今回もまだあまり話は進まず・・・書きたい場面が次々とあるんですがたどり着けないこのもどかしい感・・・(自業自得)
※今回は相当にシリアスです。こんなのマジ恋じゃねぇ!って思う方は即座にブラウザバックをお勧めいたします。
カン!
早朝の涼しい風が吹く中、衛宮邸では甲高い音が鳴り響く。
カン!
甲高い音は力強く、何度も何度も鳴り響く。
カン!
炎にくべられ、赤熱化した鉄は槌で打たれる度に火花を散らし、その形を変えていく。
バシュウ!!!
一気に水分が蒸発する音が響き、水蒸気が鍛造所に上がる。
「―――。」
鉄を打っていたのは衛宮士郎。二カ月ほど前川神に飛ばされてきた、正義の味方。
各国を行脚し、困っている人を救うという絵空事の夢物語を本気で追いかけた英雄。救った人間は一体どれほどに上るのか。
貧困の救済から戦争、紛争の終結など、数多の悲劇を救うべく東奔西走しその力を振るった。
そんな正義の味方である彼は救うことが己の望みという歪みを抱えていた。救うことが目的の彼は報酬に目を向けない。故に彼は人々から訝しまれるようになる。
「―――よし、いい出来だ」
そんな経験から彼はこの世界に来て初めて報酬を望むことにした。それこそが――――
長い間行っていなかった刀剣の鍛造。だがその腕は鈍ることなく十全に発揮されていた。
ザリザリと出来上がった刀身を研磨する。磨き上げられた刀身は美しい波紋を映し出し、衛宮士郎の顔を写す。
「よし。完成だ」
彼が鍛っていたのは小太刀。様々な刀剣を作成できる彼が、ここ最近ようやっと完成した鍛造所にて鍛えた刀剣は10本ほど。その一番新しい一振りを満足げにながめて彼は作業台を立つ。
一体いつから鉄を鍛えていたのか。何も着ていない上半身は汗に濡れ、体は熱を持っている。それを外に出て風に当たることで冷ます。
風が心地良い。空は高く、雲は少ない。
「晴天ってな所だな・・・」
涼しい風に当たりながら彼は母屋に戻っていく。今日は平日。だが、未だ登校を解禁(休暇)されていない彼は己の特技と技術を結集して刀剣の作成に没頭していたのだった。
朝食を取り、いつもの様に土蔵の魔法陣を起動させ魔力を送る。それが終わったら掃除洗濯を片付け、体を鍛え、剣を振る。いつもと変わらない彼の日常。
「これで弁当もよしと。さて行くかね」
二つほど黒塗りの大きなケースと小さなバスケットを手に意気揚々と出発する。今日は川神院に伺う日だ。
テクテクと歩く。すれ違う人はほとんど―――いや、まったく居ない。
それも仕方ないことである。彼がこの世界に来て手を付けた物件は誰も近づきたがらない、言わば暗黙の禁止区域。
―――曰く、そこは幽霊がでる。
―――曰く、そこに住めば必ず不審死をする。
そして曰く―――そこは怨霊の住処である。
そんな普通の人間なら絶対に住むどころか近寄りもしない所に彼は居を構えていた。
故にすれ違う人などいない。それに苦笑しながらも彼は目的の地に向かって歩いていた。
しばらくして、
「おーい!!」
と元気にピョンピョン跳ねながら声を掛けてくる姿を目にする。手を振り返したい所だが、両手が塞がっているので生憎笑顔を浮かべるしかない。
「いらっしゃい!今日はよろしくお願いします!」
ビシっと頭を下げる元気いっぱいな少女、川神一子。
「・・・よう」
何故か知らないがモジモジとして小声で挨拶する川神百代。
「おう。二人とも。・・・って百代、どうした?」
あの夜からだいぶ期間が開いて今日久しぶりに出会ったのだが様子がおかしい。
いつもの彼女なら天上天下唯我独尊とばかりに堂々としているのだが・・・・
(ほらお姉さま!練習した通りに!)
(わ、わかってる・・・!でも・・・)
なにやらヒソヒソゴニョゴニョとしている二人に首を傾げながら、
「とりあえず入っていいか?」
「え!?う、うん!もちろん!いこー!」
そう言って士郎は階段を上り始める。
(お、お姉さま!士郎が!士郎が行っちゃうって!)
(わかってる!わかってるから!)
何故か妹に叱咤激励されて慌てて追いかける百代と一子。
「し、士郎!」
「ん?どうした?」
「んあ・・・そ、その、元気ききゃ!?」
盛大に噛んでひっくり返った声に本人は。
(あ~~~~!!!もうなにこれハズカシーーー!!!)
もういっそ咆哮を上げてのたうち回りたい気持ちでいっぱいである。
だがそんなことには全くもって気づかない士郎は、
「?元気だぞ。百代はなんか様子がおかしいな。なんかあったのか?」
「な、なにもないぞ!ただその・・・」
(お姉さま!頑張って!)
声なき妹の声に後押しされて、
「その・・・右腕・・・」
とだけぼしょぼしょと言った。
「右腕?・・・ああ、怪我の事か?生憎両手が塞がっちまってるんで見せられないけどもう平気だぞ。こうして右腕で担いでるからな」
そう言って笑顔を浮かべる士郎。彼としては、この世界に来て人生で全く未体験の
(それ!それダメ!んあ~~~!!!)
ブンブンと頭を振る百代。今は居ないが、仲間たちが見たらどう思うか・・・百代にドン引きするか、士郎に殺気を飛ばすか呆れるかのどれかであろう。
「ほんとにどうしたんだよ。まるで由紀江みたいに・・・ああでも、由紀江は色々話してもう普通に喋られるようになったっけ」
(・・・まゆまゆ?)
ピタ。っとそれまで悶えていた百代が止まった。
「士郎。お前まだ学校行ってないよな?なんでまゆまゆとそんなに話してるんだ?」
スン。と今までの珍妙な雰囲気が無散した。
「え?だってみんなとアドレスとか番号とか交換したろ?学園には行ってないけど結構連絡取り合ってたぞ」
「それは知ってる。私も何回かメルメルしたよな?」
ピシピシと空気が冷めていく。しかしこの男。結界や場の異常には敏感だが、この手の雰囲気を読み取る能力を持たないのである。
「ああ。ただ、由紀江とは趣味が一緒だからさ、料理の話とか・・・主に料理だな。アドバイスをくれって割と電話を――――」
そこでようやっと異変に気付いた。隣にいる百代からズゴゴゴと地鳴りがせんばかりの闘気が―――
瞬間、
「ていっ」
「あだッ!?」
ズビシ、と士郎の尻が蹴り飛ばされた。
「な、なにすん「ていっ!ていっ!」あだ!うがッ!?」
ズビシ、ズビシと蹴り上げてくる百代。
「やっやめろ!こっちは大荷物持ってて動けないんだぞ!?」
「うー・・・!!!」
その言葉に半泣きの状態でジト―っと士郎を見つめる百代。
「こんな美少女を差し置いてお前は年下の女の子とイチャイチャしてたんだな・・・!」
「イチャイチャって・・・普通に料理の話をしただけだって。何をそんなに怒ってるんだよ」
さっぱりわからんと首をひねるその姿に。
―――まさか、話すのが恥ずかしくてメールしかできませんでした。なんて言えるはずもなく。
「それ貸せ!私が運んでやる!」
と、半ば強引に黒塗りの大きな二つのケースを強奪してドヒュン!と飛んで行ってしまった。
「いつつ・・・なんだってんだよもう・・・」
「・・・士郎ー士郎ー」
蹴られたお尻を空いた右手で摩る士郎。それを後ろから追いかけてきた一子が声をかける。
「ん?なんだ?」
「えーっとねうーんと・・・・」
むむむと唸って京の言葉を思い出す。
『いい?モモ先輩が恥ずかしがって逃げた後士郎が首を傾げてたら――――』
忠犬である一子はきちんと言われたことを覚えていた。そして、
「士郎のとんちんかん!」
出た言葉は全く違うものだった。
「・・・。」
「んぎゃーーーー!」
いきなりバカにされた士郎は無言でその頭にドゴッ!っとチョップを落とした。
――――interlude――――
商店街のファミレスで、同学年で唯一出来た友達、大和田伊代とファミレスで恋バナ・・・いわゆる女子トークをしていたまゆっち。楽しく、初恋の人について話していたが・・・・
『まゆまゆの馬鹿やろうーーーーー!!!』
「んひゃうわああああああ!!?」
どこからともなく殺気と罵声を浴びせられたまゆっちは変な声を出して飛び上がった。
ガターン!
「ど、どうしたのまゆっち!?」
と伊予が突然飛び上がった友達に驚く。
「い、いえ!何でもないというか何か良くないものを感じたというか・・・」
「なんかねーどっかで突然怒られた気がするんだよねー」
「ま、松風!」
「怒られたって・・・誰もいないよ?」
きょろきょろと周りを見渡す伊予だが。当然そんなことをする人物はおらず。
「それはそうと!ほら、その気になる先輩とは!?話できたの!?」
「え、ええとその・・・りょ、料理の話を・・・」
「メールで!?」
「で、電話で・・・!」
カー!っと顔を赤くしてモジモジ話す由紀江。
「やるじゃん!!で、で!?他には!?」
「ええっと、料理の話・・・だけ・・・」
「かーっ!ダメだよまゆっち!もっと攻めていかないと!その人、すっごくカッコいいんでしょ?ダラダラしてると誰かに取られちゃうよ?」
「そうだぞまゆっち、もっと足使ってけー!」
「松風!!・・・そ、そのカッコいいというか優しいというか・・・」
「うんうん!それでそれで!?」
と、とんでもない敵(恋敵)からの攻撃を受けながらも気になるあの人とのことで盛り上がる二人。
「まゆっちは意外と逞しいんだぜ?」
「?まゆっち今誰に話しかけたの?」
「い、いえ!これは松風が勝手に!」
・・・・意外と逞しいのであった
――――interlude out――――
百代が飛んで行ってから少し、ようやっと階段を上りきる二人。その二人を出迎えたのは、
「士郎クン、よくキタねー」
師範代であり、相談主だった。
「これはどうも。例のモノは準備してありますか?」
「うん。キミがいうトオリ、できるかぎり集めたヨー。というか、今もアツメつづけているヨー」
「それは結構。では――――」
早速、と言おうとしたところで、川神鉄心が室内から出てきた。
「ああ。よく来たの」
「ご無沙汰してます学園長」
ぺこりと頭を下げる。
「気にせんでええ気にせんでええ。所で―――一つ確認したいんじゃが・・・」
額に大量の汗を掻いた川神鉄心が問う。
「件の剣確かに確認したんじゃが・・・アレ、ほんとに君が作ったの?」
「ええ」
肯定する士郎にさらに額に汗を掻き、
「・・・わし、これでも先代・武神じゃからオーラとか見えるんじゃけど、あの極上の出来でオーラバンバン出してるの本当に君が作ったの?」
「そうですよ。まだまだ試作品ですがね。いくら俺でもこの期間じゃ会心の出来とはいきませんでしたが、それなりの一品だと思いますよ」
そう事も無げに言う士郎であるが、彼が刀剣を鍛える能力ははっきり言ってチート級である。物体、特に剣の構造、状態を瞬時に正確に解析鑑定し、霊脈から気(本当は士郎の魔力も)を封入され、一片の狂いもないその一振りはもはやこの世界で作れるものなど誰もいないであろう大業物である。
「・・・君、本当に18歳?」
「・・・18歳ですよ?」
「「・・・。」」
一瞬の膠着状態。
しかし、折れたのは川神鉄心。
「はぁ・・・あんな大業物どうしろって言うんじゃ」
「適当に使うなり、売り払うなりすれば良いのでは?」
「アホか!あれだけのものをホイホイ売り出せるか!」
「でもジジイ、割と運営資金で困ったりしてなかった?」
「それでも手放すなど愚の骨頂じゃ!」
はぁ、はぁと散々ツッコミに力を使った鉄心は息を荒げる。
「士郎君。あんなのポンポン買い取れないからのう」
「そうですか・・・十数本は鍛えたんですけどねぇ・・・」
「お主!あれほど完治するまで動くなと言うたのに!第一どんだけ作っとるんじゃ!」
もう空元気で必死にツッコミを入れる鉄心。残念ながらこの場に彼以上に的確にツッコミを入れる人間は居ないのだった。
「右腕ならもう完治してますよ。何なら確認します?」
と右腕を上げる士郎。その腕にはもう包帯は巻かれていない。
「もうよい・・・これでは話が進まぬ・・・」
だはぁ、と深いため息をつく川神鉄心。いつもおちゃらけている分、その報いが来たのかも知れなかった。
「じいちゃん!私も士郎が作った刀?見たい!」
「ああ・・・。存分に見るとええ・・・まずは中に入りなさい」
そうして川神鉄心は百代と一子、ルーと士郎を中に入れた。
中は流石武の総本山というだけ広い。一面畳張りのお寺のようにもみえるが、要所要所でフローリングが見えている辺り、やはりお寺のそれとは違うのだなというのが士郎の感想だった。
「この部屋ならば誰の耳もはばかることはあるまい」
数ある部屋の中で一番奥の部屋へとたどり着いた鉄心はすっと引き戸を開ける。
「さあ一子、入るがよい」
「う、うん」
この部屋はみだりに近寄ることを禁じられた部屋。主に鉄心が首脳陣や九鬼のトップなどと対談するのに使ういわばトップシークレットのための部屋。そんな場所に招き入れられた一子はいよいよ緊張に体を強張らせる。
全員が部屋へと入り、引き戸が閉められる。これでこの部屋からは誰も出ることは無く、外の誰にも聞き耳を立てられることは無くなった。
「では士郎君」
「わかりました」
そう鉄心が促すと、ピンと空気が張りつめた。士郎が本気になった時のあれだ。並の人間であればこの空気に飲まれ、動くどころか喋ることすらできなくなる緊張感の中、
「・・・ッお姉さま・・・」
キュッと百代が隣に座る一子の手を握った。
『大丈夫』
そう言われた気がした一子は姿勢を改めて正し。これから己の運命を決めるであろう大きな転機。ターニングポイントを迎えようとしていた――――
「時間が惜しいので単刀直入に聞く。川神一子。君が目指すものとは?」
士郎のいつもとは違う厳格な声に一子はひるまず答えた。
「川神院・師範代を目指すことです!」
はっきりと答えた。だが士郎は追撃をかける。
「それだけか?」
静かに、だが鋭く。その鷹の眼は真っすぐ一子を見ていた。
―――一切の妥協も許さない。すべてさらけ出せとその眼は語っていた。
「本当は・・・士郎みたいな、お姉さまと対等の立場に立ちたい・・・です」
「ワン子・・・」
絞り出すように出されたその声に百代は胸が締め付けられる思いに駆られる。
百代には武のすべてが与えられていると言う他ない。莫大な気。天才的なバトルセンス。常軌を逸した肉体。どれもこれも万人には決して与えられぬもの。天性の才能。その中でもさらに極上の質であることが百代の強さの根幹だ。
「―――。」
しかし、一子にそれは与えられていない。元来戦う才能はなく、センス自体はいいものの決定打に欠ける。弛まぬ努力で身に着けた肉体はあるが彼女の気の総量はそれほど多くなく、百代のような常軌を逸した肉体も持たない。
一子は百代に憧れて彼女と同じように、彼女と対等の立場になれるようにと師範代の道を目指した。だが、薄々彼女は感ずいていた。
――――自分は百代のようにはなれない。
それはそうだ。一切何も持たない自分が努力だけで師範代・・・それどころか武神を相手にしようなど。どんなに頑張っても、どんなに歯を食いしばっても、憧れる存在ははるか遠く。追いつけない。
故に彼女は自分と同じく努力だけで師範代となったルーに教えを請い、川神流師範代を目指している。
だが・・・・
「それは無理だな。君の力は百代に遠く及ばない。そこのルー師範代にも劣るだろう。仮に同じだけの力を手に入れたとしても肉体が耐えきれず自壊する」
「でもそれは!努力・・・で・・・・」
どうにもならない。とすぐに心が折れた。そんなことはわかっていた。そんなことは百も承知だった。でも・・・!
「あきらめたくない!私は絶対お姉さまと・・・!」
「「・・・・。」」
痛々しいまでの慟哭。それに川神鉄心とルーは悔しさと切なさに胸が辛くなる。
彼らもまた一子がどんなに努力しても一子自身のスペックが絶望的に足らない。そう結論に至っているのだから。
「「「・・・。」」」
沈黙が室内を支配する。あきらめと絶望が空間に満ちる。否定した士郎の言葉をいつも自分を見守るじいちゃんと、自分を鍛えるルーが否定しないことからも一子の夢は叶わないのだと言われているようだった。
「一つ、話をしよう。クー・フーリン。この名に覚えは?」
そんな沈黙を士郎が破った。腕を組み、目を閉じ何か憧憬を見るように。
「くーふーりん?」
「知らないな・・・また偉人か?」
百代の言葉に、いかにも、と彼は語った。
「ケルト神話に登場する英雄だ。幼名をセタンタ。彼はクランという名の鍛冶師を尋ねたが彼の獰猛な番犬に襲われてしまう。だが、逆に返り討ちにして殺してしまい、以後自分が代わりに番犬の役割をすると名乗り出たことでクランの猛犬と呼ばれるようになる」
「猛犬・・・」
「このクランの猛犬の名が名前として定着するにあたり、クー・フーリンという名を冠した」
「それで?」
「番犬として過ごす間に彼は知り合いのドルイド―――森の賢者とも呼ばれているが、彼からある予言を聞く。それは『今日騎士になる若者は偉大な戦士になるが、長くは生きられない。だが、その名は遠い時代まで語り継がれる』というものだ。さて、彼はどちらを選んだと思う?」
「偉大な戦士・・・」
「それと短い命か・・・」
百代と一子は考える。だが偉人として語り継がれているのならば答えは明白だった。
「偉大な戦士・・・?」
「ご名答。しかし彼は戦士となるにはいささか若すぎてな。国の王に一度断られてしまう」
「うえええ!?」
意外な顛末に驚いてしまう一子。
「なんだよ・・・じゃあ結局戦士にならなかったのか?」
ここまでのフリはなんだったんだ、と百代は半目で士郎を見る。だが彼は、クッっと皮肉気に笑った。
「確かに一度断られたクー・フーリンだが・・・彼は諦めが悪くてね。勇猛果敢にして苛烈な彼は王の前で、槍をへし折り、剣を折り曲げ、そしてチャリオット、当時では馬が数頭がかりで引く巨大な台座のようなものだが・・・それを踏み砕いて己は戦士として相応しいのだと示した。これを行ったのが10に満たない少年だというのだからあきれ果てるな」
本当にあきれているのか、手が付けられん、とばかりに肩を竦めている。
「私ならできたかな」
「うう・・・槍はともかく剣・・・それにちゃりおっと?だっけ。どんなのかはわからないけどお家の床より固いわよね・・・」
「十分に規格外だと思うがね・・・まぁ続けよう」
と僅かに川神の規格外さを垣間見た彼だったが話を進める。
「戦士となった彼だがある女性に恋をした。そして結婚を申し込む。だが・・・」
と彼は続けた。
「見染めた女性の父親が断固拒否してな、絶対不可能と思われる条件を満たしたのならば娘をやると言い出した」
「ええ~ロマンチック~」
「まるでかぐや姫だな」
と少し場が和む。だが彼の続けた言葉に一気に顔を青くすることになった。
「そんなちゃちなものではない。彼の出した条件は影の国と呼ばれる死の世界の塊のようなところから行って帰ってくること。致死毒の毒沼や城のような巨体を持つ猛獣が跋扈し、死の門とも繋がっているそうだ」
「えええ・・・・」
「事実、その娘の父はな、彼に死んでほしかったのだよ。娘を嫁に出したくないからな。所が、彼はそんな死地を乗り越え影の国へと到達する」
「辿り着いたのか!」
「よかったぁ・・・」
安堵する百代と一子。だが士郎は追い打ちをかけた。
「何を言っている。本番はここからだぞ。影の国はスカサハと呼ばれる女王がいてな。武芸百般、敵うものなど誰一人いないというふざけた存在がいるのだ。それこそ、クー・フーリンすら一捻りするな」
「スカサハ・・・」
「彼女は実に様々な勇士を育て上げたという。ただし、
と何故か若干忌々しそうに顔を歪める士郎。
「影の国で修練を積み、魔槍を携え、もう一度さっきも言った毒沼やらを乗り越え帰ったクー・フーリンは無事に恋した娘を娶ることができた」
「おおー。ハッピーエンドね!」
とさっきまで顔を青くしていた一子は元気を取り戻す。のだが・・・
「馬鹿者。もう言ったことを忘れたか。彼は戦士なのだ。諦めが悪く勇猛果敢。そんな奴がそれで満足するわけあるまい」
「戦士なら当然・・・戦うよな?」
と百代は言う。ピクリと鉄心が百代を見るが、やはりあの危なげない光は見えなかった。
「剣の一振りで数十人を叩き切り、一度の槍の投擲で数百人を串刺しにし、チャリオットで単騎突撃して数千人をなぎ倒し、たった一人で数千万の軍を撃退する。まぁ、詳しくは文献を見ればいいが、正真正銘の化け物だよ」
「もう滅茶苦茶だな・・・」
「ガタガタブルブル・・・ガタガタブルブル」
呆れる百代と震える一子。
「そんな彼だがな。ある戦いで憎まれてしまってね。クー・フーリン個人への憎しみから大きな戦争が勃発した。そこで彼は戦ったのだが・・・」
「・・・その様子だと、ただじゃすまなかったんだな?」
百代の言葉に士郎は頷く。
「大規模な魔法で仲間はクー・フーリン一人を残して戦闘不能になり、彼は一人出撃する。・・・まぁ、万全の状態ならば返り討ちにしたのだろうが、彼には弱点があった。それが
「げっしゅ?」
コテンと一子が首を傾げる。
「彼らが自分や相手に課す、決して破ってはならない誓いのことだ。クー・フーリンは「犬の肉を食べない」「目下の者からの食事を断らない」「詩人に逆らわない」「英雄・フェルグス・マック・ロイに一度負ける」を誓ったと言われている。これを破ると己に呪いが降りかかる」
「うう・・・聞きたくないけど・・・どうしたの?」
「敵はまず「目下の者からの食事を断らない」という誓いを利用し、「犬の肉を食べない」という誓いを破らせた。これによってクー・フーリンは半身が痺れてしまう。そして「詩人に逆らわない」ことを利用して彼からゲイボルクを奪った」
「なんだよそれ。もう勝ち目ないじゃないか」
と百代はドン引きする。
半身は動かず。得意の槍も奪われた。残るは彼の残り半身のみである。
「言っただろう?彼は短命だと。ただ奴め。相当に諦めが悪くてな。槍を渡せと詩人に言われて断れなかったから、魔槍を
「「「・・・。」」」
もはや何も言えない一同である。一体どこまで諦めが悪いのか。数千万の敵を前に、味方は一人としておらず、半身は動かず。槍さえも奪われる。さらに・・・
「そこからは魔槍の投げ合いになったらしい」
「まだやるの!?」
「言ったろう。諦めが悪いとな。だが彼とて不死身ではない。何度かの投げ合いの後、臓物が飛び散ったそうだが、それを無理やりしまいこみ、それでも戦って―――最後は石柱に自身を縛り付けて立ったまま死んだらしい」
ふう・・・と彼は一度息を吐いた。そして、
「では聞くぞ川神一子。今の話を聞いて君は本当に諦めないのかね?いつ、何かの拍子に命を落とすかもしれない極限の状態。その均衡を保ち続け、たとえ死を前にしても尚足掻く。それを君は本当にできるのか?」
それはつまり、己の命を懸けられるのか?ということだった。
「――――。」
一子は俯いて目を瞑る。
――――命。今まで考えたこともなかった。
汗は流した。血も流した。怪我だって何度負ったかわからない。
でも命は・・・・
――――一度だって、かけたことがない。
『ワン子』
だって命を失ってしまったら
『ワン子ー』
もうお姉さまと
『ワン子』
みんなと一緒にいられなくなる・・・・!
ゾゾ・・・と恐怖が支配する。
薄ら寒い何かが体を包む。
カタカタと。
ぎゅっと握った手が
踏ん張ろうとする足が
嚙み締めようとする顎が
―――力が抜けていく。
・・・『できっこない』
自分の声が言う
『うん・・・』
・・・『死んじゃったら終わりだよ?』
『うん・・・』
・・・『諦めようよ』
『・・・。』
・・・『大丈夫だって道なんていくらでも―――』
「ワン子」
ふっと傍に居るお姉さまの声が聞こえた。
「大丈夫」
優しく震える手を撫でてくれる。あったかい。
「ワン子」
もう一度呼ばれて、ようやっと、お姉さまを見た。
「あ――――」
綺麗だった。キラキラしてた。そして疑ってなかった。
そうだわ。アタシ、一人じゃない。
お姉さまがいる。
―――力の抜けた手が拳になる
みんながいる。
―――踏ん張れなかった足に力が入る
士郎が居る
ギチリと奥歯を噛み締める。
そうだ。アタシは失いに行くんじゃない。
顔を上げて士郎を見る。
―――鋭い鷹の眼は真っすぐに。アタシの眼を見ていた。
「・・・ります」
「聞こえないな」
その声に思わずクスリと笑っちゃう。皮肉気だけどそれって・・・・
こんなにも―――
「やります!!!」
アタシのこと信じてくれてるんだから!
――――interlude――――
士郎君の語る物語は壮絶じゃった。常人ならばすぐにでも諦めるだろう偉業を成し遂げた英雄。
それをわざと聞かせたのだろう。お前に同じことが出来るのかと。
「一子や・・・」
その声は届かない。
俯き、カタカタと震え、今にも崩れ落ちそうなのは見ていられなかった
他の道だってある。そう言いかけた。
「ワン子」
じゃが―――傍に居たモモが声をかけた。
それだけで一子の震えが止まった。
一体どうしたのかとモモの方を見ると・・・
「大丈夫」
驚いた。驚愕した。わしらと同じく諦めていたモモが―――
「ワン子」
もう一度モモが声をかける。その眼は妹の到達を信じていた・・・・!
それを見た一子の全身に力が漲る。
「・・・ります」
小さな。本当に小さな声。しかし、気が。あんなに小さかった一子の気が・・・
「聞こえないな」
挑発するように。しかし彼もまた一子の到達を信じるように。
「やります!!!」
その一言を機に一子の気が一気に膨れ上がった!
「そうダイ・・・!これは・・・!」
「化けおった・・・・!」
あの、小さな体に小さな気しか持たなかった一子が。まるで花開いたかのように、膨大な気を溢れさせていた。
――――interlude out――――
元気に、そして活力に満ちた一子が宣言した途端。一子の内から膨大な気が溢れ出る。
「わっ!な、なに!?アタシどうしちゃったの!?」
と一子は今尚気を溢れさせてあたふたあたふたとする。
(ふむ。結果は上々と言った所か)
その様子を見て士郎は満足げにその光景を目にする。
(気は誰にも宿る力だと言うが・・・気の持ちよう、心の持ちようとはよく言ったものだ)
本当はこんなことになるなんて想像していなかった。ただ、決意と覚悟は時に、人に不可思議な力を与え、奇跡を手繰り寄せる重要な
それを持つことが出来なければ、本来容易に届くものさえ取りこぼし、何でもない水たまりに足を絡めとられ失墜する。
(・・・皮肉なものだ。なんだか古い鏡でも見せられてる気分だな)
何処か、いつかの
(感傷か・・・はたまた彼女を己に重ねすぎた弊害か。いずれにしろ彼女は俺じゃない。俺自身戒めないとな)
そう結論を出して。とりあえず未だに無防備に気を垂れ流している一子に一喝する。
「たわけ!いつまで無駄に気を垂れ流している!貴様にそんな余裕はないはずだぞ!」
「あ、わわわ、ででも!抑え方がわかんなくて・・・!」
ドタバタあたふたと見ている分には非常に愉快だが、実際はそんな生易しいものではない。この勢いで気を放出し続ければ、いかに魔術とは違うといえ、早々に命を燃やし尽くすことになるだろう。
「ワン子。それは抑えるんじゃない。こう使うんだよ」
「お、お姉さま・・・うん」
慌てふためく一子を百代は優しく導く。そうして少しずつ少しずつ。膨大な気は彼女の中に納まり、勢いを無くしていく。だが、それでも内に収まりきらない気は彼女の体を包み込むようにして収束した。
「はぁ・・・ふぅ・・・」
「そうそう。上手だぞワン子」
百代の導きによって危機は脱した。だが相当に消耗したのか、まだ息は荒くクタリと百代の膝に体を横たえる。
「ふむ。まずは及第点といった所か。だがその様子ではまたいつ暴発してもおかしくあるまい。私に気の心得などないので、その辺はお願いしますよ。学園長、ルー師範代殿」
「・・・うむ。まさしくこれはわしらの仕事。ルーよ気合を入れよ!」
「はい!ソウだい!!」
士郎の言葉に心得たと返事をする二人をしり目に士郎は今後の話をすることにする。
「さて、一子が真っ当に動けるようになるまで時間があります。事前に言っていたものはありますか?」
「ウン!これだネ!」
さっと出されたレポート用紙。PCではなく手書きで書かれたであろうそれは何度も消しては書き直された後がある。師範代として、彼女の師として精いっぱい書き記されたであろうそれは、なんだかただの紙とは思えない重量を感じた。
「・・・・。」
「・・・・。」
一字一句見逃さぬと言わんばかりに字を追いかける士郎。そしてそれを緊張の眼差しで前のめりになりながら見つめるルー。
(なるほど・・・確かに馬鹿げた鍛錬だ。努力は認めるが、これでは自殺志願者と変わらんな)
と、やっぱりいつかの自分を思い出してしまう士郎。だがそれは今重要なことではない。ぺらりと何枚目になるか・・・それなりに重ねられた用紙をめくり、最後の一枚を見て、それを閉じた。
「ルー師範代。これは貴方が書いたものですね。これは全て貴方が?」
言外にこんな無茶なことを彼女に強要したのか、と言われた様な気分になったルーは肩を落として言った。
「いや、ちがうネ。私がカズコにやらせていたのはここからここまでと・・・こことここはカズコにもっと鍛錬を積みたいと言われてネ・・・」
「では残りの部分は一子が自主的に追加してやっているわけか・・・死を覚悟させた自分が言うのもあれですが、これではあまりに非効率的だ。悪戯に体を傷つけているのと変わらない」
「ウウン・・・面目ない・・・」
そう言って肩を落とすルー。
「ははは。まるでルー先生の方がテスト受けてるみたいだな」
その様子を見て、まだ呼気を荒くする一子を優しくさすりながら百代は笑った。
「笑いごとではないぞ、百代。君とてまだまだ鍛錬が甘い。特に精神面のな」
「うう、・・・はい」
ちゃちゃを入れたが、それは藪蛇だったようだ。
そうして持参した筆記用具の中からボールペンを出し、チェックと打消し線や三角などの記号と新しい文字を書いていく。
「私としてはこれを当面の一子の鍛錬メニューとしたい。どうですか?」
紙束だったのがスッキリ二枚ほどに落ち着いてしまったそれを驚きながら鉄心とルーは見る。
「ふむ・・・やはり花開いた気を制御し扱えるようにするのが先決か」
「デスネ。それとこの記号は?」
「これは気の運用が落ち着いてきたらやってもいいもの。気の運用に当分掛かり切りになるでしょうから俺なりの肉体維持の鍛錬法を書いておきました。それとこの記号は条件付きで許可するもの。とはいえ、この様子では条件付きなどもっての他なので実質禁止です」
そうして説明を受けながらルーは新たに紙を用意してメモしていく。その中で気になったものが一つ。
「これは・・・勉学、と書いてアルネ。勉強も教えるのカイ?」
「うえええ!?」
勉強という言葉にすっかり落ち着いた一子がガバリ!と起き上がる。そしてまた垂れ流される気。
「こらワン子。集中しろ」
「うう・・・はい・・・」
未経験の膨大な気をコントロールできずすぐに暴発させてしまう一子。そんな彼女に構うことなく士郎は言った。
「勉強ですがこちらは武術の勉強ですよ。・・・まぁ、通常の勉強も壊滅的なのでそこもなんとかしたい所ではありますが・・・。例のもの、いか程あつまりましたか?」
「目下収集中じゃ。なにせ現代のモノから古い古い文献、メジャーなモノから個人個人のマイナーなものまで・・・おまけに一切のジャンルを問わずじゃからのう・・・」
「なるべく早く用意してください。一子が動けないこの期間が勝負です」
「うう・・・勉強はやだよぅ・・・」
と泣き言を言う一子だが、ぴしゃりと士郎は切り捨てた。
「たわけ。知識ほど重要なものは無い。あらゆる分野には、その分野の極致がある。それを身に付けることが出来ればどれだけのものを得られるか。例え身に付かなくとも、知りえた知識から相手の動きを予測できるようになるのは戦闘において非常に重要なことだぞ」
そう言って彼は腕を組む。
「・・・なぁ士郎。別に反対するわけじゃないんだがな?それだけ色々なものに手を出したら中途半端になっちゃうんじゃないか?」
そう心配する百代に士郎は臆面なく言う。
「気の覚醒を経たとて彼女に戦いの才能が無いのは明白。体は鍛えられているが、それを有効に使えなければ意味は無い。そして、川神院の知恵と武術だけでは彼女にとって最適な戦い方にはなりえない」
それを聞いてさらに気になったことを聞く百代。
「ワン子にとっての最適って・・・例えそれでワン子が自分に合う戦闘スタイルを見つけたとしてもそれは川神流じゃなくなっちゃうんじゃないか?」
「なにを言っているんだ、君は。初めて私と手合わせした時のことを忘れたのか?」
「初めて手合わせした時・・・」
それを聞いて思い浮かんだのは彼が使った川神流・大車輪。あれは百代の一撃を受け流し、利用し、さらに己の力と様々な技術を混ぜ合わされた、もはや原型を留めていない一撃だった。
「学園長に聞きますが、あれは川神流ではないと考えますか?」
問われた鉄心はふむ、としばしの間考える。
「・・・いや。アレは紛れもなく川神流じゃった。相当なアレンジをされているものだから別物と言えなくもないが・・・根底にあるのは川神流じゃ」
鉄心はそう結論付けた。
「そういうことだ百代。一つを極められぬのなら、より多くを修めればいい。必要なものが足りなければ、別な所から持ってくればいい。そうして一子が・・・いや、一子と百代、君達が
「新しい・・・川神流・・・」
その言葉は百代に深く、しかしずっしりとしたものを感じさせた。
「しかしそれにはジカンが・・・」
「つまり士郎君は一子に武に生き、武にて死ねというのじゃな」
ギラリと鉄心の眼が光る。だが士郎は臆することなく言い切った。
「ええ。これは文字通り一子の人生を捧げるものとなるでしょう。彼女の代で完成を見ることもないかもしれません。だが・・・」
それは川神院の血肉となり骨となる。極端に言ってしまえば、彼女には川神院の為に人柱となってもらう。そういうことだった。
「一子には・・・悲しい思いをさせるのう・・・」
「ですがそれが彼女が選んだ道です。それだけの覚悟が彼女にはあった。だから彼女は己の壁を打ち破った。・・・故にもう一度問う。一子。君は死ぬ覚悟ができているか?」
引き返すのなら今の内だぞ―――
そう士郎は一子に目を向ける。
じっと話を聞いていた一子は今までの会話を必死に頭の中で繰り返し、口を開いた。
「・・・あのね。今のアタシにはちょっと難しくって、全部は、わからなかったの。でも・・・・」
きゅっと手を握って彼女は言う。
「じいちゃんも、どれくらい前かわからないけど、前の代の総代から受け継いで総代になったんでしょ?」
「・・・そうじゃなぁ」
彼女が言わんとしていることを知った川神鉄心は涙を必死に堪えた。
「ルー師範代も、前の師範代から受け継いで師範代になったんだもんね?」
「そういうことになるネ・・・」
「なら次は・・・アタシ達・・・ううん。アタシとお姉さまの番・・・だよね?」
「・・・そうだな」
流れそうになる涙を堪えて百代は一子を抱きしめた。
「ならアタシやるよ。だって、それがアタシの夢だもの」
「一子・・・・!」
ぎゅうっと一子を抱きしめる百代。
「一子や・・・!」
「カズコ・・・!」
百代も鉄心もルーも皆一同涙を流して彼女のことを抱きしめた。
「あはは、ちょっと苦しい」
それでも嬉しそうに笑う一子。
この時、川神一子は本当の意味で百代の妹となり、川神鉄心の孫娘となり、ルー師範代の弟子となり、そして川神院の訓練生であり家族になった瞬間だったのかも知れなかった。
ここまで見てくださった皆様ありがとうございます。正直、書いてて涙が出るほど一子にはつらい目をみてもらうことと相成りました。最初は、槍兄貴出せばいいよとか、士郎の魔術で何とかしちゃえよとか、ご都合主義でハッピーエンドにしようぜ、とか色々考えました。ですが・・・私はこの形を選びました。人によってはfateに寄りすぎてんだろとか、こんなんマジ恋にねぇ!とか様々な意見があると思います。ですが、私はこの形で書くことにしました。
たくさんの感想ありがとうございます。なかなか厳しいご意見もありました。何度か書き直そうかとか、歪な印象を与えてしまった部分を直そうかとも思ったのですが…この作品の士郎は強いです。ですが、士郎は万能であってはならない。そう思うんです。イメージとか崩れてたらごめんなさい。でもこのままいきます。
みんな大好き槍ニキですがfateだけでなく色々なサイトをめぐって逸話を調べ混ぜ込みました。そしたら出て来る出てくる化け物具合。コイツホントに人間?(半神半人)って思いました。半神半人であることはあえてのせませんでした。半分神だからでしょ?って雰囲気になるのを防ぐためです。時折出る士郎の実体験っぽい所でニヤッとしてもらえたら嬉しいです。
長くなりましたがまだまだ続きます。良ければよろしくお願いします。