ども、アグネスデジタルでふ……ぐふぇへへ……今、アグネスタキオンさんの実験に付き合ってるのですが……これはかなり……。
「あー、デジタル君?別に尊死は構わないが……そのまま倒れると後ろに置いている薬品が君にかかってしまうのだが……」
「へ……?」
危ない危ない。タキオンさんに迷惑かけてしまう所だった。
にしても、研究室はやはり狭い。
「あー……ライネル君に聞いとけばよかったな……」
「どうした?タキオン」
「ヒョエッ!?」
突如として背後から声が聞こえて振り向くとそこには、美麗なウマ娘ちゃんが!!こんな美しいウマ娘ちゃんは……って、あれ?記憶してるのよりもなんか、小さいような……。
「おぉ!!ライネル君!!よく来てくれた!!今丁度尋ねたいことがあってだね」
「なんだ?」
「今、ここは狭いからデジタル君をソファに座らせてもいいかい?」
「問題ない」
颯爽と歩いて行くライネルさん……やはり身長が小さくないですか?
「………ところでだが……」
「ん?」
「さっき、誤って薬品被ってしまったんだが……身体がやはり縮んでいる気がする」
や、やはり。
「………私の責任か?」
「いや、治す薬を作って欲しいだけだ」
「わかったよ。探してみる」
「ライネール!!」
「ライネルさん……」
なぜだろう。
今日、バランスを崩して、間違ってタキオンの薬を被ってしまったのだが……身体が縮んだ。
流石にこんな格好で学校内を歩くことは許されるはずがないので、研究室でゴロゴロと過ごす。
「にしても、興味深いねぇ」
「何がですか?」
「いや、なんでもないさ……」
先ほどからアグネスとトレーナーさんの目が怖いんだが……。
なお、今トレーナーさんの膝の上で座らせられている。なぜに?
「ライネル、暴れないで〜」
「暴れてないが……」
てか、違和感が半端ないんだよなー。
「あ、あの……私、まだここにいていいんですか?」
「あぁ……デジタル君。もう少し手伝って欲しいな〜。ん〜?」
「は、はい!!喜んで!!」
そういえば、デジタルがいるんだった。
挨拶しとかなきゃな。
「あ」
トレーナーさんの膝から飛び降りて、歩く。
どうしても[トテトテ]という擬音がつきそうだが、仕方ないな。
デジタルのところまで行って、服を少し引っ張る。
「は、はい……なんでしょう、か……」
「いや、挨拶してなかったとおもってね……私はライネルタキオン。今はみっともない姿だが、まぁ、よろちくたのむ。あ、噛んだ」
「グハッ……」
あ、デジタルが倒れた。
「あーもう!!こうなるとわかっていながらなんでやるかなぁ、ライネル君」
「いや、礼儀ぐらいは必要だろう?だから、あいさつはしとかなきゃなならないと思って……」
「お陰で時間がさらにかかってしまうじゃないか!!」
「ならその時間、外の雪で遊んできたらいいじゃないか」
「私はそんな年齢ではない!!」
「ほぅ?本当にそうかね?」
やいのやいのと騒ぎ、賑やかになる研究室。
外は雪。多数のウマ娘達が外ではしゃいでいる。
そんな中、こたつに入ってくつろぐトレーナー達の姿があった。
「いやー、新年早々薬飲まされたけど、何もなかった」
「ただのビタミン剤でさえ光出してたのにな」
「タキオンさんの作る薬は、変な効果が付きますから……」
こちらもこちらで色々と話に花が咲いている。
「そういえば、耳掻きして欲しい、です……」
「あぁ、そうだったね。いつして欲しい?カフェ」
「こたつから、出た後で……」
カフェもまったりとくつろぐ。
「にしても、外は寒いな」
「ですね。タキオンさんもこたつに入ってますし」
「私はここだが?」
カフェの言葉にタキオンが研究用の場所から振り返って話しかけてくる。そこにこたつなどない。
「「…………」」
固まる一同。あくびをする私。
寒気が走る中、私はそのこたつを眺めている。
あったかいのかい?別の私。
ちょっとした小咄。
この後、スーパークリークに見つかって逃げたそうな。
久しぶりのデジたん登場。もっと出して行きたいですね
感想等お待ちしてます。待ってます。待ってますよ。待ってますからね?
ウマ娘ミッシングクイーン連載中!!
ライネルタキオンのもう一つの物語です。
アグネスじゃないタキオンの裏話(設定とかそうゆう系の考え等)を別の場所で
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読みたい(リンクは貼ります)
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読みたくない
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ハーメルンの活動報告でしてほしい