暗い部屋の中だった。窓はカーテンで閉じられ、部屋の明かりもついていない。
その部屋に入るのが怖かった。
別に、『入れ』と命令されたわけでもないが、入らなければならないと思っていた。
わからないを放置できるわけがなく、部屋の中を覗いて見たことがあるが、部屋の中を覗いた途端、上から赤色の光が目の前に飛び出してきて、腰を抜かして、泣いて、逃げて、駆けて、こけて、近くにいた人に助けを求めて、騒いで。
それ以降、その部屋を覗こうともしたことがない。
何故か、置かれている研究室の中を、誰も覗こうとしないことに気がついたのは、私が小学校に行く前だった。
では、何故用意されていたのか、何故赤色の光があったのか。
「よぉ!!そこの地球に背を向けて宇宙と向き合ってる奴!!」
「あ?」
ベンチで寝転がっていると突然変な奴が来た。
「よぉよぉ!!東の方角にある北海道、探してみねぇか?」
「一体何の誘いだ、それ」
芦毛の変な奴。ゴールドシップ、だったか?問題ウマ娘筆頭の。
「まぁまぁ、いこうぜいこうぜ。宇宙の先に、何があるのかを探しに」
「知らん。勝手にやってろ」
「なっ……!?」
驚いたのか変な声をあげて変顔して固まるゴールドシップ。
「てめぇ……タイヤの気持ち考えたことねぇのかよ!!」
「あるが」
「あるのかよ!!」
すげーゴムなんだなって程度で……ダメだ。ゴールドシップの流れに乗っては。
「なら火星人の願いもわかるだろ!!そもそもあたしたちウマ娘の生存分離のために世界中が躍起になって探したという脱法ライスをようやく手に入れたんだ!!ここで引き下がれるわけねぇよな!!な!!」
「すまん、日本語を話してくれ」
「何をー!?このゴルシ様はありとあらゆる言語、日本語に英語、ドイツ語にスワヒリ語、はたまたバクシン語まで話せるんだぞ!!」
「すまん、聞いてなかった」
「っ!!!!」
なんかゴールドシップが騒がしいが、なんでなんだ?
「それで、どうしたんだ。私にずっと話しかけてきて」
「ハッ……!!そうだった、忘れるところだったぜ。実はよー、エアグルーヴが木に引っかかって降りれねーんだ。助けてやってくんね?」
「それを先に言え!!」
「おい、これはどういうことだ」
「知らねーよ。アタシだって、通りかかった時にはこうなってんだからさ」
木の上から降りられずにいるエアグルーヴは見つけたが、その周りを虫が囲んでいる。
「………ゴルシ」
「お?なんだなんだ?このゴルシ様の出番か?」
「エアグルーヴのトレーナーを拉致ってこい。そしてここに連れて来い」
「了解!!トレセン学園のたわけさんを拉致って、愛の救出劇を観測すっぞ!!」
「早く行け」
さてと……。
「動けるか?エアグルーヴ」
声をかけるが、返事がない。
ただのたわけスピーカーのようだ。
「おーい、拉致って来たぞー」
「早いな」
時間がかかるかと思っていたが、案外早くゴルシが戻ってきた。その肩には、男性が担ぎ上げられている。
「よし、エアグルーヴのトレーナー。わかるな?」
「流石のゴルシちゃんでも、状況説明ぐらいするぞ……」
エアグルーヴを指差して、トレセンのたわけさんの肩を叩き、後のことをゴルシに任せる。
「いや、何かやってけよ……」
ゴルシに何か言われたが、私は一向に知らん。
「で、遅れているのか」
「あぁ。そろそろ戻ってくる頃だろうけどな」
生徒会室。
肘をついたシンボリが真剣そうに言うが、コイツは突然ダジャレを挟むからな。
「なら、手伝ってくれないか?」
「わかった。ところでブライアンはどこだ」
私とシンボリだけでするのか?
「あー……いつもはエアグルーヴが捕まえてくれるのだが……」
「捕まえてくる」
「あ……私をひとりにしないでくれ……この書類の山、全部私がすることになってしまう……」
シンボリを1人生徒会室に置いて、ブライアンを探しにいく。
「……………早く戻ってきてくれ、ライネルタキオン……ルナにはもう手が負えない……」
「………ックシュン!!」
あー、寒い……。
クシャミまで出たし……冬の北海道の寒さには慣れたと思ってた……。
「さてと……行きますか、ホテル」
アポ取るための電話もしとかないと。
「待っててね、トレーナー。足を治す方法、思い出してくるから」
いざゆかん。第三の故郷。
はてさて、ライネルタキオンは一体どこへと向かってるのやら。全くわかりませんなぁ(すっとぼけ)
はい、お久しぶりですね。メジロ家に惹かれてますが、まずはタキオンルートを確定させ……おや、誰か来たようですね……
続き書きますよー!!あ、番外編も作りますよ?このライネルタキオンが向かってる先の話を。
アグネスじゃないタキオンの裏話(設定とかそうゆう系の考え等)を別の場所で
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読みたい(リンクは貼ります)
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読みたくない
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ハーメルンの活動報告でしてほしい