『寒さが残る1月。中山競馬場にて、京成杯が行われます。勝利する馬はどれなのか』
あー、さみさみ。まだ晴れてるからいいけど、これが曇りだとちと厳しいぞ、東京といえど。
『それでは、出走する各馬を紹介しましょう。1枠1番、テンモン、8番人気です』
にしても、1600mか……2000mじゃなかったっけ?(ウマ娘脳)
『2枠2番、ライネルタキオン、3番人気です』
今日は3番人気かー。まじで?いや、前回から期間空きすぎてるからなんともいえないけど……トレーニング頑張ったんだぞ!?スタミナからっからにして坂路走るよりも頑張ったんだぞ!?わざわざ北海道からそりまで持ってきて、それを引っ張るのもしたんだぞ!?
『3枠3番、キヨヒダカ』
ええい、まだかまだか。
「あーばーれーるーな」
はい。
「急に落ち着くな、びっくりするだろ」
はい。
「だーかーらー、あーばーれーるーな」
ほい。
「いや、だからさ」
同じ下りはやめい。
「わぷっ……」
ふわっはっはっは!!どうだ!!首の毛に顔を埋めるのは。少しふわふわしてるだろ!!
「お前なぁ……」
んな顔しても知らん。矛盾している指示出したお前が悪い。
「はぁ……調子良さそうだからいいか」
おうよ!気にせずに行こうぜ〜。
『さぁ、ゲート入りです。2番ライネルタキオン、今日は大人しく入れるか』
験を担ぐって知ってるか?気合い注入って知ってるか?根性を叩き直す……は違うか。
ま、アレをやるわけですよ。
『今日も立ち上がりましたね。ですが、前よりは落ち着いています』
まぁ、これ、背伸びみたいなもんだしな。
『さぁ、8番ホクトオウショウがゲート入り完了で、全頭整いました』
静かな時間。ゲートが開くまでの時間は無限に長く感じる。
やっぱり、緊張するな。
足に力を溜めるしかない。
『今スタートしました!!』
ゲートが開くと同時に、後ろ足で跳ぶように前に出る。
『先頭に出たのは2番ライネルタキオン!!後ろには1番テンモンが続く!!』
はっ!!おせぇおせぇ!!反応が、おせぇ!!
『後続との距離が3馬身、4馬身と開いていく。またもや大逃げか?』
「いやぁ〜、またもや快勝とは、これはいい馬に出会えたな〜」
「ほんとですよ!!鞭も使わずになんて……それに、減速を命じても無視するしで」
「まぁ、それで勝ててるからいいんだけどな」
馬房で寝ているライネルを横目に見ながら、加藤と話す。
「エリザベス女王杯も目指すか」
「ですね。そういえば、11月のこの雑誌、読みました?」
「あー読んだ読んだ。女王って、わがままガールなだけだろ」
「ですよね。でも、女王杯に勝ったら……」
「未来のことをたらればで語るんじゃねぇよ。それは、勝ってからにしろ」
「はい、すみません」
あのー、うるさくて寝れないんだが。
さっきから聞いてれば、エリザベス女王杯だと!?なんだとゴラァ!!めっちゃいいじゃねぇかよ!!(情緒不安定)
「次はクイーンカップですか」
「そうですね……」
にしても、テンモンって馬、ビビったなぁ……。
もっかい思い出しても見るか。反省のために。
『先頭、ライネルタキオン。3馬身後方にテンモン』
3馬身。そう、追いついてきた。
『追い上げるテンモン!!1馬身2馬身と差を詰めていく!!』
やばい、そう感じた。
逃げないと勝てない。
いや、誰が逃げてるんだ?
私は、何から逃げているんだ?
私は逃げてなんかない。そうだ、先導しているんだ、するんだ。
後ろなんて、気にしなくていい。距離も関係ない。
『ライネルタキオン、ここで仕掛けてきたか!?差を1馬身……いや、3馬身、4馬身と伸ばしていく。追い上げが強い!!辿り着けるかテンモン!!しかし、追いつけない!!差が広がっていく!!』
どんなことがあろうと、私が先頭だ。
『1着はライネルタキオン!!超光速の粒子は誰も追い付かせない!!』
反省点……あるわ。なんで毎回変なこと考えてるんだろ。ウマ娘の時のメイクデビューでもやらかしてるし。
ま、競走中に誰かと話せたらいいんだけどね〜。ホープフルの時みたいに。
さて、そろそろ眠いんだが……加藤くん達の話が気にな……もういないわ。寝る。
感想等、お待ちしてます。
レース?馬だと難しいんじゃ。
ウマ娘シーン、流石にチョロチョロと投稿しても
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いい!!
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ダメ、時間系列を守って読みたい!!