インフィニットストラトス‐四神の力を受け継ぐ者‐ 作:フジパンホンジコミ
俺が父さんたちについて行き一緒に暮らし始めてから3年の月日が流れた。
現在俺は道場で父さんと組手をしていた。
今日こそは一本父さんから取ると意気込み俺は動き出した。
「でりゃああああ!!!」
俺は両腕に炎を灯しながら目の前の人物へと拳を振るう。
しかしその人は体を捻っただけで俺の攻撃を躱し、俺の腕を掴んで投げ飛ばした。
俺は空中で姿勢を立て直し、地面に着地しすぐに攻撃に移った。
「紅蓮鳳凰脚!!!」
両足に炎を纏わせた連続蹴りを繰り出しが体を捻って俺の技を躱しきった。
「まだまだーー猛虎爆砕拳!!!」
すかさず風を纏った拳で攻撃を仕掛けるが
「甘いぞ。」
同程度の力で相殺されてしまう。それも片手で。
そしてもう片方の腕で俺に攻撃してきた。
俺はやられると思い目をつぶった。
そしたらべチンという音ともに額が痛くなった。
「イッテー!?」
「まだまだだな。」
「ちぇまた父さんから一本取れなかったよ。」
「若い連中にはまだ負けんよ。」
そう言いながら父さんは俺の手を握り立たせてくれた。
「今日の修行はこれまで。精進することを忘れるなよ。」
「はい。」
俺が父さんにそう返事すると道場の入口から声が聞こえてきた。
「お父さん、一夏もうすぐ朝ごはんだよ。」
俺たちに声をかけてきたのは俺の義理の姉であるさつき姉さんだ。
俺と父さんはタオルで汗を拭きながら姉さんの傍まで歩いていく。
その時姉さんに汗臭いと言われ俺と父さんは朝ごはんができる前にシャワーを浴びに浴室へと向かっていった。
シャワーを浴びて汗を流し終わった俺と父さんはリビングに入る。
そこには朝ごはんをテーブルに並べ終わって椅子に座る母さんと姉さんの姿が映った。
「二人とも遅かったですね。」
「済まないな。シャワーを浴びに行ってたんだ。」
父さんはそう答えたあとに椅子に座った。
もちろん俺もその時に椅子に座った。
「そうだと思っていました。さあ冷めてしまわぬうちに食べましょうか。」
「そうだな、それではいただきます。」
『いただきます。』
朝食を食べ終わった後、俺は父さんと母さんにこのあとの予定をきいた。
「父さんと母さんは午後は確か外界に行くんだったっけ。」
「ええ、会社の方に顔出しをしなくてはいけませんので。」
「大変だよね社長と副社長だから。」
「仕方がないさ、それが立場を持つ者の勤めなんだからな。」
父さんは苦笑しながらそう言った。
「じゃあ私も外に行こうかなちょっと買いたいものがあるから。」
「俺だけ地霊殿にいるわけにはいかないから俺も行こうかな。」
「そうか。買い物が終わったら会社に来てくれ。」
「わかった。」
そう言って俺は外界に行くための準備をしに行った。
俺はこの時、あんなことが起こるなんて思ってもみなかった。
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外界に来た俺たち家族は外の世界に来ていた。
父さんと母さんはそのまま会社へと向かい俺と姉さんはショッピングモールに脚を運んで、買い物をしていた。
「姉さん洋服の買いすぎじゃないのか。」
「だって新作の服が可愛かったからついね。」
紙袋に入った大量の服を胸に抱きしめながら答えた。
俺はため息をはいたあと歩き出した。
「そういやさっきの新聞を見たんだけどね。」
姉さんはカバンから新聞を取り出し俺に渡してきた。
「表の記事見てごらん。」
俺は姉さんの言う通りの表の記事に目を写した瞬間、目を見開いた。
そこには『世界初、男性のIS操縦者現る!?』という文字と一緒に俺のかつての弟が一面に映っていた。
「へえコイツがISを動かしたのか。」
「そうなのよだから私も気になってね。さっき買っておいたの。」
「しかし男ではISを動かすことができないはずなのに、コイツは動かすことができる。」
俺は一瞬脳裏にあのはた迷惑な人の姿がよぎった。
あの人だったらありえる。
俺と姉さんはISにはなにか秘密があるんじゃないかと思いながら父さんと母さんのいる会社へと足を進めた。
会社へと続く歩道を歩いていたら人だかりができているところがあった。
俺と姉さんはその人だかりが気になりそこへ足を運んだ。
俺と姉さんがそこで見たのは展示用として置かれているISだった。
そういやこんなに近くで見たのは初めてだな。
すると俺は後ろから押されてしまい、思わずISに触れてしまった。
すると俺の頭にISの動かし方が入ってきた。
「(なんだこれ!?なんでこいつの動かし方がわかるんだ!?)」
そして俺は光に包まれた。そして光が収まった時には俺はISを纏っていた。
「一夏、取りあえずそれ解除しなさい。」
「あ、ああ。」
姉さんに言われ俺は急いでISを解除し、ISの関係者が来る前に姉さんと一緒にこの場から逃げるように離れていった。
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会社に着くなり俺と姉さんは父さんと母さんに事の次第を説明していた。
「そうかISを起動させてしまったのか。」
「ごめん父さん俺の不注意でこんなことになって。」
「気にするな。こればかりは誰も予測できないんだからな。」
「でもどうするの?今頃IS委員会の連中が血眼になって一夏を探し回ってるよ。」
「おそらくIS学園の方にも話が言っているに違いないな。」
「そうですね。世間にも知れ渡っているに違いありません。」
「それで一夏お前は多分IS学園に通うことになってしまうだろう。」
「行くか行かないかは貴方が決めなさい。」
俺は握り拳を作りながら不敵に笑って答えた。
「行くよ。そしてあいつらとの因縁に蹴りをつけてくる。」
「そうか、お前がそう決めたのであれば俺たちは全力でサポートしよう。」
「ありがとう父さん。」
「そうと決まれば、アレが役に立つ時が来たな。」
「アレ?」
「ついてくればわかる。」
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「きたぞ永琳、にとり。」
「意外と早かったわね。」
「待ってたよ玄武。」
「永琳さん、にとりなんでここにいるんだ。」
「それはこれが関係しているわ。」
永琳さんは4つの鋼鉄の箱に目を移す。
「これってまさか・・・」
「ああ、お前の専用機だ。」
「・・・結局準備してたんじゃないか。」
俺はジト目で父さんを睨む。
「すまん。それじゃあ開けるぞ。」
父さんが一つのボタンを押すと鋼鉄製の箱が開いていく。
箱が開ききって俺が見たのは龍、虎、鳥、亀の形をしたISだった。
俺ははこの4つのISから目が離せなかった。
「これが俺の専用機なのか?」
「そうだ。中国山東省の蚩尤塚から発見されたもの俺が復元し俺の技術の粋を集めてIS化したものだ。ちなみに右から龍王機、虎王機、雀王機、武王機だ。」
「すごい。」
「ほらフィッティングやフォーマットを開始するからISに近づけ。」
「わかった。」
俺は龍の形をしたISへと近づいていきその装甲に手を触れた。
すると俺は真っ白な空間にいた。
「ここは・・・」
ふと後ろの方から何かの気配を感じ後ろを振り向くと
さきほどの4つのISが佇んでいた。
『初めましてだな我らが主よ。』
喋った!?
こいつら自我があるのか!?
『答えよ、何故強さを求める。』
青い龍が俺に質問をしてきた。
強さを求める理由か。
俺は脳裏に今の家族と幻想郷の皆、そして二人の女の子を思い浮かべる。
「守るためにだ。」
『何。』
「父さんたちのようにすべてを守ることはできなくても大切な人たちを守れるくらいに俺は強くなりたい。」
『それが困難な道のりだと分かっていても進むというのだな。』
白い虎が俺を見据えながら言ってきた。
「ああ。」
『・・・・・・』
「・・・・・・」
『『『『フ、フフハハハハー!!!』』』』
「な、なんだよいきなり笑い出して・・・」
『『『『合格だ!!!』』』』
「は?」
『すまぬ、我らの主として相応しいか少し試させてもらった。』
赤い鳥が笑いながらそう言ってきた。
『そしてソナタの思いしかと聞いた。』
緑の亀が俺を見ながらそう呟いた。
『『『『ソナタを我らの主として認めよう!!!』』』』
「これからよろしく頼むな。龍王機、虎王機、雀王機、武王機。」
『『『『よろしく頼むぞ、我らが主、亀山 一夏!!!』』』』
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―――
「あれ?戻ってきたのか俺は?」
「どうしたんだ一夏ぼーっと突っ立って。フィッティングを済ませるから早くISを纏えってもうフィッティングとフォーマットが済んでやがる・・・どうなってるんだ。」
「(もしかしてこいつらに認められたからなのか?)」
「まあ手間が省けたからいいか。一夏こいつらを待機状態にしてみろ。」
「待機状態って言ってもどうやって。」
「自分で待機状態を思い浮かべてみな。」
俺は父さんの言う通りに、青、白、赤、緑の色をした勾玉のネックレスを思い浮かべた。
そしたらIS立ちが光り始め、光が収まった時には消えていた。
ふと首に重みがあることに気づいた俺はそこに顔を向けると、思い描いた通りのISの待機状態があった。
「よしISを待機状態にできたようだな。さてこれから一夏にはISのことについて学んでもらう。」
「もしかして今から?」
「もちろんだ時間はいくらあっても足りないからな。入学前にはきっちり覚えてもらうぞ。」
にやりと笑う父さんの手には電話帳よりも分厚い本があった。
よく見てみるとISマニュアルと書かれていた。
オワタ・・・・
このあと俺は父さん、母さん、永琳さんにみっちりとISのマニュアルを覚えさせられた。