感想、ガチで感謝します!!
原動力になって、こんなにも早く書けた!!
読者にも感謝!!
毎時UAの数見てるんだぞ〜。寝てる時以外。
京都競馬場、1600m、新馬戦。
私のデビュー戦だ。
「なぁ、ライネル。そろそろ機嫌なおせって」
パドック直前になっても、私の気分は駄々下がり。
なぜなら、約束したから。
一緒に走ろうと、藤峰と約束したんだ。
一緒に勝とうと、約束したんだ。
だから、君を乗せるのは嫌だ。
わかるだろう?ブレインボールブとの併せ馬の時にブレインボールブに乗ってた人、加藤くん。
「なぁ……走るんだろ?後でなんかやるからさ……走ってくれよ」
はぁ……パドックまでは行ってやる。
「よし、加藤、頼んだぞ。コイツはかなり賢い。だから気をつけろよ」
「は、はい」
『新たな希望が生まれる新馬戦。今年は、京都競馬場にて行われます。出走する馬をご紹介しましょう。1番ハッピープログレス』
『少し落ち着かない様子』
アナウンスでどんどん紹介されていく。
『9番ライネルタキオン。先程まで暴れていたようです。鞍上は、藤峰騎手から加藤騎手に急遽変更。原因は、藤峰騎手の交通事故だそうです』
『かなり荒れていますね』
知るか。私は走らんぞ。
「……なぁ、ライネル」
んだよ?
「……いや、なんでもない」
ゲート前まで来た。だが、私は入らない。
『9番、少し手こずってますね』
『暴れに暴れてますね』
「……」
さっきから加藤くんがずっと黙ってる。
「だー!!ライネル落ち着け!!」
厩務員さんが来ても、誰が来ても、背中に藤峰がいないのなら、私は走らない!!
「あーもう!!手がつけられねぇ!!加藤!!手伝ってくれ!!」
「…………」
「加藤、加藤!!」
「あの……少し、ライネルと話させてください」
……なんだろうか。
「なぁ、ライネル。お前は、藤峰と走りたかったんだよな」
あぁ、そうだ。
「こんなことになって、納得が行ってないんだろ?」
勿論そうだ。
「俺も納得いってないよ。本当は、藤峰さんの努力を無駄にしたくない。だから、乗りたくなかったんだ」
お前もか。私もだよ。同じだな。
「でも、ここでライネル、君が走らなかったら、目が覚めた藤峰さんにどやされちまう。ライネルのデビューをなんでさせてやれなかったって。それに、なんで勝てなかったって」
言ってたな。勝てるって。
「だからさ……」
加藤くんが俯いて、黙ってしまう。
右手に持っている鞭が震えているのが見える。
「すぅ……はぁ……」
そんな深呼吸して、どうしたんだい?
「ライネル、よく聞け」
あぁ。今なら聞いてやる。
バチン
大きな音がする。鞭で叩く音だ。
私は痛くない。だって、叩かれていないから。
では、誰が叩かれたのか。答えは1つ。
「「か、加藤騎手!?」」
そう、加藤くんが、自分で自分の腿を鞭で叩いたのだ。
「俺はダメな奴だ!!でも、お前はダメなんかじゃない!!こんなダメな男が乗っても、お前は勝てるんだ!!誰が乗っても勝てるんだ!!それを証明してくれ!!」
叫ぶ。心の中を全て出して、空っぽにして、思いのままに、叫んでいた。
あのさぁ……君。加藤くんがいつダメだと言ったか?私はそんな心意気は許さない。
でも、覚悟はわかった。全力で走ってやるよ。落ちるなよ。
その覚悟と同等のことをしてやるよ。
気合なんて、いらない。根性もいらない。
今、この瞬間に全力を注げれるだけでいいんだ。
勝ってやる。誰も追いつけないように。
前両足を高く上げて、鳴き叫ぶ。
「ライネル、お前……」
さぁ、ゲート入りするぞ。藤峰に失望されないような、レースをして、藤峰の帰りを待つぞ!!
『9番ライネルタキオン、ゲートイン。偶数組のゲートインに入ります』
『全てのゲート入り、完了しました』
「ライネル」
ゲートの中で話しかけられる。
なんだい?
「このレース、お前に任せるからな」
どうぞどうぞ。期待しろ。
私も、アンタを信頼して、全力出すんだから。
銀の匙のネタ、ぶっ込んでみました。あのシーン、なんか、かっこいいんですよね。
さて、ライネルタキオン、デビュー戦、どうなるのでしょうか。
パドックで問題を起こすライネルでしたが……あれ?どこかでみたことあるような……ま、気のせいでしょうね。
次回、アグネスじゃないタキオン
No.5 栗毛で無名の新馬
お楽しみに!!
なお、次回予告するということは、内容が決まっていて、比較的に早く書き終わります。
ウマ娘シーン、流石にチョロチョロと投稿しても
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いい!!
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ダメ、時間系列を守って読みたい!!