで管制室へと向かうために歩き始めた。
平行世界の一夏たちと顔合わせと模擬戦のお話いかがでしたでしょうか。
特に今回は模擬戦の方に力を入れてみました。