アグネスじゃないタキオン   作:天津神

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新馬戦後のちょっとした話

えー、ご指摘いただいた通り、金杯は1981年当時は、5歳からが出走条件でした。ご指摘ありがとうございます。なので、金杯から京成杯へと変更いたしました。距離も、2000mではなく、1600mだそうです……本当に申し訳ありません。
なお、1978年でライネルは1歳なので、1981年では4歳です。2001年に改定するまでのルールに従っています。


No.6

「テキ、次の目標は桜花賞ですよね?」

「いや。その前に、京成杯だ。中山での1600mだな。まぁ、その前に試してみたいことはあるが……2000m走れるかどうかだ」

「毎日杯、っすか」

 

 京都から戻ってきたら、即トレーニングかと思ったら、休息でしたまる。

 いや、なんかね……そのーね。

 練習、したいわけだよ。だって、反省とか色々あったし……。

 うん。新馬戦ではすんませんでした。加藤くんを乗せて普通に走れば良かった。

 まじですまんなぁ、加藤くん。すまんなぁ。

 

「あーもう、なんだよ、ライネル」

「懐かれましたねぇ……」

「だなぁ……これならもう問題はなさそうだな」

 

 問題アリアリのオオアリクイじゃぼけ!!

 藤峰くんが治ってもまだ練習中の時期やんけ!!

 

「2000m……スタミナ持ちますかね?」

「そのためにトレーニングするんだよ」

 

 そうそう。2000m持たせるためのトレーニング。

 坂路とかかな?

 でも、坂路ないよ?ないよぉぉぉ!?

 

「とりあえず、どこまで走れるかを記録取ってみようと思う」

「それで、疲労を一旦抜くためにここ二日はトレーニング無しだったんですね」

 

 なーるほどーナツ。

 

「んで、だ。加藤くん、ライネルがどこまで走れるか試してみて欲しい」

 

 だそうだってよ。

 

「……………あ、はい」

 

 ったく、ぼーっとしてっと、5歳の女の子に叱られまっせ。

 ちなみに、ずーっとガン見されてた。加藤くんに。

 

(コイツ、表情コロコロ変わるなぁ……)

 

 

 さて、気を取り直して、ターフの上。

 

「行くよ」

 

 おうよ。

 あ、鞭はいらねーぞ。

 

 

 

 スタートから全力。新馬戦の時と同じスピードで、1周目を終える。そのまま、2周、3周と続いていく。

 

「かなりスタミナ持ってますね。あれ、逃げのスピードですよね?」

「でも、まだ2000mに至っていない。ここは少し1周が短いんだ。その分、スピードを抑えて曲がるしかないが、それでも速いのは速い。カーブでの安定感はあるが……立ち上がりに少し不安が……」

「テキ、趣味の部分が出てますよ」

「おっとすまねぇ」

 

 俺の悪い癖だな。

 ついつい、車の方と絡めちまう。

 車のサスは交換できても、馬の足は交換できない。

 

「はぁ……後で話聞きますから、今はライネルに集中ですよ」

 

 

 

「よーし、ライネル、ストップ。ストーップ」

 

 ここで終わり?

 

「どうでした?」

「2000mに不安はないな。後は……」

「運次第、ですか?」

「あぁ」

 

 放置ですか。芝食っとこ。

 うーん。美味くない。ぺってしとこ。

 

「こらこら。芝食べちゃダメです」

 

 あ、テントウムシじゃん。ナナホシだし。んー……でも今はいいや。あ、蟻んこ。

 ここ、虫多そうだな。

 

「さてと……ライネル」

 

 ん?なんですかなんでしょうかなんでありますか?

 

「今日のトレーニングは終わり。馬房に戻っていいぞ」

 

 はっや。まだトレーニングしたいんだが。

 

「スタミナ確認しただろ。その距離長すぎだからな。加藤くんも、休んだほうがいい」

 

 あ、さいですか。そうですか。

 なら戻るわ。

 

「あっ……ちょ、待って……」

 

 厩務員さん、手綱離してくれ。歩きにくい。

 

「俺も普通に歩くから……」

 

 あーはいはい。

 

 

 

「加藤くん。どうだった?」

「スタミナに問題は無し。スピードもありますから、2000mでも余裕だと思います」

「そうか。なら、京成杯に出ても問題無し、と」

 

 

 

 あー、芝よりもこの草のほうがうめー。

 ん?なんか入ってんじゃん。粒みたいなの……米!?米だ!!これがうめー理由か!!そりゃうまいわ!!

 

「おー、いい食べっぷりだー」

 

 後は水だけだな。なんか、不味いんだよな。どこから引いてんだよって思うわ。多分、東京近くの汚れたところから引いてるんだろうけど。

 水の入ったバケツを噛んで持ち上げる。

 

「ん?」

 

 そして、自分の熱くなった身体にかける。

 

「おわっ!?……ライネル、それ、飲むための水だぞ」

 

 知っとる。不味いからこうやって使った。無駄遣いはダメ絶対。

 

「はぁ……水入れてくるから、大人しくしてろよ」

 

 はーい。つか、暴れるのは水が不味いからだぞ。

 

「ほいよ。持ってきたぞ。そこの水道水のだけどな」

 

 サンキュー。

 は?普通に水道水やん。なんでいつも不味いの飲ませてたんだよ。

 

「ん?あ!!やべぇ……間違えて普通の水道水あげちまった」

 

 ん?なんか問題あるのか?

 

「たけぇんだよなぁ……水道水」

 

 あー、なるへそ。水沢山使うから安い方ばかり使ってるわけね。

 ライネルわかったこんどからはがまんする。するとは言ってないがな。

 

「まぁ、今回だけ、だぞ?あと、秘密にな」

 

 あいよー。

 

「あ、ちょーっと開けるぞ。でも出るなよ?」

 

 ん?どしたどした。

 

「いや、そこまで身構えるなって……ブラッシングしてやるからさ」

 

 りょ。

 

「いや、切り替え早」




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次回は、京成杯です。12月?知らんな。その月は寒がりのライネルは動かん。意地でも動かん。1月でも寒いが、12月は動かんかった。

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ウマ娘シーン、流石にチョロチョロと投稿しても

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