No.1
馬になって2時間。もうなれたつかれた泣いたキオン。
「牝馬かぁ……」
「こいつ、走れますかね」
「さぁな。ま、ライネルビヴァリスの仔だからなぁ。元気はあるだろ」
にしても、ここ、私のいる馬房から見る限り、私は小さいサイズなのかな。
周りの馬、めっちゃでかいんだが……。
なにこれ。世紀末ですか?な馬が沢山。
こわー。
「にしても、ビビりませんね」
「そうだな」
おい人間!!お前、面白そうな話してんな!!私にも聞かせろ!!
「輓馬に怯えないとはなぁ」
「肝が座ってるな」
へー。輓馬かー。なるほど、北海道だなこりゃ!!
つか、輓馬ってこんなにも大きいのか。
「さーてと。名前決めないとな……向こうの人はまだ来ていないのか?」
「はい。なんでも、娘さんが見たがってるけど、宿題が終わってないらしく……」
「なるほどな」
「徹夜したせいでまだ寝ているそうです」
「寝かしながら連れてこりゃいいのに」
ほんとそう思うけど、向こうの人って誰?なに?どういう関係?
「ま、用意ぐらいしとくか」
馬房の中でのんびりと暴れて(飛んだり跳ねたり)いたら、外が騒がしくなってきた。
「やー、いつもすまないねぇ……改装工事してたら土砂崩れで全ておじゃんでねぇ」
「あー、そうだったんですか……昨日の夜は雨が強かったですからね。家の方は大丈夫だったんですか?」
「家は大丈夫だった。機材とかは全てダメだな」
「あちゃ〜……なら、期待をするしかないですね」
「そうだな」
なんか男の人入ってきたー!!??
誰?誰ぞ?
「ほぅ、こいつがか……」
「はい。朝方生まれました」
「なんで馬房を別に?」
「生まれた直後に大きく鳴いたからか、ライネルビヴァリスが驚いて蹴りを入れようとしてましたから」
「あぁ……なるほどな」
見つめてくる男の人。
あ?やるんか?今なら○ュポーンの鼻息で対抗するぞ?もしくは攻撃「なめる」を敢行するぞ?お?
どれも威力ないやつじゃねぇか。
「元気あるなぁ」
「ほんとそうですよ。先ほどまで壁を蹴ったりしてましたから」
へへっ。壁見てみなよ。凹んでないんだぜ。私の力、そこまでないんだぜ。
生まれたばかりの馬だからな!!仕方ない。
「おじさーん!!」
「こら、大きな声出すんじゃないよ」
おや、可愛い女の子が一人。さっき聞いた娘って奴か。
「どう?どう!?新しい馬」
「こいつだよ」
騒がしいねぇ……慣れたけども。
「へー、ちっさい」
「まぁ、周りは大人の輓馬だから。それに、この子は競走馬だからね」
「ふーん……名前は?」
「まだ決まってないよ。みんなで一緒に決めようか」
そのみんなに私は入っていますでしょうか?入っていないのなら、是非とも入れて欲しい所存です。
「じゃ、決めに行こうか」
「それで、名前の件だが……」
「ライネル、までは決まってるのよね……あとはこの中から選ぶだけ……どれがいいとかある?」
普通の居間にて、大人6人と子供1人が話し合う。なんてシュールなんだろう。目の前の紙には、単語が複数書いてある。それぞれが選んだ名前の候補達だ。
「咲は何かいい名前見つけた?」
「うん!!」
娘の咲の笑顔が微笑ましい。
「タキオン!!」
タキオン。「超光速の粒子」の意味を持つ単語。
「桑原さん……かなりいいかもですよね」
「あぁ。速そうな名前だ」
満場一致で、決まる。
あの馬の名前は、ライネルタキオン。しばらくは、ルタ呼びでいいか。
「さてと……さっさと飯の用意するか」
「ビヴァリス、乳あげますかね?」
「さぁ?」
小ネタ的なの
JRAのCMっぽいやつ
1980年。この年から、伝説は始まった。牡馬が強いとされている競馬界に、殴り込みをかけてきた牝馬。数々のレースで、男を負かしきた。そして、人々の記憶にしかと焼きついた、驚異の10馬身差。女王、ライネルタキオンはここにいる。皐月賞がやってくる
ということで、ライネルタキオン、復活!!ではなく爆誕!!
はい。この上の奴を読んだらわかる通り、勝ちに行かせます。
すまぬ女帝よ……記録、少し短くなる。
なお、なぜ女王なのかというと、「砂の女王」とか「マイルの女王」がありながら、普通の「女王」がいないから、そこにぶっこめたい感覚でつけました。
さてと……冷や汗流しながら、たわけと言われながら書くしかないです。
1980年にした理由は、活動報告にて行なっておりますので、気になったらそちらに。
感想等、お待ちしております。
時は過ぎ去って、1980年。特になにも起こらず、トレーニングはうまくいくものの、馬具装着に時間がかかってしまいましたが、問題はなし!!次回、アグネスじゃないタキオン、No.2。楽しみに待っててください!!
ライネルタキオンを生徒会メンバーに
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