インフィニットストラトス‐四神の力を受け継ぐ者‐ 作:フジパンホンジコミ
あのあと、風呂に入る時間を決めて俺と簪は寝た。
朝6時30分頃
「・・・んっん~~~よく寝た。」
目が覚めた俺は体を背筋を伸ばしたあとベットから出た。
そして寝ている簪を起こさないように洗面所に顔を洗いに行く。
冷水で顔を洗い、寝癖を直し終わった俺は部屋に戻ると簪がまだ眠たそうな目を擦りながら起き上がっているのが目に映る。
「簪、おはよう。」
「・・・おはよう・・・一夏・・・」
「洗面所空いたから使えよ。」
「・・・そうする・・・」
簪がフラフラとおぼつかない足取りのまま洗面所に入っていく。
その姿を見た俺は吹きそうになったが、簪の可愛さのある寝ぼけた姿が見れたことに特した気分だ。
4、5分が経ち、意識を覚醒させ寝癖を整えた簪が洗面所から戻ってきた。
簪の面白い一面を見れて満足して制服に着替え終った俺たちは、少々早めの朝食をとろうかと食堂へ歩き出した。
そこに
「お~いかんちゃん、いっちーおはよ~。」
「おはよう、本音。」
「おはよう、のほほんさん・・・相変わらず朝からハイテンションだな。」
「それが私なのだ~。」
「何言っているかわからんが、何か用か?」
「一緒にご飯食べない?」
のほほんさんの後ろに相川さんと谷本さんがいる。
なるほどね。男の俺と親しくなりたいから一緒に食事を食べようって魂胆か。
まあ簪や刀奈さん以外の女子の友達を作るのも悪くないな。
「俺は構わないが。」
「私もいいよ。」
「ありがと~。」
本音の後ろにいた二人は見えないようにガッツポーズをしていた。
そんなに嬉しいもんなのかねえ。
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俺のトレーには焼き魚の定食、しかもご飯大盛りが乗せられていた。
それをガツガツと食べる俺を見て、のほほんさんたちは目を真ん丸に開いて驚く。
「ほんといっちーってよく食べるよね。」
「ほんとにすごい・・・」
「このぐらい食べないと体が持たないんだよ。ぎゃくにそんなに少なくて大丈夫なのかって俺は思うぞ。」
「わ、私たちは、ねぇ?」
「うん、これで充分、かな・・・」
「私はお菓子を食べてるから平気だよー。」
それはそれで危ないような気がするが。
「いつまで食べている!食事は迅速に効率よく取れ!遅刻なんぞしてみろグラウンド十週させるぞ!」
織斑 千冬の鳴り声が食堂に響き渡る。
すると俺らを含めた食堂にいる生徒たちが慌てて朝食を食べはじめる。
確かここのグラウンドって1週が5キロだったよな。
俺にとってはたやすく十週できるが、やりたくはないので残りのものをすべて口の中に掻き込む。
そして食べ終わっていた簪を連れ食堂をあとにする。
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「織斑と亀山、二人のISなんだが準備に時間がかかる。」
織斑 千冬が授業開始前に俺とあいつにそう言ってきた。
「それはどう言う意味ですか千ふ、・・・織斑先生。」
「予備機がないのでな、学園側で専用機を用意することになった」
その言葉にクラスがざわめきだす。
「専用機!?一年のこの時期に!?」
「それって政府からの支援が出るってことよね!?」
「いいな~。私も専用機欲しい」
政府からねぇ。
委員会のやつらの思惑がプンプン臭う。
でも残念ながら俺は既に専用機を持っているからいらない。
それに政府の用意するISなんて危なっかしくて持ちたくもない。
「織斑先生、俺は既に専用機を持っているのでいりません。」
俺は待機状態の勾玉の首飾りを見せた。
『!!!!!』
「・・・亀山、貴様はそれをどこで手に入れた。」
俺が専用機を持っていると言ったら、織斑千冬は睨みつけてきた。
こいつ学校に提出した資料に記載せていたはずだぞ。
「俺はアトランディア社の企業代表ですから。」
『ええええ~~~~~~っ!!!!』
アトランディア社
2年ほど前に父さんと母さんが立てた会社で今では日本のトップに立つ企業にまで上り詰めた会社だ。
だから日本人では知らないものはいない。
そのため、日本出身の女子たちは騒ぎ始めた。
「亀山君があの会社の代表っ!?」
「すっごーい!!!」
騒ぎ出す女子をどうにかしようと山田先生が注意する。
「み、皆さん今は授業中ですよ。静かにしてください!!!」
しかし誰も聞く耳を持ってくれず初日同様に涙目になって落ち込んでしまう。
そこへ――
「静かにしろっ!!!」
織斑 千冬の一喝で教室は静まり返った。
「では授業を続ける。」
そのあと織斑 千冬は何事もなかったように授業を進める。
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休み時間になり俺は次の授業の準備をしていたらオルコットが近づいてくるのを感じた。
「先ほどのことを聞いて安心しましたわ、さすがに訓練機相手に本気になっては大人げないというものですから。」
なんでいちいち突っかかってくるんだコイツは俺でなく織斑の方に行けよ。
「まあ?一応勝負は見えていますけど?流石にフェアではありませんものね。」
まるで自分が勝つことが当たり前みたいに言ってやがる。
「言いたいことがあるのならハッキリ言え。」
「ふふ、庶民のあなたに教えて差し上げましょう。わたくし、セシリア・オルコットはイギリスの代表候補生・・・つまり、現時点で専用機を持っていますの。」
「それで・・・」
「あなたわたくしを馬鹿にしてますの?」
「別にただ自分の立場をわきまえてから発言や行動をしろと言いたいだけだ。」
「なっ!?」
俺はオルコットに言うべきことを言ったあと席を立ち上がり、廊下へと出て行った。
さっきの言葉の意味を分かってくれるとありがたいんだが、せいぜい足元を救われないようにしろよオルコット。
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放課後、俺は刀奈さんと簪と一緒にアリーナに来ていた。
理由はもちろん約束していたISの訓練が目的だ。
それにしてもこのISスーツか、どうにかできないものか。
二人を直視できん。
「どうしたの一夏くん?」
「お姉ちゃん、私たちの格好。」
「あ、そういうこと(ニヤァ)。」
刀奈さんなんですかその笑みはっ!?
「もう一夏くんのエッチ♪」
その格好で体を捩らないでっ!?
くっ耐えろ耐えるんだ俺の精神よ。
「お姉ちゃん。ふざけないでね。」
「はーい、それじゃあ一夏くん始めましょうか。」
こうしてクラス代表決定戦が始まるまでの特訓が開始された。
次回 クラス代表決定選
話の内容を大幅変更とサブタイトルを変更いたしました。