アグネスじゃないタキオン   作:天津神

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すこーし内容がない回。

そして、

デジタル参戦!!


No.7

 

 

「やぁやぁ、ライネル君」

「何さ」

「昨日のレース、素晴らしかったよ」

「見てたんだ」

「もちろんさ。大切な友人のレースだからね」

 

 実験室に、アグネスのプリントを持ってきたら、開口一番にそんなことを言われた。

 なんだよもー、恥ずかしいじゃないか。

 顔には出さないけどなっ!!

 

「ほい、プリント類。どんだけ貯めてんのさ」

「はははっ……鞄に入らなくてねぇ」

「少しずつ持って帰れ」

「嫌だね……おや?」

「ん?」

 

 プリントの山を教科ごとに分類していると、アグネスが、数枚のプリントを手渡してきた。

 

「これ、アグネスデジタルくんのじゃないかね?」

「あー……紛れ込んだか……どこにいると思う?」

「呼べばすぐに来ると思う」

「いや、そんなわけない」

「ふむ。まぁ、適当にいちゃついてるウマ娘を見つけたら、その周辺にいると思えばいい」

 

 雑だなぁー。デジタルの扱い。まぁ、気持ちは分からんでもないことはないったらない。

 

「じゃ、渡してくる」

「あぁ、ついでに何かつまめるものを頼む。手が汚れないもの」

「わかった」

 

 実験室の扉を開けて、廊下に出る。

 誰かが倒れているから、足元に気をつけて通る。

 さ、アグネスデジタルはどこですかね。

 ピンク頭のウマ娘だから、簡単に見つかるは……ず……今なんかいなかった!?

 え……なんか、普段通りだなーって思ってたけど、よく考えなくても普通じゃない!!

 え……誰が倒れてるの……こわ。早くここから離れよ……。

 だから、私は離れようとした。でも、できなかった。

 

「とうとみがやばみでしゅ……」

 

 こんな声が聞こえたから。

 アイエェェェェェェェェェェェ⁉︎なんで!?なんでデジタルがいるの!?

 ま、まぁ、そこは今は関係ないし?早くプリント整理してるアグネスを見ながらゴロゴロしたいし?

 

「……………」

「アッアッアッ………」

 

 鼻血出しながら、尊タヒしてる……。

 

「おーい」

「………アッ……タキオンさん声が……幻聴かな……」

「いや、起きてくれないと困るんだが……」

「ふぇ……?らっ……らららっ、ララァイネルさぁん!?」

「誰がニュー○イプだ」

 

 はっ……思わずツッコミを入れてしまった。

 ま、まぁ、デジタル起きたし……いいか。

 

「あ、あの〜……ライネルさんは……私に、何か用があるの、ですか……?」

「ん?あぁ、ある」

「ヒョエッ!?」

「いや、そこまで驚かなくても……」

 

 話の流れ、渋滞しとるー。続かねー。某リンゴのスマホの修理待ちの列ぐらい進まねー。いや、進む方か、某リンゴの修理待ちは。

 

「プリント。アグネスタキオンのものの中に紛れてた。ほら」

「あ、ありがとう、ございまひゅ……」

「あー!?ちょっ……また倒れてる……」

 

 これは、かなり面倒だ……。

 

 

「おや、おかえり」

「はい。名状し難いバーのような食べ物」

「なんだいその無駄に長い名前は」

「SAN値が下がったからねぇ……」

「SAN値……?」

「アグネスさん、今のライネルさんは……ちょっと……」

 

 そこー、やばい奴認識あんまりしないでー。吐きそーなだけだからー。

 

「そ、そうか……」

「ちなみに、実験でハイになってるあなたも……あれと似てます……」

「…………カフェ。実験に付き合ってもらおうか」

「嫌です」

 

 あー、気持ち悪いー。むーりーー。

 

「ライネルさん……」

「ん?」

「水、どうぞ……」

 

 あ、カフェいたんだ。

 

「助かる」

 

 ていうかさー。なんで鼻血あそこまで出るのかなー。

 

「それで……このプリントの山は何ですか……?」

「全て私のだ。ライネルくんが持ってきてくれた」

「ちゃんと整理してください……毎日」

 

 

〜その後〜

 

『ライネルー。あれ?ど、どうしたの?』

『ん?あぁ……何でもないさ』

『いや、めっちゃ顔を顰めてるじゃん……』

『今は少し気分が悪いんだ』

『保健室、行こうか?』

『引っ張ってって欲しい』

『わかった』

(保健室で治るのかなぁ……まぁ、先輩とかからは、体調悪そうにしてたら保健室って聞いたからなぁ……)

 

ちゃんと保健室で治りました。




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ライネルタキオンの同室は

  • シンボリルドルフ
  • サクラバクシンオー
  • ツインターボ
  • ナカヤマフェスタ
  • メジロアルダン
  • サクラチヨノオー
  • シリウスシンボリ
  • ミスターシービー

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