そして、
デジタル参戦!!
「やぁやぁ、ライネル君」
「何さ」
「昨日のレース、素晴らしかったよ」
「見てたんだ」
「もちろんさ。大切な友人のレースだからね」
実験室に、アグネスのプリントを持ってきたら、開口一番にそんなことを言われた。
なんだよもー、恥ずかしいじゃないか。
顔には出さないけどなっ!!
「ほい、プリント類。どんだけ貯めてんのさ」
「はははっ……鞄に入らなくてねぇ」
「少しずつ持って帰れ」
「嫌だね……おや?」
「ん?」
プリントの山を教科ごとに分類していると、アグネスが、数枚のプリントを手渡してきた。
「これ、アグネスデジタルくんのじゃないかね?」
「あー……紛れ込んだか……どこにいると思う?」
「呼べばすぐに来ると思う」
「いや、そんなわけない」
「ふむ。まぁ、適当にいちゃついてるウマ娘を見つけたら、その周辺にいると思えばいい」
雑だなぁー。デジタルの扱い。まぁ、気持ちは分からんでもないことはないったらない。
「じゃ、渡してくる」
「あぁ、ついでに何かつまめるものを頼む。手が汚れないもの」
「わかった」
実験室の扉を開けて、廊下に出る。
誰かが倒れているから、足元に気をつけて通る。
さ、アグネスデジタルはどこですかね。
ピンク頭のウマ娘だから、簡単に見つかるは……ず……今なんかいなかった!?
え……なんか、普段通りだなーって思ってたけど、よく考えなくても普通じゃない!!
え……誰が倒れてるの……こわ。早くここから離れよ……。
だから、私は離れようとした。でも、できなかった。
「とうとみがやばみでしゅ……」
こんな声が聞こえたから。
アイエェェェェェェェェェェェ⁉︎なんで!?なんでデジタルがいるの!?
ま、まぁ、そこは今は関係ないし?早くプリント整理してるアグネスを見ながらゴロゴロしたいし?
「……………」
「アッアッアッ………」
鼻血出しながら、尊タヒしてる……。
「おーい」
「………アッ……タキオンさん声が……幻聴かな……」
「いや、起きてくれないと困るんだが……」
「ふぇ……?らっ……らららっ、ララァイネルさぁん!?」
「誰がニュー○イプだ」
はっ……思わずツッコミを入れてしまった。
ま、まぁ、デジタル起きたし……いいか。
「あ、あの〜……ライネルさんは……私に、何か用があるの、ですか……?」
「ん?あぁ、ある」
「ヒョエッ!?」
「いや、そこまで驚かなくても……」
話の流れ、渋滞しとるー。続かねー。某リンゴのスマホの修理待ちの列ぐらい進まねー。いや、進む方か、某リンゴの修理待ちは。
「プリント。アグネスタキオンのものの中に紛れてた。ほら」
「あ、ありがとう、ございまひゅ……」
「あー!?ちょっ……また倒れてる……」
これは、かなり面倒だ……。
「おや、おかえり」
「はい。名状し難いバーのような食べ物」
「なんだいその無駄に長い名前は」
「SAN値が下がったからねぇ……」
「SAN値……?」
「アグネスさん、今のライネルさんは……ちょっと……」
そこー、やばい奴認識あんまりしないでー。吐きそーなだけだからー。
「そ、そうか……」
「ちなみに、実験でハイになってるあなたも……あれと似てます……」
「…………カフェ。実験に付き合ってもらおうか」
「嫌です」
あー、気持ち悪いー。むーりーー。
「ライネルさん……」
「ん?」
「水、どうぞ……」
あ、カフェいたんだ。
「助かる」
ていうかさー。なんで鼻血あそこまで出るのかなー。
「それで……このプリントの山は何ですか……?」
「全て私のだ。ライネルくんが持ってきてくれた」
「ちゃんと整理してください……毎日」
〜その後〜
『ライネルー。あれ?ど、どうしたの?』
『ん?あぁ……何でもないさ』
『いや、めっちゃ顔を顰めてるじゃん……』
『今は少し気分が悪いんだ』
『保健室、行こうか?』
『引っ張ってって欲しい』
『わかった』
(保健室で治るのかなぁ……まぁ、先輩とかからは、体調悪そうにしてたら保健室って聞いたからなぁ……)
ちゃんと保健室で治りました。
感想等、お待ちしております
ライネルタキオンの同室は
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シンボリルドルフ
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サクラバクシンオー
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ツインターボ
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ナカヤマフェスタ
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メジロアルダン
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サクラチヨノオー
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シリウスシンボリ
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ミスターシービー